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2023-12-03 25:10

令和五年師走の回「朔人一首5」1

ガチャを回して出てきたお題について語る「文ガチャ」 今月のお題は「朔人一首」です。 


今回は師走、12月。年の瀬といえば紅白歌合戦!

ということで、昔の歌合戦「歌合」を敢行いたしました。

テーマに沿った二首ずつを紹介し、どちらの歌が好みかで優劣を決めていただきました。

当然判者(判定をする人)は、らい堂さんです♪


一週目の今回は、春の歌と夏の歌の二首ずつ・四首をご紹介いたします。

お聴きの皆様方も、ぜひどちらが好きか、ご自分の好みで決めてみてくださいね!

00:13
文ガチャは、ガチャを回して出てきた番組について、のんびりおしゃべりするポッドキャストです。
文ガチャ、令和五年師走の回、椿雷道です。
咲夜です。
よろしくお願いします。
毎月のお話、入り口になっちゃいますけれども、先月ガチャを回して出た目が、みなさんお待ちかねじゃないかと僕は思ってますが、朔人一首ということなんですけれども、
咲夜さんからしてみたら、残りの数が減ってくるに従ってテーマがまとめづらいということだと思うんですが。
はい、そうですね。
早速入っていっちゃっても大丈夫ですか?
はい、わかりました。本当に組み合わせどうしようかなって迷っていたんですけれど、そういえば四月の回だな。
12月といえば年末があって、年末といえば紅白歌合戦かなという連想ゲームのもとですね。
おー、なるほど。
今回は、朔人一首ででは歌合わせをしてみようかと思い立ちまして。
おー、はいはい。
テーマをもとにした2首を並べて、ちょっと解説もしながら読みますので、
雷道さんに好きなほうの歌を選んでいただきたいなと思います。
あー、なるほど。
それでね、勝ち負けがつくわけじゃないんですけど、ちょっと歌合わせチックにしてみようかなと思います。
まあ全然素人の判断なんでね、そんなに優劣ではないということは。
まあ好みでね。
で、朔人一首も1年に1回になってしまったということで、今までは1週間で2首のご紹介だったんですけど、今回はリズムよく1週間で4首をご紹介。
だから2つ歌合わせ、2回戦できる1週間で。
1週でね。
という感じでいきたいと思います。
はい。
はい。では天皇陛下になったつもりで、雷道さんにはね。
はい。
はい。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
1週目は春と夏をテーマに持ってきました。
はい。
はい。春で1戦、夏で2戦。
あー、なるほど。
という感じです。
はい。
はい。では春の歌。
うん。
まずは木のつら雪の歌です。
はい。
はい。あの、いろんな人をね、こきおろしている人ではありますが、
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コホニーはどんな歌を作っているかと言いますと。
はい。
人はいざ、心も知らずふるさとは、花ぞ昔の蚊に匂いける。
うん。
意味としましては。
はい。
直訳しますとね、現代に。
うんうんうん。
あなたはさてどうでしょうね。他人の心はわからないけれど、昔なじみのこの里では、
梅の花だけがかつてと同じいい香りを漂わせていますよ。と言っています。
うん。
ちょっと意味がわかりづらいですよね。
わかりづらいですね。
ですよね。背景がありまして。
うん。
初詣に行った奈良のお寺、派生寺へつらゆきが行ったと。
うん。
そうすると、派生寺にお参りに行くたびに泊まっていた宿に行ったところ、
久しぶりに行ったので、宿のご主人が、このようにお宿は昔のままでございますのに、っておっしゃったのそうです。
うん。
あなたはずいぶんおいでにならなかったですねって。
なるほど。
はい。そこで、この辺りの梅の枝をひとさし折って、これを読んだということなんです。
まあ、現代風に言いますと、それの返事として、あなたの方はどうだったんです?
ちゃんとずっと覚えていただいてたんでしょうかね?
昔よく訪れたこの里は、昔ながらに梅の良い香りを漂わせていますのに。
うーん。
という、いやみの応酬ではないんですけれど、おしゃれに返した感じですかね。
まあまあ、いやみの応酬ですけど、お互い来てほしいとか、覚えていてくれたら嬉しいみたいな雰囲気のある、
相手を悪くは思ってないという感じがするところはね。
