2023-03-20 17:41

#1-1 不思議の国のウェルビーイングをさまよう

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ウェルビーイングについて考える(その1)です。


【今回の内容】

はじめまして/Well-beingに対する解像度を上げたい/マズローの欲求5段階説との関係/なぜいまWell-beingが求められているのか/定義するほど包摂できない人が増える問題/逆にWell-doingから考えてみる/目標達成のHowまで他者が指定しない/お題目を唱えるより大切なこと


【パーソナリティ】

とよだ:富士通で働くビジネス哲学芸人。

ショーン:シリコンバレーのテック企業で働くデータの魔術師。


【番組へのお便りはコチラへどうぞ!】

https://forms.gle/zGGArQTnfGuKY6Pj9


※このラジオは、個人の見解に基づくものであり、所属組織を代表するものではございません。


#白米FM #哲学 #ウェルビーイング #幸福 #マズロー

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はい、じゃあちょっと始めてみましょうか。
はい、始めていきましょう。
じゃあ一応、白米FM (仮)ということで始めてみたいんですけど。
ちょっとね、タイトルはまだ確定じゃないんだけど、
今日やってみて、しっくり来るかどうか確かめてみようかなと思ってます。
じゃあ始めたいんですけど、まず自己紹介でもしましょうか。
そうだね。
はい、ちょっと簡単に言うと、僕は富士通株式会社で働いているとよだと申します。
じゃあそっちは?
はい、僕はアメリカ、ベイエリアのテック企業で働いているショーンです。
はい、僕らね、小学校の同級生なんですよね。
もう20年くらいの付き合いになるんだけど、
その二人、お互い日本とアメリカって国が違う場所で働いてるんだけど、
同じITの業界で働いてるってことで、結構面白い話ができるんじゃないかなと思って、
ちょっと今日はラジオ一緒にやりたいなと思って、始めてみようと思っているところでございますね。
ちょっとどういう感じで今後なっていくかはまだ確定はしてないんだけど、
一応考えてるのは、お互いにですね、最近気になってるテーマとかを出して、
それぞれね、一個ずつ出して、それについて話し合って、
で、お互いなんか新しい発見とか視点とか、
そういうのを見つけられたら学びがあればいいかなと思ってやりたいなと思ってます。
そうだね、結論を求めるというよりはどっちかというと、
お互いディスカッションをしながら、言葉にならないものを形にしていくとか、
そういった雑談っていうのを目的としているっていうのも一つ言っておいた方がいいのかなと思って。
そうだね、答えを出すとかね、結論を出すみたいな感じじゃないっていう。
それでやりたいと思ってます。
今日はですね、第1回目ということで、
僕が一応テーマを持ってきたんですけど、
今日僕が持ってきたテーマはですね、
ウェルビーイングについてということでやりたいと思ってます。
じゃあなんでウェルビーイングなのかっていうと、
結構最近僕の会社とかでですね、
ウェルビーイングが大事みたいなことをすごい言われ始めていて、
あと日本の岸田総理の新しい資本主義とか、
あとデジタル田園都市国家構想みたいなのがよく言われるんだけど、
その中のウェルビーイングっていうキーワードがあってですね、
最近結構日本の中でウェルビーイングっていうワードがよく聞くようになってきたんですね。
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でもちょっと個人的にはウェルビーイングってあんまりしっくりというか、
ウェルビーイングって何なんだろうみたいなところがあって、
ちょっとこれ2人でウェルビーイングについて話すことで、
ウェルビーイングに対する解像度みたいなのが上がったらいいかなと思って、
ちょっと今日テーマに持ってきています。
ちなみに今そっちってアメリカだと思うんですけど、
アメリカだとウェルビーイングって何かよく聞いたりする?
そうだね、テックカンパニーだと特にウェルビーイングって言ってる会社もあって、
ない会社もあるけれども、ある会社に関して言えば、
社員のワークライフバランスが大事だとか、
社員が幸せに感じるとか、いい職場だと思っているってこと自体が、
結局会社にとって役に立つよねとか、
いいパフォーマンスを発揮することにつながるよねと思って投資している会社っていうのはやっぱりあるよね。
そうなんだ。
富士通でもウェルビーイングが大事ってさっき言ったんだけど、
一応ウェルビーイング、富士通としてはこういうふうにウェルビーイングを定義してますみたいのがあって、
それで言うと4つぐらいあってですね、
一つが健康なのかな。
健康。
心も体も健康的にっていうのが多分一つ柱としてあって、
もう一個は経済。
経済的にもちゃんと満たされているっていうのかな。
次は社会的。社会的にちゃんとつながりがあるとか。
で、4つ目がキャリアと成長。
自己実現みたいなところだと思うんだけど、
一応この4つがちゃんと実現できてるっていうのがウェルビーイングであるっていうのね。
