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2025-02-10 09:22

heldio #205. -en, -ling, -kin ー 様々な指小辞

#英語史 #英語学習 #英語教育 #指小辞 #接尾辞 #古英語 #オランダ語
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サマリー

今回のエピソードでは、指小辞について探求しています。特に、-en、-ling、-kin などの英語の指小辞がどのように小さなものや愛情を表現するかを解説しています。

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おはようございます。英語の歴史を研究しています。慶應義塾大学の堀田隆一です。
このチャンネルでは、英語の先生もネイティブスピーカーも辞書も答えてくれなかった英語に関する素朴な疑問に、英語史の観点からお答えしていきます。
毎朝6時更新です。ぜひフォローして、新しい英語の見方を養っていただければと思います。
指小辞の概要
今回取り上げる話題は、-en,-ling,-kin ー 様々な指小辞、という話題です。
指小辞というのはあまり聞き慣れないかもしれませんが、小さいものを指す言葉、指小辞ということですね。
英語では diminutive なんて言いますが、ある単語の、だいたい設備辞ってことなんで、ある単語のお尻につくことが多いんですけれども、
これによってですね、そのものが小さいものであるとか、小さいということはかわいいということに通じますので、
小さいかわいいというふうに愛情を込めてですね、呼ぶ場合に指小辞というのがよく使われるんですね。
例えば、名前なんかによくありますね。愛情を込めて呼びかけるということで、典型的なのが y とか ie って書く場合もありますが、
つまり、ジョンに対してジョニーというふうに相性を作るわけですよね。
トム、トミーとか、女の子の名前には特に多いと思うんですね。この小さくてかわいらしいという雰囲気を出せるので、ケイトに対してケイティであるとかですね。
ベティとか、一般名詞にも、例えば、エント、おばさんですね。これをおばちゃんというふうにかわいくするには、エンティというふうに y をつけたりする。
y とか ie という一種のペットネームみたいなものなんですが、こういうのも含めてですね、小さい、かわいいを意味する語尾につける節微辞というのがありますね。
y を典型として挙げましたけれども、実は英語にはですね、他にもいろんな種類の思想辞がありますね。
由来もそれぞれです。本来の英語、語彙語から伝わるものもあれば、他の言語から釈明したものもあるんですが、いくつか挙げてみたいと思いますね。
-enの例
これ思想辞というふうに普通、気づかれていないかもしれませんが、実は本来の英語の思想辞として語尾に en というのをつける。
これがあるんですね。例えば例としては、チキンというのがそうです。チキンというと別の普通のですね、鶏ということで今理解していて、
特に小さいという意味合いですね。これは入っているふうに感じないんですが、これチェックに en をつけたものなんですね。
チェックっていうのは語源的にはオンドリオラスコックと一緒です。つまりコックに相当するものに鶏ですね。これに en をつけて、
少し発音は変わりますが、チキンというふうになったということで、親鳥に対して、実は元々はヒナとかヒヨコっていうのがチキンの意味なんですね。
変な話ですね、en を取り除いたチックが今ヒナで、むしろチキンというのは親鳥と考えることもできるので、何か逆転したような感じですが、
古くはですね、これがコックに対してそれに en をつけてヒナヒヨコという意味を表したのが元気ということですね。
意味があったかもひっくり返ったように、現代までになっちゃいましたが、このチキンの en というのは思想詞なんです。
他に en といえば、これキャットに対してキッチンですよね。子猫ということです。これもキャットとキットとでは母音が異なっていますが、
これは元々は同じ公言ですね。つまりキャットに en をつけた形。これが少し発音上、生まれてキッチンになったということですね。
もう一つはですね、メイドゥン、乙女なんていうのがありますね。これもメイドゥン、これだけでも乙女なんですね。十分に女性、乙女という意味がメイドゥでありますよね。
これにさらに en をつけて可愛らしくしたということで、意味はあまり変わらないわけですが、メイドゥンという表現もある。
つまりチキン、キッチン、メイドゥンに共通するのは語尾に en があって、元々は思想詞、小さいものを表す表現としてできてきた語だということですね。
