近藤淳也
まずはじめが谷川さんと江口さん。
お二人に来ていただきました。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まず谷川さん、レイクビア優勝おめでとうございます。
スピーカー 2
ありがとうございます。
中川和美
おめでとうございます。
近藤淳也
会場でもちょっとお話はさせていただきましたけど、その後どうです?
スピーカー 2
その後ですか、その後どうだろうな。
その後は、その後はどう?
中川和美
次の日走ってましたよね。
スピーカー 2
そうですね。
中川和美
日曜日の朝。
スピーカー 2
去年よりもすごい体の回復がいいような感じなんですよ。
そうなんですか。
終わった次の日もなんかちょっと体をほぐしたくて、ちょっとアサランして。
中川和美
すごい。それからもうじゃあコンスタントに走ってらっしゃるんですか。
スピーカー 2
そうですね。
中川和美
そうなんですか。
スピーカー 2
いつも通り。
中川和美
いつも通り。
近藤淳也
です。
なんかチャンピオンとしての自覚の芽生えとか。
スポンサーからなんかいろんなオファーが来て、ウホウホとかそういうのないですか。
スピーカー 2
いやーもう僕には何にも来てないですね、今のところ。
そうですか。
まああんまりオーラもないんで、こんなもんかなーっていう感じですけどね。
中川和美
ちなみに10万円の。
スピーカー 2
10万円は。
中川和美
使用。
スピーカー 2
はい。
もうあれは全部全額妻に。
中川和美
そうですよね。
そうだと思います。
近藤淳也
それがいいと思います。
じゃあ大気タルプスの話に入りましょうかね。
2人とも一撃を狙われていかれたかなと思うんですけど、まずちょっとそれぞれの最初のプラン。
スピーカー 2
どういうプランで大気タルプスに挑まれたかっていうのを順番にまず教えていただいていいでしょうか。
近藤淳也
じゃあエグジさんからいきますか。
スピーカー 1
そうですね、一応プランとしては、まずは親知らずから入って、最初ラウンド一周っていうことをやったけど、
コース変更とかがあった時に、それやったらまあまあまあ、せっかくやし日本海スタートがいいなーみたいな話を北野さんとしてたら、まあまあまあ、そうですよね。
じゃあ行きましょうかみたいな、そういう軽いノリで。
トランスジャパンのミラージュランドの応援行って、コース被るちょっとあれなんで、じゃあ親知らずから入ろうかっていう軽い気持ちで、ちょっと親知らずスタートして、予定としては、
前半戦が上甲地まで、後半戦が上甲地から表銀座まで、槍、スゴロック、剣っていうパートに分けて行こうと思ってました。
上甲地に郵便局があるんで、そこにちょっと荷物を先に送って、デポしてたんで、そこで食料だとかそのあたり、うまく回収できたら、無補給でもまあまあなんとかいけるかなっていうところで、
無補給部門でトライしたっていう感じですね。
近藤淳也
トランスジャパンの挑戦は、切り替えみたいなのが結構スムーズにはいったんですか?
スピーカー 1
ちょっと恥ずかしいことで、僕は書類ミスで、書類選考で僕はアウトだったんで、いやまあもう3回も出てるんで、モチベーション維持とかっていう意味もあって、ちょっと挑戦してたっていう部分もあるんで、
出れないのは残念だったんですけど、ちょうどいいイベントがあるし、ちょっと頑張ろうっていう感じで、まあまあまあ気持ちの切り替えはそこまで苦ではなかったですね。
近藤淳也
それがなかったら逆にどういう予定だったんでしょう?夏は結構空いてたんですか?
スピーカー 1
夏は一応出る予定で、職場の休みとかを取ってたので、逆走で大浜海岸の方からミラージュランドまで行こうかなーって思ったりもしてましたね。
近藤淳也
トランスジャパンと同じ向きだとちょっとっていうのは、合わない方がいいってことですか?
スピーカー 1
そうですね。やっぱり選手が頑張ってる中、その同じコース、歩くのは、自分が選手で出た時とか、やっぱり並走される方もいたんですけども、なんか変に意識してしまう部分もあったんで、
それはちょっと僕の中では違うかなーっていう感じで、逆走してた方の方がみんなの応援できるんで、逆走で行こうかなーとかも考えてましたね。
近藤淳也
じゃあ、合う想定ではあったんですか?逆走して。
スピーカー 1
そうですね。応援しつつ、北から南は行ったことあるんで、じゃあ次は南から北がやってなかったので、分かんかったし、それでちょっと挑戦しようかなーっていう風には。
近藤淳也
トランスジャパンの逆走の話ですね。
スピーカー 1
そうですね。
近藤淳也
そして一緒にスタートされた北野さんも、同じくトランスジャパンも目指されていて、一緒にスタートってなった経緯っていうのはどういう経緯だったんでしょうか?
