こんにちは。『ゆる読カフェ』へようこそ。
忙しい毎日のスキマ時間に読める、本のおいしいとこだけお届けします。
目次
- 今回紹介する本
- 【音声要約】~耳で楽しむ10分読書~
- 【結論】この本の「一番おいしいとこ」
- 脳みそがパニックになる前に「結論から」話そう
- 数字と事実は「最強の武器」になる
- 完璧主義は捨てろ!「60点で速く出す」が正義
- 悩む時間がもったいない! 作業前に「予想」を立てよう
- 仕事の価値は「相手」が決める
- まとめとおすすめの人
- 【おまけ】編集後記
今回紹介する本
今回ご紹介するのは、どんな業界でも、そして15年後もずっと使える「仕事の基礎」をまとめたベストセラー、『コンサル一年目が学ぶこと』(大石哲之 著)です。
タイトルに「コンサル」と入っていますが、難しい専門用語の本ではありません。
「職業を問わず、社会人なら誰もが知っておきたい、仕事がスムーズになるコツ」だけを厳選して解説してくれる、いわば「社会人の攻略本」のような一冊なんです。
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【結論】この本の「一番おいしいとこ」
忙しいあなたのために、明日から使える「一番おいしいとこ」を5つに絞りました。
・話すときは「結論」から。これだけで相手のイライラはゼロになる。
・「数字」は世界共通語。感情ではなく事実で語れば、誰でも説得できる。
・完璧主義は捨てちゃおう。「60点の出来」で速く出すほうが褒められる。
・作業前に「予想(仮説)」を立てるだけで、仕事の速さは何倍にもなる。
・学生気分(消費者)を卒業し、相手の期待を超える「プロ(生産者)」になれ。
脳みそがパニックになる前に「結論から」話そう
上司や先輩から「あの件、どうなってる?」って急に聞かれたとき、ドキッとして言葉に詰まったことはありませんか。
「えっと、それはですね、A社から連絡がありまして、でも担当者が不在で…あ、その前にですね…」
なんて、起こった出来事を順番にダラダラ説明しちゃうこと、ありますよね。
私たち日本人は、どうしても「起承転結」で話すことに慣れてしまっています。
でも、忙しいビジネスの世界では、結論が見えない話を聞かされるのは、相手にとって苦痛以外のなにものでもありません。
そこで、この本で真っ先に紹介されている鉄則が、「結論から話す」ということなんです。
これをPREP法(プレップ法)といいます。
結論→理由→具体例→結論の順で話す型のことで、これさえ守れば誰でも論理的に話せるようになります。
たとえば、あなたがこの本を同僚におすすめするとしましょう。
「この本、すごく著者が有名で、書き方も面白くて…」と話し始めるのではなく、まずはこう言います。
「この本、めちゃくちゃ仕事の役に立つよ(結論)」
そのあとに、「なんでかっていうと、どんな仕事でも使える基礎しか書いてないからなんだ(理由)」と続けます。
これを普段の仕事、たとえば会議での報告や、ちょっとしたメールの返信に取り入れるだけで、コミュニケーションの手間が一気に減ります。
もし、急に質問されてパッと答えが出てこないときは、「少し考える時間をください」と言ってでも、頭の中で「結論」を整理してから口を開くクセをつけましょう。
それだけで、「お、こいつは頭の中が整理されているな」と信頼を勝ち取ることができますよ。
数字と事実は「最強の武器」になる
「なんとなく、こっちの方がいい気がするんですよね」
「一生懸命がんばったんですけど…」
こんなふうに、自分の「感覚」や「やる気」だけで仕事をしていませんか。
特に若手のうちや、新しい環境に入ったばかりの頃は、経験も実績もないため、自分の「感覚」だけでは誰も説得できません。
そこで最強の武器になるのが「数字と事実(ファクト)」なんです。
著者は新人の頃、自分よりはるかに年上で経験豊富なクライアント(お客さん)とお話しなければなりませんでした。
そんな時、唯一対等に渡り合える武器が「事実」、とくに「数字」だったそうです。数字は、誰にも動かせない事実だからです。
