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2023-12-17 24:46

令和五年師走の回「朔人一首5」3

今回は師走、12月。年の瀬といえば紅白歌合戦!

ということで、昔の歌合戦「歌合」を敢行いたしました。

テーマに沿った二首ずつを紹介し、どちらの歌が好みかで優劣を決めていただきました。

当然判者(判定をする人)は、らい堂さんです♪


三週目の今回は、冬の歌と月の歌。四首のご紹介です!

ぜひお好きな歌を選んでみてくださいね。

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では、3週目。今度は、冬の歌と月の歌です。
冬の歌と月の歌、はい。
冬はもう残りが少ないので、2週だけのご紹介になります。
では、まずは1週目。
ちゅうなごんやかもち。
この人も有名人ですね。先週に引き続き大物が出てきました。
大友のやかもちです。万葉集の戦者ですね。
でもあれなんですね。検索する都合上、100人一首、ちゅうなごんみたいな入れ方をしてるんですけど、
他にもちゅうなごんってなってる人、他にもいるんですね。
いっぱいいますね。
表記上がね、そういうちゅうなごんって役職から入ってる人は意外といるんだなと思って、
ほーっと思いましたっていう感じなんですけど。
そうですね。大友のやかもちは、やかもちって聞いた時点でそうだろうなと思いました。
そうですね。
笠さぎの。渡せる橋に置く下物。
白木を見れば夜ぞ更けに行ける。
七夕の日に県牛と織姫を合わせるために笠さぎが翼を連ねて渡したという橋。
天の川に散らばる霜のように冴え冴えとした星の群れの白さを見ていると、夜も更けたのだなぁと感じてしまうよ。
実は夏ではないんですね。笠さぎなのにね。
霜とか言ってますもんね。
そうですね。
なんか、笠さぎのエピソードの入り方からしても、
七夕っぽいエピソードから入ってるからより夏感があるんだけど、
その橋の説明ってことですね。言ってみれば、その笠さぎ自体が。
だからこの場合は笠さぎが白いのではなくて、星が白いんですね。
この歌には二つの読み方があるのだそうで。
一つは、さっきの冬の冴え渡る夜空の星を白い霜に見立てたもの。
冬の夜空を見上げて天の川に輝く夜空の星がとても美しい。冬の夜が更けていくんだなぁと感じている歌です。
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もう一つがですね、笠さぎの橋を奈良の平城峡の御殿の階段になぞらえたものと考えて。
宮中はよく天上階になぞらえて、川に架ける橋と階段のことを当時橋と言っていたんですけど、同じ音。
木座橋とか言いますもんね。
そうですね。それが同じ音だということから来た考え方。
宮中の夜の見張り湾をしている深夜に、四神殿の階段に霜が降り積もっているのを見て、天井をつなぐ階段にも霜が積もって白々と輝いている。冬の夜も更けたなと感じているという読み方ができるそうです。
なるほどね。
2週目です。今回の歌は、源の金政という人です。
多くの歌合わせに出席していた人のようです。
あわじ島、通う千鳥の鳴く声に、幾余目覚めぬすまのせきもり。
冬の夜にあわじ島から渡ってくる千鳥の鳴き声に、幾余目を覚まさせられたことだろうか、すまのせきもりは。
という直訳になります。
すまというと、当時は武家の地だったりします。
そうなんですね。
有原の成平の兄の雪平が流れ住んでいた場所でもありますし、その事実に基づいて創作されたのが、源氏物語のすまの巻というお話があります。
すまって。
現在の神戸ですね。
神戸か、神戸そのものか。
光源氏が追い落とされた時期がありまして、隠れ住むのにすまに流れたと、当時その時には表現されているんですけど。
当時で言うと、都から言うと、どいなかに流されている感じなんですね。
そんなすまで、千鳥が鳴くあかつきの朝が、とも千鳥もろ声に鳴くあかつきは、ひとりねざめの床もたのもしという歌を光源氏が読んでいます。
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すまの巻で読んでいるこの歌を踏まえた歌なんだそうです。
なるほどね。
香涼としたすまで、海向かいに見える淡路島から千鳥が渡ってきて、その寂しい鳴き声にせきもりがつい、眠りを妨げられて目覚めてしまい、真夜中にひとり、自分の孤独な境遇を実感する。
という感じになります。
やっぱり冬は寂しい感じがするんでしょうかね。
そうですね。
千鳥とかがあるから、千鳥が、キゴってわけじゃないんだけど、千鳥ってところで冬ってわかるんですかね。
そうですかね。
他に特に。
ありました。歌の世界では冬の浜辺を象徴する鳥、妻や友人を慕って鳴くものとされていたそうです。