スピーカー 1
ダイキタルプスのことをアップされて、北野さん、こんなのありますよ。一緒にどうです?っていう感じで、すぐお誘いをいただいて。
北野さんから?
北野さんから。
近藤淳也
そうなんだ。
スピーカー 1
それで、じゃあ一緒にちょっと計画立てようかみたいな感じで、お二人で一緒に計画立て始めたっていう流れですね。
近藤淳也
結構最後まで一緒に行くっていう計画だったんですか?
スピーカー 1
そうですね。一緒に進もうかっていうことで進んだんですけど、僕の調子が悪くなった。明らかに北野さんの足を引っ張ってた感があって。
スピーカー 2
で、3つまた超えたぐらいで、ずっと咳が出たり、ちょっと体調悪かったり、ちょっと微妙やなっていうところで、北野さんも先行ってくださいっていうところで、そっから別々でっていう感じで行ってもらいましたね。
近藤淳也
なるほど。トランスジャパンは結構自己完結というか、割と皆さんこう自分で何とかするみたいな感じで、一人でっていうのがなんかある気がするんですけど、今回は二人で行こうと思われたのはどういうところだったんですか?
スピーカー 1
そうですね。まあまあ誘ってもらって、計画立ててる中で、まあじゃあ一緒に行こうかっていう、そんな深い意味はない。一緒にまあまあ楽しく大吉タルプスをやろうっていう感じで。
特に深い意味はないです。
近藤淳也
そうなんですね。普段から結構一緒に山行かれたりはしてる?
スピーカー 1
まあちょこちょこ一緒に行ったりとかしてるんで、去年もアルプス一緒に行ったりしてて、北野さんは本当にメンタルもフィジカルもタフなんで、ちょっと結果的に置いていかれそうやなと思ってたら、やっぱそういう形になって。
で、雷の中に突っ込んでいったのは北野さんらしいなと思いながら見てました。
近藤淳也
なるほど。ちなみに何日ぐらいの予定だったんですかね?計画では。
スピーカー 1
計画では、6日と12時間から24時間ぐらい、7日いないぐらいを予定してましたね。
近藤淳也
なるほど。そこは割と綿密に計画は立てられて、大体6日と12時間みたいな計算されてた?
スピーカー 1
一応コースタイムの0.7で進むと、まあ大体それぐらいでゴールできるかな。あとお互いの休みの関係で、あんまり遅くなると、次仕事があるからあんまり停滞もできないしっていうところで、まあまあ帰る時間とかを考えると、まあまあ7日以内にゴールしないとまずいねっていうところでしたね。
中川和美
TJRのために調整してた休みもちょうど7日ぐらいだったってことですか?
スピーカー 1
まあまあそうですね。だから本当にTJRと同じぐらいの強度もあるし、やっぱり達成感も大気体アルプスあるしっていうところで、まあ出れなかったのは残念だけど、それに十分置き換わるぐらい難しい課題だと思ったんで、まあちょっと休みも合うんで、これはやっとかなあかんなという感じですね。
ちなみにあのエントリーのところに書いてあった、大学時代に4年かけて歩いたコースを1週間で歩くとかって書いてますけど、これはどういう活動だったんですか?
大学1年生の時にまずは紙コーチから入って、前歩奥歩やり、からスゴロク、薬師、剣で最後室堂に降りたんですけども、それ学生の時そのコースをだいたい1日コースタイム7時間いかないぐらいで進んでたんで、
そうなるとやっぱり1週間8日9日ぐらいかかって行ってましたし、あと船久保とか白馬に抜けるコースも1週間ぐらいかかってたんで、
そういうことを考えると年に1回ぐらいしか学生の時にアルプス1週間入って、またすぐ入り直すとかできないんで、だいたい4年ぐらいかけてほぼ北アルプスの全ルートほぼほぼ行ったかなあっていう感じで、
それをこの大北アルプスに参加したら、課題が1ヶ月ちょっとの間に全部行かないといけないっていうところで、歩きながら学生時代のことを思い出しながらちょっと歩いてました。
なるほど。
スピーカー 2
はい。
近藤淳也
じゃあちょっと計画なんかのこと、谷川さんも聞きますか。
中川和美
そうですね。
スピーカー 2
ちょっと今思い返すと、全然無理な計画を考えてたんですけど、3泊4日ぐらいで行けるんじゃないかなって思ってたんですけど、全然無理ですね。
スピーカー 2
なんかその距離と累積だけで考えたら、なんか自分が里山走ってる感覚がやっぱりちょっとベースになっちゃって、ちょっと今回結果的に3回に分けてほぼ完走したんですけど、
最初のその1発目の時には、結構装備をやったことない、自分がやったことないぐらい軽量化してみたんですよ。
そしたら確かに進みは早かったし、天候が崩れてなかったら、もしかしたら3泊4日で行けてたんかなっていう気もするんですけど、ただちょっと削りすぎちゃって、よう突っ込まんかったんですよね。
あの天候でこの装備、無理だと思って、だいぶ苦しい思いをしてもしかしたらいけたかもしれないけど、そんな根性がちょっとあの時はなくて、安全第一だよなと思ってやめたんですけどね。
近藤淳也
ちなみに削ったってのはどのあたりを?
