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はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元、公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうかということで、つい最近のニュースでですね、大きな話題となっていたんですけども、何かと言いますと、異種移植用のブタ、国内で初めて誕生ということですね。大きなニュースになってたんですけど、どういうことかというと、人に、要はブタ以外の動物に、主に人だと思うんですが、最終的には、
臓器を提供するブタが、国内で初めて誕生した。外国はね、アメリカとかはあるんですけども、それが大きなニュースになってたんですよ。
発表当時から、配信当初からですね、要は臓器を提供するためだけに、ブタをね、誕生させて、それはどうなのかっていう話なんですよ。
動物倫理的に、それはあんまりよろしくないよねっていうので、どっちかって言うと反対意見というか、命をね、無駄にしているんだっていうところの方の観点の方が多かったのかなと。
食肉としているものとも、一緒っちゃ一緒だと思うんですけど、なかなかちょっと皆受け入れられないというところがね、非常に大きい感じでですね、そういった話題を読むニュースだったんですけども、
今日のお話につながるんですけども、ブタから人への心臓移植、一種臓器移植の可能性について、少し深掘りしてお話ししていきたいなと思います。
じゃあなんでブタなのかとかね、移植しても大丈夫なのか、そういった事例あるのかというところをね、ちょっとお話したいなというふうに思います。
このね、ブタの心臓移植、ブタから人への移植の事例があるのかということなんですが、あるんですね。
アメリカのメリーランド大学医学部の研究チームは、2022年1月、2年前ですね、つい最近です。
ブタの心臓を人間に移植することに、世界で初めて成功したことを発表したんですね。
使用されたブタの心臓は、遺伝子を改変して拒絶反応が起こらないようにして、改変したものを移植したということでね、
人々、同じ種でも拒絶反応が起こります。自分の細胞には自分の細胞の印がついているので、自分の細胞のものではなければ、これは異物だと判断してね、
たとえ心臓だとしても、たとえ肝臓だとしても、自分の印がついていなければ、これは異物だということで拒絶反応が起こって、
それが非常に穴開き移植とかで起こるので、それで亡くなってしまう人がいるんですね。移植っていうのは非常に難しいんですね。
でも、ブタの移植して成功したということなんで、成功したということはですね、これはね、
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生存したという感じですね。だからその移植された後、どんな人が移植されて、移植された後どうなったのかっていうか、ちょっと気になると思うんですが、
移植された人はですね、移植を受けた人は、重度の心不全と不清脈で、2001年から体外四肌膜型人工肺、ECMO、これは新型コロナでね、結構有名になった医療機器だと思うんですが、
お使っていたメリーランド州のデビット・ベネットさん、当時57歳です。症状が重いため、通常の心臓移植や人工心臓ポンプの対象にならず、
ブタの心臓を移植する以外の治療法では、回復が見込めない状態だったので、ブタの心臓移植したらしいんですけど、
これさらっとね、読んでってね、調べてる時に、ブタの心臓移植するしか回復が見込めない状態って、どんなのかなと思って、人じゃあかんの?っていうふうに思ったんですけど、
これ、なんかちょっと裏があるんじゃないかなっていう感じはしたんですけども、回復が見込めないので、ブタの心臓移植するしかないよね、という状態だったらしいんですね。
で、ブタの心臓移植する、要は一種の生き物を移植するっていうのは、評価されてないんですよ。
でも、FDA、名食品医薬品局は、2021年12月31日、人道的措置として、
証人前のブタの心臓を人に移植する手術に緊急証人を与えて、2021年1月7日に、ベネットさんへの手術が行われたということでね、もう緊急的に入れるしかないから、ブタの移植のね。
なので、緊急証人を与えて、その1週間後ですよ、すぐに手術をしたということなんですね。
で、そのね、移植された後ですけどね、ベネットさん、どうだったのかということなんですけども、
手術後2週間が経つ頃には、ベネットさんの腰体は安定し、手術後直後は併用していたエクも外せたらしいんですね。
手術移植も成功し、2週間が経つ頃にはね、非常に腰体は安定したんですね。