最初のやかもちの方は霜っていうのは、割とダイレクトに冬を感じさせる要素ですよね。
そうですね。
なるほどね。
やかもちの方の2つの解釈がありますっていう話があったじゃないですか。
これって事実どうかっていうのはもしかしたらわかんないかもしれないですけど、
咲夜さんが思うに、2通りの解釈ができるっていうのは、やかもち自身が意図したと思います?
どうでしょうね。
なるほどね。
たぶん事実とか、本当に現実としては、平城京の階段の方だったのかもしれないなっていう感じはするんですけど、
最初の解釈の方っていうのは、中国の漢詩になぞられているそうなので、
それはきっとやかもちなら知っていたのではないかと思いますのでね。
なるほどなるほど。
微妙だな。
これはね。
金政は地名が最初と最後に出てくる。地名って言い方は適切かわからないけど、淡路市に真っ当さんがいますよね。
で、津島さんは川島市の北側の方が津島市の東側の方が津島市の北側の方が津島市ですよね。
09:09
地名が最初と最後に出てくる。地名って言い方で適切かわからないけど、淡路島と相馬っていうのが最初と最後に出てくるのはちょっと面白い
言い方かなと。言ってみればその あれでもあるわけじゃないですか。千鳥が移動した場所が最初と最後に出てくるっていうのも
なんか構造としてよくできてるなぁなんて思うんで まあ割と普通に評価高いんですけど
ヤカモチの方は これを意図して
二通りの解釈ができるように作ったんだったら相当優秀だと思うんですけど これが
高生の人がこう読んだっていう人が、こう解釈したっていう人が A派とB派といたみたいなことだとすると、分かりづらすぎたっていう評価になるんですよ
僕からすればね なるほど
なので 評価を下げようかなと思ったんです。最初その二種類ありますよって聞いたときに
で今、咲夜さんが言ってた言い方で 後者は現実に目にした状況
前者の方はその中国の監視の知識があったから あったのではないかと思われるからっていう話があったので
そう思うと
奈良の木座橋の階段の下を見て
監視のことも思い出してアレンジしてそっち寄りに読めるような 歌を作ったんだとすれば相当高レベルな気もするんですよ
そうですね
でなんかあり得る話だとも思うしね
何かを見てもともと知ってる知識を加えてちょっと話というかストーリーをアレンジするみたいなことは
全然あり得る話かなと思ってて
今日の気分的にはヤカモチの勝利
あのね実は別のポッドキャストの収録を昼間にしていて
ちょっと似たような似てないんだけど
落語の番組だったんでね
でこういうエピソード行くよ餅っていう落語があるんだけどっていう話の中で
ちょっとこの話していいですか
はいもちろんです
行くよ餅っていう話と今夜高野高雄って読み方は高野って読むんですけど
今夜って書くんですよね
今夜の藍染屋さんのそうそうそうそう
今夜高雄っていうのがストーリーがめちゃめちゃ似てるんですけど別々にあって
12:01
で今日あの若手の女流の落語家さんから話を聞いたところによると
えーとこの高雄大優は実在して何代目かな
5代目って言ったかな
5代目の高雄大優なんだけど
この人が今夜に突入だって事実はあったらしいってことまでわかってるんですよ
で一方で行くよ餅ってストーリー上似てるんだけれども
月込屋に突入話になるんですけど月込屋に突くっていうか
月込屋の仕様仕様にてが働いてた人
従業員とくっついて8持ち屋になるんですけど
えーとこちらは月込屋の当料とが見受けしたっていう事実があるっていうのと
行くよって人がいたらしいぐらい事実があるのかな
それはでも行くよが月込屋に突いたわけではないらしくて
だから2つのエピソードくっつけて1つの話にして
しかも今夜高雄と似た話にしたみたいなことがあったようだなって話を
今日聞いててなんとなく思ったわけですよ
いくつかの要素を足し合わせてまた別のものを作るみたいなことっていうのは
それはそれで魅力的なことだよなって思ったので
その見た現象と知ってる知識の中の監視をミックスして新しいものを生み出したっていうところを
今日の気分としては評価したいなとこういうお話です
込みたこと言いましたけれども結果的には夜間持ちの勝利とさせてもらいます
では今度は月の歌です
月を読んだ歌さっきも1週目にもね多いんですよっていう話をしたんですけど
月そのものを読んだ歌になります
1週目は安倍の中丸です
検討誌ですね
もしかしたら歴史の授業にも出てくるお名前聞いたことがある
聞いたことあるなっていう印象はありますね
向こうの役人に中国の役人になって
あちらで生涯を終えた方です
ちょっとその背景だけ先にお話ししておいた方がいいかなと思うので話しするんですけど
検討して党に渡って秀才ぶりを発揮し
当時の皇帝元宗にお気に入りとして役人として取り立てられました
しかしあまりに気に入られてしまって日本に帰ることを許してもらえなかったんですね