スピーカー 2
削ったのは、シェルターをまず普段だったらストックシェルターっていう、ストック2本をポールガーリンして立てる、重さ何グラムだったっけ?200もないですよね。
160とかぐらいだと思うんですけど、それ、まあ十分軽いんですけど、それよりもさらに軽いピコシェルターっていうファイントラックさんの、本当に体育座りで被るみたいな、そういうやつにちょっと変えてみたんですよ。無理です。全然無理です。
横には慣れないタイプなんですか?
いや別に横になってもいいんですよ。でも本当になんか雨だったりしたら、上半身はそれで覆えても、
中川和美
フロアレスですか?
スピーカー 2
フロアレスというか、フロアとか言うか、
そんなことない。
フロアレスかどうかって聞かれたらフロアレスですね。
まあ被るものみたいな、一応その、なんて言うんですか、耳タブみたいなのが付いてて、ペグダウンもできるはできるんですけど、
まあ用途的にはすぐサッと出して、被って使うみたいな。
えー。
あー、こんなんこれ。これこれこれ。
近藤淳也
それは両線では使ったんですか?
スピーカー 2
あ、使いました。
そうですね。最初の一発目の参考では、
どこだ、あれは。黒部五郎ぐらいから、この小屋あたりからちょっと眠くなってきて、
三股行ってスゴロク行くところで、スゴロクあたりでめちゃくちゃ眠くて、
これからは寝ようと思って、結構風が吹いてて霧雨みたいな感じだったんですけど、
もうこれは寝ようと思って、その時に使いましたけど。
近藤淳也
どうでした?
スピーカー 2
いやー、ちょっと寒かったかな。
やっぱりあれですね、あの、やってみて思ったのは、
自分がそういう、やってることは結構過酷じゃないですか、
過酷なんですけど、なんていうかな、辛くしちゃいけないなっていうのをスゴイ今回再確認したというか。
心が持ってかれると体が途端に動かなくなっちゃうんで、
やっぱりそういう装備って大事だなーって思いましたね。
そうですね。
近藤淳也
じゃあ装備を削ったことで、心が持っていかれてしまったっていうことですか?
スピーカー 2
はい。スゴイです。弱いんです。
近藤淳也
他にも削ったとことかあります?
スピーカー 2
あと何だろう、いや、どうかな。
何だろうな、でもあとは、カッパも3レイヤーの、シェルター削るんで、カッパは3レイヤーでしっかりしたのにして、
あと防寒着も持ってましたし、削ったといえば食料を行動食メインにしちゃったんですよ。
あんまり火使わないで食べれるものばっかり持ってって、
温かいもの欲しくなったらドリンクぐらい、そこは削ったといえば削った。
でも削ったって言ってもカロリーとしてはしっかりあって、紙コーチ着いた時にもちょっと余ってるぐらいだったんで、
で、ぼくもえぐしさんと同じく、紙コーチ郵便局にあらかじめ送って、食料送ってたんで、
近藤淳也
そう、みなさんその技を使う。
中川和美
みなさん局止め、その荷物とかっていう技をどこで覚えるんですか?
近藤淳也
確かに。
中川和美
あんまり知られてなくないですか?荷物局止めできるとか。
スピーカー 2
そうですね。
いや、どこでだろうな。
中川和美
どこでそういうの知れるの?
