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では、実際の歌の紹介も今日はしていきたいと思うんですけど、
朔人一首って、朔人一首みたいなところで取り上げられている歌って、季節の歌が多いような感じがしますよね。
そうですね。なんか、ごっちゃになりがちな俳句の方は逆に、あれですもんね、記号が入らないといけないという条件もあるから、確実に季節なんだけど、
そうじゃなくても、やっぱり季節とかっていうのはイメージしますよね。
もっと言うと、漢詩とかでも、中国の話になっちゃうけど、漢詩とかでも割と季節感とかって、
西洋の詩にももちろん季節感はあるんだろうけど、東洋の詩には割と季節感ってあるようなイメージがありますね。
だけど意外なことに、朔人一首の半分近くは季節の歌ではないのです。
なるほど。
43首が恋の歌です。
それもイメージありますね。
季節で言うと、秋が一番多くて16首。
はい。
春と冬が6首ずつ。
春と冬。
冬は4首。
まあね、夏はそんなにそういう物憂げな感じがないというか。
なるほど。
テンション高そうですね。
確かに。
あとは旅の歌であったり、宮中の様子とか行事を歌っている歌であったりっていうのがあります。
なるほど。
では、恋の歌を2首と、春夏秋冬を1首ずつご紹介していければなと思います。
なるほど。
はい、よろしくお願いします。
では、まず最初に恋の歌2首。
なぜ2首選んだかというと、エピソード的にセットでご紹介した方がいいかなと思うものなので、2首いっぺんにご紹介します。
はい。
歌は後ほどご紹介します。
まずエピソードから。
はい。
とても有名なエピソードではあるんですけれど、
当時、歌合わせという歌のよしよしを決めたり勝負したりするっていうのが流行ってました。
そこで作られた歌が後世に残っていたり、いいものがあったりっていうのがあったんですね。
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そこで磨かれてきたのが和歌です。
今、西暦でいうと960年に浦上天皇という、その人もとても文化を大切にした天皇なんですけど、主催した歌合わせ。
天徳大理歌合わせという会がありまして、そこでの最後の勝負として出てきた歌2首です。
天皇主催の歌合わせの場合、右と左にいろんな人たちが分かれてテーマに沿った歌を出すんですね。
最初に1ヶ月くらい前からテーマが提示されていて、これで歌を作ってこいと。
それをお互い読み合って審判が勝ち負けを決めます。
この時の天徳大理歌合わせは本当に豪華なもので、
20番勝負、その読んだ歌の色紙を飾るためのスハマっていって今でいうジオラマを作り、
そのテーマを入れ込んで作ってあるんですね。
ウグイスとかホトトギスとか桜の木が金や銀で作ってあったり、
そこに読み終わった歌の色紙をつけていくっていうおしゃれなものがありました。
それから大理の女房たちもどちらかのチームに入りまして、
左側は赤、右側は青の衣装に同一し、本当にずっと準備をして開催されたものです。
テレビ番組とかみたいな感じですね。
そうなんです。
歌を作る人と読み上げる人は別です。
だから読むのを失敗しちゃうっていうエピソードがあったりして。
すごい、そうか。
この時に右の方の読み手が有名な人なんですけど、
源の広正という人です。
恩明寺っていう絵がご存知ですか?
はいはい。
野村満載さんがされていたり、あと五郎ちゃん。
田垣五郎さんがされていた恩明寺なんですけど、
あれ見たことありますか?
