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絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
最近の絶望は断捨離です。さて今回はですね、前回の放送、劇を続ける価値と劇の価値という放送の中で取り上げた
小国志郎さんの取り組みについて、ちょっと言葉足らずだった部分もあるので補足というか、詳しくお話ししていきたいなというふうにも思っています。
小国志郎さんが書かれた笑える革命という本ですね。表紙、草画に大きなニコちゃんマークが書かれている本ですけれども
副題がですね、笑えない社会課題の見え方がぐるりと変わるプロジェクト全解説と書かれています。
小国志郎さんは注文を間違える料理店、これは認知症の方がホールスタッフを務める料理店を3日間だけやってみたというプロジェクトですね。
そしてデリートCというプロジェクトもされています。このCというのはキャンサー、ガンのCですね。
このCを消してしまおうというプロジェクト、今ガンで苦しんでいる方が、このCというものを消してしまえばガンが消えるように少し気持ちが楽になるのではないか。
自分は医者ではないけれどもそういったプロジェクトを通してガン患者に何か、その価値を生み出せるのではないか、そういうところで始まったプロジェクトなんですよね。
そのCはシシーレモンのCとか、そういったものを自分なりにシールで消したりマカで消したりして
ハッシュタグデリートCプロジェクトでSNSに投稿すると寄付がされる、まあそういったプロジェクトをされていたんですよね。
でも、やっぱこういう社会課題を笑いに変換するっていうのって不謹慎だって思われる人っていらっしゃるそうなんですね。
やっぱりそういうふうに言われるケースってのが多くて、不謹慎だって言葉を聞くとやっぱりちょっと萎縮しちゃうじゃないですか。
それでも小国さんは萎縮しちゃうけれども、この笑いというものの価値を自分自身で感じていたからこそそのプロジェクトは辞めなかったそうなんですね。
そういった根底にはどんな価値観があったと思いますか。 どんな価値観があったかというとですね
その根底にあるのは北風と太陽だったっていうふうに小国さんは言ってるんですよね。
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それはこの著書笑える革命の中で言っておられます。 北風のようにビュービューと冷たい風を浴びせて人々の恐怖とか不安を
煽っていく伝え方。 これはどこかその
テレビ番組の作り方に多かった。 そればっかりでいいんだろうか。
だったら太陽のようなみんなが思わず前のめりに乗っかかりたくなるような、何それ面白いじゃんって思うような太陽のみたいな企画が
自分はできるんじゃないか。僕は壮大なコントをやってる感覚なんですよね。 みたいな話をされていて
それはとってもいいなぁって僕は思ったんですよね。 そして同時に小国さんはこんな風にも言ってます。
どれだけ大切なことだったとしても伝わらないものは存在しないのと同じ。 これはまあ本当その通りだなとも思うし
この逆を言えば いいものさえ作っていればいつか絶対誰かに届くっていう言葉もあるじゃないですか
でもそんなことはないんだと。 やっぱり伝わらないと存在しないのと同じっていうことなんですよね。
それは小国さんがNHKで番組を作っていた時に視聴率がゼロっていう思い出したくもない結果を叩き出したことがあるそうで
その時の現体験からやっぱどんだけ良いものを作っても視聴率ゼロだったら伝わらないんだと そんな風に思ったそうなんですよね
だからそこからおそらく小国さんはいろんなスキル知識を身につけ どうやったら人に伝わるんだということを
徹底的に考え抜いてそれをプロジェクトに落とし込んでいった 番組に落とし込んでいった結果
より多くの人に伝わる プロダクトが生まれていったっていうことなんだろうなぁって僕は理解しました
この話を聞いた時に僕は千切林さんが書かれた マーケット感覚を身につけようという本を思い出しました
この本では市場を読む力あるいはマーケット感覚が欠けていると やっぱり需要供給のバランスが崩れてしまって
その結果どんなに良いプロダクトを生み出してもその価値がなくなってしまう そんなことをロジカルに千切林さんが書かれているんですよね
そして 資金調達だったり支援援助だったりクラウドファンディングだったり
それを成功させるためにはどんなストーリーを語ればお金が集まりやすいか それを考えることが重要なんだと
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それこそがマーケット感覚なんだっていう話をされているんですよね まさにそのマーケット感覚を小国さんは身につけられたんだろうな
そしてそこに長けている方なんだろうなっていうふうに思ったんですよね どうしたって期間とか予算が決まっている中でこれを達成しなければいけない
ステークホルダーに対してこれをやらなければいけないってことを先頭になって引っ張るって やっぱり並大抵のことじゃないし
そのリーダーシップというものは単なる理想主義者ではかなわない だがそこに小国さんのすごい凄みがあるんだろうなっていうふうに感じたんですよね
イベント当日は注文を間違える料理店の 当日のダイジェストの動画をみんなで見ていたんですけれども
皆さんはぜひぜひお気に召し上がっていただければと思います
それではまた話を続けていきたいと思います
いろいろと言うことがあるんですけど
一生懸命になって与えられた業務をこなしていく姿っていうのが
脚色されているというよりはうまく演出していて
本当にそのみんながその場を楽しんでいるっていう風景が感じ取られて
その涙を流している人もいたんですね そのVTRを見て
その動画はYouTubeに上がっているので
このスタイフの概要欄にも貼っておこうと思うんですけれども
そういった動画を作って
未来のそれを見る人に届けるっていうのも
一つプロデューサーの役割なわけじゃないですか
そういった意味でもどんなにいいものを作ったとしても
人に伝わらなければ意味がないし
人に伝わってこそ価値があるんだなって改めて思いました
そう考えるとケアとは何か 造詣とは何かということを
またぐるぐると考えたりもするんですよね
いずれにしたってまずスタートになるのは
自分の思いだったり考えていることだったり
それを言語化することからまずは始まる
そこからマーケット感覚を身につけて
相手に伝わるにはどうしたらいいんだろうということを考える
そういった順序なのかなというふうに思ったりします
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ぜひこの概要欄のYouTube 注文を間違える料理店の動画
すごくいいのでぜひ見てください
というわけで今回は聞いてくださりありがとうございました
ではまた