IBUKIの概要
近藤淳也
桑原です。近藤です。IBUKI STATIONです。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
桑原佑輔
今日はですね、第2回になりますけれども、
近藤淳也
IBUKIとは何ぞやっていうところについて、お話をできればなと思いまして、やっていこうと思います。よろしくお願いします。
そうですね。始めるにあたって、やっぱり、IBUKIって何なんだっていうところを、皆さんにお理解いただければなと思います。
すでに使っていただいている方は、もちろんご存知の方が多いと思いますけど、改めて、IBUKIとはこういうものですっていうご説明を、一旦最初にやろうということで、
ご紹介させていただけたらと思います。
桑原佑輔
じゃあ、IBUKIとは何ですか。早速ですね。そうですね。IBUKIとは、GPSを使って、特に山の中、登山であったりとか、トレイルラーニング、そういったときに、
山の中でご自身の位置がわかるようになる、現在リアルタイムでわかるシステムになっております。
トレランであったりとか、登山のシーンでよく使っていただいているんですけれども、今ですと年間50大会であったりと、50大会ぐらいのところでIBUKIのシステムをご利用いただいていたり、
あとは個人でもご利用いただくことができますので、個人ユーザーさんは今、およそ200名ぐらいご利用いただいております。
近藤淳也
そういうものですかね。はい、そうですね。IBUKI GPSという端末を持って山に入ると、自分の居場所がスマホとかPCで離れた人からでも地図上で見えるっていうのが基本的な機能ですよね。
桑原佑輔
はい、そこでご覧いただいて、あとは家族の方であったりとかご友人にIBUKIのリンクを送っていただくだけで共有ができるというものになっております。
IBUKIの利用方法と便利さ
近藤淳也
はい、これ位置情報が共有できると何がいいんでしょうか。
桑原佑輔
そうですね、前回の話にもありましたけど、例えばトレーランニングを走っているときに頑張ってくださいねっていうのを応援してもらえるという側面もありますし、
リアルタイムで分かるものなので、家族が山の中に入っています。で、今どこにいるのか分かる。じゃあ何時ぐらいに帰ってくるのかなとか予定通りに行動ができているのかなというところを知っていただけるものになるのかなと思います。
近藤淳也
なんかこういう使い方ができるので便利ですよみたいな例ってありますか。
桑原佑輔
そうですね、例えばご主人が山の中に今日は登山で行ってますと、そういったときに奥さんに大体帰りの時間はこれぐらいだよってお伝えはすると思うんですけど、奥さんにURLを送ってIBUKIをご覧いただいてちゃんと行動してるかなっていうのを見てもらうのと、
あ、そろそろ帰ってきてるなってなったときに、じゃあそろそろお風呂を沸かしといてあげようかなとか、夕飯の準備しようかなみたいなところでご活用いただけるんじゃないかなというふうに思います。
近藤淳也
実際そういう例があるっていうのはね、ちょっとユーザーさんの声で聞いたりしますよね。
あとはでもやっぱりちょっと帰ってくるのが遅いなとか、もし何かあったときの安心感みたいなことがあるんですかね。
桑原佑輔
そうですね、やっぱりそのあたりは特にトレランとかですと夜間に行動される方も多いと思うので、ご心配の方もご家族の方とかご心配になることもあると思うんですけども、それがちゃんと動いてるんだなとか、逆に止まってない?これ大丈夫?みたいなところでリアルタイムにそういう情報を知ってもらえるものなのかなと思います。
近藤淳也
はい、そんなIBUKIGPSですけど。ちょっと用語をね、いろいろ使ってますけど、IBUKIGPSとIBUKIライブとIBUKIトラックっていう言葉がホームページとかにも載ってますけど、この違いっていうのは何ですか?
桑原佑輔
そうですね、まずIBUKIというのが全体のサービスの名前になってまして、じゃあまず一つ目がIBUKIGPS。IBUKIGPSは我々がよく大会とかで皆さんにご覧いただいている端末ですね、白色の端末が我々はIBUKIGPSと名付けて皆さんにご利用いただいています。
近藤淳也
端末の名前がIBUKIGPSですね。
桑原佑輔
それを使ってIBUKIの位置情報をIBUKIのサーバーにマッピングトラッキングするっていうこと自体がIBUKIライブですね。
近藤淳也
IBUKI端末、IBUKIGPS端末から送られてきた位置情報を地図上に表示している仕組みのことをIBUKIライブと呼んでいるっていうことですね。
桑原佑輔
そこからさらに大会様用にタイム計測であったりとか、あとは乾燥症のシステムなどもあるんですけども、大会様用にご利用いただけるシステムがIBUKIトラックというふうになっております。
近藤淳也
なるほど、トレラン大会とか大会で使う機能をまとめたものをIBUKIトラックと呼んでいるってことですね。
IBUKIについての詳細と仕組み
近藤淳也
じゃあIBUKIトラックの中にIBUKIライブが含まれていて、IBUKIライブを使うためにIBUKIGPSという端末が使われているっていう、そういう感じの関係ですかね。
桑原佑輔
そういう形になりますね。
近藤淳也
なるほど、でもまあざっくり言うと全部IBUKIってことですね。
桑原佑輔
そうですね、全部含めてIBUKIということでご認識いただければいいかなと思います。
近藤淳也
はい、わかりました。
これ仕組みはどういう仕組みなのかっていうのをちょっと話しましょうか。
桑原佑輔
ぜひここは近藤さんに解説をいただければと思います。
近藤淳也
戻ってきましたね。
じゃあ少しご説明しますけれども、まず端末が山にいる人の位置情報を取得するんですけど、
そのIBUKIGPSと呼んでいる端末は今78グラムの小型のGPS端末になっていまして、
大きさとしては名刺サイズが分厚くなったって言えばいいですかね、あれは。
そうですね、手のひらに載る名刺サイズぐらいのものっていうふうに説明させていただいています。
名刺ぐらいの広さで分厚さが2センチぐらいですかね。
で、重さが78グラムなので、本当に手のひらに載るような小型の端末、軽量の最先端の端末でして、
これがデフォルトでは3分に1回GPS信号を送りますと。
そのことによって3分おきに位置情報が分かるっていう端末になっていて、
この時に使っている通信の方式がLTE-Mと言います。
このLTE-Mというのは省電力のIoT向けというか、
こういうIoT、人と人が電話でしゃべるとかじゃなくて、
端末とサーバーとか機械同士が情報やり取りするための通信企画で、
要するに音声ほど情報量がなくていいんで、その代わり電力の使用量を下げて省電力にした上で必要な情報はちゃんと送れるっていう通信企画です。
ですけれども、LTE-Mというのは元々携帯の電波を使った通信企画の上に乗っかっている企画なので、
基本的には携帯の電波を使うと。
なので全国どこでも大体のエリアに携帯の基地局が建っていて、
桑原佑輔
全国のかなり多くの廃炎石をカバーしているというのが特徴ですね。
近藤淳也
ちなみに携帯の電波を使うということなんですけど、キャリアーとかっていうのはどこを使っているんですか?
