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金曜日の夜。やっと一週間が終わって、ほっと一息つけるはずなのに、頭の中では、「あ、あのメール返信したっけ?来週のあの会議の資料、まだ全然できてないな。今日の夕方、部下に言ったあの言い回し、ちょっとトゲがなかったかな?」とグルグルと思考が止まらない。
家族には、「あなた、なんか心ここにあらずだね。」と心配され、せっかくの休日は疲れ果ててソファーから一歩も動けない。職場の同僚からは、頼れる人、家庭では良き親でいなきゃと気を張っているのに、心の中はいつもギリギリの記録で綱渡り状態。自分のことはずっと後回しにして、気合だけで乗り切ろうとしている。そんな経験、ありませんか?これ、正直しんどいですよね。
こんにちは。ゆる読カフェへようこそ。このチャンネルは、仕事も家庭も忙しく、本も読む時間も気力もない40代のあなたが、ちょっとした隙間時間で、教養と心のゆとりを取り戻すための音声チャンネルです。
今、満員の通勤電車の中で、肩をすぼめながら聞いてくださっている方も、夜遅くに家事をしながら耳だけ傾けてくださっている方もいらっしゃるかもしれませんね。毎日本当にお疲れ様です。
今日は、そんな心も体もクタクタな40代のあなたへ、心を整える技術という本をご紹介します。この音声を聞き終わる頃には、あなたを苦しめているその重たいモヤモヤの正体がわかり、すっと手放せて、明日からの呼吸が少し楽になるような、そんなフラットな気持ちに変わっているはずです。
ぜひ、肩の力を抜いて、リラックスして最後までお付き合いくださいね。
まず、一つ目のポイントは、苦しみの原因は、心の中にいる小さな自分の思い込みである、というお話です。
職場でこんな経験ありませんか。朝、出社して、部下におはようと声をかけた。なのに、部下はパソコンに向かったまま、ろくに顔も向けずに小さな声で、「ざいます。」とだけ返してきた。
その瞬間、「えっ、私何か悪いことした?もしかして、昨日の私の指導が厳しすぎた?それとも、単に舐められてる?」と、一瞬でネガティブな感情がブワーッと湧き上がってくる。
これ、やってしまいがちですよね。私もついやってしまうんです。相手のちょっとした態度に勝手に傷ついて、一人で空回りしてしまう。
でも、この本はずばりこう教えてくれます。出来事そのものには何の意味もないのだ、と。部下が顔を向けずに小さな声で挨拶をした、ただその事実があるだけなんです。
そこに、「嫌われている。」とか、「舐められている。」と意味付けをして苦しんでいるのは、過去の経験から作られた自分自身の思い込みなんだそうです。
この本では、その思い込みを抱えている存在を、心の中にいる小さな自分と呼んでいます。昔、誰かに詰めたくされて傷ついた経験などが積み重なり、
ちゃんとしないと嫌われる、といったマイルールを無意識のうちに作ってしまっているんですね。これって、日常生活の買い物に例えるとすごく分かりやすいと思うんです。
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例えば、あなたが少し奮発して、ずっと欲しかったブランド物の素敵なコートを買って、それを着て街を歩いていたとします。それ違う人がチラッとあなたの方を見ました。
その時、あなたが、「自分はこのコートが似合っている。イケてる。」と自信を持っていれば、「あ、私のコートが素敵だから見られているんだな。」と嬉しく思いますよね。
でも、もしあなたが、「自分なんたオシャレじゃないし、こんな高級なコートは似合ってないかも。」と自信がなかったら、「うわ、似合ってないって笑われたのかな。変だと思われたに違いない。」と不安になってしまうはずです。
すれ違った人がチラッと見た、という事実は同じなのに、あなた自身が持っている思い込みのフィルターによって受け取り方が全く真逆になってしまう。これと同じことなんです。
部下の挨拶の件も、相手はただ今抱えているタスクで頭がいっぱいで余裕がなかっただけかもしれない。それなのに私たちの中の小さな自分が、「嫌われたかも。」という色眼鏡をかけてしまっているだけなんです。
だから、明日出社して、もし誰かの言葉や態度にカチンと来たり落ち込んだりしたら、まずは深呼吸して、「あ、今のはただの出来事だ。」と呟いてみてください。
そして、「今私の心の中の小さな自分が勝手に色眼鏡をかけて怖がっているだけだよね。」と客観視してみてください。これだけで人間関係のストレスは驚くほど軽くなるはずです。
次に二つ目のポイントです。それは、「感情は消そうとするから居座る。」というお話です。
ネガティブな感情は持っちゃいけない。リーダーたるもの、親たるもの、いつもポジティブで前向きでいなきゃ。そんな風に自分にプレッシャーをかけて湧き上がってきた感情に無理やり蓋をしてしまうことありませんか?
例えば、取引先から理不尽なクレームを受けた時、あるいは上司から心ない言葉を投げかけられた時、本当はすごく腹が立っているし理不尽さに悲しくもなっているのに、「いや仕事だから仕方ない。ここで感情的になったら負けだ。切り替えていこう。」と無理やり自分を奮い立たせて笑顔を作ってその場を乗り切る。
いやーこれには私も耳が痛かったです。大人になればなるほど感情を抑え込むのが上手になってしまうんですよね。でもその夜、ベッドに入ってからその時の怒りがフツフツと蘇ってきて全く眠れなくなる。そんな経験どうでしょう?
