『街とその不確かな壁』について
はい、じゃあ、町とその確かな壁、村上春樹の4月13日の新刊ですね。
これが、Amazonのアナスジーから
村上春樹6年ぶりの最新長編1200枚、大簿の観光、その町に行かなくてはならない。
何があろうと古い夢が奥まった書庫でひもとから呼び覚まされるように封印された物語が深く静かに動き出す。
魂を揺さぶる純度100%の村上ワールド。
それしか書いてないですね。
そうですね。
割と説明が短めやけど、この本は結構前もって色々噂というか、内容についての説明みたいなのが多かったですね。
それはネット上でってことですか?
ネット上ですね、大体。僕が見てたのはネット上でしか見てないので。
こんな情報が書いてました。
タイトルが既に雑誌に載ったことがある本のタイトルと全く同じみたいな。
1980年の文学会に掲載された、町とその不確かな壁っていう中編小説が、一応村上春樹の実質3作目の小説らしくて、
中編って書いてあるけど、短編ではないか中編ですかね。
この小説は点がついてるっていう違いがあるぐらいかな。
これは今までは雑誌に載っただけで出版はされなかったっていう本ですね。
それを書き直した本みたいな話は前もって今とかで見かけましたね。
ファンの人やったら知ってるぐらいの感じなんですかね。雑誌を読んだことがあるとか。
大野さんは雑誌版は読みました?
読んでないです。
読んでないですか。
全然、はい。読みようがないんじゃないですかね。
『街とその不確かな壁』の噂や話題
図書館に行けばバックナンバー置いてると思うんですけど。
置いてれば。
私も読んでないので、今回が初めてです。
実質3作目って書いてあるから、羊を巡る冒険の前ですかね。
そうですね。
これ噂というか、どこに書いてたか忘れてたんですけど。
芥川賞を取るために描かされた作品とかって。
だから文学界から出てるっていうのはそういう。
文学界が芥川賞を企画してるのか。
文芸春秋じゃないですか。文学界が。
文芸春秋のところじゃないですか。芥川賞って。
ピンボールが芥川賞候補になって、これは取れへんかったから、
じゃあ次取らせるための作品みたいな感じで、
この街と二つから壁を描いてくれみたいな言われて、文学界に載せたみたいな。
そういう話がどっかで見かけたんですけど。
ちょっとその辺は定かではないですけど。
これ以降は村上春樹は一切芥川賞絡みの作品は描かなくなったというか。
芥川賞は長編は入らないんで、ここからも長編を描くようになってね。
だからそういう読む前から岩ぷつきというか。
あと情報としては、そもそも雑誌に載った
世界の終わりとハードボイルドワンダーランドの世界の終わりの方に
リライトされたという話を聞いたことがあったので、
それは読んだことがあったし、
改めてまたこの街と二つから壁っていうタイトルで出すのは
どういう意図というか、どういう話になるのかなっていうのが楽しみというか気になってました。
本のサイン入り豪華版や読者の反応について
そうですね。
ちなみにこれ結構長かったですよね。600ページ超えてたし。
そうですね。
655ページ。
長編、多分田崎作るとかより長いんじゃないですかね。
2巻とかにはならなかったけど、長い本ではあったかな。
上下巻にならずに一冊でこれぐらいの厚みっていうのが
結構読む側としてはいいかなと思います。
多分でも文庫やったら分かれるんじゃないですかね。
そうですね。分けようと思えば全然分けられる。
羊を巡る冒険も一冊やったじゃないですか。
そうですね。
単行本は。
でも文庫は二冊になってるんで、そうなめんちゃうかなと。
世界の終わりとハードボイルドワンダランドも単行本は一冊でしたね。
そうですね。あれって普通の本もあるんですね。
箱入りだけかと思ったんですけど。
確か想定二種類あった気がして、箱もあったし。
これ僕、前喋りましたっけ?
秋に豪華版が出るって話、前知ってましたっけ?
知ってないです。
知ってない、でも私も知ってます、それは。
サイン入りの豪華版が出るって言って。
すごいな。
10万円らしいですね。
村上ホルキーがそういうサイン入りのが売るのって初めてじゃないですかね。
本屋に向けてサイン本とかは今まで結構出してるみたいなんですけど、
初版サイン本とかは。
特に翻訳書とかはあったかな?
限定300部。
喋ったような気がしますね。
ライムギバダケの箱入りっていうか、
初版と同じような想定のやつが出るみたいな話をしたときに。
今回はKindle版も同時発売でしたね。
だからKindle版で読んでる人もいたっぽくて。
デカいですからね、持ち歩くの結構ね。
そうですね、私はもうずっと家で読んでました。
邪魔になりますからね。
どれくらいで読みました?
よく買って、
結構早いですね。
割と買ってすぐ読んでしまおうかなと思って。
結局僕はこれで話そうって決めたときに、
発売の日に買って、
そのまま6日で読みましたね。
発売日が多分金曜だったかな?
木曜日か。
木曜日に出て土曜日から読み始めました。
私は今週の、前の木曜日に読み終えましたね。
ああ、そうなんですね。
1週間ちょっとかかったかもね。
なんかあんまり話題になってないですよね。
そうですよね。
私は読み終えるまでは情報を入れたくなかったから、
何も調べてないんですけど、
読み終えた後にちょっとどんな感じかなと思って
ネットで見たんですけど、
全然評判そんなになかったし、
テレビとかでやってたのかな?
なんかやってたっぽいみたいなのを
ちょっとチラッと見てたんですけど、
発売イベントみたいなのもあったらしいんですけど、
夜中の0時に並んだりとかするやつ。
でもなんかそんなに耳に入ってこなかったなって。
だからなんか売れてるのかな?
どうなんでしょうね?売れてるのかな?
あんま分かんないですけどね。
そうですよね。
そうですよね。
そうですよね。
そうですよね。
そうですよね。
そうですよね。
そうですよね。
売れてるのかな?
あんま分かんないですけどね。
一部: 衣装的な雰囲気を感じる
あとはなんか一応書評的なやつも
一応なんかチラチラ見落としてて、
結構評判悪いなと思って。
私も見た限りだと
どっちかっていうと評判そんなに良くなかったので。
あの批評家というか
よくレビューを書いてる
宇野爪広だっけ?
はいはい。
私もノートで書いてるんですよ。
リトルピープルの時代とか
あれは批評もなんかよく分かるんですけど
あれは結構黒票でしたね。
途中までしか読んでないですけど。
一部言うようになってましたもんね。
私も途中までしか読んでないけど。
黒票だったけど
まあでも私もどっちかっていうと
言ってること分かるかなっていう感じでしたね。
じゃあ河野さんはどうですか?
