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アツの夫婦関係学ラジオです。このラジオでは、僕自身が夫婦関係改善のために行なったことや、過去のエピソード、そして夫婦関係改善に役立つ書籍の紹介などをしています。
このラジオを通して、あなたにとっての夫婦関係改善のヒントが見つかれば幸いです。
二人が肌に触れ合うことがなくなって何年も経った、当たり前のように遠ざかってしまった二人の体の距離は、
心の距離が問題だったのか、それとも体の距離が心の距離まで広げてしまったのか、今となってはわからない。
どうすればまた、二人の体の距離が近づくのか、悩みは深まるばかり。そんな経験はないでしょうか。
今日は性生活から遠のいてしまった夫婦は、どのようにして、また以前のような性生活を行うことができるのか、セックス説の解消ですね。
これについて心理学者スー・ジョンソンの著作、私をぎゅっと抱きしめて、おもとにお話をさせていただきます。
セックスレスに関する話なんですが、よくあるような具体的なテクニックなどは一切出てこないんですね。
なぜならばスー・ジョンソンの結論というのは、すっごいシンプルかつ本質的なんですね。
安全な結びつき、不安のない関係性、強い情緒的共鳴の中で、夫婦は再び刺激的な性的な触れ合いを高められる、というのがスー・ジョンソンの結論なんです。
すごい単純ですよね。すごいシンプルなんですけど、今までの私をぎゅっと抱きしめて、おもとにした夫婦の放送を聞いていただいた方ならば、
たぶんすんなりと心に入ってくる結論なんじゃないのかなって思うんですよ。
また、この本を実際に読まれた方にとっても、そうだよね、確かにな、というふうにすんなり受け止められるような結論だなって思うんですね。
そしてスー・ジョンソンはセックスには3種類あると、3つあるというふうに言っています。その3種類とは一体何なのか。
なぜ夫婦の体と心の距離を遠ざけるセックスがあるのか。それはどういうものなのか。どうすれば情緒的共鳴の中で、再び僕ら夫婦は結びつき合うことができるのか。
ということについてお話をしていきたいなと思います。
今日はですね、その3つあるうちの1つについてお話をしていきたいと思います。結構長くなるので、今日は1つ目についてお話をします。
恋愛初期の燃え上がるような情熱というのを今でも覚えていますか?その時の感覚というのを。
あの人のことを考えていると他のことが手につかない。仕事なんかも全然手につかない。
また会える、来週また会えると思うと、ずっとそわそわしている。そんな経験したこと、皆さんあると思うんですね。
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そして、もしかしたらそういう人と結婚されたかもしれない。
でも、結婚して子供が生まれた今、どうですかね。
当時その出会ったばかりの情熱の炎が灯されていた人と、結婚して子供が生まれた今、当時と同じ情熱を持っているかどうか。
というと、必ずしもそうではないという人が多いんじゃないのかなと思うんですね。
夫婦のこういった性的な炎というのは、出会った時が最高潮で、その後は徐々に塩が引くように引いていって、退屈な同居人のような関係になってしまうというのがよく言われることですよね。
結婚が何年も経って、子供が生まれて、もううちの夫なんてもうただの同居人よみたいな。
うちの妻なんかもう一緒に住んでるだけだから、みたいな風にこうなってしまう。
相手に遠慮がないというか、気を使わない関係というか、悪い意味で気を使わない関係になってしまっているということは結構あると思うんです。
僕もそういった時期があったと思います。
でも、数字の図はこう書いてるんですね。
実際には、満ち足りた性行為は安定した絆に繋がる。この二つは互いを呼び起こし、互いを高める。
心の結びつきは素晴らしいセックスを生み出し、素晴らしいセックスは深い情緒的結びつきを生み出すのだ。
夫婦に接近・応答・関与の心があれば、セックスは親密な遊び、安全な冒険となる。
安定した夫婦は自由に安心して、お互いの腕の中で興奮に身を委ね、性的欲求を満たし、最も深い喜びや絶望・脆弱性を分かち合う。
こうして性行為は真に愛の行為となる。
っていうことを書いてまして、何回セックスって言葉が出てくるなと思って読むの恥ずかしくなるくらいなんですけど、
だけど、なんだろう、こう、分かりやすいですよね。
そう、スージョーソンが言っていることって、
したくなる時とか、したくさせるためには、よくあるようなテクニックとかじゃなくて、
2人の安心、2人がお互いに安全基地であると思えるような関係性、
2人が深い情緒的な結びつきを得ていることが大事だということを言っているわけなんですね。
そしてそれは相乗効果があるというふうに言っているわけなんで、