たとえば、「営業の効率が悪い気がします」と新人が言っても、「まだ経験もないお前に何がわかる」と思われておしまいです。
でも、
「データを集めてみたんですが、売上の8割を作っている大事なお客さんへの訪問回数が、全体のたった2割しかありませんでした」
と数字で示せばどうでしょう。
誰もぐうの音も出ませんよね。「じゃあ、どうしようか」と建設的な話し合いに進めます。
これは、海外の人と働くときや、世代が違う人と働くときにもすごく役立ちます。
「あうんの呼吸」とか「空気を読む」なんていうのは、通じないと思ったほうがいいです。でも、「論理」と「数字」は、国籍や年齢を問わず通じる共通言語になります。
「頑張ります」という熱意も大切ですが、まずは「事実」で土台を作ること。
誰かを説得したいなら、形容詞や副詞を削ぎ落として、一つでも多くの「数字」を会話に混ぜてみましょう。
完璧主義は捨てろ!「60点で速く出す」が正義
個人的に、この本の中で一番気が楽になったのがこの考え方です。
「時間をかけないといいものはできない」と思い込んでいませんか。
実はそれ、間違いかもしれないんです。
この本では、「美しく仕上げるために時間をかける」よりも、「汚くてもいいから素早く出す(Quick and Dirty)」ことが推奨されています。
「汚くてもいいから、とにかく速く出す」。これが仕事においては正義なんです。
たとえば、3日かけて100点の資料を作ろうとして、締め切りギリギリに提出したとします。
もしそこで上司に「あれ、方向性が全然違うよ」と言われたらどうなるでしょう。もう修正する時間がありません。これは大事故です。
それよりも、3時間で60点(あるいはもっとラフな状態)のものを、「ざっとこんな感じですか?」と見せてしまうんです。
そこで「ここはもっとこうして」とアドバイスをもらい、修正していく。このサイクルを何度も回すほうが、結果的に速く、質の高いものが出来上がります。
著者が紹介するエピソードで、一生懸命時間をかけて資料のデザインを整えていたら、「中身ができてないのに見た目なんて整えるな」と怒られた話があります。
これ、耳が痛い人も多いのではないでしょうか。
最初は手書きのメモレベルでもいいんです。「まずは大枠の方向性が合っているか」を確認するために、恥を捨てて未完成品をさらけ出しちゃいましょう。
完璧主義は、仕事のスピードを落とすだけでなく、やり直しで大惨事になるリスクを高める原因にもなります。
「とりあえず60点で出す勇気」、これを持てば仕事はもっと楽になりますよ。
悩む時間がもったいない! 作業前に「予想」を立てよう
調べ物をする時、いきなりGoogle検索を始めて、気づいたら関係ないネットサーフィンをしていた…なんてことはありませんか。
あるいは、目の前の膨大なデータを前にして、「これ、いつ終わるんだろう」と途方に暮れてしまうとか。
仕事が速い人は、作業を始める前に必ず「仮説(かせつ)」を持っています。
「はじめに仮説ありき」。これが、この本で紹介されている思考法の中でも、もっとも重要なものの一つです。
「仮説」なんていうと難しく聞こえますが、要するに「たぶんこうじゃないかな?」という「予想」のことです。
たとえば、旅行の計画を立てる時を想像してみてください。
「どこに行こうかな~」とゼロからガイドブックを全部読むのは大変ですよね。
「今回は3連休だから、近場の温泉か、あるいはサクッと行ける台湾あたりがいいんじゃないか?」と、ある程度の「当たり(予想)」をつけてから調べ始めると、調べる範囲が一気に絞られますよね。
ビジネスでも同じです。
「売上が落ちている原因を探れ」と言われた時、片っ端からデータを洗うのではなく、
「最近、ライバル店が安売りを始めたからではないか?」
「いや、若者の客層が減っているのではないか?」
と予想を立てるんです。
そして、その予想が正しいかどうかを確認するためにリサーチをするのです。これなら、調べるべきポイントがはっきりして、無駄な作業が激減します。