そうですね、IBUKIGPSで使っている端末は主にドコモの回線ですけれども、
ローミングが効くのでたまにソフトバンクになったりとかっていう機能を持っていて、できるだけ繋がる回線を選んで繋がるようになっています。
そうなんですね。
ちなみにこのLTMというのは、いわゆるLPWAと言われるローアパワーワイドエリアですね。
省電力で広範囲に通信ができる通信企画というのを総称をLPWAと言いますけれども、
このLPWAと大枠でくくられる通信企画の中の一つです。
このLPWAというのには他にもいろんな通信企画がありまして、それぞれいろんな特徴があるんですけど、
大きく分けると携帯の電波を使ったものとそうじゃないもの。
桑原佑輔
そうじゃないものっていうのは独自なので、そのために基地局が必要なんですよ。
近藤淳也
なので、電波の特性としては、要は携帯の電波っていうのは音声を送ったりとか、今だと動画を送ったりとかね、いろんなデータを送ったりするためにかなりたくさんの容量を持っているものになってますけど、
そこまで必要じゃないので、逆にすごい遠くまで省電力で飛ばせるっていう意味で、
よりその通信企画としては電力の消費が少なくて遠くまで飛ぶ企画っていうのもあるにはあるんですけれど、
いかんせん、その基地局を全国に建てるかっていうと、その基地局の数っていうのはどうしても携帯ほどは建てられないですよね。
なので、すごく遠くまで飛ぶんでかなりカバーはできても、やっぱり山の尾根はいいけれども谷筋に入るとなかなか届かないみたいなものも多くて、
IBUKIとしてもいろいろな通信企画をいろいろ比較検討をして、いろんな端末実際に試したんですけれども、やっぱり携帯って山奥の集落とかでも一応ちっちゃい基地局とか建てるじゃないですか。
そういうところがやっぱり隅々まで人口のカバー率でいくと90何%っていうカバー率のエリアまできちんと基地局が行き渡ってるっていうところで、
やっぱりカバーエリアの割合でいくと実感としてはLTMが一番、現状の日本の通信企画の中では大きいかなっていう判断で、主にLTMを使う端末を使ってるっていう状況ですね。
桑原佑輔
なるほど、そうだったんですね。
近藤淳也
今知りました?
桑原佑輔
今ちょっと新しく知ったことも何個か。
近藤淳也
端末で取得した位置情報をLTMという企画の通信でサーバーに送りまして、
IBUKIのサーバーがその情報を受け取って、先ほどのようにIBUKIライブに地図上に表示したりだとか、あとはちょっと後で出てくると思うんですけれども、計測情報ですね。
これは後で説明しますか。
Bコン、BluetoothのBコンの情報を送る機能もIBUKIGPS端末についているので、その情報の両方を送ってきたものをサーバーで受け取って地図上に表示したりとか、計測結果を計算して表示したりしているっていうのが今のIBUKIの仕組みになっています。
桑原佑輔
僕も新しく知れてよかったです。
近藤淳也
そうですか。
桑原佑輔
ちなみになんですけど、このIBUKIっていうシステム、サービスっていうのを近藤さんが作ろうと思ったきっかけみたいなのって何かあるんですか。
近藤淳也
そうですね。もともと、実は滋賀一周ラウンドトレイルっていう、滋賀県を一周するすごく長いトレイルの大会を開催していまして、その運営に個人的に関わっているんですけれども、
その大会が440キロの道のりを8日間にわたってずっと歩いたり走ったりし続けるっていう非常に長い大会でして、
桑原佑輔
すごいですね。
近藤淳也
そうですね。その時にいろいろ、実際ちょっと既存のシステムを使ってトラッキングしてみたりとかもしたんですが、
なかなかその電池の持ちも良くて、精度の高い仕組みっていうのがなかったので、もうこれは作るしかないかなということで作ったというのが一番最初のきっかけです。
桑原佑輔
なるほど。その時から先ほどの電波の話であったりとか、どういうものが一番こういうトレイルラウンドとか登山とかそういったところで向いているのか検証した上でどんどんブラッシュアップされていったって感じなんですかね。
そうですね。
改めてその市街地の400何キロって恐ろしい。
近藤淳也
そうですね。本当に世の中には非常にエクストリームな活動を好まれる方が一定数いるんだなっていうところですね。
桑原佑輔
そうですね。
近藤淳也
そういう端末で位置情報というか地図を表示したりとかってできますけど、これを今レース向けに年間50大会以上使っていただいているという形ですけど、ちょっとこのレース向けの機能の紹介をしてもらえますか。
桑原佑輔
はい、そうですね。そのレース向け、いろんな大会さんで使っていただいているものですけども、まず大きく何ができるかっていうと、全選手のトラッキング、500人いれば500人がどこにいるのかっていうのを見ていただくことができるっていうのがまず一つ大きな特徴かなというふうに思います。
個人向けで利用いただくこともできるんですけど、その場合はご自身とかあとは数人見ていただくことができるんですけども、大会さんでは全選手をご覧いただくことができます。
そしてもう一つ大きな特徴としては、先ほども近藤さんがおっしゃっていたBLEのBluetoothのビーコンでタイム計測が行うことができるということで、
こちらのビーコンがカード型になってまして、かなり非常に薄くて、設置がすごいしやすいんですよね。
なので、例えば中間計測でエイドに、テントにぶら下げていただくことで選手がそこを通過して、その時のタイムを測ることができる。
かなり簡易的に設置して計測がしやすいというものになっております。
近藤淳也
これはだから、これまでレースで計測をするというと、だいたいチップをゼッケンにつけたりだとか、靴のひもにつけたりだとか、あとはちょっと簡易的なものだったらQRコードを読み込んでみたいなものがありましたけれども、
IBUKIGPS端末を持っていれば位置情報も分かるし計測もできるという、そういうことですかね。
桑原佑輔
そうですね、そういうことになります。
基本的に大会で利用いただくときは、電源が入った状態で参加者にお渡しをしているので、参加者の方は基本的にはつけていただくだけで位置情報が分かり、計測もできるというふうになっています。
IBUKIトラックの特徴
近藤淳也
そうですね、これちょっとまた技術的な解説をさせていただきますと、一般的なGPSトラッカー、GPSで位置が分かる端末というのが世の中にいっぱいありますけれども、一般的なGPSトラッカーというのは基本的には位置が分かるだけなのですよ。
ですので、もし計測をしたかったら別に計測システムを導入する必要があるというふうになります。
IBUKIの場合は、いろいろ大会で使っていただくことを想定して、このBluetoothのビーコンに反応するという、別の機能を乗せた端末を採用しているというのが特徴でして、通常だったら別のチップの仕組みとかを入れる必要があったのを、
1個端末を持っていれば位置も分かるし、計測の情報も分かるというふうにしているというのが特徴になっていますよね。
桑原佑輔
そうですね。そこはいろんな大会さんでも喜んでいただけるところかなと思います。
近藤淳也
そうですね。大体大会ですと計測の予算というのがありまして、もちろん計測の仕組みを入れるために一定の予算というのが必要なので、そういう予算を確保されている大会があるかと思うんですけれども、
単純に位置情報が知りたいのでGPSのトラッキングシステムを追加で入れようとなると、どうしても追加の予算がアドオンでかかってしまうというところが、一応既存の計測予算をある程度使いながら、ちょっとプラスアルファで位置情報が取れるとか、大会の規模とか内容によっては減る時もありますよね。
桑原佑輔
そうですね。比較的小規模というか少ない人数の大会さんの場合だと、計測の予算ちょっと少ないぐらいで計測もできるみたいなところになる場合もありますね。
近藤淳也
そうですよね。そのからくりというのはどういうからくりですか。
桑原佑輔
からくりというのは、えっとですね。
近藤淳也
じゃあ僕が解説しますと、やっぱり既存のチップとかを使った計測システムというのは、選手が持つチップはすごく簡易的なものなんですよ。
だからそこのレンタルフィーというか使用料というのはそんなに高くないんですけど、逆に計測側、計測地点の設備というのは結構大がかりで、
大体皆さんよくご覧になられたことあると思うんですけど、計測用のシートが地面に敷いてあって、さらに横にアンテナを設置して、そこでチップが通る電波を検知して、
それを隣でパソコンを置いて、その情報を取ってそこで計測を行うということで、一連の機材がやっぱり計測地点ごとに必要なんですよね。
だから例えば中間計測2カ所3カ所、ゴールで計測ってなると、3、4カ所分の機材を持ち込んで、各地点に専門のスタッフを置いて計測するってことになるんで、
その人数が多くても少なくても、まず計測地点ごとにかかる予算というのがどうしてもできてしまうというのが既存の仕組みの特徴です。
それに比べると、IBUKIトラックの場合はビーコンをぶら下げるだけでいいということで、通常はスタッフの方に大体やっていただいてますよね。
桑原佑輔
そうですね。スタッフの方に設置をお願いしてます。
近藤淳也
そうですね。なので、Bluetoothの電波を発信する、本当にカード、これこそメーシーサイズぐらいのカードを、
エイドステーションの例えば給水場所とか、ちょっと選手が必ず立ち寄ってもらうような場所の軒先というかテントの上の方とかにぶら下げていただくだけで計測ができるということで、
計測地点を増やすことによる予算というかはほとんどないんですよね。
なのでほぼ端末のレンタル料プラス基本料みたいな料金体系なので、それのからくりによって規模が小さい大会とかですと、
全体の予算的には既存の計測予算よりも少なくなったりもするっていうところかなと思いますね。
桑原佑輔
解説ありがとうございます。
IBUKIトラックの計測システム
近藤淳也
いえいえ。ですけど、そういう言い方をするといいところばかりですけど、精度とかはどうですか?
