前回もちょっと振り返りを話しましたけど、
今日はちょっとね、技術編ということで、サウンドエンジニア的な、サウンドエンジニアまで特化しないけど、
ちょっとあのブースの技術編っていう話をして、たまに出てくるこの音響系の技術話なんですけれども、
裏話というかをしたいと思います。
まずですね、今回ポッドキャストウィークエンドは、いろんな収録するブースもあったんですよね。
マイクをブースに立てていて、その場でお話しして収録もできますよっていう。
公式の3分間ポッドキャスト体験というのがあって、子供でも誰でもポッドキャストを作ってみようみたいなのがあって、
そこはそこでありましたし、ポッドキャスターさんのブースにもマイクが置いてあって、その場で収録しませんか?みたいなところもちょこちょこあったんですけど、
まず1個、リッスンのブースでちょっと違ったところというか、僕たちがやったことでいうと、
1個はちょっと大きめのブースだったというのもありますね。
普通の最小単位の、1単位のブースっていうのは机1個を貸してもらえて、そこに物とかを並べられますっていう感じなんですけど、
その倍の大きさというか、テントブースという形で、ちょっと広めのブースを借りて出したので、まずちょっと広かったっていうね。
広いと何がいいかというと、収録宅を横に3宅かな、並べておいてたんで、そこに横並びで4人ぐらい出演者の方が座って話せるということで、
そもそもちょっと面積が広くて、出演者を、ちっちゃい1個だけの宅だと2人かせいぜい3人ぐらいが1個のテーブルを囲むような感じになりますけど、
そうじゃなくて、ちょっと前面に向かって、4人が並んで前に向かって、ミニステージみたいな形で座れるというのが1つあったかなと。
完全に収録だけだったら向かい合って撮ってっていうのが、普段でもそういう方が多いと思うんですけど、
外に向かってね、通りすがりの方とかリスナーさんとか集まってこられる、聞かれている方に向かって話せる方がいいなと思ったんで、
平面的に真っ直ぐで外に向かって座るっていう配置にしていました。
そこにリッスンのテーブルクロスとかかけたりとか、リッスンステーションっていうノレンを下げて、
外に向かってリッスンの収録ブースですよっていうのがわかるような出来にして、
ウッシーさんがね、特製のノレンを手縫いで、手縫いっていうかミシンですけど、手作りで作ってくれて、
すごいいい感じでカジュアルでいい感じでフォーマルっていうか、リッスンがやってるんだなぁみたいな感じと、
だけどちょっとね、あまりにもプロっぽすぎないというか業者っぽすぎない、いい感じのカジュアル感の盛り上がるノレンが作ってもらえたなと思うんですけど、
そういう素敵なノレンとかかけたんですけど、
そのテーブルの配置っていうのがまずあって、
あとはそのスピーカーですね、大きな違いがね、収録宅を設けている、収録用マイクを設けているところは、
マイクとレコーダーは置いているけど、スピーカーはないっていう方がばっかりだったんですけど、
リッスンでは通りすがりの方とか、前に集まった方に聞こえやすいようにと思って、スピーカーを持ち込んだと。
スピーカーもね、あんまり安物じゃなくて、前にレイクビアの会場音響をやりましたっていう回で話しましたけど、
割としっかりした10万円ぐらいする屋外用のPAのスピーカー、屋外でも使えるPAの音響用の本当のスピーカーを1個だけ買って、それをスタンドにさせて設置していたので、
音質とか音量とか、全然本気のイベント用の音を出せるやつだったんで、それも大きな違いだったかなと思います。
本当はあのスピーカーは屋外でも300から500人ぐらいのイベントでも届くぐらいの音量を出せるんですけど、
さすがにポンドキャストウィーキングは別に僕たちだけのイベントじゃないですし、周りにもいっぱいブースがあって、さらにその外にはね、住宅街で普通の住宅があるんで、音はかなり絞り気味で、
ブースの前に来られた方が聞き取れるけど、あとはもうちょっと離れると、誰かが話してるなぐらい分かるみたいなぐらいを狙って、音量設定をして、
スタッフの方から少し下げましょうかみたいな話をいただいて調整したりしたりとか、
たまにね、会場をちょっとブースから離れて遠くから聞いてみて、特にね、付近の住民さんとかの目線で聞いてみて、うるさくないかとかチェックしながらやってたんですけど、