そうですね。
うーん、好きだから意地悪言うみたいなノリに近いといえば近いのかもしれないですね。
これがまたね、女主人であったならまた雰囲気が変わりますね。
あー、ほんとですね。
遠い昔の恋愛をちょっと思い出すような感じだったのかもしれません。
という一種の。
なるほど。
はい。次が、今度は伊勢の大夫の歌です。
はい。
伊勢ってよく言われますけどね。
うーん。
はい。
いにしえの奈良の都の八重桜、きょう九重に匂いぬるかな。
です。
なるほど。
はい。
これは直訳すると、
いにしえの昔の奈良の都の八重桜が、きょうは九重の九重で一際美しく咲き誇っております。
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ほんと直接読んだ感じの歌ですね。
これが奈良から九重に届けられた八重桜の献上品があったんですけど、
はいはいはい。
その献上品を九重で受け取る役に伊勢が抜擢されたときの歌なんだそうです。
あー、なるほど。
はい。
じゃあその役につけた喜びみたいなものも入っているのかもしれないわけですね。
いや、それがですね。
じゃないんだ。
はい。
実はこの役、その前は紫色部だったんだそうです。
へー。
この役を色部から譲られたばかりで、
九重ではかなり心残ものでした。
伊勢が?
伊勢が。
はい。
そうすると、そのときに道永から即興で読めって言われたんです。
あー。
即座に返したのがこれだと。
あー、じゃあもう、なんかいっぱいいっぱいのアドリブというか、
その場で即興で作らなければいけないっていうところで作った歌。
そうですね。
かつての奈良の映画を忍ばせる豪勢な八重桜だけど、
今の三宅の世、美代はさらに一層美しく咲き誇っているようですよ、という歌でもあります。
で、上手なのがですね、奈良の奈々、奈々の音ですね。
それから八重桜の八、九重の九と数字も重ねているんです。
うーん。
だから本当に力量を見せつけた歌でもあります。
あー、なるほどね。
はい。
そういう感じか。
はい。
えーと、即興であるというところでちょっとハードルが高かったけれども、
はい。
この七、八、九というところで力量のあるところを見せ、
はい。
えー、シンプルな現状を言っているような歌ではあるけど、
はい。
えー、今の道ながり言われて作っているぐらいだから、
はい。
道ながりに対するごま擦り的なニュアンスもあるかもしれないけど、
そうです。
今の世をより奈良の頃以上だという意味も含まれている。
はい。
なるほどね。
うーん。
という春の二種なんですが、
はい。
はい。では、漢字でいただきますか。
はい。じゃあ、えー、この春の歌は伊勢の勝利としましょう。
おー、その心は。
やっぱりこう複合的に、その七、八、九って入っているとか、
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もともとその即興で作らなきゃいけなくてハードルが高かったとか、
はい。
あの、この内容がシンプルに見えて、ちょっと裏の意味もある、裏の意味というかね、
え、え、え、え。
今の世を支配、の支配者をちょっとおだてるようなことになっているとか、
はい。
あの、複合的に優れてるかなという印象ですかね。
おー、なるほど。
木野貫之のも全然いいんですけど、
はい。
で、なんか言葉の、なんだろうな、ひとわいざとか、
はい。
心も知らずとかって、この一個一個のワードはすごいセンス的には好き、
うん。
なんですけれども、
はい、はい。
なんかこの、なんていうのかな、あんまりこの、うーんと、なんて言うんだろうね、
ま、伊勢の方がこうひねりというか、いろんな要素があったかなっていう印象かな。
あ、なるほど。
うん。
はい。ありがとうございます。
はい。
はい。
では、夏の歌に行きます。
はい。
はい。
一周目は、清原の深夜舞。
えー、清少納言の曹操譜だそうです。
うーん。
はい。
夏の夜は、まだ酔いながら明けぬるを。
雲の居塚に月宿る乱。
うん。
えー、直訳すると、
夏の夜はとても短いので、まだ酔いの自分だなと思っていたら、もう明けてしまった。
月も、西の山陰に隠れる暇もなくて、一体雲のどこの辺りに宿をとっているのだろうか。
うーん。
といった感じでしょうか。
うーん。
主題としては夏の夜の短さみたいなところですよね。
そうですね。
たった今、夜になったかと思えば、もう明け方が来てしまって、夜が短いことだなあっていうのを擬人法ですね。
