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絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組はモーターストリートのカフカが日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
好きなフランスはパリです。さて今回はですね、アメリカパリ協定脱退というニュースについてお話をしていきたいと思います。
実は僕、工場の環境を担当しておりまして、先日までエネルギー管理士という資格試験にチャレンジをしておりまして、
このパリ協定脱退というニュース、非常に興味深く見ています。
僕なりにちょっと考えているところがあって、今回はそのパリ協定脱退というニュースの意味についてお話をしていくのと、最後に私の意見をお話ししていければというふうに考えています。
さて、ではおさらいになりますが、パリ協定どんな取り決めだったかというとですね、
各国が地球温暖化に対していろんな取り組みをしていこう、そして自主的に削減目標を設定していて、それを見直していこうという国ごとの取り決めになっているんですよね。
そしてそれは国際的な枠組みとしていろんな国が参加をしています。
ちなみに日本も参加をしているんですよね。
そして今回トランプ大統領は2度目のパリ協定脱退を表明しました。
まあこのニュースを聞いてですね、やっぱりちょっと感情的に受け入れられないと思われる方多いんじゃないかなと思います。
僕自身もその気持ちすごくよくわかります。
実際トランプ大統領は就任会見の時にアメリカは他の国にないものがある、それは石油と低燃ガスだというふうに言っていて、
それはその石油会社だったりガス会社、インフラ会社へのパフォーマンスなのかもしれませんが、
まあでもそういう言い方をされるとね、地球環境汚染についてはどういうふうに考えてるんだという感情的な気持ちになってしまう気持ちすごくよくわかります。
でもこのニュースの先にはトランプ大統領の思惑があるのかなとちょっと僕自身思うところがあって、それを話していきたいと思うんですよね。
先ほどアメリカは2度目の脱退をしたと言ったんですが、1度目トランプ大統領が1期目にパリ協定を脱退した時にアメリカにどういうことが起こったかというとですね、
環境への取り組みというのはさほど悪化はしなかったんですよね。
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それは国がトップダウンでCO2削減目標を掲げなくても、各州だったり都市だったり企業がですね、反発をするように自分たちは環境に対して取り組んでいくという目標だったり、そこの科学技術というのを取り組んでいったんですよね。
その結果アメリカ全体としては環境を保護する方向は変わらなかったということなんです。
で、今回2度目のパリ協定脱退をしていったということです。
トランプ大統領としてはこのパリ協定の中にCO2削減をするというのと同時にですね、エネルギーを多く使用している国はエネルギーを多く使用していない発展途中国に支援をするという取り決めがあるようで、それが馬鹿げているといった理由もあって脱退をしたそうなんですよね。
つまりその他国にですね支援をするお金を自国の経済発展、経済を優先するということにお金を回していくことによって経済成長を重視していく姿勢の現れなのかなというふうに思います。
そして彼の思惑がどこまであるのかはわからないんですが、先ほど言ったように彼の言葉に反発するように州、企業が環境への取り組みをより前進をさせていった。
その結果アメリカが環境に対して現状維持もしくは改善するような方向になっていったということなんですよね。
加えてトランプ大統領が資本主義、そして自由主義に傾倒することによって中長期的に見ると実は環境を改善するCO2をより削減していく方向になるんじゃないかなっていうの一つの見方があるんじゃないかなと思っています。
それがですね、資本主義が人類最高の発明であるという本の中に書かれているんですよね。
この本が何が書かれているかというと、資本主義であり自由主義というものがあらゆるもののソリューションになっているということが書かれているんです。
例えば富の再分配が良くない、だから資本主義は良くないという話がよくされていると思うんですけれども、実は資本主義によって富の再分配というのは長期的に見たら起こりづらくなっているし、もっと言えば環境問題というのも資本主義、自由主義が改善をしていく、そういうふうに書かれているんです。
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この本のロジックの中で環境問題はどういうふうに解決されていくかというとですね、資本主義と環境改善の両立が大事なのは間違いないが、資本主義によってイノベーションが生まれる、そしてエコ技術が発展をしていく、だから環境に対してより良くなっていくんだというロジックで書かれているんですよね。
そしてコロナ禍が例に挙げられています。コロナ禍ではあらゆる生産活動がストップした、でCO2排出量はわずか6%しか削減されなかった。
2050年までにカーボンニュートラル、実質ゼロにしていくのに対してわずか6%、それで失業者がどんどん増えていった。だから貧しくなっても地球は救えないということを著者は言っているんですよね。
つまりトランプ大統領がパリ協定を脱退するということは、貧しさからの脱却であり、長期的に見たらイノベーションの喪失であり、それが環境に改善する方向につながっていくということなんですよね。
それは一つの見方としては、ロジックとしてはありなんじゃないかなと個人的には思ったりするんですよね。少なくとも感情的に受け入れられないものではないと個人的には考えています。
加えて先ほどご紹介した資本主義が人類最高の発明であるという本の中ではですね、中国も例に挙げられているんですよね。
中国っていうのはアメリカに比べて資本主義、自由主義というのは比較的少ない国ではあるんですが、その中で中国という国は国有企業が発展をしてきたというよりは、自由主義の中で小規模事業がどんどん増えていって、企業家たちがどんどん増えていって、経済得が生まれていった。
そして企業がより豊かになっていって、北京、上海という大都市が生まれていった。そこに経済得を国が認めざるを得なくなった。そういうふうに描かれているんですよね。
でも中国って今大挙戦ひどいじゃないですかと思われるかもしれないんですが、これも著者はですね環境屈捻曲線という非常に有名な逆Uの字の曲線があるんですけれども、これで説明をしているんですよね。
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逆Uの字の横線は経済発展、縦軸が環境汚染としてください。そして逆Uの字なので経済発展をある程度していくと環境汚染がマックス一番上の方に行きますよね。
そして経済発展をそこからさらにしていくと環境汚染というのはだんだん改善をしていく。より経済が発展していけばいくほど環境というのは改善していくんだという屈捻曲線なんですけれども、
つまり中国という国はですね、今経済が発展している途上なんですよね。もっともっと中国が重要主義の下、発展していくと中国の大規模汚染でありCO2の排出量というのは減っていく。
これはどの国でも実は証明がされていることだそうなんです。だからつまり短期的に見れば環境を破壊してしまう行為に見えても、実は中長期的に見ればいい行為になるのかもしれない。
それは科学技術の発展、イノベーションの創出という意味において、そういう意味でいうと今回のアメリカのパリ協定脱退というのは見方がちょっと違ってくるのかなというふうに思います。
何が正しいか正しくないかというよりは、そういう視点もあるのかなと思うことが個人的には大事なのかなというふうに思いますし、何が正しいんだろうなぁと考えながら色々模索していくということが個人的には好きです。
というわけで個人的には省エネ環境について引き続き旬巡をしながら、知識をつけながら色々考えていきたいなと思っております。
というわけで今回は以上になります。最後までお聞きくださりありがとうございました。ではまた。