定義をしてるみたいですね。
これで俺思ったのは、マズローの欲求5段階説と一緒じゃないのかなと思ったんだよね。
そうだね。それなぞってる感じするね。
だからウェルビーイングってつまりマズローなのではないかみたいな。
思ったね。マズローはあれだよね。
生理的な欲求があって、
次に安全の欲求があって、
次は社会的なつながりみたいな欲求があって、
次なんだっけな。承認欲求だったかな。
人から認められてるみたいなのがあって、
最後に自己実現の欲求に至るみたいな感じの話だったと思うんだけど、
結構似てるなと思って。
人間の欲求っていうのが満遍なく満たされてる状態っていうのがウェルビーイングなのかなと思ったりしたね。
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日本語で言って、会社組織のために結構体を壊して働いたりとか、
家族とのイベントとかがあっても、
仕事と被っちゃうと仕事のほうを優先しなきゃいけないとか、
結構あんまりバランスが良くいい感じではなかったのかなと思ってて。
それはやっぱり違うよねみたいな。
その四つかな。マズローで言うと五つか。
っていうのをちゃんとバランスよく全部が整ってる状態っていうのがウェルビーイングというのかなっていう気はしましたね。
それについて何か思うことある?
マズローの方って下から順番に埋まっていくものなのかなと思ってたんだけど。
順番があって。
そもそも生理的欲求満たされてない人は自己実現しようなんて言われても、
いやそんなところじゃないんでって話になると思って。
なんか今聞いた感じ、
じゃあ日本の社会は下の方がもう満たされてきたから、
次のステージにみんなで行こうってし始めてるとも取れて、
別に悪いことじゃないような気はしたんだよね。
それだけ聞くと。
でもなんかやっぱり最初に何か違和感というか、
何なんだろうって腑に落ちないところがあるっていう風に言ってたから、
そこはどっから来てるのかなっていうのが考えてた。
日本がウェルビーイングが大事みたいなことを言い出したので、
多分経済ではこれ以上頭打ち感みたいなのがあって、
例えば10年ぐらい前に中国にGDP抜かれて、
ずっと世界第2位の経済大国っていうのを誇りに生きてきたような気がするんですよ。
それを中国に抜かされて、その後どんどん差もつけられて、
経済っていうところではこの国を未来が描けないというか、
経済成長っていうのかな。
あと効率化とか生産性とか。
そこに今まであまりにも偏りすぎてたなっていう反省があって、
ちょっとそことは違う軸で、
この国っていうのを違う方向に舵を切りたいっていう思いがあるのかなと思った。
ウェルビーイングとか言い出したのは。
方向性としてはいいのかな、多分僕も思ってますね。
なんか別に違和感はどっから来てるかっていうと、違和感は別にないってこと?
違和感があるわけじゃなくて、ウェルビーイングっていう言葉が一体何なんだろうっていう。
さっきの定義とか、健康だとか、社会的な繋がりだとかっていうのはわかるんだけど、
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言葉ではわかるんだけど、
それって一体何なのっていうのが肌感覚としてちょっとよくわからない。
自分の身近な生活で言うととかってことか。
どういうふうに自分の周りの生活にかかってくるか。
ウェルビーイングっていうのを例えば国の目標にしたときに、
じゃあ何をしたらウェルビーイングになるんだろうとか、
どうやったらそれが実現できるんだろうみたいのが、
理想像はわかるんだけど、
じゃあどうやったらそこにたどり着けるのかみたいのがよくわかんないって感じかな。
そうだよね、別に自己実現ってすごい抽象的な言葉だから、
各個人が自己実現してる状態って、
国全体とか組織全体でちょっと正直よくわかんないよね。
何を実現してるのか。
そうなんだよね。
逆にウェルビーイングって良くあるってことだと思うんだけど、
良いっていうのの定義が、これが良いですみたいな感じで、
定義されてしまうと、
例えばその良いから外れた人間は良いではないのかみたいな話になったりするから、
何だろうね、良いって何なんだろう。
よくあるって、何なんだろうみたいな。
国レベルとか会社レベルのビジョンってある程度抽象化してるから、
良いとは言っていても、本当に広い意味で、
どの人も良いっていう枠に含められるような定義の仕方をしてるような気がしていて、
でもそうだね、
自己実現してないと良くないっていうふうにも聞こえるってことで、
良いって言ってしまうと。
確かにそうだね。
自己実現してないとじゃあWellじゃないんですかみたいな話にも確かになる。
あともう一個気になってるのが、
Well Beingがあるってことは、
Well Doingもあるのではないかと思ってて。
どういうことだ。
Beingって状態ってことだよね。
そうそう。
で、Doingっていうのは行い?
行いで、僕の感覚だと、
いきなりWellという状態であれっていうふうに言われても、
難しいような気がしていて、
Well Beingに到達するにはその前にWell Doingがあるんじゃないかなと思ってて、