すごい分かりやすいんだけど、本当なのかっていう人もいると思うんですよ。
そんな安定した関係の中で性生活が充実するなんてことあるのかって思う人もいると思うんですね。
僕も以前そういったことを考えていたことがあったんですよ。
こういったレストの解消というのは、ドーパミンの分泌を伴うドキドキするようなシチュエーションとか、
そういったものじゃないとダメなんじゃないかって僕は一時期思っていたんですよね。
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だけど数字の差はそうではないと言っている。
これは僕は思うに、本質的な部分での性生活の改善というか、レストの解消というか、
お互いが求め合うために必要なものというのは、もっと本質的な部分にあったんだなと。
そしてその本質的な部分というのは、お互いが情緒的に結びつきを得ていること、
お互いが情緒的な共鳴の中で生きていることということだったんだなというふうに思うんですね。
そしてその情緒的共鳴をどう得るかというのは、今までの僕の放送を聞いていただければ、
たぶん自然とわかるんじゃないかなと思います。
あとはこの本をですね、何度か、今3回目ぐらいかな、読んでいるんですけど、
読めば読むほど学びがあって、こうやって説明すればするほど自分自身にとって深い学びを得ることができるんですよね。
もっとよくわかんないな、もっとよく知りたいなという方は、ぜひこの本書を読んでいただければと思います。
で、ちょっと続けるんですけど、大切なことはですね、2人がお互いに安全な存在に慣れているかどうかということなんですね。
お互いにとって安全な存在に慣れているかどうか。
安全な存在だからこそ自由にセックスができる安心感が生まれるんだということなんですね。
そしてですね、ここからがちょっと面白いんですけど、セックスが解消できれば夫婦関係が改善できるというわけではなくて、
良いセックスというのは幸せな夫婦関係の一部でしかないというふうに書いてるんですね。
アメリカン大学の性教育専門家バリー&エミリーマッカーシーという方がご調査をしているんですけど、
幸せな夫婦というのは自分たちの幸せの15%か20%だけが良い性生活のおかげだというふうに答えてるんですね。
自分たちの幸せの1割2割ぐらいしか良い性生活というのは寄与してないよと、セックスが全てじゃないよと、
それってただの2割ぐらいだよということを言ってるんですね。
本当の幸せはそれ以外のどこらから出てるんだよということを答えてる。
不幸な夫婦、関係性があまり良くない不幸な夫婦というのは、
自分たちの悩みの50%か70%がこの性の問題のせいだと、性的な問題のせいだというふうに考えているんですね。
夫婦関係が悪化している夫婦にとってはセックスこそが全てのトラブルの原因だというふうに考えているというわけなんです。
ここを僕はすごくよくわかるんですよ。
夫婦生活に悩んでいる男性のお話を聞いていると、女性の話を聞いたときもそうだったんですけど、
そういった性生活が満足できない、行われていないという状況を何とかしたいというふうに考えているということで、
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夫婦の話を聞くことが多いんですけど、それさえ解決すればもう全部うまくいくというふうに考えるんですね、多くの場合は。
ほとんどの場合はそういうふうに考えます。
僕自身もそういうふうに考えたことがありました。これが原因なんだというふうに思ったんです。
だけど、実際に妻との関係、夫との関係を改善しようと思って、改善しようということで自分で色々と動いていくにつれて、
だんだん気がついてくるんですよね。これが全てじゃなかったということに。
そして自分自身が性生活だけを求めていたわけじゃなかったんだということにも途中で気がつくんですね。
本当に求めていたのは心からの安心感であったり、大切にされているという実感であったりとかしたわけなんです。
つまり情緒的な触れ合いの方を求めていたんですね。
そしてそれをセックスと混合していた。
性生活が改善されれば自分たちは幸せになれると思っていた。
だけどそうじゃなかった。自分が本当に求めていたのは情緒的な触れ合いだったと。
心からの親密な関係だったと。
お互いに信用し合えるような安心感が欲しかった。
心の安全基地が欲しかったんだということに途中で気がつかれる方がすごく多いんですね。
これはトラップというか、はじめに引っかかりやすい問題だなと思っています。
続きまして、今僕がお話したような自分たちの悩みの70%は性的な問題のせいなんだよと考えてしまう。
これについては、水上相が言っている3つのセックスについて知ることによってより理解がしやすくなります。
