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はいみなさん、こんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、
科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、昨日ですね、非常に台風のような天気でですね。
実際、台風は来ているわけですけども、非常に強い雨を降ってたんですが、今日は一転してね、非常に過ごしやすい、カラッとした晴天の一日だったんですけども、
みなさんのお住まいのところはどうでしたかね。非常に晴れてはいるんだけど、湿度が非常に低くて、カラッとしててですね、夏もこういう感じだったらいいのになという風に感じたんですけども、
これからね、梅雨になってきますから、ジメジメしたいね、毎日がやってくると思うとなんかゆうてたなという風に思いますし、
意外に台風がね、日本列島に接近しますので、伊豆諸島の方々は非常にね、注意が必要なんですが、この時期にしては珍しくね、勢力も強いですから、最大限の注意をといったところですかね、ということで。
今日のお話はですね、猫はビルから落ちても大丈夫なのかというお話をしたいと思います。猫のお話ですね。猫はとても器用な動物で、よく知られているのは、猫を持ち上げて仰向けに落としても、ちゃんと足から着地することができますよね。
どんな短い距離でも、落ちるまでに体を反転させているので、足から着地することができるわけなんですね。なんでこんな風に器用なことができるのかということなんですけども、猫を落ちている時によく観察するとですね、上半身を先にくるっと回して、次に下半身を回して着地していることがわかるんですね。
つまりですね、上半身と下半身を2段階に分けて回転させているということなんですね。これね、人間でいうとどういったところに例えられるかというとですね、フィギュアスケートの選手と同じことをやってのけているんですね。
スケート選手がスピンしているのを見てみるとですね、腕を広げたり縮めたりしてますよね。スグリ選手が非常に高速スピンが得意で、最後のフィギュアスケートのクライマックスの時、フリーの時もショートの時もそうですけど、非常に高速回転が有名な選手でしたよね。
あの時もね、どういう風にやっているかというと、腕を広げている時の回転のスピードは遅くて、縮めた時は早くなりますよね。なので、それを縮めたり広げたりしながらですね、回転を調節してもらいますよね。
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それと同じように猫は最初、前足を縮めて後ろ足を広げているんですね。すると上半身が下半身より早く回転しますよね。これで上半身が回転できましたと。次に今度はですね、前足を広げて後ろ足を縮めると、下半身の方が回転が早くなってくるりと回転して、2段階に回転を分けて腕を広げたり縮めたりしながら回転速度を変えて反転することができるんですね。
これをですね、猫は下に落ちるまでのわずかな時間に行っているので、空中でその姿勢を保つということ自体も難しいですから、非常に器用な動物なんですね。すごい運動神経と驚きの並行感覚を持っているということがですね、それだけ見るだけで感じ取れるということですよね。
それでもですね、さすがに2階以上の高さから落ちると、だいたい1階部分が3メートルぐらいなので、2階だと6メートルちょっとぐらいですかね。
猫から落ちると、さすがに怪我をするんですよね。いくら体を回転させても着地したときに、前足で体の衝撃を吸収しきれずに、顎を地面にぶつけてしまうんですね。4階以上だと大怪我は避けられないという状態なんですね。
12メートルぐらいから落ちると、さすがに猫もね、並行感覚と運動神経優れたものを持っているけど、さすがに怪我するよということなんですけども、ここで驚きの事実というかですね、あるわけなんですね。
なぜかというとですね、7階以上の高さから、ビルでいうと20数メートルですか、7階以上の高さから落ちた場合、逆に猫は助かることが結構多いということなんですね。
どういうことなんということなんですけど、猫が落下してどれぐらい大丈夫なのということを調べた方がいまして、アメリカのロビンソン氏という方なんですけども、1976年に書いた論文を見てみるとですね、驚愕の事実がわかってくるんですね。
なぜ高いところから落ちる猫を調べたかというとですね、結構高層ビルのマンションとかですね、非常に高い建物のお住まいってありますよね。高層階で猫を飼う人も非常に増えましたけども、このような部屋のベランダから誤って猫が落ちてしまうことがありますよね。
それらの猫のうち7階以上から落ちたときは助かる猫が多いということなんですね、ロビンソン氏によるとですね。どのぐらいの高さまで猫は助かったのかということを調べたんですね。
そうするとですね、18階の高さから固い地面に落ちて助かった猫がいたということと、18階ですから何ですか、55、6メートルぐらい、それぐらいの高さですよね。
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28階から日焼けの日差しの上に落ちて助かった猫とか、中にはですね、ちょっとしたエンジン船、飛行機からですね、335メートル下に落ちて助かった猫もいるということを報告してるんですね。
逆に高い方が助かる猫が増えているということなんですよ。ロンドンの獣医師ブルース・フォーグル氏もですね、高所から落ちた猫を治療したことがあって、6階以下から落ちると致命傷を負うけども、逆に7階以上だと助かる確率が大きくなっていることがわかっているということなんですね。
この現象、高いところから落ちても猫、命の助かるでっていうですね、こういう現象はですね、名前が付いておりまして、フライングキャットシンドロームっていうふうに名付けられてるんですね。
空気力学の専門家が猫が高所から落ちているときの様子をコンピューターで分析してみたところですね、猫は長時間落ち続けると体の緊張がほぐれて、四肢を広げて、手足を広げて、むささびのような体勢になれることが判明したんですね。
そのためにですね、空中を滑らかに確保することができて、ふんわりと着陸することができるということなんですね。
東京のね、日本の獣医師のデータを集めたものがあってですね、そういった日本の獣医師のところでもですね、東京では高層マンションが多いですよね。
日本でもですね、ビルから落ちる猫は増えているんですね。でも高層階から落ちる方が助かる確率は高いということも日本の獣医師たちは東京で報告しているということですね。高い方が助かりやすいということなんですね。
我々に置き換えてみるとですね、スカイダイビングした時に空気抵抗を多めにとってですね、落ちるスピードを落とすために手足を広げますよね。
これは空気抵抗を利用して飛んでいるんだけども、高いところから落ちて手足を広げる猫がね、そうすると我々に言うとスカイダイビングのように空気抵抗を利用してふんわり落ちるために緊張が増えて手足を広げることによってふんわり着地できるということはですね、我々のスカイダイビングでも同じような動きをしているんじゃないかということなんですね。
でもね、フライングキャットシンドロームという現象の名前がついているんだけども、高いところから落ちても大丈夫やでというわけでもないんじゃないんですよね。
なぜかというと高いところから落ちた猫が必ず助かるという保証はありませんので、高層階に住んでて高層階に猫飼っているよという方もね、フライングキャットシンドロームがあるから、ベランダ開けっぱなしでも大丈夫やろみたいなね、そういうわけにはつながりませんので、
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マンション住まいの方、高層マンションに住まいの方はですね、猫が落ちないように気をつけることも一番それが大事ですからねということでね。
猫は非常に運動能力が優れておりまして、平行感覚もね、非常に優れたものを持ってますけども、中途半端な高さ、6階未満で落ちてしまうとですね、致命傷を負うんだけども、
高層階で落ちた方がですね、助かる確率が高いと。それがキャットシンドロームっていうですね、フライングキャットシンドロームっていう名前もついてるってことで、これがね、結構面白いかなということでね。
空気抵抗を利用して、たぶん誰にも教わったわけじゃないと思うんだけど、空気抵抗を利用してね、ふんわり着陸することができると、すごいなっていうね、動物の能力すげえなっていうことでね、少しでもわかっていただけると私は嬉しいですということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それではみなさん、さよなら。バイバイ。