良い行動を積み重ねていった結果、
それがBeingになるのかなっていうような感覚があるんだけど、
それはどう思う。
いや確かに、ある状態AからBに行こうってしたときに、
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それを移行させるにはなんかそのDoがあるはずだね。
なんか行動したから変わるとか、
なんか選択を変えたから変わる。
AからBに変わるっていう意味では、
それは確かにあるよね。
だからじゃあWell Beingの状態にあるための行動って何っていう。
そうそうそうそう。
なんかそれがWell Doingでつまりこういうことだよねっていうのが、
ある程度具体化すると、
結構なんだろうな、ウェルビーイングに至る道っていうのが見えてきて、
みんながウェルビーイングになりやすくなるんじゃないかなっていうのは、
ちょっと思ってるかな。
いきなりこうね、Beingであれって言われても、
Wellであれって言われても結構むずいなっていうか、
どうしたらいい、どうしたらなれるんだろう。
このウェルビーイングっていう目標が、
ビジョンみたいなのがちょっと抽象度が高すぎるから、
一歩具体化してみようと。
どういう状態かっていう具体例があると分かりやすいっていうのと、
あとはそれになるためのアクションっていうのが具体的にあったら、
それも別の具体化で理解が深まるよなっていうことか。
Well Doingとか言われてないの、アメリカとかは。
Well Doing聞いたことなかったね。
聞いたことない。
そうか。
BeがあるんだったらDoもあってもおかしくないなって。
なんでWell Beingなんだろうね、そもそも。
なんでだろうね。
今までの企業の目標とかも、
大体この状態になろうっていう目標なのかな。
で、そのためにはっていうのを考えさせる。
マネージャーとかが部下に対して目標とかを掲げるときも、
こうでありたいっていうのだけを挙げると。
WhyとWhatを挙げるけど、
Howは本人に任せるっていうのがいいって言われたりする。
で、なんでかっていうと、
Howまで言われると、
もう結局その本人が言う意味があんまないというか、
ただのタスクを行していて、
頭使わなくていい、やる機械と一緒っていうことになるから、
そのWhy、なぜやる必要があるかってとこは納得してもらって、
この状態いいよねっていうふうに納得してもらって、
じゃあそれってこういう状態だよねとか、
こういうことだよね、
成し遂げたいよねってところまでは、
プライオリティ、順序とかあって、
それについてまず合意したら、
あとは任せると、どう達成するかみたいな。
っていうのと、アナロジーで考えると、
別に国とか会社レベルで、
Howとか具体的などういう行動までかは、
指定はしないっていうのも一つはあるのかなと思ったけどね。
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そうか、だから自分でDoは決めればいいってことなのかな。
そうかな、もしくはその一つ下の企業だったら、
オーガナイゼーションレベルとかチームとかで決めたらいいとか、
ってことかな。
じゃあそうなるとやっぱり、
どういう状態がWellなのかっていうのをまず定義して、
そこに向かうためのDoは何なのかっていうのも、
自分が個人の話であれば自分で設定して、
自分でDoすればいいだけだし、
チームとかだとやっぱりチームで、
何をWellとするのかっていうのをちゃんと話し合いをするなり、
定義をして、
じゃあそこに向かうためにやる具体的な行動は何なのか、
っていうとこまでちょっと話し合わないと難しいね。
そうだね。
それが多分今足りてないんじゃないかな。
そのディスカッションが?
そのWell Beingというお題目が掲げられてるけど、
何がWellなんですかっていうのを、
もうちょっと下のブレイクダウンして、
人々がちゃんと話すっていうのかな。
そこをやらないとただのお題目になっちゃうような気がした。
そうだね。
なんか地に足につかない感じで、
上の人が言ってるわーって流れちゃう。
だからモヤモヤしてるのかもしれない。
モヤモヤっていうか、
なんていうかな、しっくりきてないというか、
Well Beingに対してどう向き合っていけばいいのかみたいのが、
よく分かったのかなって思った今。
そこを話し合えばいいんだな。
何がWellかは、その人なりその組織なりで、
好きに決めればいいってことだね。
そうだね。
そして納得性が上がれば、
それ自体もWell Beingに近づいてる気はするけどね。
個人が組織に立って、
コミュニティ、所属している組織に対して関係を構築したりとか、
そこで自分の存在意義みたいなのを発揮し始めてる。
そこもかぶってる気がするけどね。
そういうことを話し始めてると、
それ自体もWell Beingに近づいてるような気もするけど。
そうだね。
だからまずそういう話をするってことがWell Doingってことかもしれないね。
かもしれないね。
ちょっと一歩進んだ感じがして、今嬉しい。
次回へ続く。
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