ないですね。
パートナーに一緒に出てくるのが彼です。
源の広正。
なるほど。
彼はちょっと読むのに失敗してしまって、
3週目読まなきゃいけないのに4週目読んじゃったとか、
ずいぶん緊張されていたようですね。
その歌合わせ、どちらも本当に良い歌が集まりまして、
後半は引き分けが多く続いていました。
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最後の20週目、忍ぶ恋の歌がテーマです。
で、出てきたのが今からご紹介する2週です。
雷道さんならどちらを選ぶかなという感じで、
ご紹介していきたいと思います。
1週目。
篠ブレード
色に入れりけり我が恋は
物や思うと人の問うまで
誰にも知られないように隠していたのに顔に出てしまったようです。
私の恋心は
恋の悩みでもあるのかと人に尋ねられるほどに
という歌ですね。
もう一つ、その相手方が
恋主張
我が名はまだき立ちにけり
人知れずこそ思い染めしか
恋をしているという私の噂が早くも世間に立ってしまった。
誰にも知られないように心の中だけで思い始めたばかりなのに
という意味の歌です。
ニュアンス、まあまあ篠ブこういう歌だからニュアンスは近いっちゃ近いんだね。
そうですね。
どちらも忍んでいたのになんかちょっとバレちゃったどうしようみたいな感じの歌ですね。
で、篠ブレードの方は
平野金森という天皇の暇子にあたる方
お貴族様が作りました。
もう一種の恋主張の方は
身分のただみといって
地方の役人の息子さんだったんですね。
だからとてもあまりお金のない方が抜擢されて
彼は本当に腫れがましい感じで来たんですけれど
田舎者の格好で来たとバカにされてしまっているという記録が残っています。
結果として
ライドさんどっちが好きですか?
僕印象として、わかりやすいというか言葉が難しいので何とも言えないんですけど
一時期それっぽいなって思ったら前者の方
篠ブレードの方ですね。
結果としては引き分けにしようと思ったみたいなんです。審判も。
ただ本当に続いていて
引き分けもこれやったら5種目だぞと
どうしても決めろと周りに言われまして
審判が困っていたんですね。
そうするとミスの向こうで
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なんかブツブツと唱える声が聞こえます。
天皇、村上天皇が篠ブレードとつぶやきました。
ということであ、よっしゃこっち側は天皇のお気に入りだと判断して
金森の歌が勝ちになったという話があります。
ミウノタダミはこれまでも何種か20種のうちに3種ぐらい出していて
1個負けて1個引き分けだったのかな
だったんですけどこれで負けてしまい
とても悲しくて虚職症になって死んでしまったという逸話があります。
ただ逸話で本当は亡くなってはいないみたいなんですけれど
ただそれぐらいに悔しかったと言われています。
まあまあでもそうだよね。
こんだけ大がかりにやってるんだからそのぐらいのことなんだよね。
そうですねここで引き立ててもらえば
地方の役人から大出世ですから
なんか時代が違うし単純に同じとも違うとも言えないけど
8月はオリンピックもやってたわけで
ちょっと気持ちの入り方としては
ちょっと通じるものがありそうな気がしますね
そのオリンピックのことを思うと
一大舞台とか晴れ舞台でここでうまくいかないか
まあ日本はそこまでじゃないけどね
外国なんかそれで人生変わっちゃうっていう話も聞きますから
そういうのとちょっと近いぐらい
だって時の天皇が聞いてて
ジャッジに口を出したっていう状況ですからね
それは影響も出ますよね
それが本当に気に入ってつぶやいたのか
ただどっちが良かったのかなってつぶやいていたのかはわからないんですけれど
そこがまた良いんですよね
面白かったですね
よくタダミの歌恋す蝶って恋すテフって書くんですけど
なんでテフなのに蝶と読むのか
っていう話を聞かれるんですけど
あれは恋すと言うの略です
恋してると言っているっていう意味ですね
っていう意味の恋すと言うが縮まって恋すテフに表現されています
恋すと言うの方の言うのうもフなのかな
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フですね
恋すと言うフと書くんですけど
それが恋すテフと包まった形に書かれます
といいのところがていになる
そうですね
なるほど
発音は蝶恋す蝶と発音します
それもというがちょっと包まった感じ
方言とかでもありそうな感じの言葉の運びですよね
それはよく聞かれるかなと思いますね
あれですよねちょうちょのことテフテフ
そうですそうです
ここから来てるんだと思います
なるほどね
120に両方入ってるってことですもんね
40番と41番で並んで入っています
なるほどね
身分のただみもね
死んじゃうほどショックだったけど
ちゃんと120種にも選ばれてますよってことですね
120種にも選ばれているし
もちろん直線若衆から選んでいるものなので
そうかそうかそうか
120種に入っているってことは
その前に直線若衆に入っているってことなのか
そうです
だから選抜の中から選抜してるみたいなことだね
そういうことですね
ドリームチームみたいな感じですね
そういうことですね
どちらも衆議衆という本に入っている歌です
なるほど
衆議衆の中でも並んで載ってますね
そうだよね
そういう記冊もあるから余計そういうことになるんでしょうね
どちらもね当地法が使われてますね
当地法
分かりやすいのは恋市長の方なんですけど
恋しているのでは?って聞かれてる
恋市長我が名は間崎たちにけり
私の噂が先に立っているのに恋してるの?って聞かれたっていうのが
本来の順番だと思うんですけど
恋市長が先に来て
我が名は間崎たちにけり
最後に人知れずこそ思い染めしか
順番が逆とか
当地にされていてこの話は難しいな
どうしよう
恋市長っていうのが恋している
恋しているという
恋しているというか
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私の噂が
我が名は?