-lingと-kinの例
さあ、もう一つですね、小英語に由来する思想詞としてですね、リングってのがあります。L-I-N-G と書きます。
例えば、ダック、カモですね、アヒルに対してダックリング、これコガモってことです。
それから、プリンスに対してプリンスリングですね。これは王子に対して、王子が小さい時のことですね、ヨークンなんて言ってますが、
それから他には、例えばダーリング、L-I-N-G で愛情を込めて言ってるわけですね、ダーリングということになります。
さあ、釈用語の外から入ってきた思想字っていうのも結構ありまして、同じゲルマン系のですね、オランダ語から入ってきたキンっていうのがありますね。
K-I-N と書くキンです。これは対応するものが、同じ語派、ゲルマン語派でもですね、英語にはちょっと見当たらないんですけれども、なんとかキンっていうのがありますね。
人の名前にはいっぱい残ってます。例えば、ジェンキンズとか、パーキンズとか、ウォットキンズみたいな名前ありますね。
I-N じゃなく E-N にちょっと余ったものとして、ディケンズ、ディックの語尾にさらにキンを付けた形で、ディケンズとかディケンソン、なんていう時の語尾ですね。
他にもですね、一般名詞の例としては、例えば、ナップキンってのがありますね。これは布です、ナップっていうのは。だから、ちっちゃい布ということですね。
それから、ラムキン、羊です。ラムにキンを付けて、羊、ラムキン、なんていう表現があったりします。
さあ、他にはフランス語あたりから入ってきたものっていうのは結構ありまして、それぞれまあ似てると言えば似てるんですけれども、まず最初はですね、レットっていうのがあります。
これはブックに対してブックレット、小冊子ぐらいですか。
それから、ピグ、豚、ピグレット、ほぶた。
スター、スターレット、これは小さい星という意味もありますが、いわゆるスーパースターマンのスターですね。
その売り出し中の若手女優っていう、まだスターにはなりきれてない。
これはスターレットなんて言いますね。
それから、エンクレットってのがありますね。
これ足首の飾りですね。
エンクルっていうのが足首ですが、それにレットをつけて、まあ足首についている小さなちょっとした飾り物ということで、エンクレットなんていうのがありますね。
他に、エットっていうのもありますね。
例えばこれ、バロンに対してバロネットとか、キッチンに対してキッチネット、レザーレットなんていうのがありますね。
最後のレザーレットっていうのは商標で、レザーレット、革、レザーですね。
のように見せかけた、だけど本当は革ではない、紙または布みたいなことですね。
こんなエットっていうのもあります。
他にはこちらも外来のものですけれども、オーティオットっていうのもありますね。
例えばボール、これボールですけれども、これにオーティをつけると、発音ちょっと変わりますが、ベロットになりますね。
これは投票用紙ですけれども、これはもともと小さい玉で投票したっていうことに由来するわけで、文字通り小さい玉っていうことになりますね。
それからチャリアット、これ古代の戦闘馬車のことをチャリアットって言いますよね。
あれのオットなんかもそうですし、それから面白いのはオームパラットなんですが、このパルの最初の部分は何かっていうと、
これはピーター、フランス語のピエールにあたる、つまり小さなピエールちゃんというぐらいの意味なんですね、ある意味では。
このように四小字っていうのは気づかないところで意外と語尾にちょろっとしたものがありまして、本来的には小さいという意味を表した。
それから今までに現在までにその小さいという意味は失われたっていうケースもいくつかあるわけですけれども、
もともとはこのように本体にちょろっと四小字をつけることによって、小さいものとか愛情を込めて呼ぶ言葉であるとか、
そのようにして非常に多くの単語が新しく生み出されてきたっていうことなんですね。
探してみるとこのような四小字も数ありますし、これによって新たに作られた単語も意外と多くあります。
ですので、英語のボキャブラリーを増やす際に一つ参考になるということかと思いますね。
しかも本来の英語に由来するものからオランダ語に由来する金のようなもの、それからフランス語あたりに由来するレット、ネット、オットのようなケースですね。
こうしたものもあって設備地も含めて外来、外から入ってきたものがよく使われるっていうのも英語ならではの、
着用大好きな英語ならではの語形勢、そして語彙ということができるかと思います。
それではまた。
09:22

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