率直に好きか嫌いかで言うと。
僕は吉田長よりは良かったっていうのはありますね。
吉田長もしよりは良かったし
僕は最後まで読んで
一部は昔の内容じゃないですか。
村上春樹の昔の小説を
ちょっと手を加えたぐらい
結構加えてるのかもしれないですけど
だから一部はやっぱ好きだなと思いましたね。
結構一部に関しては
モノローグっぽい語り
語りっぽい作りで
あんまり小説っぽさがなくて
二部以降は物語としてどんどん展開していくんですけど
一部に関しては本当に
衣装かなと思いましたね。
なんか焼き回しみたいなことを書いてるじゃないですか。
今までの小説とかの
何回も語られてきたようなことを
まだこのことを
どうしても最後に書き直したいみたいな
そんな内容だったから
この話をもう忘れられへんのよな
みたいな感じの
最後にもう一回書き直したいみたいな
衣装的な雰囲気を感じて
一部に関してはそういう面白いなと思って読んでたんですけど
二部: 物語展開が混ぜ合わされる
二部以降の物語展開になっていってからは
まあまあ今までの最近の感じかなっていう感じですね。
二部以降が今回書き加えられた
全く新しく書き加えられた内容らしいですね。
そうですね。今回のは本に後書きがついてて
それを読むと一旦は第一部を書き直して
終わった感じだったみたいですね。
その後にやっぱりちょっと時間経ってから
二部以降を書き足したって言ってたんで
確かにガラッとテイストが変わってるし
一部だけだと
この本って二部がめっちゃ長いんですよね。
二部めっちゃ長いですね。ほとんどね。
三部はちょっとだけですよね。
三部あっても読まれました。
三部構成だから
三部行く前に終わってしまうやんと思ってしまって
けど最後にちゃんと挟まれて
私も一部は確かに
昔の村上春樹のテイストだったから
どっちかっていうと私も昔の方が好きなんで
これ懐かしいなと思って
いつも好きな方だなと思って読んでたんですけど
でもやっぱり
世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランドで
読んだ話が結構かぶってるんで
神奇性がないなというか
読んだことあるなと思いながら読んでて
第一部って話が交互に変わる作りになってるじゃないですか
壁の中の話と壁じゃないところでの話
この二つを進めていく書き方って
結構村上春樹がよくやってるから
またこの感じかと思って
この600ページ超えの小説でずっとこれやるのかなと思って
ちょっとしんどいなと思ってたんですけど
二部からはその形が変わったんで
混ぜ合わせてきてて
面白くなってくるかなと思って
二部の途中まではすごいワクワクして読んでたんですけど
何せ二部が長くて
ちょっと途中から疲れてきちゃったかなっていうのがありました
三部: 世界の終わりとの類似
それで結構時間がかかったとかっていうのはあるんですか
間空いたとかっていうのは
毎日ほぼコンサントに読んでたんですけど
ずっと同じペースで読んでましたね
僕は割と村上春樹のやつはさらっと読んでしまうんで
時間がかけないんですけど
もうちょっと一気に読めるかなと思ったんですけど
一日に30分くらい読んで
コンサントに読み続けました
僕は一部の方は楽しんで読んでました
世界のハードロイドアンダーランドも
3回くらい読んでるんですけど今まで
もう一回読むにしてもそんなに苦痛じゃない
最後に読んだのはいつ頃ですか?
最後に読んだのはどれくらいかな
2、3年前とかそれくらいですね
割と最近じゃないですか
そうですね最近じゃ最近に読んでますね
どう違うのかなとか思いながら読んだりもしてたし
世界のハードロイドアンダーランドと対比して言えば
ハードロイドアンダーランド編は全くないじゃないですか今回
そっちが割とどっちかっていうと現実寄りというか
自分の思い入れ方でみたいな感じ
それと対照してるから
全然物語の仕組みというか構造が違うんで
これをどう進めていくのかなと思いながら読んでました
私も世界の終わりとハードロイドアンダーランド
だいぶ前なんであんまり覚えてないんですけど
今回の本を読みながら街の中の話
壁の中の街の話と世界の終わり編が
ほぼ同じような印象だったんですけど
違いってありました?
ほぼ同じですよ
ですよね
一角銃って言ってなかったりとか
図骨から夢を読むっていうのが
図骨じゃなくなってたりとか
一角銃の頭蓋骨から夢を読むっていうのやってたんですけど
今回単角銃って書かれてたりとか
今回壁が喋ってませんでした?
壁喋ってましたね
あれはよく分かんなかったです
壁が喋るっていうのあったんかなっていうのは
覚えてなくてそれも
壁が喋ってるなっていうのは
あれもよくやるじゃないですか
海辺のカフカぐらいからよく
森が喋ってたりとか
そういう感じかなと思って読んでましたけど
でも書かれてなかったところのほうが
読んでなかった部分なので
誕生秘話と街の話
読んでて面白かったっていうのはあるんですけど
特に序盤とかっていうと
世界の終わりのハードボイドワンダーランドっていうところの
世界の終わりっていうのはどうやって誕生したかみたいな話じゃないですか
そうですね
そういう話って
ハードボイドワンダーランドのほうにはなかったんで
その辺と絡めて話が進んでいくっていうのは
読んでて新しいというか
読んでなかった部分やなって思います
私も一部で一番面白かったのはその辺りですね
僕と君が知り合って
だんだん親しくなって
街の話を押し出してノートにまとめるっていう
あの辺りがやっぱり確かに
誕生秘話の部分が面白かったかな
書かれた時期にも結構重要らしいんですけど
ピンボールとかと結構続きらしいですね
時期がどうですか?
内容が
初期三部作というか
風の歌を聴けと
1970何年でしたっけ?のピンボールと
結構関わりが強いみたいなことは書かれてましたね
レギューのほうで
でもあの風の歌とピンボールって
大学生の話
ピンボールは社会人の話ですよね
そうかな
話としては繋がってる
話というよりは
登場人物
ピンボールにも
階層かなんかで
ノルウェーの森のナオコが出てくるじゃないですか
出てきた気がする
その辺が結構
割とちゃんと関わってるっていう
ナオコって名前で確か出てきて
ピンボールが出てましたね
女の子が消えていなくなるじゃないですか
その辺の原因というか
そういうのが
僕はそういう文学レビューみたいなのを読んだら
こうなんじゃないかっていうのがいっぱい書かれてるんだ
消えた理由が書かれてたんですか?
レイプされた後に自殺したっていうような
この街と不確かな壁の
あの女の子は
それが多分
根拠とかは書かれてないんで
そういう表があったっていう話なんですけど
消えた女の子の話
待ち合わせにいつも正確に来るはずだったのに
来なくて
遅れてきたら喋らなくて
途中で泣き出したみたいな
あの辺りの話ってことですか?
その辺やけど
モデルの人物でしょうね
実際の話でしょうね
作中の話っていうよりは
村上春樹の体験でそういうのがあったってことですか?
そうみたいな
それは本物か分かるんですけど
それが元になってる話
今回もそうだよねみたいなことがあったんで
これだけ読んでてもそんなの全然分かんなかったな
これだけ読んでて
そういうのは特に書かれてない?