私の噂
名っていうのは名前じゃなくて噂とか評判
噂のことなんだ
とかのことですね
噂が
間崎早くも立っている
けりなので立ってしまっていたっていう過去形ですね
恋しているという私の噂が早くも立ってしまっていた
人知れずこそ思い染めしか
だからこっそり
その思いをこっそり隠していたつもりだったのに
人に知られないように
思い始めたばかりだったのに
っていう感じですね
始めたが染めしかあるからね
だから好きな人ができたばっかりだし
こっそり好きだなって思ってただけ
ところ思い始めたばっかりだったのに
もう噂になってるわってことですよね
あの人さあ
あの子のこと時々じーっと見てない?
好きなんだよきっと
みたいな感じで噂が立っていくと
なるほどなるほど
そうか
だからここが統治法ってことね
人知れずこそ思い染めしかが
先に来るのが文章の
ロジカルな意味での時系列的というか
漢字でいうと
こっちが先に来るはずなんだけど
っていうことですよね
ここが統治法になってるってことは
噂になってるってことの方が
主題なんだよねきっとね
そうですね
もう噂になってんの?
まずそれが言いたい
そこでやべってなってることの方が
言いたいことなんだね
なるほど
という感じの
タダミの秘めた恋の歌
はい
でもう一個が
死のブレード
我慢していて人に知られないように
心に秘めてきたけれど
色にいでりけり
顔に出ていた
我が恋は
物や思う
恋について思い煩うこと
と
人の問うまで
誰か好きな人がいるの?
って聞かれてしまうぐらいに
忍んでいたはずなのに
顔に出てしまっていた
という感じですね
忍んでいたけど
顔に出ていたのが
顔に出ていた我が恋は
物や思うと
人の問うまで
人に聞かれるまで
出ているとは気づかなかったよ
そうですね
なるほど
だから隠してるつもりでいたのに
バレてるわってことですよね
そうそうそう
ぼーっと物思いにふけているけど
大丈夫?何か恋でもしてる?
っていう感じで聞かれてしまったなと
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まあそうか
結局やっぱり忍ぶ恋っていう
テーマになると
本人は隠してるつもりだったけど
人にバレてるわって話にはなっちゃうんだね
そうですね
なるほどなるほど
なるほどね
忍ぶ恋みたいな話の
落語に出てくるドドイツがあって
思い出したいんですけど思い出せないんですよね
あー
あのー
オイランが歌う歌で
歌というかドドイツで
世間には知られちゃいけない
田舎なんだけど
知らせられないこと自体が
悔しいねみたいな感じの
趣旨の
あー切ないですね
それはそれでいいやつだったんだけど
ドドイツなんでね
時代も違うしってところもあるんだけど
それはそれで面白いなという
これを聞きながら
忍ぶ恋のありようがね
違うのも面白いところかな
なんて思ったりしましたけど
そうですね
じゃあ
恋の歌2種
そんな感じ
恋の歌はいっぱいあるってことなので
今後ももう一回ガチャがね
出た時にはまた恋の歌から
何種か選ばれるんでしょうね
そうですね
素敵な歌がたくさんありますし
結構恨みがましいやつも
あーなるほど
はいはい
そんな感じです
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