桑原佑輔
そうですね。精度に関しては、いわゆるチップで計測したときはマットに乗ったときのタイムというのが反映されると思うんですけども、
たぶん0コンマ何秒くらいの精度で確実にシートを通った、マットを通ったところ、瞬間を計測できるというのがよくある既存の計測かなと思うんですけど、
IBUKIの場合ですと、Bluetoothの範囲内に端末が入ったときの時間になりますので、十数メートルの誤差というか、それはあるのかなというふうには思います。
なので、時間的には数秒の差は出てくるかなと思います。
近藤淳也
ですので、例えば陸上大会で0コンマ何秒までの精度の公式記録に使いたいとか、そういうことにはあまり向いてないですよね。
ですけれども、逆に数秒単位の誤差というのはそんなに気にならない。
トレーラーの大会とかですと、フルマラソンとかと違って、秒単位のタイムを1秒でも早く、それほど重視されないこともあるので、数秒の誤差は許容できる大会に向いている感じですよね。
そんな仕組みがIBUKIトラックですけど、先ほども他の機能も少し言ってましたけど、他に何ができるんですかね。
桑原佑輔
そうですね。他には今言っていただきましたとおり、ゴールしたときのタイムであったりとか、お名前であったりとかを印字する間奏章の機能がありまして、他はそうですね。
近藤淳也
ちょっと細かくなりますけれども、例えば地図表示の場合もカテゴリーごとに表示して、例えば100マイルのレースと100キロのレースが同時に開催される大会とかですと、一緒に表示したりもできるんですよね。
桑原佑輔
そうですね。一緒に表示することもできますし、反対に分けて表示ということも可能になっております。
結果速報ページというものがありまして、そのときのリアルタイムな順位もご覧いただくことができますし、カテゴリー別、あとはエイドごと、エイドでの順位などもそういった形でもご覧いただくことができます。
近藤淳也
そうですね。なので大会が進行中に選手が全体的にどこにいるかということを地図で見ることもできるし、各計測地点の中間計測の速報値、いちいだれだれ何時間何分とかということとか、あとは通過人数も分かりますよね、そこでね。
桑原佑輔
そうですね。今どれくらい通過していて、あと何人来るだろうというところも知っていただけるので、ここは特にスタッフさん向けかもしれませんけれども、エイドの方々、エイドでボランティアされている方々とかが、どれくらいの人数がまだ通過していなくて、エイドの物資がどれくらい必要だなとか、そういったことも予測するのにもご利用いただけるかなと思います。
近藤淳也
そうですね。現状ではどんな大会に使っていただいているのが多いですか?
桑原佑輔
そうですね。よくあるのは、いわゆるロングトレイルと言われる大会さんが一番多いかなと思うんですけども、例えばTJARさんとか、400キロ超えのまさにロングトレイルの中でも一番有名な大会さんであったりとか、先ほど近藤さんからもありました、市街地。
日本有数のロングトレイルの大会もそうですし、あとはトレイランニングでよくある100マイルレース。レイクビアさんであったりとか、あとは熊川さん。熊川リバイバルトレイル、あとはタンバ100。そういった大会でご利用いただいています。
近藤淳也
そうですね。基本的には長い目が多いっていうことですかね。
桑原佑輔
そうですね。長い目の大会で、あとはよくある夜間。夜間にやはり選手たちもかなり長距離を走って夜を迎えて道迷いの可能性とかも上がってくる、そういうちょっと危険がある大会とかでご利用いただいているのが多いと思います。
近藤淳也
そうですね。夜間はどうしてもコースの誘導のスタッフさんとかも、もちろん置かれている大会もありますし、スタッフの方々も頑張られていると思うんですけど、やっぱり昼間と比べて目が届きにくいというか、そもそも視界がやっぱりちょっとあんまりないですし、ずっとスタッフが常駐するのもなかなか大変というところで、
GPSを使ってうまく保管しながら地図上でも選手をモニタリングして安全管理をするっていう大会が多いですよね。
桑原佑輔
そうですね。あとは本当に夜間でいうと、100キロ歩行の大会とかそういったところでもやっぱりご利用いただいてますね。
近藤淳也
そうですね。100キロ歩行はどういうメリットがありますか。
桑原佑輔
100キロ歩行はですね、トレーラーと比べても規模が大きい大会さんがすごい多いんですよね。500人であったりとか、あとは本当に1000人弱の大会さんなので多いんですけども、やはりその一人一人を管理するのはそもそも大変だなと思うのと、
トレーラーの大会とかですと、かなり皆さんそういうコースどう行くとか慣れてらっしゃる方が多いんですけど、比較的100キロ歩行はちょっとそういう自分たちでコースとかを完全に把握されてない方も多いので。
近藤淳也
ちょっと出る敷居が低いというか、ちょっと頑張れば出れる、ちょっとって言うとあれかもしれないですけど、トレーラーに比べるともう少し普通の方というか、普段からすごくトレーニング励んでる方じゃなくても、ちょっと出てみようかなって感じで出られる方もいらっしゃるっていうところですかね。
桑原佑輔
そうですね。ですので、例えばリタイアをしましたって時に、運営の方にお電話が行くことが多いんですけど、運営の方が迎えに行きますんでってなった時に、どこにいますかって言われたら、田んぼが見えます。
近藤淳也
Biwa100の例ですね。
桑原佑輔
Biwa100さんの場合、湖と田んぼが見えますってなるんですけども。
近藤淳也
ずっとそうじゃないですかっていう。
桑原佑輔
そういうツッコミを入れたくなるような場合もありまして、でもそういった時にGPS使っていただければ、勇気使っていただければ、この方はどちらにいるんで、じゃあそこで待っててください。今からお迎えに上がりますんで、みたいな形でご活用をいただけてるなというふうに思います。
近藤淳也
ピックアップがだいぶ効率化されたっていうのが大きいんですかね。
そうですね。大きいですね。
桑原佑輔
あとは今まで分かってなかった道迷いみたいな細かなところが、IBUKIの場合ですと後から軌跡を見ていただくこともできますので、実はこういうとこ通ってたんだみたいな。
またBiwa100さんの例にはなるんですけども、実は一回お家に寄ってたんじゃないかみたいな。
っていうことが後々分かったりとか、そういった形でご活用いただいてるなと思います。
近藤淳也
なるほど。いいとか悪いとかは大会によりますけど、一旦見えるようになったってことですよね。
そうですね。
寄ってもいい大会もあるんですよね。別に。
そうですね。
寄るのがダメって言ってるんじゃなくて、大会側で今まで全く知る余地もなかったけれど、こんなに家に寄ってる人いたんだとか、この道こんなに逆の方に行ってる人多かったんだとか、そういうことが分かってきたっていうことですよね。
桑原佑輔
そういうのが見えるようになったのが一番メリットなのかなと思います。
近藤淳也
そういう100キロ歩行の導入も増えてるってことですけど、ちょっと戻って、トレラン大会の方はどういうメリットが大きいですかね、実際の。
はい。
導入いただいてる大会では。
桑原佑輔
そうですね。
はい。
やはり先ほどもお伝えした夜間であったりとか道迷いっていうところは特にご活躍する場面かなと思っておりまして。
近藤淳也
はい。
桑原佑輔
例えばロストされた方っていうところを大会の主催者さんが息吹を眺めておくことによって、この人ロストしたかもしれないっていうときに、なるべく早めにお電話をして、
今そっちの道間違ってるんじゃないですか、一応確認してもらっていいですかとか、間違ってますよってお伝えするのかもしれないですけど、お伝えすることによってロストっていうのを未然に防ぐことができるっていうのはメリットかなと思います。
はい。
近藤淳也
そうですね。道迷い、連絡するかどうかはね、これは大会のポリシーによるので、必ずしも過保護じゃないかっていう考えもありますよね。
特に選手本人のルートファインディング力を試すっていうか、そういうことも含めた競技っていう性格の大会もありますので、何でもかんでも電話してくださいっていうことは全然なくて、
これは大会が何を重きを置いてるかによってどんどん変わるんですけど、
一旦今までわからなかったロストがわかるようになってるっていうことは大きいですよね。
大きいですね。