スピーカー 2
でもなんか初先輩方がやってたり。
スピーカー 2
で、まあそれ以上奥歩とか突っ込んでたらちょっと大丈夫かなっていうふうに心配はしたんですけど、ギリギリだった。雷がほんま近くに落ちて、落石にあたって。
スピーカー 1
トラウマになったって言ってましたよね。ぐらい多分あの、してはいけない経験をされたようでした。
無事でよかった。ねえ、まあご無事においてこられて本当によかった。もう一回じゃ命の覚悟したっていうことですよね。まあ多分それぐらいの経験をされてしまったようです。
中川和美
谷川さんは奥様には電話しなくかったですか?大丈夫でした?その前に降りられた。
スピーカー 2
そうですね、山の中では電話しなくて、ごめん、ちょっとやめますって言って。
一応その一発で全部やる予定だったんですよ。で、僕、子供が3人いるんですけど、3人一人で見るの大変なんで、ちょっと僕が住んでるところ、妻、愛知県なんですけど、妻実家が広島県なんで、ちょっとなかなか帰れないんで、
僕の実家は愛知県内なんで、僕の実家にちょっと行ってもらってたんですけど、ごめん早々と帰ります。いきなり一泊二日で終わるっていう。
近藤淳也
ちょっとね、1個目が終わっちゃうところにいきなり行きましたけど、その最初のセクションというか、それぞれもうちょっとどうだったか教えていただきたいんですけど。
スピーカー 2
そうですね、最初バンバ島から入って、鶴木立山薬師と黒部五郎と進んで行ってたんですけど、明るいうちはやっぱり、なんか結構、天気が本当に良かったんで、楽しくてしょうがないっていう感じでしたね。
近藤淳也
鶴木さんがいましたしね。
スピーカー 2
はい、そうです。で、なんですけど、そうですね、なんか、あの、実は僕、あの、あんまり高いところ得意じゃないんですよ。
中川和美
えー。今言う?
スピーカー 2
いやー、そうなんですよ。実はそんなにアルプス向いてないんですけど、いや好きなんですけどね。
あの、割とその、なんか、その、夏山シーズン入って、あの、高いところへ行く参考を何回かやっていくと平気になってくるんですけど、
あの、ちょっと今回その大北やるにあたっては、その前にはTJRの先行会ぐらいしかちょっと高いところへ行けてなかったんですよ。
で、なんかやっぱりちょっと、やっぱだるいな、高いところやっぱきついわってなってきて、
で、その眠いときとかに、あの、眠くなったら僕すぐ寝るっていうのが多分あってて、なんですけど結構頑張っちゃったんですよね。
うん。で、眠いけど行動するみたいなのを夜になってからやってしまって、
で、それで、まあ装備も貧弱なんで寒いなってなって、
あーもうこれやめようって。
中川和美
徐々に心が。
スピーカー 2
帰りたいって。もう心がもうすぐ折れました。
近藤淳也
じゃあ、天気っていうよりも前に結構体調で、これはもう帰ろうってなったっていう、一日の夜になったって感じですかね。
スピーカー 2
はい。もうハートの問題ですね。
なるほど。
近藤淳也
えぐしさんは?
あ、その前に、あの、谷川さんは、あの、福井さんが近くにいらっしゃったと思いますけど、そこ、福井さんとは結構一緒にいらっしゃるんですか?
スピーカー 2
そうですね。ペースほぼ一緒だったと思うんですけど、あの、基本的に、そうですね、だいたい僕の方がちょっと先行して、福井さんがちょっと後ろからって感じだったんですけど、
だんだんだんだん僕のペースが落ちてきて、福井さんは淡々と進んでて、どこら辺だったかな、黒部五郎で一緒に。
中川和美
黒部五郎で寝てましたね、本井さんね。
スピーカー 2
あ、そうそう、小屋では一緒に寝てて、で、その前、黒部五郎、ピストンで登るところで、僕ちょっと、なんか、心細くなってきて、あの、ハートがその辺から折れだしてたと思うんですけど、
あの、ちょっと福井さんと会いたいなって。
で、ちょっとこう、あの、待ちながらというか、あの、ペースもそんな変わらんと思うんで、あの、一緒になって、一緒に登って、小屋までも一緒に行ってみたいな、そんな感じでしたね。
近藤淳也
あ、そうなんですか。そのまま一緒にはいかなかったんですか?
スピーカー 2
うん、僕も、そうですね、黒部五郎で多分僕も寝るべきだったんだと思うんですよ。
あの、福井さんが寝るところで僕も一緒に寝てたら、もうちょっと心が回復してたかもしれないですけど、なんとなく、その辺でももう多分、判断も鈍ってたんだと思うんですよ。
適切な判断はあそこで寝るだったんですけど、それがなんとなくちょっとためらわれちゃって、先に行きたいなと思っちゃって、行っちゃったんだよな。
近藤淳也
ちなみに、もしその前日のトランスジャパンだったら、応援の方とか応援の選手とかいたと思いますけど、心は結構変わったと思いますか?