実はこの本によると感情は消そうとすればするほど反対に存在感を増して心の中に居座ってしまうそうです。まるでいきなり訪ねてきた面倒なお客さんを玄関先で必死に追い返そうとしているようなもの。追い返そうとすると相手も意地になって居座りますよね。逆にどうしたの?と家に入れてお茶を出してあげると言いたいことを言って満足して自分から帰っていく。感情もこれと全く同じなんです。
これ、育児の場面に例えるとすごくしっくりくるんです。スーパーのお菓子売り場で子供がこれ買ってーとダダをこねて泣き叫んでいるシーンを思い浮かべてみてください。泣かないのダメって言ったでしょ?と力づくで抑え込もうとすればするほど子供は床にひっくり返ってさらに激しく泣き叫びますよね。
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あの泣き叫ぶ子供がまさに私たちのネガティブな感情なんです。無理に抑え込もうとするから余計に反発して長引く。じゃあどうすればいいか。一旦しゃがんで子供の目線に合わせて、そうかあのお菓子どうしても欲しかったんだね。買ってもらえなくて悲しかったね。悔しかったね。とただその気持ちを受け止めてあげる。
否定も肯定もせずただ共感してあげるんです。そうすると子供は次第に落ち着いて涙を拭いて自分から歩き出したりしますよね。感情も全く同じです。ああ私は今すごく怒っているんだな、あの言葉に傷ついて悲しかったんだなと泣き叫ぶ子供に声をかけるようにただただ寄り添って味わい尽くすんです。
明日もし理不尽なことがあってネガティブな感情が湧き上がってきたら無理にポジティブに変換するのはやめましょう。トイレの個室など一人の空間に入ってああ今私めちゃくちゃ腹立ってる悔しいと自分の感情をそのまま認めてみてください。心の中でよしよしそうだよねとお茶を出してあげるイメージを持つだけでその感情は驚くほどスーッと消えていくのを実感できるはずです。
最後の3つ目のポイントは1日5分でできる抜けるワークについてです。
ここまで事実と思い込みを分ける感情に寄り添うというお話をしてきましたが頭ではわかっていてもいざその瞬間になるとなかなか冷静になれないことってありますよね。
例えば上司からあの件どうなってるの?と突然冷たいトーンで詰め寄られた時、頭に血が上がったり逆にお腹の底がズーンと重くなったりして思考が停止してしまう。私も咄嗟のトラブルが起きると胸のあたりがギュッと苦しくなって客観視する余裕なんて一瞬で吹き飛んでしまうんです。
そんな時に役立つのがこの本が提案している1日5分でできる内観ワークです。
イラッとしたりもやもやした時、無理に思考を変えようとするのではなく、ご自身の体の感覚に意識を向けるというアプローチです。
感情が動いた時、私たちの体には必ず何かしらの反応が出ています。
胸が苦しい、お腹に力が入る、肩がこわばる、その体の重たい感覚を見つけたらそこから抜けるというイメージをするだけで心と体がすっと軽くなるんだそうです。
これって料理中のお鍋の吹きこぼれに例えるとすごくわかりやすいんです。
コンロで火にかけていたお鍋の中のお湯が沸騰して、今にもぶわっと吹きこぼれそうになっている状態を思い浮かべてみてください。
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この時、「ああどうしよう止まって!」とパニックになってお鍋を見つめていてもお湯は一向に止まりませんよね。
この沸騰しているお湯がパニックになってコントロールを失っている自分の感情です。
じゃあ一番手っ取り早い解決策は何か。
それはスッとコンロの火を止めること、あるいはお鍋を火からサッと放すことです。
火から放した瞬間、あんなに激しく泡立っていたお湯が魔法のようにスーッと静かに引いていきますよね。
このお鍋を火から放すという行為が、まさに体の感覚から抜けるというワークなんです。
具体的には不快な感覚を感じている時、深呼吸をしながら自分自身が上空へフワーッと浮かび上がっていくイメージをします。
オフィスの上空、日本の上空、そして宇宙の端っこまで自分という存在が離れていく。
そうするとお鍋が火から離れたように重たかった体の感覚が消える瞬間があるんです。
明日出社して、もし嫌なことがあって胸がギュッと苦しくなったら、まずはその体の重たさに気づいてください。
そして自分が風船になったように天井の方へフワフワと浮かび上がっていくイメージをしてみてください。
ほんの数分、これをやるだけで無理に思考で何とかしようとするよりずっと早く穏やかな自分に戻ることができます。
通勤電車の中でもデスクに座ったままでもできるので、ぜひ試してみてくださいね。
さて、今日は心を整える技術から忙しい40代のための心の整え方を3つご紹介しました。
1つ目は出来事と思い込みを分けて心の中の小さな自分に気づくこと。
2つ目は感情は無理に消そうとせず、ただ寄り添って味わい尽くすこと。
3つ目はもやもやしたら体の感覚に意識を向けて上空へすっと向けるイメージを持つこと。
今日お話ししたのはこの本のほんの一部、つまみ食いにすぎません。
もっと深いノウハウや他の事例、例えばどうしても抜けるイメージができない時の具体的な対処法などが気になった方は、
ぜひ実際に本を手に取ってみてください。
あなたの人生を変える一冊になるかもしれません。
毎日仕事に家庭に本当にお疲れ様です。
完璧なビジネスパーソン、完璧な親でいようとどうかご自身を責めすぎないでくださいね。
まずはあ、私今無理してるなと自分の心の声に気づいてあげるだけでもう大進歩です。
明日からはほんの少しだけ自分の心に優しく寄り添う時間を作ってみませんか。
きっと明日が今日よりも少しだけ呼吸しやすく穏やかな一日に変わるはずです。
それでは今日はこのへんでまた次回のゆる読カフェでお会いしましょう。
心安らぐ時間をお過ごしください。