大きなロストで本当に行方不明になってしまって、何番がいるはずなのにいないとか人数が合わない、じゃあ探そうってなれば人がロストするっていうのをしているってことがわかったとは今までも思うんですが、
そうじゃなくて、細かいロストってこんなにあったんだっていうのはかなりその息吹が導入され始めてわかってきていることじゃないかと思いまして、
本当あの例えば両線を行くコースでちょっと小さいピークで、だいたいピークで間違った尾根に入るっていうのは結構ロストで多いかなと思うんですけれども、
右と左に両線が置かれていて、普通に行けば左なんだけど、なんかちょっと気持ちがどっか行ってて右に行っちゃったみたいな、
そういうことで、ただちょっと行けば、例えばコーステープがないので何かおかしいなって気づいて戻ってきて5分ぐらいロストしましたとか10分ぐらいロストしましたみたいな、
そういう細かいロストっていうものが今までその誘導の方とかがいない限り、今までは知る余地がなかったと思うんですけれども、
そういうことってものすごくトレーランレースでは大会にもちょっとよりますけど起こっていまして、
IBUKIの導入と安全管理
近藤淳也
IBUKIの導入によって、まずその量というか、間違えやすいポイントみたいなことがかなり可視化されてきているっていうのは、
結構トレーランレースのこの大きな流れの中で一個大きな変化かなと思いますよね。
桑原佑輔
そうですね、そこは大きいと思います。
近藤淳也
それ以上の事例も出てはきてますね。
桑原佑輔
そうですね、それ以上の事例。
近藤淳也
5分10分のロストにとどまらないロストの事例ですね。
幸い、たとえばIBUKIを導入いただいている大会で死亡事故が起きたりとかっていう、本当にその究極の事故というか、みたいなところに行ったことは今のところないんですけれども、
遭難一歩手前か、遭難と言っていいような案件というのもいろいろ出ていまして、
いくつかあるんですけれども、たとえばですが、やっぱり選手が一人地図を見ていたら、全然コースと違うところに行ってしまっていると。
電話をしますと、そこは全然コースじゃありません、大丈夫ですかって電話しますと。
そうしたら本人が出て、全く道が分からなくなりました。今自分がどこにいるか分かりませんと。
最近そういうGPS付きの地図アプリが筆形装備になっているような大会も増えているので、地図アプリ見てくださいと。
その地図アプリ見て戻ってこれますかって言っても、すいません、もう見方が分かりません。
自分がどこにいるか分かりません。どうしていいか分かりませんみたいなケースってやっぱりどうしてもあって。
そうやって連絡がつく場合もあれば、ただただ迷っているし連絡もつかないという場合もありまして。
実際そういうレースも、そういう事案もどうですかね、年に数件は今起きていますね。
桑原佑輔
ありますね。
近藤淳也
そうですね。そういう時に大体電話で連絡がついていた場合の時は、その大会ではそこにいてくださいと。
もう下手に動かないでください。場所分かっているんで行きますっていうことで、
IBUKIの地図に表示されている場所にスタッフが向かったと。
連絡がついていなかった場合も、多分この辺を迷っているんだろうってことであたりをつけて、
IBUKIの地図に出ている場所に行って、実際その選手の方の名前、誰かも分かるので、
名前を呼んで小屋に帰ってきて発見できたっていうケースが。
そうですね。今までに3、4件はありますかね。
桑原佑輔
そうですね。
近藤淳也
っていうことがありまして、これなんかはまだ明るい時間に処理ができているんですよ。
確かに確かに。
要するに迷ったよっていうのが分かって、もうその地図に見ている、大会中ですよね。
まだ他の選手が走っているんですけど、大会中におかしいって分かっていて、山にどんどんスタッフが入って探しに行って、
まだ大会が進行している最中から見つけて救助していくっていうことができていますが、
これがもしIBUKIがなかったらって思うと、やっぱり本当にどこにいるか分からないっていう状態になっていると思うんですね。
そうですよね。
これが明るい時間だったらまだみんなで手分けして探すとかできるかもしれないですけれど、
暗くなってくるとますますどこにいるか分からなかったりとか、
なかなかスタッフ自体の安全を確保するのが難しかったりっていうことで、
じゃあ明日も一回捜索ってなると、もうそろそろこの辺になってくると遭難っていう感じになって、
消防なり警察に連絡をして一緒に遭難案件として救出というか捜索が始まるっていう形になっていくと思うんですが、
ですのでその遭難事件、遭難事故になってないからあんまり目立ってないんですが、
逆に遭難事故になることを未然にIBUKIのおかげで防げたって言えるような案件が年に数回はありますので、
桑原佑輔
やっぱりそこは安全管理っていう意味では非常に大きいかなというふうに思いますね。
そうですね。やっぱりその細かなロストが分かることによって、
一歩手前で何とかとどまることができたっていうのは本当に多いなと思いますし、
本当によく想像以上にあるなと思います。
近藤淳也
そうですね。あんまりそれ自体がいいことではないんですけれど、
もちろん未然に防ぐ策をさらに取っていくっていうのが大事ですが、
一旦起こってしまったこともある程度その状況を見ながらリカバリできるっていうところですよね。
はい、そうですね。
あとはちょっとレース運営の新しい手法と言いますか、
これはちょっとコロナも関係すると思うんですが、
コロナ中にやっぱり小規模なロングトレイルレースっていうのが生まれているっていうのが一個流れとしてはあると思います。
以前は100マイルレースっていうと本当千人規模とかの非常に大規模な大会が多かったんですけれども、
やっぱりコロナ中にそこまでの人が集まれないっていうことで、
数十人とか本当に100人規模とかの割と小規模な、だけども距離は長いっていう大会が増えた。
それが全国の流れとしてはあったと思うんですけど、
IBUKIの活用例:ワンデイレースとトレイルラン
近藤淳也
そういう大会ってやっぱりスタッフの数も限られてるわけですよ。
だから全分岐に誘導がいますっていうようなスタッフっていうのはやっぱり置けないんで、
そうなった時にGPSで監視をしながら、誘導を全分のとこには置けないっていうのをGPSでカバーするっていう運営っていうのがだいぶ広まったと思ってまして、
そういう大会の特徴っていうのは、今までは道迷いの防止とか安全管理っていうのは基本的にはスタッフが山の中に入って、
誘導をしたりマーシャルとかスイーパーが山の中に入って、おかしなことになってないかっていうのを現地で確認把握していこうっていうのが大きなスタンスだったと思うんですが、
これがかなりちょっと変わってきてるというか、特に小規模な大会でそこまでのマンパワーがないっていう場合に大会本部でずっとIBUKIを見ていて、
おかしければ早めに手を打つ、電話をするなり繋がらなければスタッフが行くなりっていうのが広まったっていうのが結構この数年の特徴かなと思いますね。
桑原佑輔
そうですね。ノンマーキングレースとかそういったところでもやっぱりつけていただく機会は多くなりましたね。
マーキングがない状態だからこそ、IBUKIがあるから成立してるかなみたいなところもありますよね。
近藤淳也
そうですね。もうコースマーキングもつけずに地図アプリにGPXファイルをダウンロードして、
それを見ながら進んでくださいっていうのがもうデフォルトというか大会側の設計になっているような大会も出てますよね。
そうですね。
あとあれですかね。ちょっとエイドの運営の仕方も変わってきているんじゃないですか。
桑原佑輔
そうですね。そこもかなりあるかなと思います。
選手がいつ来るかっていうのがわかるので、それまでにお湯沸かしておこうかとか、ボリュームゾーンがいつ来るなみたいなのが今まであまり見えてなかったところだと思うんですけども、
そういうのがわかるようになりましたし、先ほどの少人数でエイドを運営される場合は大会の規模が小さいとやっぱり次の選手が来るまでかなり時間が空くっていう場合もありますので、
そういったときにちょっと仮眠を取るとか、そういったことで少しエイドのボランティアの方、スタッフさんの負担軽減にもつながるかなということにもなってきているかなと思います。
近藤淳也
そうですよね。やっぱり今までだと次の選手がいつ現れるかわからないっていう状況があったと思うので、
トイレも行けないみたいなことがやっぱりどうしてもあったかと思うんですけれども、