少なくとも、ブースの前の方に話してる内容が、本当にスピーカーがないとさすがに会場がかなりガヤガヤしてるんで、何を話してるのか全く聞こえないと思うんですけど、
前の人には少なくともちゃんと聞こえるっていう形で、スピーカーがあったのも、ギャラリーの方がね、ちょっと集まれるっていう意味で、すごい意味があったなと思いますし、
今回ね、このポッドキャストウィーケンドーもあったんで、レイクビアーにも間に合うように音響用のスピーカーを1台購入したんですけど、その甲斐はあったなという風に感じてます。
あとは、技術編ということで機材系で言うと、他の収録マイクを置いているブースのほとんどは、マイクスタンドとかね、マイクのアームに結構いいマイク、シュアのMV7とかをくっつけて、割とガチの本気のマイクで収録できますよっていう、いわゆるスタジオ配置っていうかね、
対面でマイクのスタンドとかを立てて、とかアームを立てて話すっていう形にされていましたけど、僕たちはあえて手持ちで行きました。
しかもマイクはゴッパチ、SM58にしました。
リッスンの中にはね、SM7Bが3台あったりとか、もうちょっと2マイクもあるんですけど、これは、いぶきステーションでいろいろやって試行錯誤してきた結果というかなんですけど、
あとマイクもね、SM7Bもあるんですけど、さすがにSM7B、手持ちで持つの結構持ちにくいですよね。変な形してるんで、500mlのコーラの缶みたいな真っ黒い、結構重さもありますし、変な形してるんで、あんなのを手に持って喋るのは疲れるし、持ちにくいしっていうことで、
SM7Bの良さは、多少マイクから離れても、あんまり音量が落ちないんですよ。だから、ああいう屋外で喋っている時に、マイクとの距離とか人によってちょっとずつ違うんで、音量変わるんですけど、そこは音量が落ちにくい方が安定した音量で撮れるんで、そこはいいんですけど、とはいえあれは持てない。
持てないよねっていうことで、SM58Eを選択したというのが工夫ポイントというか、今回のステージ作りに関して工夫したところです。
あとはSM7Bはゲインがちっちゃすぎるんで、会場の音響で使うには、間にもう一回アンプをかましたりとかしなくちゃいけないなっていうのはあって、そういうのも多少ありますけど、というのが機材編工夫したところですかね。
あとは本当は会場で音響にかける前に、一回コンプレッサーをかました方が安定した音圧になるというか、やっぱり声のちっちゃい人が全然聞こえてなかったと思うんですけど、そういう多少の差も変わるので、本当はコンプレッサーをかましたいんですけど、あんまり音質のいいコンプレッサーを持ってないっていうのが一つと、
あとはね、スピーカーからの音がある意味モニターになっているというか、4人で並んでても会場がうるさいんで、うるさいって言ったらあれだけど賑やかなんで、端から端の人の声って地声だと聞こえないんですよ、あんまり。
だからそのスピーカーの音がモニター代わりになっているんですけど、そのモニターとしてスピーカーの音を聞いていると、マイクから自分が離れていたりとか、声が小さいとね、なんか自分の声ちょっとマイクに乗ってないなっていうのがわかるんで、ある意味その返しを聞きながらマイクの距離をそれぞれのスピーカーさんが調整してくれたりとかっていうのを、
ポッドキャスターさんならやってくれるなっていうのがあって、あえてそのコンプレッサーをかませずに多少マイクから離れていて音量が低いと、それがわかるようにしておいて、自然にちゃんとオンマイクでというか、近づけて話してもらえるような感じで誘導するというか、収録の音質を確保するっていうね。
そういう意図もあって、コンプレッサーあえてかまさずにやってもいいかなって思ったところです。
実際にあんまりね、もちろんトラックごとに音声を収録してるんで後から上げれるんですけど、あんまり上げちゃうと会場のガヤガヤ音というか、皆さんの周りのブースとかの声とかもうっすら乗ってるわけで、あんまり原因をトラックごとに上げちゃうと環境音が結構入るっていうのがあるんで、