1つ目のセックス、それはセックスのためのセックスと言っています。
何度もこの言葉を言うので恥ずかしいんですけど。
何のことかというと、オーガズムの達成であったりとか、そういったことだけが目標のセックスということですね。
自分のテクニックに満足するだけの自己満足のセックスです。
相手がそこにいることが全く見えていないという状況です。
2人ですることなのに、1人でしているのと同じ状況なんですよね。
相手との絆を一切大切にせずに、パートナーを人として尊重しないといった状況。
これは人を信じられなかったり、心を開きたくないと思っていたり、
もしくはパートナーに対して安全を感じられない、心理的安全性が全然ないという人に多いと言われています。
本の中ではカイルとマリーという夫婦の会話が描かれているんですが、
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これを読むとわかりやすいので読み上げますね。
最初マリーの会話ですね。
私はダッチバイキンみたいなものです。私たちのセックスは空っぽです。
私はどこまでも一人ぼっちです。
そうかもしれないとカイルが同意する。
でも以前はベッドの中でもっと親密だった。
喧嘩するようになってから諦めたんだ。
感情を排除すればセックスは機械的なものになる。
君を女としてだけ見る方が安全なんだ。
少なくともセックスはうまくやれる。
親しくなる方が難しい。
君をマリーとして見て、僕たちの問題のことを考えたら気が動転してしまう。
だからセックスのことだけ考える。
その方が気分がいい。少なくともちょっとの間は。
妻を一人の人間として尊重するのではなくて、
女という記号で見た方が安心する。
彼は言ってるんですね。
どうすれば人として親しくなれるのかがわからない。
僕はですね、女性を女という記号で見る。
自分の妻であったり恋人であったりを、
そういった記号で見るということ。
これは意外に結構多いんじゃないかなって思うんですよ。
僕も若い頃は女性を記号で見て、
セックスのためのセックスしか考えていなかった時期というのが確かにありました。
これがですね、例えばもっと大きくなって、
結婚した後とか子供が生まれた後も、
こういった記号で見る習慣がなかなか抜けないというのは、
僕はこれ社会的な文化背景もあるんじゃないのかなって思うんですよね。
女性を性的な対象として消費するという文化が
日本のメディアとかではあるじゃないですか。
ああいったものに当たり前のように触れていると、
女性を記号として見る傾向がどうしても強まっていくようになってきます。
あとは男性向けのポルノの影響もあると思うんですよね。
ああいった男性向けのポルノって、
性的興奮とオーガズムのためだけに作られているじゃないですか。
一方で女性向けのポルノというのがあるんですけど、
あちらはですね、情緒的絆を通した興奮というのが
主眼に置かれて作られているケースが多いなって思うんですね。
実際に見てみると全然作り方が違うんですよね。
若い頃からこういった性的興奮とオーガズムのためだけに作られている
偏ったメッセージを発している男性向けポルノの映像というものを
若い頃から消費していると、
強烈に脳へ吸い込みができちゃうんですよね。
映像で見ているというのは。
こうやって性について誤った学習をしてしまうと、
情緒的絆が性にとっては必要なものなんだということを
学習しないまま大人になってしまうんじゃないのかなって思うんですよ。
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性生活において、情緒的な絆が最も大事なんだということ。
これって意外に知られてないと思うんですね。
僕もこの本を読むまでは気づけなかったです。
本を読んで、あ、なるほどって思ったんですよ。
今までいろんな人から、妻とのセックスを解消したいと思いたいと話を聞いていて、
いろんな行動をしていく中で徐々に気が付いてくる。
実は、自分はセックスをしたいだけじゃなかった。
妻との親密な関係を取り戻したかった。
妻との間に情緒的な絆を手に入れたかったんだってことに気が付いた話をすごく聞くんですね。
これなんですよね。
性にとって重要なもの、必要なものというのは、情緒的な絆だったんです。
こういった刷り込みというのを解いていくことも、夫婦関係をより良いものにするにおいては大事なんだろうなって思うんですね。
なかなか気づけないんで、僕も気づけなかったし、多分ほとんどの方が気づけていないんじゃないのかなって気はします。
ここが気づけている方はすごい素晴らしい人だなと思います。
僕もそうではなかったので、これが初めからできていると本当にすごいなと思います。
続きまして、水上相はセックスのためのセックスでは興奮はあっても情熱は長続きしない。