IBUKIライブを見ていると、次の選手もうすぐ来るねとか、ちょっと開いて30分後ぐらいに2人ぐらい来そうだねとかっていうことが読めるようになったので、
じゃあ30分あるならトイレに行こうとか、ちょっと1時間ぐらい空くのでちょっと仮眠みんなで取ろうかとかってことができ始めて、
かなりこれは特に長いレースのスタッフの方には喜んでいただいてますよね。
桑原佑輔
そうですね。そこはかなり喜んでいただいているところなので、かなりお声はいただいてます。
近藤淳也
あとはすごい細かいですけれど、デポバックの運営の仕方が変わってきているっていうのはないですか、最近。
桑原佑輔
ありますね。IBUKIを見ていると、ライブを見ていると、次にどの選手が来るのかがわかるので、
じゃあ事前にデポバックをその方の準備しておいて来た瞬間にもう私ができるみたいな状態になってますよね。
近藤淳也
そうですね。これも過保護じゃないかっていう考えもあると思うんで、別にそれをやるのがいいって言っているのではないんですけれども、
大会によっては特にちょっと小規模な大会によっては、もう次に来る選手わかっているので、
その選手のデポバックを営業の入り口のところにボンって持ってきておいて、
でも選手は結構びっくりしてますよね。初めての方は。なんでわかったんですかぐらいの感じで。
ついた瞬間に自分のデポバックが前にあって、はいどうぞって渡されて、いきなり着替えを始めたりとか休憩が始められるということで、
桑原佑輔
自分のデポバックをテントの中から探すみたいな作業がなくなっているっていう大会も出てますね。
結構驚きますよね。
近藤淳也
最初はね、やっぱり今まで自分で探すのが当たり前だったので、ちょっと感激してもらえることが多いですよね。
はい、そうですね。
それがロングトレイルで、どうですか?トレイルランはワンデイレースとか、夜中の走行がない大会でも導入っていうのはありますかね?
桑原佑輔
そうですね。ここ最近増えてきているかなっていう印象はあるんですけども、ワンデイのレースでもご利用いただく機会は増えてきました。
近藤淳也
ここはどういうニーズでしょうか?
桑原佑輔
そうですね。ニーズとしてはやはり一番は安全管理で使いたいっていうところが大きいかなというのと、他はどうでしょうね。
近藤淳也
さっきの100キロ歩行じゃないんですけど、やっぱり敷居は低いので、逆にあんまり山に慣れてない方とかが、最初に出るのがワンデイの数十キロとか、明るい時間だけで終わるレースですけれども、
逆に言うと山の経験とかないので、意外と道迷いが多かったりですとかしがちですので、
戦死の位置を把握したいっていうニーズは意外とあったりとかっていうのはあるかもしれないですね。
そうですね。確かに確かに。
何もなければね、見てる暇もなく終わるみたいな場合もあるんですけれど、ここはどうですか?料金的には。
桑原佑輔
そうですね。料金的なところで言うと、少しお安く、1台あたりの値段でのお安くご利用いただけるようには設定をしておりますし、
あとは、最近始めた取り組みですけども、ロングトレイルがあってさらにショートコースがあるみたいなところで導入いただくというか、
ご利用検討いただく場合も多いんですけど、そういったときはショートの方をお価格をできるだけお安くご利用いただけるような料金設定をするようにしております。
近藤淳也
そうですね。ワンデイレースなんで、やっぱりそんなに参加費っていうのが、金額が夜を超えるようなレースに比べると取れないっていうところもあって、
そのためにGPSのシステムを追加で入れるのはみたいなところがあったんですけれど、そういう大会でもそんなにご負担なくできるだけ導入いただけるような料金体系っていうのをご用意しているっていう。
特にそういうロングトレイルとのセットの場合に、あえてもう一個計測システムを追加でっていうのも逆にご負担なので、そこはちょっとお安く追加で対応できるような体験にしているっていうところですかね。
トレイルラン大会以外に最近導入の進んでいるスポーツイベントはありますか?
IBUKIの活用例:スポーツイベントへの導入
桑原佑輔
そうですね。トレイルラン、先ほどの100キロ歩行以外で言うと、あとはロゲーニングであったりとか、あとはサイクリング。
意外とお話をいただくのが、何かの撮影とかにご利用したいということで、お話があることが多いですね。
近藤淳也
そうですね。ロケですかね。
桑原佑輔
そうですね。
近藤淳也
テレビ局さんとか、あとは雑誌とかの撮影とか、撮影の方が。
桑原佑輔
そうですね。撮影のために演者さんとかの位置とかを把握をして、多分撮られているんだと思うんですけども。
近藤淳也
そうですね。今年の明けの淡路島の毎日放送さんですかね。
番組の中でも、IBUKIを使っていますってご紹介いただいてましたけど、使っていただいてましたね。
桑原佑輔
使っていただいてましたね。あれはちょっと勇気がすごそうでしたけど。
近藤淳也
芸人さんというか、芸能人の方が淡路島縦断のランニングに挑戦されて、
そうですね。
新垣織さんが後ろから追いかけるっていう企画でしたよね。
ああいうのも夜通しで走られていたので、各ランナーというか出演者さんがどこにいるかを正確に把握したいということで、結構導入いただいていましたね。
桑原佑輔
そうですね。あれを見ることによってリアルタイムに誰がどこにいるのかって分かりますし、
この時だと本当に新垣さんがすごい速いっていうのがよく分かりました。
近藤淳也
でも芸能人の方々も思いのほかというか、だいぶ速かったですよね。
だいぶ速かったですね。
新垣織さんも後から驚いてましたけどね。
桑原佑輔
本当ですか。
近藤淳也
結構強かったっていう。
桑原佑輔
まあそういった形で。
IBUKIの利用方法
近藤淳也
あとトレイルランで言うとNHKさんのGreat Raceがお好きな方というか、ご覧になられている方も多いかと思いますけど、
今そのNHKさんのGreat Raceではほぼ毎回使っていただいてますね。
桑原佑輔
そうですね。
近藤淳也
大会がオフィシャルで入れていただいている場合もありますけど、そうでない場合も撮影対象者の方だけ持っていただくような形で、
撮影にはちょっともうなくてはならないみたいになってきているところはありますかね。
桑原佑輔
ありますね。結構大会のカメラマンさんには本当に応援するたびに使わせてもらってます。
すごいありがたいことをすごいいただいてます。
近藤淳也
有名なカメラマンの三井さんにも、撮れ高が違いますって。
桑原佑輔
言っていただきましたね。
近藤淳也
次誰が来て、どこにいるか分かるので、その人に合わせて待ち構えれるというか、
撮影の準備を整えてちゃんと確実に撮っていけるっていうところなんですかね。
桑原佑輔
そうですね。お名前を呼べたりするのがいいっておっしゃってましたね。
近藤淳也
なるほど。こっち向いてくれるのもできるしっていうことですか。
桑原佑輔
誰々さんって言って。
いい映画撮れるんですかね。
近藤淳也
いいですね。
あと若干マニアックかもしれないですけど、ロゲーニング大会で大会終わってから酒の魚に素晴らしく使っていますっていう報告もいただいてますかね。
いただいてますね。
ロゲーニングの場合はコースが決まっていないので、山の中とかいろんな場所にあるポイントを自分でルートファインディングというか、道を決めて地図だけを見ながらそのポイントを回って帰ってくるっていうのがロゲーニングと呼ばれる種類の大会ですけれども、
トレーランニング大会とかと比べて決まったコースというのがなくて、どこを通ってもいいのでポイントをとにかく順番にたどれたら大丈夫、いいっていうことで、いろんな方がいろんな作戦を練っていろんなコース取りをされたりするので、
それを後から見て、あそこ行ったかとか、ここで迷ったんかいいみたいなのとか、もう一回見返しながらみんなで楽しむっていう。
桑原佑輔
新たな楽しみ方ですよね。
近藤淳也
すごく喜んでいただいてますし、僕たちも後から見返してちょっとニヤニヤしながら見させていただいたりすることもありますけど。
桑原佑輔
そうですね。僕たちも大会の時は皆さんの端末がちゃんと動いているかどうかを見守らせていただいてますので、その後とかに振り返って、ここ行っちゃったんだって言ってますね。
近藤淳也
そうですね。それもなかなか面白い使い方かなと思います。
その辺が大会で使っていただく、スポーツイベントで使っていただく使い方だとして、個人でもIBUKIが使えるんですよね?
