モノや体験の唯一性について深掘りしたアウラ回(#010)の話題を引き継ぎ「デジタルデータに唯一性を与える技術」として近年注目を集めているNFT(Non-Fungible Token)について考えます。NFTは工芸と結び付く可能性を秘めているのか?初回はまず「NFTとは何ぞや」というところから話を始めるのですが、どうも歯切れに悪い語り口に…。Cra出しRADIO流のNFT解説をお楽しみください(?)
今回の話題:
Cra出しRADIOなりの視点でNFTについて話してみたい/アートコレクティブ Human Awesome Error としてNFT作品を発表した『Proof of X展』/生物用語としてのトークン/非代替性トークン=替えが効かない=唯一性/所有の移動の来歴が残る/ブロックチェーンの特性/デジタルデータを複製できないようにする技術はこれまでにも試されてきた/デジタルデータの唯一性を担保する技術がようやく実用可能になった/ブロックチェーンはハックされない?/ブロックチェーンは中心がないことによって安全性を担保する/みんなでデータをシェアする/インターネットって元々そういうものだったのでは?/今のNFT回りの状況はインターネット黎明期の状況と似ている?/クリプトアート周辺のコミュニティと既存のアート業界/DAO(Decentralized Autonomous Organization / 分散型自律組織)の思想/80年代にハキム・ベイが提唱したT. A. Z. (Temporary Autonomous Zone / 一時的自立ゾーン)とほとんど同じ?/クリプトアート界では権威主義的なものを排除しようとする力学が働いている?/オークションという行為自体が権威主義的?/一点モノの作品よりも数万点発行されてみんなが持っているものの方が価値が高まる世界/既存のアート=存在するだけで価値がある?/NFT=所有してこそ価値がある?/限られた作り手と買い手で回ってきたアート界の常識を壊すかもしれない期待感/クリプトアートよりも広い概念としてのNFTアート?/NFTを使っているアート全般=NFTアート?/NFTを批判的に捉えて実験するメディアアートもNFTアート?/まだまた混乱しているNFT周辺の状況
Proof of X - NFT as New Media Art
https://proof-of-x.exhibit.website
松岡正剛の千夜千冊 | ハキム・ベイ『T. A. Z.』
https://1000ya.isis.ne.jp/1117.html
ConCraプロジェクトの詳しいコンセプトは公式サイトへ。
https://concra.jp
そしてここに掲げているコンセプトのもと、実際にモノを作っていこう人が集まるオンラインコミュニティであり実験場 ConCra Collective(コンクラコレクティブ)が2022年3月1日にオープンしました!
興味のある方はぜひお気軽に参加してください。
https://basic.motion-gallery.net/community/concra/
#concra(twitter)で感想、質問、リクエストなどお待ちしています!
パーソナリティ:岩田篤 蔡海 福原志保