スピーカー 2
それは多分変わったと思います。
あの、えっと、でも大喜多アルブスの応援してくれた人いたんですよ。
え?
あの、いや、知ってる人がいたんですよ。
え?
どこら辺だったかな?
なんか途中で、なんかやってるなーっていうのはなんとなく、こういうファストハイクみたいなことやってる人だったら、なんとなくわかるじゃないですか。
近藤淳也
はい。
スピーカー 2
装備とかで。
うん。
で、なんかやってるんですかって聞かれて、大喜多アルブスなんですよって言ったら、あーみたいな。
えー。
近藤淳也
えー。
スピーカー 2
あ、じゃあ息吹見て追いかけてきたとかではないけど、話す中であーって言われたっていう。
そうです。その人はTJの応援で山に入って、下山する途中だった人なんですけど、話したら、すごい応援してます、頑張ってくださいって言ってくれて、はい。
近藤淳也
ちょっと知名度があるんですね。
そうです。
大喜多アルブス1回目にして。
中川和美
ほんまですね。
近藤淳也
どんどん増えていくとね。
スピーカー 1
イベントの周知がちょっと。
近藤淳也
知ってる人が増えていくとね。
嬉しいですね。
もしかしたら心の折れ具合が変わっていくかもしれないですね。
スピーカー 2
ほんまやー。
近藤淳也
これからね。
スピーカー 2
変わります。
近藤淳也
はい、じゃあえぐちさん前半、その上高知前の区間はどんな感じだったでしょうか。
スピーカー 1
そうですね、まあまあ、親知らずから、まあ、白馬まで登り始めてすぐに後悔が。
スピーカー 2
長いっすもんね。
近藤淳也
津波振動。
スピーカー 1
津波振動。
はい。
熱い。
中川和美
はい。
スピーカー 1
長いと。
近藤淳也
最初標高がだいぶ低いですよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
で、もう汗もだらだら出るし、ちょっと水場の心配も。
結構、まあ結果的には水場はそこそこあったんで、大丈夫だったんですけど。
まあ、一座行くのに、これ何時間かかんにゃろうっていう感じで。
ほぼ丸一日かけてやっと一座目の白馬到着して。
いや結構ダメージでかくて。
あれ、これあと7日くらい行ける7分の1のダメージではないなーっていう不安しかない中、まあとりあえず。
近藤淳也
そんなスタートだったんですね。
つがいけにしたらよかったと思いました?
スピーカー 1
いや、それをするとまた日程的なところがあるんで、やっぱり最低でも天狗山荘ぐらいまでは行っとかんと。
近藤淳也
あ、じゃなくて、スタートを白馬からしときゃよかったって。
スピーカー 1
いやもうすぐ思ってました。
ロープAで行けるところまで行っとくべきやったと思ってましたね。
近藤淳也
へー、はいはい。
スピーカー 1
そこから天狗山荘で泊まって、2日目は全然知らなかったんですけど、ちょうどペルセウザ流星群が来てたのかな。
それで2人ともやたら流れ星見えんなーとか言いながら。
近藤淳也
歩きながら結構見えたってことか。
スピーカー 1
そうですね、ずっと歩いてたらよく見えて。
近藤淳也
そんな上見てるんですか?歩いてるとき。
スピーカー 1
いや、なんかね、ずっともう雲ひとつなかったんで、歩いててもすぐ流れてくるんで。
スピーカー 2
気づきます?
スピーカー 1
気づくっていう感じで。
スピーカー 2
気づきます?
視界に入ってくるみたいな感じですよね。
近藤淳也
天狗山見たんですか?