また急にいなくなるパターンかと思いましたけど
その辺は置いといて
僕には2部が長かったから
2部と主人公の感じ
2部の話はないそうだけど
結構だから村上春樹の小説って
話よく分かんないじゃないですか
今回もあんまりよく分かんなくて
その結論というか
村上春樹の
小説の書き方が
結構当てずっぽうというか
思いつきでどんどん書いていくスタイルやから
結末とか特に決めずというか
ダラダラ書いていって
油断寝るみたいなやつやから
特にないんかもしれないけど
オチみたいなのは
それにしても今回も
よく分からんまま終わってしまったなっていうのは
今回は最近の中では
一番よく分かんないまま終わった気がしますね
そもそもフィクショナルな世界観
世界があるじゃないですか
壁に囲まれたって
それがそもそも
根拠のない話だから
ファンタジーですね
だからそこに突っ込むのは
もういいやと思って読んでましたけど
私も村上春樹の作品って
そういうものだって思ってるから
内容云々というよりかは
会話が面白かったり
小道具が洒落てたりみたいな
そういうところが面白いっていうのが
結構あったんで
今回どっちかというと
そういう
小道具とか比喩が
ちょっと鈍ってんじゃないかな
地味な作品ですね今回は
そうですね
舞台も都会じゃないから
福島の方に行くじゃないですか
そうなってくるとちょっとそういう
オシャレな感じを出しにくいのかもしれない
世界の終わり編も
村やし
町って言ってるけど
特に華やかさとかはないんで
冒険的なものはないし
本間の図書館勤務は
本間に地味
地味の極みですからね
そうですねめっちゃ地味ですよね
登場人物も
そんなによく喋る人も少ないし
図書館に出てくる
そいださんでしたっけ
そいださんも饒舌じゃないし
よく喋るキャラといったら
小泰さんかな
そうですね
キャラクターは少ないですね
今回は特に
主に舞台が狭いから
そうなるんでしょうけど
移動も全然ないから
小泰さんと
少年ぐらいかな
少年結構
終盤になって出てきますよね
かなり終盤ですね
なんかちょっと
唐突感は
ありましたけど
あんまりよく分からない
それも
あんまりよく分からないという意味では
本当にこの物語の主人公が
どうしたいのかが
ずっとよく分からなくて
なんかこの主人公って
2部ではもう40代半ばってなってて
そうですね45とか
だからなんていうか
結構もう
若くもないし
ちょっと田舎の方に
行き込んでそんなに
人との交流も少なくなってきて
なんかこう
村上春樹の中では
主人公が置いてる
感じで
それもそれで
村上春樹もそういう主人公が
出てくるようになったんだなと思って
本人がね
だから
何にも
自信のない主人公の感じは
それが良かったかな
僕ほんま一番分からなかったのが
この2部の
最後で
最後の方で
壁の中の世界と現実の世界
喫茶店の女の人と
仲良くなるじゃないですか
でもなんかこう
不能というか
不能じゃないけど
あんまり関係が深入りできない
で
それでも待つよみたいなこと言うじゃないですか
主人公が
待ってもいいみたいな
心を開いてくれるまで待つよみたいな
こと言うじゃないですか
僕はあの辺ずっと読んでて
ずっとあの辺って
やっぱり
世界の終わりの町に帰りたい
みたいな感じが
凄い出てるなと思ってたんですよ
そうですね
別世界あんまりやっぱり
上手くいかへんから
あの町に
未練があるようにしか見えなくて
読んでて
それで2部の最後になったら
川登っていくじゃないですか
若返っていう川
でその先に
昔の彼女がいて
最後目覚める
ってなるんですけど
これ何なんと思って
これは
僕が読んだ時に
これってもう
世界の終わり
彼女が言ってた世界の終わり
の町に行ったけど
行った先の彼女は
知らん人やったし
影って言ってたけど
自分が影って言ってたか
本来はそこにいるって言ってたけど
結局そこから出ていくことになったし
自分にとっての
世界の終わり
見つけて
川を登っていくところで
その先にいる彼女が
自分にとって本当に会いたかった彼女
やったんかなっていう風に
読んだんですよ
壁の中にいる
女の子とは別の
存在ってことですか
どっちも
想像というか
想像じゃないですか
壁の中の町
世界の終わりの町
町自体は
女の子が作った町
主人公は
書いただけで
考えたのが全部女の子
だからあの町自体は
女の子の想像物で
自分にとっての
世界の終わりの町を
主人公の進み方
見つけたのが川の
登っていくところなのかなって
勝手に思ったんですよ
そうやのに3分だったら
町から出ていくじゃないですか
残った人が
どういうことだと思って
全然繋がらなくなって
2部と3部の
2部の結末と3部の結末っていうのが
帰ったら受け止めてくれるよ
とか言ってたけど
でもなんか
彼は町に戻りたがってるやん
と思ってて
私は町に戻りたがってるとは
思ってないと思ったんで
その町よって言ってたのは
現実世界で
ちゃんと
町たいっていうことだから
世界の終わりとか
壁の中のそういう
現実じゃない世界に行きたいんじゃなくて
ちゃんと現実世界に留まって
コーヒーショップの女の人と
これからの環境を築いていきたい
っていうそういう割と
前向きな気持ちなんだと思ってました
なんかね僕も
相対してる時は
そういう雰囲気を感じたんですけど
なんかこうやたら
思い出すんですよね
バカガエル川の話ですか?
その前ですね
あの町は良かったみたいな感じの
世界の終わりの町のこととかを
すごい思い出す
くだりがあって
どこやったかちょっと覚えてないんですけど
なんかその
どの辺かな
なんかこうあんまり
小谷さんに答えを求めてるあたりとかも
全然うまくいってないから
どうしたらいいんやみたいな感じで
すごい現実が
うまくいってない様子
悩んでるのかなとか
今までそういう
なんというか
人との関わり避けてきたところもあったから
悩まずに
安定した世界で暮らしてたけど
ちょっとそういう
いい人とか気になる人が出てくることで
自分の足元ちょっと揺らいでしまって
不安になって相談して
五木さんによる解釈と壁の向こう
そういう
変化があった時は
不安定になるんじゃないかな
そうですね
それで僕はもう
結構びっくりして
少年が壁の世界に
行くみたいな話になって
自分じゃないんや
と思って
自分がもう一回戻るのかなと思ったら
そっちかと思って
それがほんまに
すごい戻りたがってるのに戻らへんや
みたいなのを思ったんですよね
その辺が
あんま高い壁に囲まれたのとして
戻りたいと思わなかったですか?