月が雲に宿をとったという感じで描いています。
えっと、すぐに明けてしまったから、なんていうんだろうな。
順当に天を巡れなかっただろうから、どっかの雲で宿をとっているんだろうみたいなこと?
ええ、そうですね。
明けるのが早すぎて、月は沈むまもないんじゃないのっていう。
あー。
ちょっとのんきではありますよ。
うーん。
はい。
もしかしたらずっと明けるまで月を見てたんだろうかというような気になってしまいます。
はいはいはい。
なんかこう、技巧的とかアイデアに富んでいるとか、ちょっと洒落てるという趣のある歌を作る人だったようで、古今集には18種もの歌が採用されているそうです。
12:10
へー。
はい。
なるほどね。清少納吾もこの祖父ありっていう感じですね。
そうですね。
うーん。
はい。
では、もう一種。
はい。
はい。
名前が、100人種の名前としては、御徳大臣・佐大臣とあります。
御っていうのは前後の御ですよね。
前後の御ですね。
お名前としては藤原の佐根佐田という方です。
うーん。
ほととぎす。泣きつる方を眺めれば、ただ有明けの月ぞ残れる。
ほー、なるほど。
なるほどなんですね。
歌というか、このチョイスが両方夏の歌で、両方月が出てくるんだなっていうところ。
そうですね。月を読んだ歌本当に多いです。
夏の季語とかいうわけじゃないけど、夏に多いんですか?そういうわけでも全体的に。
でもない。全体的に多いですね。
うーん。
はい。直訳すると、ほととぎすが泣いた方を眺めやれば、ほととぎすの姿は見えず、ただ明け方の月が淡く空に残っているばかりだった。
うーん。
と言います。その時の情景を読んだ歌です。
なるほどね。これ難しいですね。この2集の比較は、生地に似ている要素もある分難しいですね。
そうですね。
なるほどね。
これ台がついてまして、ほととぎすを暁に聞くという台が付けられています。
ほととぎすって言うと、3月から5月に日本に渡ってくるので、夏を告げる鳥という風にされてきました。
なるほど。
平安時代も、夏の始まりに来るほととぎすが、夏を連れてくるというか、季節の訪れを象徴する鳥として、春のうぐいすのように魅力的なものと思っていたそうです。
なるほどね。
ほととぎすの初鳴きを聞くのが、とてもてんがなこととされていて、なんとか一番にほととぎすの声を聞こうと、夜を明かして待つということもあったそうなんです。
へー。なるほどな。難しいな、これ本当に。
夏がもちろんテーマで、かつ月も出てくるねっていうのもあるんだけど、夜が明けるっていうところも共通なんですよね。
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そうですね。
これは相当、なんだろう、そういう意味で似てる。
はい。
本当判断難しいな、これ。
この歌合わせですか、当時の言い方でいうと、引き分けはあるんですか?
はい、引き分けはもちと言いますがあります。一番最初の作人一種でお話ししたかと思います。
そうかそうか。なんかあったような気がするなとは思ってたんですけど。
じゃあこれ引き分けにさせてもらいます。
おお、はい。差がつかないという感じでしょうか。
そうですね。さっき言ったように、夏であるとか夜ってワードも出てくるし、夜が明けるっていうところも共通してるんですよね。
夜が明けるとか、夜明けだとかっていうところも共通してるんですけれども、
ホトトギスっていうチョイスがいいなとは思ったんですけど、
単純に比べるとクモとホトトギスだったらホトトギスの方が魅力的な気はしたんですけど、
なるほど。
このファンタジックな清原の歌の魅力もあるなと。
スキアドールラムとかもいいなというのもあったので、まさに長所が違うところでそれぞれのいいところがあったので、
引き分けかなっていう感じですかね。
なるほど。
私、適当に選ぶのはいないんですけど、似た歌を選んで、いきなりね、今日しかも収録が始まってから反じてくださいってライドさんが持ちかけたんですけど、やっぱり難しいですか?
判断すること自体は別に自分の好きで選べばいいと思ってるんで、そういうハードルの高さはないんだけど、この夏の歌2つに関しては非常に似通ってたのでっていうところが大きいですね。
これが夜明けとかじゃなくて、例えば夏は夜みたいなね、それこそ清少納言ですけど、ホタルとかそういうテーマで来てるものと有明の月みたいなものだったらもうちょっと判断の付け方が違ったかもしれないんですけど、