でも帰りたいな帰りたいなってずっと思っていて
30年を経てようやく許されて
15:03
現在の寧波にんぽうっていう場所で
壮別の宴が催された時に読まれた歌です
では歌の紹介をします
天の原振酒見れば枷が鳴る
三笠の山に出し月かも
直訳をすると天を仰いで遥か遠くを眺めれば月が昇っている
あの月は奈良の霞がにある三笠の山に登っていたのと同じ月なのだな
今から帰る日本の月を思い浮かべながら
中国で読んだ歌です
見上げた月が最後の月かもの月のことなんだよね
それがどういうものかっていうのが
枷が鳴ると三笠の山に出しで説明されてるわけだよね
これ全部月への修飾語ですよね
枷が鳴る意向が
面白い構成ですね
ただし彼は帰ることができませんでした
船がナンパしてしまいまして
中国に戻ってきてしまったんですね
そこで結局計54年暮らし
72歳で中国で生涯を閉じました
あまりの才能に仲間が亡くなった時には
あの大詩人の履迫が悲しいんだと言われています
そりゃすごいな
すごい人ですね
安倍の仲間だよね
はい安倍の仲間さんです
これ経と地筋という意味で言うと
安倍の生命とかと一緒なんですか
えーっとどうなんでしょうね
そこは調べてなかったです
なんか強い家ってところね
結構いっぱいイメージが出たりするから
どこで繋がってるのか分かんなかったり
すごい遡らないと繋がってなかったりとかね
あるんでちょっと難しいかもしれないですね
ただ生命より250年ぐらい前の人ですので
あー
より複雑ですね
そうですね
この中丸のいとこぐらいのところから
18:00
生命まで繋がってたとしてもおかしくはないけど
そうですね
そのぐらい離れちゃったら
もう普通に直系とかじゃないし
わけわかんないですね
なるほどそうか
ではその中丸に対抗するとなると
どうしようかなと思ったんですが
こちらも有名人を連れてまいりました
西行法師です
こちらは鎌倉時代のお坊さんで
とても有名な方でもあります
嘆けとて月夜はものを思わする
かこち顔なる我が涙かな
嘆けといって月が私に
お物思いにふけらせようとするのだろうか
いやそうではない
恋の悩みだというのに
月のせいだとばかりに流れる
私の涙なのだよ
あー
分類としては恋の歌に入ります
はいはいはいはい
なんか前に西行法師の話チラッとしましたね
チラッとしましたね
僕たぶんその時に
あの高杉晋作の話とかをしたような
記憶がありますね
でその時多分言ってるんですね
お坊さんなんだけど
恋の歌があったら別の時かな
そうですねお坊さんだけど
恋の歌っていうのは
実はたくさんのパターンがあるんですけど
西行さんはやっぱりお坊さんなんですけど
月と花が大好きで
しかも恋の歌がとても多いっていうので
知られています
もともとは北弁の武士って
とば城校に仕えていた武士なんですね
23歳でも出家してしまって
西行と合したそうです
嘆けと言われても月は物思いに受ける
簡単に言ってしまうと
月を見たら自然に涙が流れてきてしまう
恋の悩みなんだけど
月が嘆けって言っているようだ
そんな月のせいにして
恨めしげに流れる我が涙だな
という感じでしょうかね
月を見て物思いに吹けたり
いろんな感情が湧き上がってきたりっていうのが
共通してるかなと思います
シチュエーションとして
この作業の方はシチュエーションとしては
月を見ているというような雰囲気はあるけれども
21:04
涙を流していて
それは恋心みたいなところから来てるもの
だけどその月のせいにしてるみたいなニュアンス
そうですね
なるほど
こちらの中丸が言う月は
その故郷を思うみたいな感じか
そうです
これは安倍の中丸かな
今回は即答しましたね
僕が若干恋の歌に対しては辛いかもしれないです
あまり魅力を感じなかったっていうところはあります
一方で傍京の詩というのも
歌というのも良かったし
これは何か
咲夜さんにそういう意図はないんだろうけど
状況説明が入ったことによって
非常に意味が深くなったので
その辺も考えるとより尚いそう
結局帰れなかったみたいなところも
残念であるがゆえに
歌としての価値が上がるみたいなものはあるので
いう感じですかね
背景が重たかったですからね
そうですね
まさゆほうしの恋の思いもね
深いかもしれないんですけど
ちょっと分かんなかったので
まあでもいいですよね
やっぱりかすがとか三笠とかって地名が
地名でいいんですよね
両方地名って書いてあるんですよね
が出てくるとやっぱり具体的なイメージも湧いて
なんですか
僕にとってそのかすが山とか三笠山って
別に特に思い入れはないけど
この人にとって思い入れがあるんだろうなっていうのは
すごく分かりやすくて
そうですね
いいですね
はい
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