桑原佑輔
そうですね。個人でも。
近藤淳也
これはどんな使い方になりますか?
桑原佑輔
そうですね。利用の方法としては大きく二つあるかなと思いまして、まず一つがレンタルですね。
IBUKIを一つの大会とかで使いたいって場合に、10日間のレンタルをご準備しております。
もう一つが購入って形で、IBUKIの端末を購入いただいて、こちらは期限等ないですので、日々のトレーニングであったりとか、それこそトレーラーの大会にご利用いただけるような形になっております。
近藤淳也
一番敷居が低いのはまずレンタルですかね?
桑原佑輔
そうですね。レンタルですね。
例えば大きなトレーラーの大会で、100マイルの大会とかになるとサポートが必要になってくる。個人サポートみたいなのが必要になってくると思うんですけど、
そういった時にサポートしていただく方に自分の位置情報をお伝えして、スムーズにサポートができるとか、そういった形で大会に向けての利用っていうのが多いかなと思います。
近藤淳也
10日間でおいくらですかね?
5,680円ですね。
送料とか税込みで。
桑原佑輔
税込みですね。
近藤淳也
UTMFとかが多いですかね?
そうですね。
サポートが入る100マイルレースとかが一番ご利用が多い感じですかね?
桑原佑輔
そうですね。一番UTMFさんでご利用いただくのと、秋のレースシーズンになってくると増えていくようなイメージです。
近藤淳也
大会の公式の中間計測が分かる仕組みですとか、あとは簡易的に今この辺にいる様子ですみたいなことが分かるアプリがあったりとかっていう大会もありますけど、
やっぱGPSを使ってないものは単純にそこまでの中間計測の速度から距離で割り出して、そこまでと同じ速度で進んでいるなら多分ここにいるでしょうっていう形で表示しているっていう簡易の位置表示アプリが使われていたりするので、
その場合っていうのはフルマラソンとかだとそんなにずれないんですよね。
桑原佑輔
そうですよね。
近藤淳也
例えば10キロごとの中間計測の値から時速何キロなんで、今多分17キロぐらいのところにいますよとかっていうのはそんなに大きくはずれないんですよ、フルマラソンでは。
ですけれどもトレイルランドの場合はもちろん上りと下りっていうのは全く速度が変わりますし、ロードとそうじゃないところとかも全然速度が違いますので、
その路面状況とかがわからない限り、そんな簡単には居場所の推定というか推測というのは難しいために結構ずれることが多い。
やっぱりサポートされる方からすると、どこにいるかがわからないとあと何分ぐらいで来そうかっていうことがわからなくて、
さっきの仮眠が取れないとか買い出ししに行く余裕があるのかどうかもわからないとかってことになりがちなので、やっぱり正確な位置がわかるっていうのはかなりサポートする方にとっては大きいですよね。
桑原佑輔
そうですね。やはりサポートされる方もやっぱり夜間サポートをし続けるっていうのが大会中のことだと思うので、そういった負担の軽減にはなると思います。
近藤淳也
そうですね。あとは応援ですかね。
そうですね。
今ここ走ってるんで見守ってくださいみたいな感じでSNSとかに投稿されてる方も多いですね。
トレイルランや登山での利用
桑原佑輔
そうですね。やっぱり応援の力はかなりあると思うので、感想なりご自身の目標に向けていろんな方から応援をもらえるっていうのはすごい大きいなと思います。
近藤淳也
桑原さんも先日奥武蔵で夜通しIBUKIを持って走ってましたけど、なんか力にはなりましたか?
桑原佑輔
そうですね。かなりやっぱり力にはなると思ってます。
近藤淳也
それは誰か見てくれてるっていうことですかね。
桑原佑輔
そうですね。単純に居場所がわかるので、こいつリタイアしたんだなとかって、結果リタイアしたんですけど、思ってもらえるので、特に皆さんに楽しんでいる人がきっといるんだよなって思いながら走れるので。
近藤淳也
リタイアすると格好悪いから辞めにくいっていうことですか?