やっぱりある程度の音量差が欲しいっていうところで、マイクにしっかり近づいてもらって、スピーカーからちゃんと声が出るぐらいに近づけて話してもらいたいっていう意図もあって、あえてコンプレッサーを入れずにダイレクトにオーディオインターフェースから音を鳴らしていたっていう、そういうセッティングを選択しました。
あとは技術編で言うと即時アップをしていくっていうところで、収録したものをどんどんリスニュースで配信していくということで、できるだけイベントに来られてない方が、ポッドキャストウィーキングの盛り上がってるかなとか、どんな雰囲気なのかなみたいなことを気になる方もいると思うんで、
そういう方がこんな雰囲気なんだっていうのはわかるような形でどんどん配信していきたかったんで、そこのスピード配信っていうのをやって、ここは鳥原くんが主にどんどん編集してくれたんですけど、そこはどうやってやってたかというと、これもだいたい普段、いぶきステーションでやっていることを手分けしてやったんですけど、
まず収録卓の上で僕がノートのMacBook AirでLogicで4トラック分音声を収録して、一個一個のセッションが終わったら一旦そのファイルを保存して、AirDropで鳥原くんのMacBook Proに転送すると。
僕の方はすぐに次のセッションの収録の準備をして、また録音を回すっていうのをずっと繰り返すっていう感じで、それを受け取った鳥原くんがLogicで編集していくわけですけど、通常のポッドキャストだとスピーカー同士の音量の差とかを調整した後にさらに全体の音圧とかも整えていくわけですけど、
これは僕がいつもイブキステーションでもやっていることですけど、最終の音圧調整はListenのノーマライズフィルターにある程度任せるっていうことをやっていて、それが結構時間短縮につながっておすすめですっていう。
おすすめって誰がこんな同じようなシチュエーションでスピード配信することがあろうかっていう感じですけど、こういう時に割と自動のノーマライズって便利で、しかもいいところは、Listenのノーマライズフィルターのいいところは、ノーマライズのレベルっていうのが全体で一定じゃないんですよ。
ある程度時系列に沿ってちょっと音量が少ないな、音圧が低いなっていうところをちょっと上げてくれたりとか、全体で均一にゲインを上げたりとかコンプレッサーをかけるんじゃなくて、多少時間帯的に音が少ないところを上げたりとかっていうことを少しやってくれるんで、
そういう意味でも、例えば前半は結構みんな勢いよく声が大きいんだけど、中盤でちょっと声が小さくなったとか、そういう風に時系列で音圧が変わっていた時に、手でやろうとするとオートメーションとかを使って割と時系列に合わせて音圧が一定になるように調整していかないといけないんですけど、
さすがにガヤガヤした中でそこまでの編集するのはかなり手間がかかりますし、しっかりした音圧まで持っていくっていうのが割と骨が折れるし、それをやっているとリアルタイム配信には間に合わない、純リアルタイムには間に合わなくて、
編集を次のセッションが来るまでには終わらすみたいなぐらいで回していかないと上げていけないんで、30分の音声を30分以内に上げていくっていうのを実現するために、ある程度自動化したノンゴライズに任せるっていうのをやっていて、
その下処理として、まず最低限は各スピーカーの声の量をある程度合わせる、そこだけはやっておかないとなかなか後で差は埋まらないのでやるのと、あとは無駄な部分を最低限カットするっていうことと、あとはジングルを付けるっていうような作業をしまして、音声をアップしていくと。
リスンの自動ノーマライズの下処理、ノーマライズフィルターをかける前の音声ファイルとしては、リスンのノーマライズっていうのはマイナス15 LUFSをターゲットにノーマライズをして、だいたい標準的なPodcastプラットフォームの標準音圧あたりを狙って調整が行われるんですけど、
そこにぴったりに合わせちゃうと調整の仕様がなくなるというのがあって、マイナス18からマイナス20ぐらい、ちょっと音圧低めぐらいまでで一旦合わせて書き出したものをリスンの自動ノーマライズでマイナス15まで上げるっていうようなぐらいを目指してやっています。
この意図っていうのは、あんまり素材の時点で上げちゃうと音量が割れちゃう可能性もありますし、そうやって潰れちゃうと情報が失われちゃうんで、それよりは音が小さくてもちゃんと情報が残るような形の素材をまず一旦作って、
