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今回は、ネットサービスはなぜ中国が絡むと騒ぎになるのかについて話したいと思います。
中国の企業が作っているサービスだから危ないよねとか、
このサービスのデータが中国のサーバーに保存されているから危ないとか、
中国のサーバーを経由しているから危ないよねとか言われることについてですね。
これは中国の国内にあるサーバーの中身は、
中国政府、中国当局が見ようと思えば閲覧できるからと言われています。
これ法律で決まっているのかと思っていたんですが、その辺は定かではないんですが、
事実上、中国当局は中国内のサーバーにあるデータを検閲できる、チェックできる状態にあるようです。
中国製品は粗悪品という日本の人が、多くの人がまだ持っているイメージから、
中国のサーバーはセキュリティも余そうだし、すぐ情報漏洩しちゃうんじゃないのというイメージもあるかもしれませんが、
そういうわけではないと思います。
今や中国の方が日本よりもIT先進国ですし、国際的なサービスを提供している企業もいくつもあるので、
ネットのサービス自体はしっかりした運営をしているはずだと思います。
以前、アメリカ海軍が動画をTikTokにアップしていて、それが面白いと話題にもなりましたし、
その後、セキュリティ的な懸念を指摘する声もあったと思います。
TikTokは中国のサービスなので、中国にデータがあるということだと、
中国当局に閲覧される可能性があるということになりますね。
となれば、アメリカ海軍の人がTikTokに動画をアップしたときの位置情報を中国当局が手に入れれば、
どこで軍事演習をしているかが分かったりするかもしれないですよね。
そういう意味で、やっぱり国家機密に関わるようなこととか、
そういうものは中国のサーバーに置きたくない、中国のサーバーを経由したくないと思うのは当たり前ですよね。
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以前、ビデオ会議のZoomの通信内容が中国のサーバーを経由しているということで大騒ぎになりましたが、
それも国家機密の話をしたりするアメリカ政府の会議なんかでは怖くて使えないですよね。
なので政府関連機関とか大企業ではZoomを使うの禁止となったのは話としては納得できると思います。
ただ中国当局が検閲するかもしれないという、そのリスクはほとんどの企業の会議だったり、
オンライン飲み会だったりでは気にしなくていいレベルのリスクだと思うんですよね。
私はよく言うんですが、リスクとメリットを天秤にかけた時に明らかにメリットの方が大きかったら使えばいいじゃないかと。
リスクがゼロということはなかなかないので、そこは割り切るしかないと思います。
なので中国のサーバーにデータがあったり中国のサーバーを経由していた場合、国家的な機密情報を扱っているところ、
特にやっぱりアメリカ政府は大騒ぎするのは当然ですね。
日本でもやっぱり行政機関だったり大企業は気にした方がいいと思います。
でも情報が漏洩したらニュースになるくらいの機密情報を扱っていないほとんどの企業や人にとってはそこまでナーバスにならずに、
それが便利で自分にメリットのあるサービスであればリスクと天秤にかけつつ使えばいいと思います。
話題の音声SNSのクラブハウスも中国が同行と言われてましたよね。
これはクラブハウスの音声をストリーミングで配信する部分の技術は中国の企業のサービスを使っているということが理由なんですね。
音声を配信するというのがクラブハウスの機能としては肝になる部分なんですが、その核になる部分の技術を中国のサービスを利用しているということです。
これアグラというサービスなんですが、誰でも使うことができて、使われた分だけお金が発生するという仕組みなんですね。
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音声と映像をストリーミングするサービスAPIなんですが、音声の場合は1万分、月に1万分までは無料で使えると、その後お金がかかってくるという仕組みになっています。
有料の場合も1000分あたり0.99ドルなんで、よくわからないですが安そうですよね。
クラブハウスは若者がいなくなって結構年配の人、おじさんおばさんが残っていると言われていますが、おじさんがクラブハウスでしゃべればしゃべるほど、おじさんが嫌いなことが多い中国の企業にどんどんお金が行ってるという構造になりますね。
クラブハウスはサービス自体で今全くお金を設けてないと思いますが、投資家からいっぱい投資を受けてるから運営していけるんですね。この辺の仕組みがなかなか日本では、日本のスタートアップでは難しいのが残念なところですよね。
中国のネットワーク安全法では、データを6ヶ月間保存しておかなくてはいけないというのがあるらしいです。
なので私が、あなたがクラブハウスでしゃべった内容の音声も、アグラを提供している会社がサーバーに6ヶ月間保存していて、何かあったら中国当局に検閲されるかもしれないよということなんでしょうね。
ただ、このアグラの音声ストリーミングの技術自体はクラブハウスで採用されて、ちゃんと使えてますし、しっかりした技術なんだろうと思います。
TikTokのように中国製のサービスというものもこれからまた増えていくでしょうし、アグラみたいな表には出てきてないけど、中国のネットサービスが裏で使われているものとかも今後増えていくのかなと思います。
私の肌感覚ですが、2、3年前くらいからちょっとしたお役立ちツール、MacのアプリやiPhone、iPadのアプリで中国製のものが増えたなと感じています。
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Macのマークダウンエディターとか、iPad用の画像にちょっとした注釈を入れるアプリとかですね。
ということで、なぜネットのサービスで中国というフレーズが出てくると過剰に反応することになるのかの説明と、でも今や中国のIT技術はすごく進んでるんですよという話でした。