ビジネス会話の重要性
絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが、日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
好きなスイスのお菓子はエンガーディーナです。さて今回はですね、サーマドガさんが書かれた、うまく話さなくていい、という本についてお話をしていきたいと思います。
こちらの本は、ビジネス会話の取説について書かれた本ですね。
前半がビジネス会話にどう向き合っていったらいいのかというマインドセットが書かれていて、後半の章ではその実践編ということで、ビジネス会話の10のコツということで、
10項目に分かれて、沢さんのアドバイスが書かれているといった内容になっています。
僕は沢さんのボイシーはよく聞かせていただいていて、そのボイシーの内容もこの本の中に随所に書かれているというふうにも思ったんですが、
体系的にビジネス会話についてここまで深く、マインドも含めて書かれているっていうのはなかなかないんじゃないかなというふうに思いました。
そもそも僕はですね、コミュニケーションにかなり興味があるタイプなんですよね。
それは僕はもともとスポーツ出身だったということもあって、選手と指導者のコミュニケーション、それはリーダーシップと置き換えられるのかもしれないですけど、
あとは選手間のコミュニケーションですよね。それでどうコミュニケーションを取ったらチームが円滑に進んでいって、
より良いパフォーマンスを出せるのかっていうことを比較的ずっと考え続けていた。
で、今ビジネスの現場においても僕はそのコミュニケーションということをかなり重視しているし、何かずっとそのことについて考え続けている節があるなというふうに思っています。
そういった興味もあって、このビジネス会話について体系的に書かれたこの本を手に取ってみました。
で、このタイトルの上手く話さなくていいってどういうことって思われるじゃないですか。
上手く話さないといけないじゃんっていうところ。
もちろんスキルセットとして上手く話すためのコツってたくさんあると思っていて、それ自体をさわさわ否定しているわけではないです。
もちろんスキルセットは必要ということで、どういうふうにコミュニケーションを取ったらいいかっていうことはいろんな側面から書かれています。
例えば、要するにという癖をつけようとか、一人一人と目を合わす、これ会議中ですね、ということで相手により伝わりやすくなるといったテクニック的なところも
かなり多く書かれていましたね。
スキルセットの部分で僕が参考になったのは、あとはあれですね、プレゼンは聞き手に送るプレゼントというふうに、これボイシーでも沢山よくおっしゃっておられるんですが、
その考え方がいいなーっていうふうに思いましたね。
僕自身会議でプレゼン資料を作ること非常に多いんですが、どうしても限られた時間の中で前回の資料を使い回して、まあこれでいいかなっていうふうに思っちゃう部分ってあるんですけれども、
でもその聞き手のその場にいる人たちの最大公約数として受け入れることのできる情報、あるいは要素っていったところをプレゼン資料には盛り込んだ方がいいんだっていうふうに書かれていて、
いやこれはまさにだなーって思いました。
どうしても多くなりすぎちゃったり少なくなりすぎちゃったりってことが起きるじゃないですか。
でもそうではなくて、そのまず聞き手を意識してその最大公約数ってどこなんだろうっていうふうにまず考えた上で資料を作っていく。
ちょっと抜けていた、僕が抜けていた部分だなーっていうふうに思いましたね。
そしてこの本で僕が一番あー確かにそうだよなって共感をした部分っていうのがあります。
それが先ほど言ったうまく話さなくていいというタイトルの答えなんですけれども、じゃあ何が重要なのかというと
うまく話せるかではなく、誰が話しているかが大事ということを沢山は主張されているんですよね。
それはどういうことかっていうと、そもそもビジネスのコミュニケーションっていうのは何らかイノベーションを生むものである。
でそのイノベーションを生むということは人間が担う部分の演奏に近いっていうふうに言ってるんですよね。
演奏ってどういうことって思うじゃないですか。それは
人それぞれいろんな一時体験があって、その一時体験の中から自分にしか話せないことが出てくると。
でその自分にしか話せないことの集合体が演奏になり、その演奏が素晴らしいものになればイノベーションが生まれるっていうふうに沢山言ってるんですよね。
イノベーションといえば有名なヨーゼフシュンペーターさんがですね、イノベーションとは新結合だっていうふうに言っていますよね。
人類はこれまでそれぞれ全く異なるアイデアや価値観をぶつけ合って結びつける、新結合することによってイノベーションを起こし社会を発展させてきたと。
一時体験の価値
これは何も技術革新を生むようなイノベーションなのではなくて、我々のビジネス現場でも全く同じことが起きているんだっていうふうに沢山おっしゃっておられます。
それを聞いた時にですね、僕自身は結局自分の仕事って誰でもできるじゃんっていうふうに根底では思っていたんです。
僕の仕事をすごく抽象化するとですね、情報を集めて集約してわかりやすく伝える、ただそれだけだなっていうふうに思っていたんですけれども。
でもまずそこには情報を集める上で自分だけの一時体験っていうものがあるはずなんですよね。
それでいうなら例えばインターネットで情報を集めるもそうだし、業者さんとお話をしてコミュニケーションをするながら情報を集めるっていうところもそうですし、
それ以外にも例えば生成AIの情報を集めるみたいなところもそうですよね。それはすべて僕の一時体験になるわけで、それが僕にしか話せないことに繋がってくるっていうことなのかなって思いました。
ちなみに沢さんはこの一時体験として例に挙げられていたのは、インターネット元年と呼ばれていた1995年に自腹でパソコンを買うっていう選択をした、それが僕にとっての強烈な一時体験でしたっていうふうに書かれているんですよね。
確かに触ってみなければわからないこと、わからない知識、わからない経験ってあるんじゃないかなって思います。その時に沢さんは自分で触ってみてこうだったっていうことって、他の人が持っていない情報だと思うんですよね。
もしくはそれって暗黙地の領域で自分はこれをやったっていう自信みたいなものにも繋がるのかなっていうふうに僕は勝手に妄想しました。
そういう意味で言うと僕はですね、生成愛の勉強会によく出席をしていまして、あのボイシーパソナリティの大手町のランダムウォーカーさんと企業分析博士さんの勉強会に参加しているんですけれども、
その中で生成AIに対してどういうふうに使ったらいいかとか、こういうやり方があるとかいろんな勉強をするんですよね。それは間違いなく僕にとっては一時体験だなあっていうふうに思いました。
それが直接的に今のビジネスに繋がっていない部分もありつつ、最新のAIではこのぐらいできるっていうことが肌感としてわかっている状態では、やっぱりそれはそのコミュニケーションの中でもちょっと違ってくる部分っていうのはあるんじゃないかなってちょっと思っています。
とはいえ資料作成の部分ではAIめちゃめちゃ使ってますけどね。 というわけで今回は澤窓子さんが書かれたうまく話さなくていいという方についてお話をしていきました。
やっぱりうまく話せるかではなくて誰が話しているか。 さっき生成AIって話しましたけれども、
大抵のことはもうAIに聞けばわかるような時代になってくる中で、ますます誰が話しているかそれが大事になるんだろうなあって思いました。
僕自身もね、ますますただ情報を集めるだけではなくて一時体験、それを積極的にやっていけたらいいなっていうふうに思いました。
というわけで今回は以上になります。最後までお聞きくださりありがとうございました。ではまた。