初心者ランナーへの指導
絶望カフカの何者かになりたいラジオ、この番組は元アスリートのカフカが日々の絶望と些細なヒントをお送りするラジオです。
さて今回はですね、ランニングのお話をしていきたいと思います。
このスタッフでも何度かお話している通り、僕は副業でランニングのパーソナルコーチをしております。
そもそも何でしようかと思ったかというと、僕自身が元アスリートでして、元気時代に培ってきた知識だったり経験を生かして、
走りを通して自分の生活を豊かにしたいという人を応援したいなと思ったのがきっかけになります。
ランニングって実は簡単なように思えてかなり難しいというのが僕自身の見解です。
20数年走ってきている僕自身の見解になります。
とはいえ、ランニングってうまくやればその人の人生をかなり彩ってくれるいいツールというか、なくてはならないものになっていると僕自身は思っている。
そういう人がもっと増えたらいいなという気持ちのもと、いろんな指導をさせていただいております。
今日は初心者ランナーの方に実際に教えるとしたら、こういう流れで教えますということを公開していきたいと思います。
公開して大丈夫なのかって思われそうですが、大丈夫です。
というのも、体の動きを実際に見ながら即座にフィードバックをするということが僕にとっては価値があることだなと思っているので、
実際に何をやるかというのは実はあまり重要ではないというか、いろんな引き出しがある中でその人に合ったチョイスをするということがまず価値があることだし、
一般的な情報というのはどんどん公開していっていいんじゃないかなって個人的には考えています。
では、僕が初心者ランナーにどうやって教えるかというと、一番最初にお伝えするのはランニングに対する考え方、マインドですね。
それはまず何をお伝えするかというと、走っている最中にはあまりいろんなことを考えないでくださいということを口すっぱくお伝えをさせていただいております。
これどういうことかというとですね、まずパーソナルプログラムをやる中でいろんなトレーニングというか意識づけをして最後に走るんですけど、
その意識づけをこういう意識を持って走らなければならないというふうに特に初心者の方は思いがちなんですね。
でも意識づけだったりトレーニングでやりたいことっていうのは体が勝手にいい動きで走れるようにトレーニングをしているわけです。
その勝手に動き出せるということが重要なのであって、トレーニングで意識したところを意識しながら走るというのはまたちょっと違ってきます。
では基本的にですね、どういうふうな意識づけ、どういうふうな体の使い方をランニングの時はした方がいいのかっていうのは、
簡単に2つお伝えすると重心が高いこと、そして体の大きな筋肉、特にお尻の筋肉をうまく使って走ることなんですね。
1つ目の重心が高いというのは、逆を言うと重心が低く走っている状態がNGということになります。
重心が低くなると足が地面に対して前側の接地になり、地面に接している時間が長くなります。
これ口でお伝えすると非常にややこしいんですが、地面に接地している時間が長いということは地面を蹴っているということになります。
そうすると足の筋力だけで推進力を生んでいる状態になります。
そうするとふくらはぎの筋肉を使ったり、足のももの前側の筋肉を使います。
実はそのふくらはぎの筋肉だったり、前のももの筋肉というのはブレーキ筋と呼ばれていて、実際には推進力を生むというよりはブレーキをかけるための筋肉になっています。
なので重心を高くしていけば接地時間が短くなるのと、接地位置が真下接地になるんですね。
そうすることでアクセル筋と呼ばれているハムストリングスの筋肉、そしてお尻の筋肉をメインに使うことができます。
そうするとふくらはぎは細くなり、足も細く引き締まっていくということなんですね。
ただこれもお尻の筋肉を意識しようとかハムストリングの筋肉を意識しようとして走るとまたそれはぎこちなくなっちゃうんですね。
だからお尻の筋肉を意識させるようなワークを行い、体が勝手にいい動き、そして重心が高く走れるようにしていきます。
もう一言は言っちゃったんですけど、お尻の筋肉を使えるように、体の大きな筋肉、お尻の筋肉をうまく使えるためにはそのようなワークをしていきます。
具体的にはちょっと段差があるような箇所で、円石のようなものを思い浮かべてほしいんですが、その円石に片足を乗っけて、もう片方の足は下側というんですかね、円石が上側だとしたら下側の足につけて、
上側の足にだんだん力を加えていって、最後は全体重を乗せていき、その後にまた後ろ側の足をつき、後ろ側の足にまた全体重を戻していく、そういうワークになっています。
徐々に力を加えるというのがポイントになっていて、すぐにターンって登ってターンって降りるっていうのは結構簡単なんですよ。
でもゆっくりじわじわ力を加えるということは、その力の出力の仕方というのにごまかしが効かないんですね。
正しいように筋肉を使えていなければ正しい動きができないような仕組みになっている。
かつ体の後ろ側の筋肉を使いたいので前側の筋肉を使っていた場合には、そこで即座にフィードバックをします。
それもちょっとすぐには理解できないと思うので、繰り返し行うことで体の後ろ側の大きい筋肉を使う、そして体幹を使う、その意識づけに慣れてもらうといったワークになっています。
進化するランニング体験
これがですね、僕が考える体の大きな筋肉を使う安全かつ一番わかりやすいワークなんじゃないかなというふうに思っています。
逆にここからですね、ステップ2、ステップ3、ステップ4とだんだんランニングの動きに近いワークを行っていくというのが、僕の考えるセオリーかなというふうに思っています。
細かいことを言うとですね、ただ大きい筋肉を使えればいいというわけではなく、インナーマッスル、アウターマッスルという言葉を皆さんお聞きになったことあると思うんですが、
インナーマッスル、手動で動き、その後にアウターマッスルが勝手に動かされる。それも大きな筋肉のアウターマッスルが使われる。それが理想の状態なんじゃないかなというふうに思っています。
大きな筋肉というのは、お尻の筋肉、伝部の筋肉と呼ばれているもの、ハムストリング、ももの裏の筋肉、そして体幹ですね。
繰り返しになりますけど、そういった大きな筋肉を使えることができれば、いわゆるランナー体型に近づいていくということだし、
自分が思っているよりも楽に長く速く走ることができる、といった形になるかなと思います。
僕のプログラムでは、僕自身がやってきつかった、楽しかった、満足というよりは、本当に走ってみて楽になった、すごく走りやすくなった、自然と速く走れるようになったという実感を持ってもらいたいなと思っているので、
そこに緊張感を持ちながら、そのビフォーアフターの差分を大事にしていきたいなというふうに思っております。
そんなふうに自分の走りが進化する感動というのは、結構何者にも変えがたいものがあるんじゃないかなと個人的には思っているんですよね。
とはいえ、ランニングというのは、長い時間をかけて体を作っていくという側面があります。
でも、その長い側面をかけて作っていく、一つ一つのランニング、そのフォームが悪い時といい時とある中で、なるべくいい動きで走り続けられた方が、より継続もしやすくなるんじゃないかなというふうには思うんですよね。
そんなふうにして、その人にとってランニングが人生を豊かにするものの一つになってくれたらいいなって心から僕は思っています。
というわけで今回は、初心者ランナーの方に僕がまず教えることは何ということをお伝えしていきました。
ちょっと音声で伝えるのが難しかったかもしれないんですけれども、
ご興味ある方は、スタイフルのレターでもXDMでもなんでもいいのでご連絡ください。
というわけで今回は以上になります。最後までご視聴くださりありがとうございました。ではまた。