スピーカー 2
僕も見ました。
へー。
スピーカー 1
これは当たりやなっていうか、いいときに来たなーと思いながら。
きれいでしたね。
そっからはキレットとかがあるところで、帰らずのキレットとか、学生のときなんかすっごい怖いイメージ。
そのときは20キロぐらい、25キロぐらい背負ってたんで、なんかすっごい怖いイメージあったんですけど。
今回やっぱり荷物も軽いし、まあまあ経験も積んできてたし。
学生のとき怖かったけど、こんな感じかーっていう感じで進めたんですけど、結局やっぱり2日目とかってやっぱり気持ちがどんどん。
中川和美
みんな気持ち悪い。
スピーカー 1
まだ前半かーっていうところで、全然気持ちが盛り上がりきらずに。
船久保ぐらいまで行きたかったんですけども、張り抜きでちょっとやめようって北野さんに言うと。
ちょっとここ水場も近いし。
船久保、夜に水もらいに行くと怒られるよーっていうことにして、ちょっと何とか張り抜きでやめてもらって。
休憩しよう。
船久保危ないから、ちょっと明るいときぐらいに通過するんがいいんじゃないのっていうことを理由にして、ちょっとやめてもらいました。
明日頑張ろうって。
巻いていこうっていうことでやったんですけども、3日目は結局全然なかなか負けず、船久保多分皆さん通ってるからわかると思うんですけど。
ちょっと気が抜けないところで、ほだか連邦とかより僕は怖いなーっていうされっきのところなんで、落ちそうとか思いながら、まあまあなんとか抜けたっていう感じですね。
そこから頑張って三股とかそっち向かってるんですけど、まあまあちょっと天気が悪くなって、山小屋の人が電話取ってたら宿泊客の当日キャンセルの電話を受けたりとか、天気悪くなるんやと思って。
宿泊客がキャンセルするぐらいやし、ちょっとしんほだかぐらいでもいいかなーなんて心のささやきがずっと、しゃーないよなーって。
そんなんみんな台風も近づいてたし、危ないことしてあかんって。別の声が聞こえてきて、そんな思うとちょっと体調もね、出るようになってきて、あかんあかんって。
中川和美
体の拒否反応が出てきちゃう。
スピーカー 1
で、北野さんの顔見ると、北野さんの全然行く気満々で。
近藤淳也
そこはそうなんだ。
すごい。
スピーカー 1
ずっと?
もうそうですね、北野さんの弱気な顔は全然いなくて。
近藤淳也
北野さんは何者なんですか?
なんでそんな精神的にタフなんですか?
スピーカー 1
いやー、タフですね。
本当に。
近藤淳也
いつもそうですか?
スピーカー 1
あんまりそういう弱いところは僕は見たことなくて。
3つまた越えたぐらいで、ちょっと僕はもうあれやし、行ってっていうことで行って、僕はスゴロクで、もうこれで寝れると思って。
近藤淳也
一人になったし、自由に寝れる。
スピーカー 1
頑張らなくていいし、明日降りるだけだし、と思って。
寝て、起きたら、北野さん一睡もせずに進み続けて、もう傘振動降りてるところやって。
じゃあ、めぐちさんと別れて、さらにスピードアップして、眠らずにダッキャンボして。
3日目から4日目は、中火でも普通に30時間行動ぐらいしちゃう人なんで。
僕はやっぱり20時間越えてくると、もうちょっと一回寝ようって思っちゃうんで。
一切一緒に行かなくてよかったと思って。
で、僕はもう天気悪くなるし、仕方ないっていうことで進歩だから、ちょっととりあえず一旦降りて、後半行けるかはちょっとその時はわからなかったんですけど、仕方ない。
天気が悪くなるし台風くるということを理由に、僕もちょっと心が弱かったんで降りちゃいました。
スピーカー 2
じゃあ、それで一旦ね、一撃目指されてたお二人とも一旦停止って感じですけど、そこからその後半行けるかどうかっていうのはどういうふうに決めていったんですかね。
中川和美
折れた心をね、もう一回参加するっていう、その方にもう一回やり直そうって思う気持ちの持っていき方というか、なんかそういうのもちょっと知りたいな。
近藤淳也
最初はそういう日程確保されてあったわけじゃないじゃないですか、後半行ける。
スピーカー 2
あ、そうですね。何ですかね、なんかあの、僕らやった後ぐらいに、結構なんか盛り上がりだしましたよね。
近藤淳也
大気タイルプス。
スピーカー 2
大気タイルプスが盛り上がりましたよね。盛り上がりだしたよね。みなさんが。
中川和美
吉野さんとか笹岡さんとか。
あーそうそうそう。
ジェイマンさんとかね。
近藤淳也
ディスコードでね、やりとりがずっとされていて。
笹岡さんとかそういう子のつぼみさんとかがこう、ね、あの。
写真をね、みなさんがね、登場するときにアップされるんで、見てるとちょっと楽しいんですよ。
スピーカー 2