私は
戻りたいとは思って
何でしょうね
私はその時そんなに川を
上がって若返る時の
話でそういう風に
河野さんみたいに引っかからなかったんで
今この話を聞いて思いつきで
考えたのが
現実世界でこの人と
生きていきたいという気持ちを
そういうことによって
ずっと忘れられなかった女の子を
ある意味
けじめというか区切りをつけることが
できるじゃないですか
僕は
思い出の中だけで生きてるんじゃなくて
新しい人と少しでも
前に進んでいきたいという気持ちが
できた時に
ようやく夢の中で
昔ずっと思ってた女の子に
会えたみたいな
そういう話なんじゃないですか
それは
すごい今思い出してるんですけど
そういうの
感覚的に話してますけど
諦めて次に進むって思った時に
ずっと昔
思ってた人と夢の中で会えた
みたいな
そういう話なんじゃないですか
あと川を上がっていくっていうのは
現実世界の
僕が壁の中にいる
もう一人の僕を
迎えに行くみたいな
そういうセリフは読めないですか
先に言ったのは彼女ですよね
そうですね
これは
これが
最後に出てきたのもよく分からなかったんですけど
そうですね
迎えに行くじゃなくて最初に行った方の
説の方がしっくり来るんじゃないですか
私はしっくり来てますよ
諦めたことで
現実世界と想像上の世界
想像上の中でちょっと
出会えて区切りをつけることが
できた
最後のセリフとかは
わかった私たち二人とも
誰かの影に過ぎないのよ
って言われるのがあって
このセリフで
閉めてなんなんて
どうかな
全然
何ページですか
598ですね
よく分かんないです
その欠別するとか
あれば分かるんですけど
そうだな
なんでしょうね
僕はこれはほんまに
自分の理想的なところに帰っていったようにしか
見えなくて
そうすると3部と
事実も分からないですもんね
3部は
残った側なんで
残った側を出ていこうとする
出るじゃないですか
だから現実世界に戻るんですよね
そうですね
2部の最後の
生きてる世界とは別の世界に
行くわけだし
なんだろうな
これが全然僕は繋がらなかったんですよね
確かに繋がってないですね
コーヒーショップの女の人と主人公の関係
なんかね
だって
気がついた時
私は壁の向こう側に立って
言い出したんですよね
夢なんじゃないですか
あんまり
そうなんですけどね
答えがあるわけじゃないんで
例えばこの582ページ
とかで
昔の彼女のことを
思い出したりしてるじゃないですか
これが未練にしか思えないんですよ
そっちは特別やった
みたいなのはやたら強調されてて
昔のみたいな
情熱はないみたいな話とか
そうですね
その辺がね
なんかこう
16歳の女の子と
コーヒーショップの人の
記憶が混じっちゃってるじゃないですか
話してるうちに
思い出してるじゃないですか
16歳の時の話を
だからなんかこう
なんだろうな
混じって
この辺の
評論家の人はこの辺
話してないんですか
特に
でも
ポーサン説は
割と一般的に言われてるっぽいんで
本当ですか
そうですね
現実に帰っていくみたいな話
でもこの2部の最後だけは
あんまりよくわからない
主人公が
壁の向こう側に
戻りたがってるようにしか
どうしても読めなかったので
なんかもうちょっと
このコーヒーショップの女の人
見ればわかるんですけど
全然うまくいってない
なんかその
だから別に
突っ込んでもしょうがないですけど
このコーヒーショップの女の人と仲良くなるのも
なんかすごいこう
すごい村上春樹的な
都合のいいというか
なんか
あっさりと受け入れてもらえてる感じが
ちょっと
終盤かなり急に入ってきた
なと思って
でもなんかうまくいってないじゃないですか
うまくはいってないですけど
なんかそれは別に
主人公のせいじゃないというか
割とそのコーヒーショップの女の人の
まあその事情で
ちょっとうまくいけないけど
別になんていうか振られてるわけでもないし
自分たちの
ペースでもう少し
環境を深めていきたいみたいな
割と前向きに進んでるけど
割と
終盤でそうやって急に関係が
できて
コーヒーショップの女の人急に
ほっぺたにキスとかするじゃないですか
その辺も
都合がいいなというか
僕はこの女の人やっぱ
昭和バブルの匂いがすごいする
あのキャラクターが
あんま現代的ではないなと
そうですね
昭和バブルに出てくる子の
キャラクター
年齢がね
書かれてたけど
それにしてはね
90'sの
90'sの匂いがする
でもこれ一応
Wi-Fiとかも出てくるし
一応現代ですよね
時代背景と物語の世界観
それもなんか変なんですよね
時間軸というか
Wi-Fi出てくるのに
別に出てきてもいいんですけど
家の電話とか使ってるじゃないですか
一人暮らしの男が
わざわざ電話引くかみたいなのもあるし
その辺なんかね
冒頭の方の
16歳の
年代はやっぱり当時の
雰囲気なんですよね
80年代
70年代か
合わないんですよねその辺が
合ってないですよね
Googleとか出てくるじゃないですか
SNSって出てきたんだよ
SNSの文字が出てきた時の
クイッチな感じというか
不釣り合いな感じ
この物語にSNS出てきたで
と思って
家のサブマリンというのも
すごい時代感じるし
なんかあってない
そんな服あるのかな
僕はアニメも知らないんですけど
私は知ってるけど
なんか
そんなパーカー着てるようなの
と思う
そこら辺はね結構適当だよな
と思ってますけど
特にちゃんと描こうとしてない
受財交渉はあまり気にしてない
忘れました
一部のどこかがやっぱり
当時っぽいなみたいなのがあったんですかね
そもそも文通してるのも
すごい
昔の感じだし
だから
商品でもらったりしてるし
45歳が
現代やとしても
ちょっと時代に
合わないんですよね
この時点で16歳っていうのは
物語について
特に
そんなもんかなっていう
そいださん
そいださんともうちょっと関係が
深まった方が
丁寧に
人間関係描いてるなと思ったんですけど
そいださんとはそんなに
事務的な話ししかなくて
旦那さんの話も別に
全然深まらないし
なんか
最後の方に親しくなったコーヒーショップの女の人より
そいださんとの方が
もうちょっと濃密に人間関係を
描けたんじゃないかなと思うんですけど
でも旦那いるからっていうんじゃないですか
やっぱり
そこはもう
街とその不確かな壁
むしろ振られてもいいと思いますよ
主人公が
私旦那いるからちょっとそいだやめてくださいみたいな
男女のあれじゃなくてもとか
男女じゃなくてもいいし
毎回毎回
割とスムーズすぎるというか
男女の進展が
もうちょっと
もう40の半ばで
もう少し
うまくいかないことがあってもいいんじゃないかなと思うんですけど
そうですか
ここは現実を舞台にしてるから
余計にそういう感じなんですかね
結構でも
どうなんですかね
長く通ってたんじゃないですかこの喫茶店は
一応私も
これ読んで人と話すの初めてなんで
あってるか確認したいんですけど
これって
本体と影っていうのが
時々入れ替わる
どっちが影でどっちが本体か分からない
みたいな話もありますけど
一応の話の整理としては
壁の中に残ったのが
本体で
影が外に出るじゃないですか
二部の私っていうのは
これは影の話
影のことなんですよね
影って気づいてなかったけど
影だったんですよね
それは結構終盤になって
私は分かったんで
分かってました?