桑原佑輔
辞めにくいっていうのもありますね。
近藤淳也
そういう元気がもらえるとか、あとちょっと安心感もありますよね。
ありますね。
自分が動いてるのを誰かが見てくれているって思うだけで、ちょっと安心っていうね。
桑原佑輔
そうですね。
友人とかはあまりトレイルランっていう、何キロも走るっていうのを知らない人とかも多いと思うので、そういうのも知ってもらうのとして、こんな感じでやってるんだっていうのを見てもらえるものになるなと思ってます。
近藤淳也
購入の特徴は何ですかね。
桑原佑輔
そうですね。購入の特徴は、やはり一番特徴的なのは、先ほどのレンタルだと大会とか特定の目標に向かってご利用いただく場合が多いと思うんですけども、購入ですと日々のトレーニングですとか、そういったところで毎回使っていただけるっていうのが一番大きな特徴かなと思います。
近藤淳也
そうですね。レンタルだと10日間と言っても、結局は1大会のみっていう感じになりますけど、大会以外の普段も含めて1年中ずっと365日、いつでもトラッキングができるということですよね。
桑原佑輔
そうですね。
近藤淳也
今これは何人ぐらいの方が使われてるんですかね。
桑原佑輔
現在で200名弱の方にご利用いただいているものになります。
近藤淳也
どういう使い方の方が多いですか。
桑原佑輔
そうですね。先ほどもお伝えした通り大会とかで使っていただく場合も多いですし、トレランだけでもなくて、登山で山登りに行こうっていう時もご利用いただきますし、トレーニングっていう形でご利用いただいている機会もあるかなと思います。
中には1つのログをずっとつなげておいて、ずっとどこにいるのか分かるようにしてご家族に共有されてるって方もいらっしゃったりします。
近藤淳也
それは僕ですね。僕はそれやってますね。
そうですね。
東京にちょっと出張でっていうのも足跡残して移動している様子が見えるみたいなのを家族に共有したりとかしてますけど。
山でいうと、例えば、IBUKIのアンバサダーをやっていただいているにわかおりさんなんかはほぼ毎日山でトレーニングされると。
でも例えば平日の昼間に山を1人で走るのを一緒に行く方っていうのはやっぱりなかなかいないじゃないですか。
基本は1人なんですよね。山ってやっぱりそれは何があるか分からないっていうところがあるので、
にわかおりさんなんかも必ず山に入るときは、IBUKIのライブをスタートして、そのログをご家族に共有しているっていう風な感じでトレーニングされていて。
そういう方が多いですかね、まず基本は。
もし何かあっても、にわかおりさんなんかは旦那さんが一応昼間お仕事されてますけど、たまに見れば動いてるなっていうことだけは見える。
その安心感っていうことですよね、一番はね。
そうですね、一番はそこだと思います。
桑原佑輔
あとは登山っていう話もありましたけど、例えば冬とかだとバックカントリーとかそういった冬登山もそうですけど、
そういう夏の登山だけではなくて、1年中そういったところでもご利用いただけるものかなと思います。
近藤淳也
そうですね、これまたアンバサダーさんになりますけど、どいさんが最近雪山の最速記録に挑み始められてるんですかね。
雪山の最速記録っていうのも、そういうカテゴリーも初めて知ったんですけれども、雪山の特徴としてはやっぱりルートがないんですよね。
夏道は踏み屋となるところを歩くわけですけれど、一旦雪に追われてしまうとどこでも歩けますので、
基本的には地形を見ながらルートを考えていく形になる。
どこでも行けるっていうのはつまり、常に道に迷っているというか、
正しい道っていう概念があまりなくて、尾根とか谷とかを間違えると別のところに降りてしまったり、別のところに登ってしまったりするっていう状況が常にあるので、
より道迷いの危険性が多いというか、常に迷ってるんですよね。
道迷いという概念があまりないと思うんですが、
そういう時にやっぱりちゃんと目的地に向かうルートにだいたい乗っかっているのかとかっていうことが分かると安心感が大きいと思いますし、
もちろん天候が急に荒れてホワイトアウトしてしまったりとか、バックカントリースキーの遭難というのも最近増えてますので、
天候がやっぱり荒れてホワイトアウトして、もうどこにいるか分からなくなって、
とりあえず降りてみたけど全然違う谷に降りてしまって、帰ってこれなくなるみたいなことが、実際今結構日本でも多発してますけど、
そういう場合も、一旦居場所が分かっていれば救助にも向かえますしっていうところですよね。
桑原佑輔
そうですね、その辺りは一番大事なところかなと思います。
IBUKIと他の遭難防止仕組みの比較
近藤淳也
他にもいろいろ遭難防止の仕組みがあると思うんですけど、それの比較で言うとどうですかね。
桑原佑輔
そうですね、遭難防止でありますけども、どちらかというと、
IBUKIはその遭難する前、遭難になりそうなものを未然に防ぐとか、そういうところでの活用になるかなと思います。
近藤淳也
そうですね、他の仕組みとして有名なものというかよく使われているのは、一つは遭難ビーコン。
一つというか大体ビーコンなんですけれども、さっきのバックカントリースキーとかですと、
なだれのビーコン、雪の中に漏れたときに最後どこにいるか分かるっていう掘り当てられるようなビーコンっていうのを大体持つ方が多いですよね。
それからもうちょっと長距離で言うと、ココヘリさんとかのその遭難ビーコン。
ヘリコプターが飛んだときに、あるいは人間がアンテナを抱えて歩けばできるそうなんですけれども、
ちょっと離れたところからでもアンテナを向ければどこにいるか分かるということで、
これも非常に安全につながる良い仕組みですので、持っておいて損はないとは思うんですけれども、
いかんせん、例えばこのビーコンっていうのは、アンテナを備えたヘリコプターとかが飛ぶまでは場所は分からないんですよね。
ヘリコプターっていうのは、もちろんその遭難してから飛ぶんですよ。
常に飛んでるわけじゃないので。
桑原佑輔
遭難後のアクションってことですね。
近藤淳也
その遭難したってなるっていうのは、だいぶ状況が進行している状態ですし、
ヘリが飛べば費用もかかったりとか、保険で払える場合もありますけれども、支払いが必要になったりということで、
いろいろ負担も増えるっていう状況ですよね。
さらに言うと、ヘリコプターっていうのは、まず基本は夜間は飛ばないですね。
視界がないと飛べないので、夜間は飛べない。
IBUKIの利便性
近藤淳也
それから天気が荒れているとき、風が強いとか雨がすごい降っているとか、雲が山を覆っている場合っていうのは飛べないので、
ヘリが飛んで捜索に入れるっていうのは、いつもできるわけじゃないんですよね。
例えば登山をしていてですよ。
今日本当は降りてくる予定だった人が降りてこないと。
もう夜になるのに降りてこない。
どうしよう。
例えば夜になりますよね。
夜に降りてこないどうしようって言ってから、ヘリは飛べないですよ、その日は。
桑原佑輔
なるほど。夜間になっちゃってますもんね。
近藤淳也
そうですよね。もう夜なんで、じゃあ明日の朝飛びましょうか。
明日の朝雨が降っていたら、昼からにしましょうかというふうになっていくわけですけど、
やっぱり夜超えるって結構リスクが、特に天気が悪いとか寒いっていう時に、
低体温症とか命にかかるような可能性っていうのはどんどん出てくるんですけど、
これ、息吹ももちろん100%じゃないです。全然万全じゃないんですけれど、
例えば圏外エリア、特に谷筋に降りていった時とかは電波がつながらない可能性もあるので、
いつでもどこでも位置がわかりますっていうことは言えないです。
ですが、例えば稜線の上を歩いている時とかっていうのは比較的やっぱり電波が飛びやすくて、
多くの場所で居場所がわかると。
もし仮に、例えばどこか間違った谷に降りてしまったとしても、
直前の何時何分まではどこの尾根にいたかっていうことはわかるんですよね。
ずっと尾根にいる場合はもう最後、今もどこにいるかがわかるったりします。
これがわかると救助に行ける場合がありますよね。
桑原佑輔
そうですね。
近藤淳也
例えば夜の8時に降りてこないんだけど、どこにいるんだろうと思って、
息吹を見たら、ちょっといつもと違う、本来の目的地と違う尾根で、
なんかどうも留まっているようだとわかると。電話をしてもつながらないと。
じゃあそこに行こうって思えば、大体の確率で会えたりしますし、
そこから下に降りて県外に入ったってなっているようなときでも、
ここから降りたんならこっちにいるだろうっていう、
ちょっと推測が、何も情報がないよりはだいぶ経つので、
その日のうちにもしかすると本人に会えて救助できたりとか、
っていう安全確保できる場合っていうのがあるというところが、
一つ登山に持っていただく際のメリットというか、
遭難救助の、遭難の手前ですよね。
桑原佑輔
そうですね。
近藤淳也
の使い方かなっていうふうには思ってまして、
これは別にだからどっちがいいっていうよりは、
全部持つのが一番安全なんですよね。
はい。
と思います。
はい。
それからですね、これじゃあスマホのアプリじゃダメなのかっていう話がありますけど、
そこはどうですか。
そうですね。
桑原佑輔
そのお話もよくいただきます。
はい。
スマホのアプリにするってなったとき、
IBUKIの場合ブラウザで見れるものになっているので、
共有がしやすいっていうのが一つ大きな特徴かなと思います。
例えば消防の方、警察の方にその位置情報を共有する際に、
この一つURLをお送りして、
こちらでご覧いただくことができます。
そこがスピード感を持ってできるものかなと思います。
はい。
近藤淳也
そうですね。
市街地とかでもそうなんですけど、
消防とか警察の方に登山届と一緒に全員の居場所が分かる地図を提出していたりとかするので、
実際そういう使い方も便利かなっていうのがありますし、
あとは登山する人のGPSの地図アプリで現在地を共有する機能が最近あったりするので、
それでも自分の居場所というのを発信することができます。
なのでさっき話したような、
遭難の手前で自分の位置情報を知り合いとか家族とかに共有しておいて、
遭難を未然に防ぐっていうことは地図アプリでもある程度できるし、
やった方がいいと思います。
ぜひやっていただきたい。
そうですね。
特にそんなに時間が長くない参考、
例えば日帰り登山ですとか、
だとそれである程度いいんじゃないかなとは思うんですけど、
問題はやっぱりバッテリーですね。
そうですね。
地図アプリでGPSのトラッキングをオンにして、
常時位置情報を送信するっていうことをすると、
どうしてもスマホの電源は使います。
スマホの電源が切れても大丈夫なように、
もちろんモバイルバッテリーを持参したりとかってすれば、
それでだいたい賄えるんで、
ぜひそれでいいって方はそれで、
そうしていただきたいんですけれども、
これがまた長くなってくるとですね、
いざスマホを使おうとした時に電池がないと地図が見れないとか、
電話ができないということで、
最後の命綱ですよね、スマートフォンっていうのが。
そうですね。
そういうことを考えると、
あまりスマホの電池をたくさん使いたくないっていうこととか、
リスク分散として2個端末を分けておけば、
どっちかで通信ができるっていうところもあるので、
そういう長めの参考とか、何日にもわたる参考とかで、
IBUKI端末っていうのを別に持っていただくと、
やっぱりメリットはあるかなっていうところはありますね。
そうですね。
何時間ぐらい持ちますか?