だから興奮を持続させるために新しいアイディア、テクニックが必要となるということを言っています。
より多くの刺激を得ることが何よりも重要なのだと言っているんですね。
情熱を長続きさせるために必要なことというのは、情緒的な繋がりでしかないと言っています。
さっき言ったことと同じですよね。
夫婦間の情熱を長続きさせるために必要なこと、それはネットで調べたテクニックとかではなくて、
二人の間にある情緒的な繋がりでしかないということなんですね。
この第一のセックス、セックスのためのセックスというのは、
本当になかなか気づけていない部分というのが多いなと思うんですね。
自分自身が妻や過去の恋人のことを女という記号で見ていなかったかということを
今一度考えてみると、もしかしたらそういったことがあったのかもしれないんじゃないのかなと思います。
僕自身もちょっと思います。
本編はここまでにして、明日は二つ目のセックスについてお話をしていきます。
二つ目は慰めのセックスというふうに水上さんは書いています。
ということで、今回の話はセックスレスの解消という、多くの方が多分気になる話だと思います。
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僕のポッドキャストの中でもセックスレスというワードが入っているやつがやたら聞かれているんですよ。
一番聞かれていて、そのワードを入れると聞かれるというのが僕も分かっているので入れたいと思っちゃうんですけど、
それを入れることによって残してしまうミスナーさんもいるなということは思うので、
特に女性は引きづらいし、電車の中でスマホを開いているときにセックスレスがどんどん書いてあるやつを聞いているとか見られたくないと思うので、
タイトルとかにも今回は入れないでおこうと思っています。
それで多分、ファーストインプレッションで聞かれる数は減るとは思うんですけど、
だけどその分本質的な話についてできたんじゃないのかなと思っています。
ちょっと明日はね、さっき言ったように2つ目のセックスについて話をしていきたいと思っています。
最後に全然関係ない話をいつものようにしたいんですけど、
僕はノートを書いていて、この間、今日か放送日でいうと前日なんですけど、
三杯のコーヒー、夫婦の浮気というノートの記事を書きまして、初めて小説仕立てで書いてみたんですね。
今までは本を読んだ内容とかエッセンス的な部分を記事の中でこういう風なことがあって、
こういう風な考え方があるんですねみたいなことをノートの記事で書いたりとかしたんですけど、
あとは自分の過去のエピソードとか書いたりとかしていたんですけど、
やっぱり伝えたいメッセージっていうのが、
私をギュッと抱きしめて抱えているような情緒的な絆を取り戻すことであったり、
大切にされている実感というのをお互いに与え合うということを伝えたいと思うんですね。
それが夫婦関係を良好にするための本質的な部分だと僕は思っているんです。
大切にされている実感というのを与えて与えられる。
その繰り返しによって関係性が良くなると僕は思っているんですね。
こういう当たり前っぽいこととか説教臭いこととかって、
なかなか伝わりにくいなと思ったんですよ。
伝えにくいし、伝わりにくいし、読みづらい、消費しづらいというか、
届きにくいなと思ってたんですよ。
多くの人に届きにくいなと思って。
そのやり方を若干変えようと思って小説っぽいストーリーで語ろうと思ったんですね。
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そしたら今までに読んでくれていた方とはまた違う層の方たちに結構届いたみたいで、
コメントいただいたりとか、ノートの隙をつけてくれる方たちを見ていても、
今までとは違うなということがたくさんあったんですよね。
ストーリーの方が人の心に訴えやすいのかもしれないなって思うんですよね。
この私をギュッと抱きしめても中に会話がたくさん書いてあってストーリーチェックなんですよ。
その方が入り込みやすいというのがあるんですよね。
これからノートを書くときの参考にすごくなったなと思ってて、
ストーリーとして自分のメッセージをそこに混ぜて、
相手の心に届くように届けていければいいなって今はちょっと思ってます。
もちろんフィクションとして書いてますんで、
中には密基した話とかっていうのも織り混ぜてはいますけど、
登場人物とか背景とか舞台とかっていうのは全然関係のないふうにしてます。
完全フィクションとして書いてます。
こういったフィクションとして小説仕立てで夫婦関係改善のメッセージを
これからも伝えていきたいなと思っているので、
ノートの方も読んでいただけるととっても嬉しいです。
ということで、今回も最後までありがとうございました。
また明日お会いしましょう。さようなら。