分からないように書かれてたんです
第3部に行って
やっぱり残ってたんだってなるんで
そうですよね
そこは結構ずっと
3部入るまで分からなかったから
結構最後
そういうことだったんだってのが面白かったですね
けどそれも手のひら返しというか
影も本体もない
みたいなこと言い出すから
結構それって
影と本体
色々あって
構造というか
そもそも一部が
世界の終わりと現実と
並行して書かれてるけど
壁の内側の
街っていうのが
現実にあるみたいにずっと書き方されてて
これって
人が普通に
訪れて
生活をしていくじゃないですか
どっかにある街なのかなって普通に思って
最初は
世界の終わりと一緒やから
空想
なのかなと思い
空想の産物と思いながらも
どっかにある街として書き直されていったのかな
と思ったんですけど
途中でやっぱり
これはお前が考えた街やみたいなことを言い出すから
やっぱり
想像の建物なんやとか
そうですよね
私の想像の中の
街の話をするっていうので
それが本当にあるかみたいに
喋るからずっと
実際に行く話が
同時に出てくるから
これどっちやったっけと思いながら
そうですね
実在の場所なんか
想像の場所なんか分からなくなるっていうのは
影なんか本体なんか分からなくなるっていうのが
すごい似てるというか
確かに私も最初
ちょっと迷いましたけど
3部ってこの本の中で言うと
最初の方で終わるから
それが結局
実在したい街だっていうことは
割と早めに分かったんで
まあまあいいかなと思ったんですけど
影と本体がどっちかどっちかっていうのが
3部になって
分かったのが
終盤の急展開
面白かったな
3部ねほんまに
3部
意味分からなかった
いろうかなと思って
3部
3部って言うかやっぱり少年がいるのか
分からないですよね
少年の存在が
このなんか
弓読みの能力を継承する
けど現実に
合わないからそっちに行きたい
みたいなのを言っている少年
この人いるって思う
すごい強引
じゃないですか
中盤にいきなり出てくるっていうのもあるけど
そうですよね
今握る人物が最後の方に
すごいたがみがけるように
出てくるから
都合がいい
やっぱりその
少年とコーヒーショップの女の人
すごい都合がいいかな
じゃあなんか小安さんが
出てくる
ところ辺までは
出てきてちょっとまあいろいろ
ネタバラシというか真相が
だんだん分かっていく
あの辺とかは物語として
図書館が
主人公が館長になって
落ち着いていく
くらいまでの話としては
普通に読めたんですけど
それ以降
最後の方の
急展開が嘘のように
途中の鈍って
なんか割と
淡々とというか
主人公が図書館の仕事に慣れていったり
小安さんと会話するところを
すごい丁寧に描いてますよね
丁寧というか
ちょっと単調というか
動きが少ないところですけど
そこと終盤の
スピード感が違いすぎたな
というのは感じますね
それでいいやんと思うんですよね
それでいいっていうのは
福島の街で落ち着いたっていう話で
もう
まあまあそうですよね
でもやっぱり
壁の外に出る
っていう選択肢を
作りたかったんじゃないですか
それもね
2部の最初の方に
現実世界に戻ってきた
っていうところから始まるところで
あれってなるんですよね
主人公が
影だけがいったのに
なんで自分も来てんやろみたいな感じで
始まるじゃないですか
それで残ってるっていう
壁の向こう側にまた本体が残ってる
っていうことがわからん状態で
ずっと進んでいったから
あれって残しとく意味あったのかな
そうですね
でもなんか
世界のあれとハードボイルドワンダーランドも
結局最後残るっていう選択しますよね
そうですね
残るっていう話だけにしちゃう
残る
あっちは残るって今回の話は
出てきたっていう風に最初は
思わせるような書き方
だけど
前回は残ったけど今回は出るみたいな
ちょっと単純だと思ってたんじゃないですか
残って
それから出るっていう
メモのなかの福島県
ひとひねり加えたかったというか
あれもね
少年が現れなかったらそのまま残っちゃいますしね
すごい
想知感がすごいですね
少年と女の
あとは細かいメモ
しか残ってない
内容にあんまりケチつけても
しょうがないというか
よくわからない
私もどっちが手と細かいところのメモが
多いですよ
福島県っていうのも
意味深というか
わざとらしいんですよね
匂わせを感じさせつつ
結局特に
それ以上の話なかったし
結構そういうのは多かったですね
えきびょう
キャラクターと比喩表現
匂わせ
壁がえきびょうを守る
役割をしてるみたいな
えきびょうを中に入れないための
今回面白いなと思った
比喩ってあります?
面白いなと思った
僕はあんまりそういうのは
楽しんでない?
もともと注目してないんですけど
単純に
ネタ的な
ところが気になって
こやすさんがやたら
比喩表現を言うじゃないですか
それにいちいち引っかかってるのは
そこそんなに引っかかるかと思いながら
点々つけながら
半ずつしますからね
森の樹木のように
こやすさんが言って
森の樹木のように?