テーマの類似性が高かったっていうのは意外とちょっと迷う要素にはなりましたね。
あとなんかちょっと若干聞き分けを出してみたいなという気持ちもあります。
いやでも面白いですね。でもあれですよね、四季の歌も以前取り上げてるから、でも割と最初の頃のやつ言ってるのは恋の歌っていう話と、あとその四季の歌みたいな話をしてて、
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でもまあそれに属するものが多いから、まだあるっちゃあるのか、そういう切り口で言えばまだ春の歌も他にもあるとか、夏の歌もまだ他にあるよとかっていうのもあるっちゃあるんですかね。
夏と冬がそろそろ尽きそうですね。
あーそうなんですね。
その話を今知ってちょっと思ったのは、今このシリーズで何週ずつとかっていうふうに紹介しているのが本来の姿なんでそれはそれなんですけど、
分析とか統計みたいな話もやっぱ面白いですよね。だから季節の歌が何が何週みたいな、まあそれも一回目の時にもある程度話をしてるんでしょうけど、
そういうアプローチとか、僕がよく坊主めくりの例えでよく言う坊主の歌がどのくらい多いかとか、これも最初の頃に話してますけど、
なんかその分析的なものとかも面白そうだなっていう話を聞いて、夏と冬の方が早くなくなりそうなんだって。
今の感覚で言うと夏とか冬みたいにはっきりした季節の方が歌になりやすいのかなって思ったんですよ。
春と秋っていろんな意味で、例えば今現代で言えば新しい一年の始まりのニュアンスが春ってあるじゃないですか、新年度みたいな意味とか新社会人とかみたいな。
あとはあんまり風流じゃないけど花粉症の季節とか、あと秋は秋でいろんな言い方、芸術の秋とか文化の秋とか食欲の秋とかあるじゃないですか、
みたいな切り口はあるんだけど、例えばちょっとすごい話それてきますけどね、いつものように。
咲夜さんは世代的にご理解いただけると思うんですけども、チューブっていうバンドがいるじゃないですか。
夏の歌を先輩特許のように歌い続けてきている。他の季節も実は結構あるんですけど、夏といえばチューブみたいなのがあったり、サザンオルサズも割とその印象が強いかなと思うんですけど。
冬の広瀬さんとかね。
広瀬コミが冬とか、まとはゆうみも割と冬の印象が僕はありますけど、みたいなことがあって、やっぱり夏と冬はそういう要素も出てくる。
あとまあ今現代的に言うとクリスマスソングみたいな意味でも冬を限定するような歌ってあるわけじゃないですか。
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みたいな感じに比べると、当時の春は気候的に、暑すぎず寒すぎずでは春と秋は似てるけど、夏に向かっていく春と冬に向かっていく秋とか、あとその咲く花々とかね。
そういうところで季節を感じてたんだろうから、むしろその辺の季節の方が歌に読まれたのかなとか思ったり。
なんかそういうのも興味深いですね。
そうですね。なんかまた統計も取ってみたくなりますね。
うん。切り口もいろいろありそうだしね。
はい。
ちなみにこれ、さくやさんこの4週、2週2週ですけど、結論は言わなくてもいいですけど、自分の中でどっちがいいとかはあるはあるんですか。
え?
どっちが好きとかどっちが嫌。
どっちが好き。
私なぜかですね、女性の歌が苦手で、だから最初の春は伊勢は女性なので、あっちの歌が苦手なんですよね。
面白い。
あと夏の2週は両方とも男性なんですけど、どっちが好きってパッと言われるとホトトギスの方で、でも理由が歌そのものではなく、カルタをやるときに一時決まりの歌なので。
なるほど。
パッと取れる歌っていうのがあるかもしれません。
なるほどね。
100人一首競技カルタの人って、やってる人とか経験したことがある人って、独特な判断基準がありますね、そういう取りやすさみたいなところとか。
そうなんですよね。
なんか面白いんですけど、その感じが。
やってない側から見ると、そもそも100人一首に造形が深くない人間からすると、もともと100人一首はめちゃめちゃ風流な印象があるのに、競技カルタってめちゃめちゃデジタルな考え方するじゃないですか、その一時決まりとか。
そこのなんかギャップみたいなのが面白いなぁとか思うんですよね。
面白いですね。
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