そうなんですよ。
中川和美
羨ましくなっちゃう。
スピーカー 2
そうなんですよ。
いやー、やっぱ楽しそうだなー、行きたいなーっていう気持ちはフツフツと。
近藤淳也
じゃあそこの影響が大きいんですか。
スピーカー 2
そうですね。
近藤淳也
じゃあ一旦はもうこれ後半しないって思ってたってことですか。
スピーカー 2
いや、えーと、僕はやるって決めたらやりたいタッチなんですよ。
だから、あーどうしよっかなー、どっかで行きたいなーって言って、妻にこねてましたね。
もう一回やらせてくださいって。
そういう感じで。
そんな感じです。
近藤淳也
で、うまく日程が取れたっていうことですか。
スピーカー 2
そうですね、はい。
近藤淳也
なるほど、えぐちさんは。
スピーカー 1
僕もそうですね、谷川さんと同じような感じで、やっぱ降りてしまってから、他の方の大気タルプス見てると、やっぱこのままじゃちょっと、なんか輪に入れないなーみたいな。
中川和美
特にそれこそ坪井さんとか坂田さんとかがあげる写真が、えらい楽しそうですよね。
スピーカー 1
そうなんですよね。
中川和美
もう、いろんなオプションがついたりとか、すごいなんか同行者の方とかと楽しそうにされてたから、あれはすごく羨ましかったです、見てる方も。
スピーカー 1
そういうのもあって、このまま終わるのはちょっとどうかなっていうところで、まあまあなんとかスケジュールを、まあなんとか調整し直したりして、
まあまあ、あとね、やっぱり一緒にいてた北野さんがゴールしちゃったんで、あれー、ちょっとこのままではちょっとちょっとなんか寂しいなーみたいな。
中川和美
ちゃんとミラージュランドにね、行ってましたもんね。
スピーカー 1
まあまあね、言い出しっぺ的なところもあったんで、いやちょっとね、このままじゃちょっと仲間に入れないなーと思って。
で、まあなんとか最後、9月後半、まあなんとか、休みと大北アルプスの期限内に、間に合いそうっていうところで、最後後半はもう行くしかないっていうその、やっと腹をくくれて、
悪魔のもうやめときという心の囁きもなくなって、ここで行かなかったらいつ行くんやっていう感じになれたんで、頑張れましたね、なんとか。
近藤淳也
ちなみにそこは北野さんと一緒にっていうのはなかったんですか?
スピーカー 1
一緒に行きたかったんですけど、やっぱりちょっとお互いのスケジュールがちょっと全然合わなかったんで、もう別々っていう感じでしたね。
スピーカー 1
バスの中ではあんま寝れなかったので、とりあえず上小路で仮眠して、日付変わった0時ぐらいにスタートするのが僕の中のルーティンなんで、で、0時ぐらいにスタートして、毎回もうサクッと谷川さんに抜かれて、
笑
で、まあまあそっからまあ穂高連邦で、まあ穂高連邦僕がその学生の時初めて行ったアルプスが穂高連邦で、まあその時もやっぱりね25キロぐらいの荷物を背負って、重装大斬りとか通過して死ぬほど怖かったイメージがあって、
まあちょっとそれのイメージが強くて、学生の時から、今回大キレット通過まで一回もキレットがなんか怖くて通過したことがなかったんで、
中川和美
20数年ぶりに。
スピーカー 1
20数年ぶりに。
スピーカー 2
ええ。
近藤淳也
エグイさんって結構怖がり?
スピーカー 1
いや、そんな。
近藤淳也
岩場結構怖い?
スピーカー 1
いや、岩場はクライミングをして、
近藤淳也
ですよね。
スピーカー 1
20数年で怖くなかったんですけど、なんかもう最初のインパクトが強すぎて、
で、ちょっとなんか穂高連邦怖いっていうイメージがあって、ちょっと避けてたというかね、あまり行かなかったんで、まあまあ今回行って、
やっぱり岩場から見る、どんどん槍に近づいていく大気タルプスのこのマークというか、
これぞアルプスやなっていうところも、本当に天気が良かったんで、ゆっくり見れて、
本当に後半戦は天気が良かったんで、
まあね、夕立とかもほぼなかったんで、
良くも悪くも別になんか変わった何もなくて、
淡々と進んで行って、
天照登って一泊して、2日目は深夜に表銀座通過して、昼前ぐらいに槍に行って、
近藤淳也
槍からそのまますごろく黒部と別に何も面白いこともなくて、
スピーカー 1
面白いのは天気はいいんですけども、別になんか特別なイベントも発生することもなく、黒部に行って、
黒部でご飯食べて、
北野さんもほぼ同じコース行ってて、北野さんも最後ほぼ、どこからやったかな、
深夜、一応黒部まで行ったら、剣沢で一泊して、
翌日抜けたらまあまあいいかなーとか思ってたんですけど、そういえば北野さん、夜、剣越えてそのまま降りてたなーって、
してて、いやーすごいなーって思いながら、