ほっといたれよって思うんですよね
私今回思ったのが
みんな割と
結構言うというか
よく言うキャラと
言わないキャラである程度
分けたらいいのに
みんな何かしらちょっといいこと言おうとして
キャラクターとして
もうちょっと
柑橘つけたほうがいいんじゃないかと思いました
そうですね
結構多いですけどね
もうちょっと言わないやつは
全然いましたけど
久しぶりに読んだから
気になりましたね
みんな言うなと思って
あとなんか
カッコめっちゃ使ってません?今回
のようなものとか
最初のほうは特にそうでしたね
私気になりだしてから
割と367ページとかでも
使ってますよ
カッコのように思えるとか
あんまり使わなくても
なんでか
入れたかったのかなっていう感じ
そんなに入れなくても
そういうので言うと
手紙と万年筆
やたらこれ言うなっていうのは
怠りなりっていうことを
使ってるなって
怠りなり
言ってましたっけ
かなり終盤なんですけど
441ページ
でも言ってて
怠りないってことはほんまめっちゃ出てくるんですよ
そうですか?私全然気にしてなかった
そんな言うと思いながら
あんまり使わないから
余計
しかも今までの作品とかでもそんなに
出てきたイメージなかったから
そういうのを求めてるのかなと
この441の横の
440ページの
前から3行目でもカッコらしい
っていうのがついてますね
はいはいはい
そいださんって何事にもおこたりのない
っていう女性で
すごい真面目な実直な
いかにも師匠みたいな感じの
方じゃないですか
その割にはイエローサブマリンの
少年が読んでる本を
めっちゃ主人公にペラペラ
しゃべってる
これ職業倫理的に
ちょっとおかしくないか
って思うんですよね
官庁役なんじゃないですか
部外者って
あれですけど
ちょっと
おこたりのない人だったら
そこは割と厳しめに
考えるんじゃないかなって思いました
心配してるから
一部の
万年筆で手紙を書くとかも
あんまりなかったですよね今まで
そうですね文通っていうのは
なかったかな
万年筆とかって今まで出てきたかなと思って
確かに意外とないかもしれないですね
手紙自体は
そうか
ノルウェーの森とかで
書いてたけど
万年筆とかを入れたくなったのかな
って
インクの色とかも書いてたり
最近使ってるんじゃないですか
ターコイズブルー
めっちゃ鮮やかな色
そんなインク使う人いるの
万年筆の青って思うと濃い
普通はブルーブラック
ブルーブラックですよね
ターコイズブルーって書いてたから
すごい鮮やかな色
あまり見たことないな
手紙に使われてる
特に商品
コンクールとかのショーでもらえるとしたら
普通のブルーブラックが
インクとしては入ってそうですけど
ターコイズブルーって
入れ替えてるんじゃないですか
往復で分かるようにというか
だから僕はなんか
一部は普通に
読めたなと思う
一部は
どっちの話もですか
村上春樹本人の
人生の
分岐点みたいに
小説家にならなかった村上春樹みたいな感じで
普通に読んでいって
大学に入って
印刷会社から就職して
みたいな話じゃないですか
でもその間もずっとやる気なくて
小説家にならなかった
というか
結婚しなかった村上春樹の
人生を書いてるみたいな
壁の向こう側に
行きたいと思ってるみたいな
そういう風に読むと割と生々しいなと思って
そうですね
二部はね
物語やからあれですけど
そうですね
私もその辺は
いいかなと思って
大学卒業して
就職して
163ページのあたりで
163ページで
日々自分の料理作って
体調管理して
みたいな話をして
村上春樹の独身生活とライブリアリー
規則性を重んじることが独身生活には
何にも増して大事なことになる
って書いてる
規則性と単調さとの間に線を引くのは
ときとして難しいものになるって書いてる
規則性と単調さの違い
っていうのは
今自分の生活も
ちょっと身に詰まされるというか
ここちょっと
ここが好きでしたね
私
規則的にちゃんと生活してると
それって単調さにもつながるから
この辺の微妙な
違いをやっぱり
うまく書いてるなと思いました
自分ごとみたいに
思えたね
村上春樹の
海辺のカフカも図書館の話でしたけど
そうですね
図書館で働きたかったのかな
村上春樹
ライブリアリーができましたけど
やっぱり
思い入れはあるんでしょうね
海辺のカフカと図書館、妖精的な人物描写
そういえば
比喩を繰り返すっていうと
図書館を紹介してくれた
職場の元同僚みたいにいるじゃないですか
あの人も
セリフで確か比喩を使って
またそれを
主人公が言い返すようなシーンはありませんでした
大きかった
大きくさんかな
あんまり比喩を
聞いてないね
比喩を言った後に
主人公がその比喩を
言ってくれるみたいな
小安さんの時と同じような感じで
比喩じゃないか
小安さんが幽霊だったっていうのも
最初わからないじゃないですか
パートの職員の人たちも
小安さんに
気にも止めてない
変な感じもしたし
面接の時の沿田さんの反応も
昔かったみたいな
それが後で幽霊だったからってのがわかって
それまで全然幽霊だなんて
推測できてなかったので
騎士団長殺し、中年クライシスと田舎暮らし
それを上手というか
パッと
しました
小安さんはね
最初に僕は妖精みたいだなって思った
キャラがおかしいから
そうですね
スカートを脱いで
レイブをかぶった
急に出てくるとか
部屋に急に入ってくるじゃないですか
これはちょっとおかしいなってのは
ありましたけど
妖精っぽいなと思ったら
第2部は僕が最初の方で
仕事辞めるじゃないですか
取り継ぎ
その時に190ページに
初期中年クライシスって書いてあって
初期中年クライシスって
なんなんと
190ページです
そんなことは知らんわと思って
急に仕事辞める
ことをそう言うのかな
ノイローズは
ノイローズはわかるけど
特に知られても出てこないことは
クライシスって書いてあった
ミッドライフクライシス
中年の危機ってことは
確かに聞いたことはありますけど
こういう中年の地味な話を
僕は聞きたかった
聞きたいんじゃないですか
ある人の思いを感じないわけにはいかないし
騎士団長殺しの時とかも
そうでしたけど
やたら山の静かな生活を求めてる感じが
山を理想的に描きすぎて
田舎暮らししたいな
っていう
感じがする
田舎暮らしを描きたいというか
したいのか
ミベルカフカも田舎にいる話でしたけど
年生活におかくと
時代が反映されやすいので
それこそ家の電話みたいな描写が
描きづらいんじゃないですか
ローカルなところにすることで
あまりにも現代チックな小道具を
描かなくてもする
これは
どうやったかあんま覚えてないですけど
騎士団長殺しの
山荘
山の
美術
画家の家
山暮らしみたいなやつは
あれは明らかに
理想的に描いてたんだよ
山小屋を
そういうのがあるんやろうな
って思ったんですけど
本人の願望なんか
時代的な都会を忘れて
田舎暮らしブームに乗っかった
漢字なんか
コロナもあって
ずっと引きこもってたから
ある意味そういう生活を送ってたんじゃないですか
団長に
特に刺激の少ない生活を
この人東京でしょ
別に描いてた時に東京にいたかわからないし
事務所は東京だけど
家自体は
違うんじゃないですか
神奈川の方にも家はあるって
言ったことありますけど
だいぶメモを見ると
中盤で
コーヒーショップ行って初めて