とはいえ、あんまりマイナス30 LUFSとか低すぎるとかなり自動ノーマライズの方で音圧を上げることになるんで、なかなかその処理が安定しなかったりとかするんで、あんまり下がりすぎるのもあれですけど、あんまり上げすぎちゃうと情報が落ちたられる可能性もあるということで、少し低め、マイナス18からマイナス20 LUFSぐらいをターゲットにある程度原因を持ち上げておいた素材を使って作っています。
その時にコンプレッサーも今回かけてましたが、ちょっとかけた上でその素材をリスに上げてノーマライズをかけていくというようなことで、どんどん自動で音圧が整っていくっていうのをサーバー側の処理も含めて流れ作業でやって、
その収録をして30分収録して、その次の30分を収録している間に前のセッションが上がるというようなサイクルをどんどんやっていくということを実現できました。
会場の方からもリスさんのページを見たら、もう上がっててびっくりしましたとか、なんていうスピードなんでしょうみたいな感じで驚いていただいて、普通のポッドキャストではそんなに急ぐことってないと思うし、むしろちゃんと時間をかけて作り込んだ方がいいポッドキャストになるっていう部分があると思うので、そこまで急ぐこともないと思うので、
そういう早技というか、急ぐ技術みたいなことってなかなか普段必要じゃないんで、あんまりされない方も多いと思うんですけど、たまたま僕たちはイブキステーションみたいなイベント会場からどんどん配信するみたいなこともちょっと最近はやっているので、
こういうある程度最低限の手順で、だけども一定のクオリティは確保してスピード感ある配信をしていくみたいな工夫をちょっと重ねてきているので、そのおかげもあって今回会場からほぼすべてのセッションをほぼリアルタイムで配信ができましたというご紹介です。
まあちょっとこのノウハウがね、誰の役に立つのか分からないですけれども、もしね、なんかちょっとスピード配信するみたいな方がいたら参考にしてみてください。
まあそんなとこかな、技術編は、ポッドキャストウィーケンド。やっぱりいきなりであのクオリティを出すのは難しかったと思いますけど、やっぱりイブキステーションやってたおかげで、かなりいろいろノウハウが生きてできたなっていうことと、ブースのセッティングなんかも含めて結構盛り上げることができたかなっていう、盛り上がったなっていう気がするんで、よかったなと思ってます。
まあもちろんね、改善点というか、一回やってみたらいろんなことが分かったんで、もし次回来年もやるならっていう意味では、もっともっと改善点いっぱいあると思いますけれども、一旦今回公式のレポートにバーンて写真使っていただくぐらいの精巧なセッションとかにもできまして、
いろいろ空腹した回があったかなというふうに思ってます。
またやることもあるかな。来年もね、できれば何かの形で関わりたいなって、今すでに思っています。
よかったらね、来年もし、ポッドキャストウィーキングに来られる方があったらね、また会いたいですねっていう感じですし、今年のイベントの様子のセッション、まだ聞かれてない方がいたら、そういうふうにして撮ったイベントの音声はどんな感じなのかなっていうので、聞いていただけたら嬉しいです。
いっぱいあるんでね、どれから聞けばいいのって感じかもしれないですけど、どうでしょうね。おすすめでいうと、僕たちがインタビューしてるやつでいうと、やっぱり神山光線さんは面白かったですかね。
16歳のお二人が来て、徳島県の神山丸ごと光線っていう、最近できた光線のポッドキャスト部っていう部の方が来てて、ゲストに出てくれて、16歳とは思えないようなトークを繰り広げてくれたんで、そこが面白いかなと思いますし、
ゲスト会だとどうでしょう。賑やかさというか、面白さでいうと、やっぱりオノマトペの平田さんの会とかはすごく賑やかで、普通にトークとして楽しめるんじゃないかなという気がします。
その辺りとかを、よかったら、こんな感じだったんだねっていうことで、もしまだ聞かれてない方がいたら聞いていただけたら嬉しいです。
ということで、ポッドキャストウィーケンド、まだ余韻中っていう、余韻浸り中っていう感じの朝でした。
それでは。