約40日後に腰体は悪化してしまって、結局ですね、手術から2ヶ月後の3月8日に死亡してしまった、亡くなってしまったんですけども、
なので、2週間後には安定していたし、うまくいっていたんですけども、結局は亡くなってしまったという結末なんですけども、
豚の移植した時の拒絶反応ではなくなっていないので、これは新たな進歩だよということと、それ以外の原因で亡くなってしまったんじゃないかと言われているんですね。
この豚の振動には、豚特有の内在性レトロウイルスというのが存在しているらしいんですね。
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レトロウイルスというのは我々も持っていますし、古代から受け継いでくるんだけど、生細胞に入っていくので、子孫に受け渡されていくウイルスなんですね。
それ以外はガン細胞に、ガンの転移とかに関わっているんじゃないかということで、この内在性レトロウイルス豚のね、それが原因で移植を受けた時に、
よからぬことになったんじゃないかということが結論付けてあるんですけども、移植して大体拒絶反応で亡くなってしまうんですよ。
それは人々でも起こり得ることですし、豚以外にもね、チンパンジーの心臓移植したとか、これもすぐ、1時間後には死亡しておりますし、
ヒヒとかヒツジとかね、そういった人間と同じような大きさで、近しい哺乳類を使うということは定説になっているんだけど、やっぱり人々でも拒絶反応が起こってしまいますし、1週間でもあまり成功ではなかったんですね。
その人々移植も、自分の細胞のiPS細胞で取って、体細胞から作るっていうのもやってますけど、なかなか実用化できていないし、やはり拒絶反応が起こらないようなドナーを探すっていうのは非常に難しいんですよね。
なので、あらかじめ拒絶反応が起こらないように遺伝子改変をして、移植用の豚を作るということに、ここまで成功したわけだけど、これは結構アメリカでもやられていることなんですね。
なぜ豚が一番いいのかということなんですけども、豚と人の心臓はサイズが近く、解剖学的な特徴も似ているということなんですね。
豚の目っていうのも、眼球もだいたい直径2.5cmくらいなんだけど、人と同じくらいなんですよ。
人と臓器の中は大きさも似ているし、解剖学的に見ても特徴が似ていることなんですね。
さらに豚は多くの子供を産む。一つのメスからたくさんの子供を産むということで、成長が早いので臓器調達が容易であること。
この辺もちょっと物化しちゃってるから、動物倫理的にどうなのっていうことは言われるかもしれないんですけど。
移植した際に、動物由来ウイルスに感染するリスクが他のヒヒとかチンパンチーとか羊に比べれば低い。
ウイルスに感染するリスクが他の動物よりも低いことがわかったので、豚を人への移植に使う研究が進んでいて、
2002年、イギリスのバイオ企業と米韓の共同研究チームがそれぞれ遺伝操作によって、人間の体内で拒絶を起こさない臓器食用の豚を誕生させたということで、
20年近く前に国内以外、日本以外でも研究が進んでいてやっているということなんですね。
大きさも似ているし、解剖学的に似ているし、生産しやすい。これはちょっとどうなのかというところも非常に大きな話題になったんですけど、
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なので豚が適しているんだよということなんですね。
アメリカも日本も各諸国、ドナーがいないんですよ。臓器不足なんですよね。
なので、そういった臓器移植の可能性というものが非常に期待されているということなんですけど、
倫理観もあると思うし、豚の心臓が入っているんだよというと、やっぱりちょっと心配じゃないですか。
そこの壁を越えられたら、スタンダードになっていくのかもしれないですけど、
じゃあ、食肉にするのは、とは何が違うんだというね、臓器移植用の豚を作っている人はそう思うし、
なかなか難しい問題なんですけど、壁を越えられて、こういったものがスタンダードになってくると、
医学の進歩に繋がっていくのかなと思うけど、トライアンドエラーしながらというのは、ちょっと命にかかることだから、
エラーはダメなんだけど、そういった倫理観とかそういったものをクリアしなければならない課題は非常にあるんですが、
1週間でも移植というものが可能であるということね。
でも、2ヶ月に来たということ、これは事実ですから、そういったところをクリアしなければならないことがたくさんあるんだけども、
可能性を示したという点で言えば、非常に素晴らしいことかなというふうに感じますね。
ということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それでは、みなさん、さようなら。バイバイ。