音楽の話に出てきたとか書いてますね
音楽うんちく
みたいなのがずっと
定番じゃないですか
それがなかったから今回ないんかなと思ったら
ロシアの五人組みたいな
話とかも
ロシアの五人組の
名前が思い出せないみたいな
そもそもコーヒーショップに
行った時に
ジャズの話
どうでもいいの目知識
挟んできたなと思って
結構抑えてるなと思ってたんですけど
でもあの女が出てきてからですよね
やっぱり
男女の関係にあると
そういう言葉を使いたいんじゃないですか
そうなんですかね
スパゲッティを茹でる時間を厳守したりとか
8分30秒
1秒でも超えないでくれ
って
ただのウザいやつやと思って
初めてのデートでこんな言われたら
ウザいやつですよね
女の人が家に来るのを待つ
間に
枕カバーとかシーツとかを
綺麗なやつに変えたりするじゃないですか
ちょっと
まぁ
なんかやだった
結構そういうのも
あるんでね
あの辺からちょっと
昭和バブルの村上春樹昭和
やっぱり
村上春樹のことすごい
物語の評価と村上春樹作品へのアプローチ
知ってるし顔も分かってて年齢も
知ってるから
そういう視点が入っちゃうと
70歳も
過ぎてますよね
そうですね
男女のシーンとか
なんかちょっと
違和感があるかな
なんかあったかな
ワルシアマルケスが出てきた
なんかそんなに作品の
作品よってもっと今まで
あったと思ったんですけど
今回はワルシアマルケスの
コレラの時代の愛だけでしたね
ありましたね
あれもだから
どういう比喩なんかが
分からなくて
なんか
マジックリアリズムみたいな
あれですねなんか
人魚がなんかみたいなやつですね
亡霊に
なんで乗せていってやらへんのみたいな
これ
これはどっちなんか
どうかな
あんまり
ピンとこなかったんですけど
昔読んだことがあるよ
出版された頃に
ちょっとうざいですね
この辺はでもほんま
村上春樹自体が
日本の
マジックリアリズムみたいに言われてるじゃないですか
なんかそれで入れてきたのかな
って思って
わざとらしすぎるんですよ
なんかそれ自分で言っちゃうと
ちょっと
違いますよね
それを引用した後に
作品中に現れる疑問やテーマと時間感覚について
現実と非現実を隔てる
壁のようなものがこの世界に実際
存在しているようだろうと書いてて
ちょっとね自覚的すぎる
というか
そういうのよくあったんですよ今回
やたらこうやっぱり
もちろんって言ったやつで
口癖
それってあなたの口癖
みたいなのとか
わざとらしいというか
やっぱり村上春樹は
村上春樹だなって感じですね
結構そういう細かいところは
100%の
恋愛みたいなの書いてあって
これの作品のことですか
中に
セリフとして
奥さん
あなたも100%の恋愛を
見つけてしまったから
それ以上はそこもない
ですよねみたいなことを言ってて
これってね
ノルウェーの森の帯に書いてあったやつ
100%の恋愛小説
ですみたいな
それ入れんやと思って
匂わせが
すごいですね
評判は
あんまり
良い評判は聞かないけど
どうなんだろうな
私も喜山町殺しよりかは
良かったかなとはいえ
喜山町殺しじゃねえよ
村上春樹なりにちょっとこう
老いてちょっと冴えなくなったような
人物を主人公に据えてるっていうのは
新鮮だったかなと
村上春樹の中では
っていう感じですけど
普通に見たらちょっと
あれですけど
年齢がね
この2部の集顔の方とかでも
ここはほんま全然分からなかったんですけど
なんですか
584ぐらいのあたりで
待つことには慣れているって言って
そんなに我慢強く待つだけの
価値が私にあるのかしら
みたいなことを言って
どうだろうみたいなことを言ってるんですけど
待つことには慣れていると
私は彼女に言っても本当にそうだろうか
自分で自分で問いかける
私はこれまで一体何を待っていたんだ
謎かけというか
疑問
自分で何かよく分かってないみたいなことをやたら書いてて
物語の現実と非現実の境界の描写
疑問じっと
あるいは私は彼女を待っていたのかもしれない
点々つけて
例えば
高いレンガの壁の
何だったっけ
585ページの1ページだけでも
このカッコが2つもありますよね
逃亡式とか
すごいこの辺の
セックスできない人に対しては
わたかまりというか
すごいあるんですよね
私はこれまで待っていたのだろうか
それが私に与えられた新しい
木箱なのだろうか
木箱って何だろうと思って
待ってたとか
待つとかって言ってるのもあんまりよく分からない
結構
そういうのが
これは
第3部に入ってから
現実に戻ってたのがやっぱり影だった
ってことが分かって
もう一人が世界の終わりに
留まったままだったっていうのが分かって
時計がない
街じゃないですか
毎日季節の
移り変わりはあるけど
それ以外の変化のない日々を過ごしてて
時間が常に現在しかない
過去も未来もなく
常に現在しかない
変化だけがある
みたいなのが
634ページとかに
蓄積がない
みたいなのとか
この辺は僕は普段
自分で思ってる
今ここだけっていう感じですか
そうですね
この辺の話って割と出てくるなと思って
現実で
出てくるってのはどういうことですか
テーマになってる
時間感覚というか
村上春樹の作品の中で
っていうよりは
日常生活というか
なんてどう言ってるんですかね
この時間感については
気になるテーマだなと思って
それは過去のことを
嘆いてもしょうがないし
未来のことを不安に思ってもしょうがないし
今やることをやろうぜみたいな
そういう話のことですか
どうなんですかね
僕は時間の連続性みたいなのを
あんまり信じていなくて
失われた時を求めてみたいな
失われた
ちょっとまた違うけど
SFっぽい話ではありますね
だから
過去は過去で
別に存在していて
今は今しかないみたいな
そういう
時間の概念みたいなのを
壁についての考察
普段から考えることだなと思って
常に現在しかないみたいな
よく思ってるみたいな
話ちょっと変わりますけど
639ページで
最後の方で主人公と
イエローサブマリンの少年が
壁の中で話しているところで
落下を防ぐ方法は
みたいなので
誰かが受け止めてくれることを
心の底から信じるみたいなのが書いてるじゃないですか
これが
ちょっとキャッチャーインザライン感が
あるかなと思って
一人で
落ちる側と受け取る側を
なんかこう
どっちの役も一人でこなしてるっていうのが
ちょっと雷麦畑のことを
念頭に置きながらも
ちょっと違った視点を
加えてるんじゃないかなって思いましたね
自分が走り回っている
子供たちのようでいて
でも最後受け止めるのも
自分自身だっていう
ちょっと良いように読みましたけど
なんかこれはちょっと
良いかなと思いました
しかもね
少年には受け止めてくれる人がいません
っていうね
そうですよね、きっぱり横に
首を振ってますからね
だから僕はいつまでも時間が止まったこの街に留まることでしょう
悲しい悲しい
この辺は悲しい話です
これ
そのすぐ後で
私を受け止めてくれるのは
いったい誰だろう
みたいなことを言ってて
それが自分だっていうのは
そのすぐ後に出てくるんですよね
そうじゃないですか
向こう側にいる自分
これは僕は普通に
教育のことだなと思います
そういう話で
ラッカーを受け止めるっていうのは
失敗を恐れずに
研究しようとか
企業とか
やろうみたいなのが
そういう話とすごい通じる
すごい現実的な話ですね