北野さんが行ってるし僕も行かなあかんかなーなんて、ちょっとした北野さんにはライバル心もあるんで、
頑張ろうかなーと思って、黒部からのルートはトランスの時とかでも通過してるんで、
あんなことあったなーとか思いながら、まあまあ淡々と進んで、ちょうど剣沢に着いたのが、
剣沢は5時ぐらいやって、5時ぐらいからちょっと剣登るって言うと他の人から白い目で見られるから、
ちょっとあの、あんまり人目につかないように、そーっと目覚めに、
ちょうど空落、頂上にちょうど着いた時にちょうど真っ暗になったんで、
あとはまあね、早津峡根の下り口さえ見つければまあまあ大丈夫かなーっていう感じで、そこも通ったことがあったんで、
すぐに見つけられて、まあまあ下り始めたんですけど、上りと下りだったら早津峡根下りの方がだいぶ難しいなっていうのを、
下った時に初めて気づいたっていうか、暗いっていうのもあって、
とりあえずまあまあ頑張って下って行ったら、早津峡根の明かりもチラチラ見えてたんで、
それを目標に早津峡根まで着いたのが夜の21時ぐらいやったんで、
まあまあなんとかこの今日中に万馬島まで行けるかなと思って下り始めたんですけど、結局そのあたりからねやっぱり眠気とかが襲ってきて、
何してんにゃろうっていうこの自問自答の時間に入って、
でまあまあフラフラしながら、ゴールである万馬島に着いたんですけども、
ここゴールやけど、高級交通機関もなければミラージュランドまで北野さんも行ってるし、ここで辞めるわけにもいかないし、
まあ頑張って走るしかないなみたいな、っていうところでまあとりあえず後悔をしながら、
ミラージュランドまで行くって言ってしまった手前、ちょっとまあまあ仮眠しながら、
もう一回リスタートしてまあまあ走り始めたっていう感じですね。
でまあやっぱり労働期間も結構眠くて、途中で路上でちょっと寝たりとかしながらまあまあ走って、
でまあまあやっぱり走ったことのある道なんで、
なんかいろんな思い出がちょっと思い出されてきて、あそこに自販機あたりなくなってんなーとか、
スピーカー 2
そういうこと?
スピーカー 1
そんなこと思ったり、あそこまで行けばあのジュース買えるなーとか、
あの用途の自販機まだかなーなんて思いながら、
まあ走ってたらまあだいぶ明るくなってきたらだいぶまあ気持ちもちょっと戻ってきて、
あのミラージュランドのあの観覧車が見えるぐらいまで戻ってきたら、
スピーカー 2
ちょっとね、なんかこうやっと終わりが近づいてきたっていうのとまあちょっと寂しいなーっていう感じで、
スピーカー 1
あ、戻ってきたなっていう僕の中で。
でまあまあそのままなんとかあの日本海までゴールできたんで、
やっとこれでやっとあの皆さんの仲間入りできたなと思う。
なんとかもうほんまに9月末やったんで、
あのこのまま宿題が提出できなかったら、
あのちょっと心残りになるんで、
ね、完走できないとね、ちょっとこう、やっぱ追い込まれないと頑張れない人間なんで。
近藤淳也
最終日の前日でしたもんね。
スピーカー 1
そうですね、もうほんまにギリギリやったんで。
近藤淳也
なんかあの最後の海岸で一人写真を撮って、
写真撮れてなかなかシュールな感じはしましたけど、
お気持ちとしてはどうでした?終えてみて。
スピーカー 1
やっと宿題が終わって、もうあの小学校の時から8月31日はもう追い込みみたいな感じで、
まあ大人になっても変わらず最後追い込みで、
なんとかやれてよかったなっていう感じで、
なんとかミラージュランドまで行けてよかったっていう感じですね。
近藤淳也
ちなみにトランツジャパンも3回出られてますけど、
比べてなんかどうです?大気タルプス。
スピーカー 1
比べるところっていう、そのどこを比べてっていう。
近藤淳也
まあ確かに。
じゃあ何でしょうね。
まあじゃあこういう人には大気タルプスおすすめとか。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
おすすめ。やっぱりね圧倒的にやっぱり一人の時間が多いんで、
こう自分との対話みたいな感じになれるんで、
やっぱりトランツジャパンのいいところはやっぱりいろんな人からすごい応援がやっぱあるんで、
ちょっとあのしんどくなかってもめっちゃ元気なアピールというかね、
やっぱり応援の力で頑張れるんですけど本当にこう大気タルプスってロードがないんで、
一人タンタンと山と自分っていうその対話ができるっていうところで、
自分の心の弱さを思い知りたい方は大気タルプスがおすすめだと思います僕は。
近藤淳也
なるほど。うまく言いましたね。
ありがとうございます。
谷川さんは終えてみた感想とかはどうでしたか。