というか、登山でいうとですね、
だいたい重曹の場合は、
例えば朝の5時とかにスタートして、
夕方の3時とかに一旦次の爆栄地っていうか、
テント前に着いて一旦泊まるっていうことが多いんで、
10時間とか長くて12時間っていうのが行動時間になるんですけど、
そうすると何日ぐらいIBUKIは持ちますか?
桑原佑輔
そうですね。
IBUKIはまずどんどん使っていく、
連続で使用した状態で、
40時間から50時間持つような端末になっております。
その時間自体は、
周りの電波状況で左右されてしまう部分もあるんですけども、
行動していない、移動していない場合は勝手にスリープになってくれる機能がありますので、
行動時間でいうと今の感じだと3日、4日ぐらいは使えるようなものかなと思います。
近藤淳也
動いていないと勝手にスリープになって電池が減らない仕組みがあるので、
行動時間の合計で4,50時間。
電波の環境がいいと4,50時間持つっていう感じですよね。
実は、例えばこれ今重装っていうと、
北アルプスとかそういうものを想定する方もいると思うんですけど、
北アルプスとかになるとちょっと電波が弱いんですよ。
さっきありましたけど、電波が弱いと通信がなかなか難しいので、
端末から強い電波を出そうとするっていう機能がありまして、
このせいで電池を余分使うんですよね。
ですので、北アルプスとかになると4,50時間とはなかなかいかなくて、
2,30時間とかかなと思うんですけども、
例えばメジャーな表銀座の重装とかですと、
標準でだいたい3日間ぐらいになるんで、
初日の早朝から出て3日間後にギリギリ持つかどうかって感じですかね。
モバイルバッテリー1つ持っておいて、1回途中でやりがたけぐらいで。
充電していただくといいかなと思うんですが、
2日ぐらいだとほぼ持つでしょうし、3日でもギリギリ持つ可能性があるぐらいの感じが、
IBUKI端末です。
ですので、いわゆる重装登山でも、5日とか7日とか行く方っていうのは、
かなりたくさん休みに取れる本格的な方だと思うんで、
やっぱり週末プラス1日とかの方が多いと思うんで、
それぐらいだと、一旦持っておいていただければだいたい持つし、
先ほど申し上げたようにスマホの電池を全く食わずに、
自分がどこにいるかを知り合いとか家族とかに共有しておけるということで、
登山でもやっぱりかなり少し本格的な登山というか、
長い時間行動される方とかには持っていただくといいんじゃないかなっていうふうに思いますね。
そうですね。
海外レンタルと遠隔地での利用
桑原佑輔
以上が個人利用ですけど、ちょっと最近海外レンタルというのも始まったんですかね。
海外レンタルっていうところで、今特に海外のヨーロッパ中心ですかね、
ヨーロッパやアメリカの大会に行かれるトップランナーの方が今のところは多いですけども、
レースに行かれる際にレンタルしていただくっていうのが多いですね。
端末としては、これこの間の前回のラジオですかね、お伝えさせていただきましたけど、
このIBUKIGPSという端末は国内対応のものになっておりますので、
国外に出られる際は、ガーミンさんのインリーチであったりとかスポットトレース、
IBUKIGPSではない他の端末にはなるんですけど、
近藤淳也
そちらをひも付けさせていただいて、ご利用いただくような形になってきますね。
そうですね。意外と海外のロングレース、例えばUTMBとかですと、
かなり途中の中間計測といいますか、とかも充実しているので、
割とホームページ上で各ランナーがどこにいるかも見えるようになっていて、
あれも基本的には中間計測からの推測ですけれども、だいぶ細かく計測地点があるので見えて、
もちろんスタッフもかなりたくさんいるので、そんなに相談とかは考えにくいと思うので、
レースだけで、特にメジャーレースに行かれる場合に、それがないと非常に危険かというとそうじゃないかなとは思うんですけど、
ちょっとマイナーな大会ですとか、あとルートファインディングで自分でやるような大会ですとか、
あとは応援が欲しいみたいな方は使っていただければと思いますし、
あとはちょっとアドベンチャー系ですよね。今回、井野渡さんも大陸縦断されますけど、
途中でパシフィッククレストトレールというロングトレールに入られます。
近藤淳也
このパシフィッククレストトレール、いわゆるPCTと呼ばれるトレールは、
途中で4,5日間は街に出ない場所ですとかがあったりするんですよね。
やっぱりそういう場所で特に一人でスルーハイクされる方なんかもいらっしゃいますけど、
本当に大丈夫かというか、他に電話も通じないので、
安全を確認する方法がなかったりするので、
今、PCTのスルーハイカーさんの多くが衛星通信の端末を持つ方がだいぶ増えているみたいですね。
桑原佑輔
そうですね。
近藤淳也
情報によっては半分以上持っているんじゃないかという書き込みも見たことがあるんですが、
今やっぱり増えているのはGarminのinReachという端末で、
これはイリジームという衛星通信を使っていて、
衛星なので携帯が圏外でも位置情報が送信できるし、
あと緊急のメッセージとかが送信できるようになっています。
これを命綱として持っているスルーハイカーさんとかが非常に増えていますし、
結構定評があるので、
IBUKIでもその端末の位置情報というのをライブで発信できるように対応しています。
なので、レースというよりちょっとそういう冒険?
ものすごく奥地に一人で入るとか、すごく長い街から離れた場所に行くとか、
アドベンチャー系の活用
近藤淳也
そういうアドベンチャー系の方とかにはinReachを使っていただくというのも結構いいんじゃないかなというふうに思いますね。
桑原佑輔
そうですね。あとはスポットの方も使っていただいている場合も多いと思うんですけど、
比較的、練習というか大会では何かしらの端末があったりする場合もありますけど、
練習で行かれる場合はお一人なので、そういう時に使っていただいているかなという印象はあります。
近藤淳也
そうですね。ニワカオリさんなんかもね、
だいたい数瞬間前から入って何度もコースを走られている時に、
それこそ本当に知り合いもいない海外の街で一人で高い山とか奥深い山に入られるので、
そういう時にかなり使っていただいてますね。
そうですね。
じゃあだいぶいろいろ、IBUKIのご紹介してきましたけど、大丈夫ですかね?
桑原佑輔
そうですね。まだまだ語り尽くせないぐらいですけど。
近藤淳也
じゃあいろいろ紹介してきましたけど、どうですか?IBUKI。
桑原佑輔
そうですね。まずはぜひ一度ご利用お手軽な形でいいと思うので、一度使っていただきたいなと思いますし、
その使っていただいたら、大会の時の感じであったりとか日々の行動の時にどういうふうに役に立つのかというのを知っていただけるかなと思いますので、
またその具体的な使い方とかそういったところはこのラジオを通してお話をしていきたいなと思いますし、
そういった形で皆さんに知っていただけたらなと思います。
はい。
じゃあそんな形で今日は終了とさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。