ラッカーを防ぐ方法はないっていうのは
それは失敗は必ずするよみたいな
でも現実のような
失敗を
揶揄されるからみんな失敗を怖がって
挑戦しない
って言うけど
失敗と挑戦について
アイスランドとかは
社会福祉がしっかりしてて
転職とか
3回くらいするのは当たり前で
うまくいかなくても
社会が食わせてくれるから
とりあえず自分でやりたいことに頑張る
みたいな
やり直しのきく社会
みたいなことを言われてるから
それにすごい近いなと
思ったんですけど
セーフティーネット
現実と理想の女性について
自分自身ですね
小説の中では
向こう側にいる
654ページ
あなたの分身の存在を信じてください
彼があなたを受け止めてくれます
しかも信じるしかないですけど
僕は彼が向こう側に生きて回ってるやん
って思ったんですけど
だって川登ってるしな
確かにそこは
私を今言われると
辻褄ってないかもしれないですね
やっぱり僕は2部の最後はね
もう一回ちゃんと読まなあかんなと
思ってるんですけどね
どうしてもこのコーヒーショップの女の子と
待つ
ほんまに待てんのかなっていうのがね
すごい残念がってるだけで
終わって
日本にしか読めなかった
私はもう普通にちゃんと
待つんだなと思いましたよ
すごいなんかこう
壁の向こう側の未練を感じたんですよね
なんかほんまに
あのままとどまってればよかったぐらいに
思ってる
進歩ないじゃないですか
だから2部
すっごい長いことを書いてたけど
2部なんかすごい退屈というか
もう生きてる意味ないみたいな感じで
思ってるんちゃおうかな
と思って読んでたんで
そういうのをすごい感じたんですよね
現実に戻ってきてもいいことないみたいな
なんかそう
予想を読んだんですけどね
なんか全然楽しそうじゃないんだよね
コーヒーショップの女の人と会ってからは
ちょっと張りが
生活に張りが出てる
気取りが出てきたんで
キャラクターに
あれもだから断られへんかったら
そうなんかなと思ったんですけど
待たなあかんやんってなって
ここから
ほんまに待てんのかな
これってよく
エヴァの進撃と同じようなことかな
っていう部分があって
結局理想の存在が
もう会えないから
会えなくなってしまって
結局現実世界で年を取って
出会った現実的な
理想像ではない
別の女性と生きていく
みたいな話って
エヴァでもあったじゃないですか
結局最後マリとくっついて
アヤナミレイでもないし
別の女性と生きていくっていうのは
なんかここでも
村上春樹の小説でも
同じような形で
別の語り口が立ってるんじゃないかな
って思いますけどね
いつまでもそんな16歳の
17歳とかで出会った女の子のことじゃなくて
別の今目の前にいる
決して理想を
叶えるような存在じゃないけど
この人と一緒に生きていきたい
そういう結末やったら
すごい分かりやすいんですけどね
違うのかな
僕はそういう風に読めなかったんで
メレンタラタラしか読めなかったんで
確かに
2部の最後のところだけ見ると
確かにメレンタラタラですね
メレンタラタラやし
うまくいかないことに
すごい残念がってる漢字を
すごい僕は取ったんで
私はそこは全然
ちゃんと待つって言ってるし
待つんだろうなと思って
すごい素直に読んじゃいました
待つことにもすごい
村上春樹の作品について
負に落ちてない感じがあるから
本当に待ってたんだろうが
自分が何を待っているのか
それが明らかになるのは
ただ辛抱強く待っていただけのことではなかったのか
よくわかんないじゃないですか
地味な話でしたね
そうですね
これがコロナの間に
2020年から書いてたでしょ
そうですね
3年ぐらいかけて
一部書いてから間が空いたって書いてましたね
半年って書いてましたね
これも書くんかなって
そうですね
ちょっと前の
お父さんのこと書いてたじゃないですか
猫を捨てるでしたっけ
今までずっと語って
猫を捨てて
猫を捨てて
今までずっと語って
こなかった父のことも書いたし
これで
ずっとお蔵入りしてたものも
自分の中で納得できる形で
出版できたし
割と
自分の中で気になってたものを
全部棚下ろしして
っていう感じもありますから
もうちょっと頑張れるのか
こういうことしちゃうと
それこそガクンと来ちゃいそうじゃないですか
テーマがね
ガクンと書くでしょうね
片脇にも書いてましたけど
テーマっていうのも
いくつもあるものじゃなくてみたいな
ゴルフェスの言葉を引用してましたよね
一人の作家が一生のうちに
真摯に語ることができる物語は
基本的に数が限られている
書くとしてもやっぱり
同じような
取り上げてたテーマを
別の物語にするんじゃないですか
うーん
まあでもなんか
全く同じ話を
書き直してくれても別にいいなと
思いますけどね
それこそ昔書いた
同じテーマで
ほぼ同じ
ストーリーとかでも
私はもう今の村上春樹と
同じ年齢の主人公とかで書いてほしいですよ
それ
エッセイじゃないですか
でもいいじゃないですか
大江健三郎とか
谷崎みたいに
自分の方を
浪声してから
浪声したような
それは
どうなるんでしょうね
自分の意識みたいなのを許さないと
あんまりだからそういう
詩小説的なものは
基本書かないですよね
でもある意味
残された領域だし
同じ
私が読むんだったら
ちょっと違うことしてほしいから
そういうのが面白いかな
そうですね
でも
77歳でしたっけ
3とか
それぐらいじゃないですか
村上春樹の創作エッセイについて
74
でもこういうやっぱ
1個書くと結構感覚も空きますしね
そうですね
今回6年ぶりやったし
だいたい3年とか
でも1984と岸山長殺しも
7年空いてますね
他も7年空いてるから
次が最後か
これが最後か
書けるとしたら厳しいですよね
ドストイフスキーが何歳とかでしたっけ
60
60になる前だったですよ
それぐらいか
59歳
結局でもそういう
意向みたいなのを
形でやりたいのかな
どうなんでしょうね
あってできるもん
最後まで小説家でいるみたいな
村上春樹の創作活動に関する話題
そうだね
生涯現役みたいなのがいいんじゃないですかね
今日あれなんですね
ラジオなんですよね
村上PBOが
発表後の初めての
なるほど
あれスポットファイで聞けないですよね
聞けないです
ラジコ行ったら聞けるかな
作品の話は多分しないと思うんですけど
あんまりしたことないんで
ライブ中継
ライブじゃないよ
どっかで
ラジオの
公開集合
みたいなやつだったと思う
今日ですか
懐かしの
アトランティックソウル
ゲストで出てる
小説話は基本しないですから
なさそうですね
ちょっと歯切れの悪い感じになりましたけど
こんなもんですかね
まあまあ
そんなもんかな
特に
なかなか難しいですね評価が
評価
そうですね
初めて発売してすぐ読む
体験ができたから
それは良かったですね
こんなに
あんまり注目されてない感じが
出るとは思わなかったですね
寂しいですね
国評がこんなにあるとは
っていうのは
国評されて
なんぼみたいなとこあるんじゃないですか
やっぱり評判の
人気作家だし
絶賛されるよりかはどっちかというと
最初は国評する人のほうが多いんじゃないかな
宇野恒博は
コミットメントは辞めたのか
デタッチメントからコミットメントに
変わるみたいなことを
90年代に言ってて
もう完全にコミットメントは辞めてるみたいなことが
国評でした