予想が間違っていてもいいんです。間違っていたら、「あ、この予想は違ったな」と修正すればいいだけ。
「まずは予想してから動く」。このワンクッションを入れるだけで、あなたの仕事は劇的に効率化しますよ。
仕事の価値は「相手」が決める
最後にご紹介するのは、仕事に対する向き合い方のお話です。
「こんなに頑張ったのに評価されない」
そう感じたことはありませんか。
それはもしかしたら、「学生気分」が抜けていないからかもしれません。
著者はこう言います。
学生は、お金を払ってサービスを受ける「消費者」です。だから「授業がつまらない」「もっとこうしてほしい」と文句を言っても許されます。
でも、社会人は、お金をもらって価値を提供する「生産者」です。立場が逆転しているんです。
生産者にとって一番大事なことは、「自分が何をやりたいか」ではありません。
「相手(お客さんや上司)が何を求めているか」なんです。
たとえば、上司が「ざっくりとした数字を知りたい」と思っているのに、あなたが「正確さが大事だ!」と思って、3日かけて完璧な表を作ったとします。
でも、上司からすれば、「そんなこと頼んでない。早く知りたかったのに」となってしまいます。
これでは、いくらあなたが頑張って徹夜をしたとしても、仕事の価値(バリュー)はゼロなんです。
厳しいようですが、ビジネスの世界では、「相手の期待に応えること」そして「相手の期待をちょっと超えること」これだけが、評価される基準になります。
自分がやりたいことや、自分のこだわりはいったん置いておいて、「相手はいま、何を期待しているんだろう?」と考えるクセをつけましょう。
それが「プロ」になるということです。
もし、相手の期待していることがわからなかったら、勝手に判断せずに聞いてしまえばいいんです。
「これって、スピード重視ですか? それとも正確さ重視ですか?」と。
それだけで、的外れな努力をして悲しい思いをすることがなくなりますよ。
まとめとおすすめの人
いかがでしたか。
今回は『コンサル一年目が学ぶこと』から、明日から使える仕事のコツをつまみ食いしました。
【まとめ】
・結論から話す: 相手の脳みそのメモリを無駄遣いさせないためのマナーです。
・事実と数字で語る: 「言い訳」や「感情」は捨てて、「動かぬ証拠」を武器にします。
・Quick and Dirty: 完璧主義を捨てて、60点のラフ案を早く出して方向修正しましょう。
・まずは予想(仮説)する: いきなり作業せず、「答えの当たり」をつけてから調べることで効率化します。
・相手目線になる: 「頑張ったか」ではなく「相手が喜んだか」を基準にします。
【こんな人におすすめ】
・若手ビジネスパーソン: 「仕事が遅い」「何が言いたいか分からない」と言われて悩んでいる人。
・自己啓発書ジプシーの人: いろいろな本を読んだけど、結局何が大事なのか分からなくなっている人。
・完璧主義で疲れがちな人: 仕事を抱え込んでしまい、メンタルケアが必要だと感じている人。
この本には他にも、「ロジックツリーの使い方」や「議事録の書き方」、「コミットメント力(約束を守る力)」など、社会人として知っておきたい全30のスキルが網羅されています。
どれも小手先のテクニックではなく、考え方の根っこから変えてくれるものばかりです。
【おまけ】編集後記
最後まで読んでくれてありがとうございます!
正直なところ、「コンサル」って聞くと、なんだか冷徹で、カタカナ語を乱用してマウント取ってくる…みたいなイメージ、ありませんでしたか?(笑)
でも、この本を読んでみて感じたのは、著者の大石さんが伝えているのは「冷たさ」ではなく、むしろ「相手への思いやり」なんだなということです。
「結論から話す」のも、「端的に話す」のも、結局は相手の時間を奪わないための配慮なんですよね。
そして、「Quick and Dirty」の話なんて、私みたいな「ちゃんとやらなきゃ病」の人間にとっては、救いの言葉のように響きました。
「あ、汚くてもいいんだ、早く出すほうが親切なんだ」って思うと、肩の荷が下りる気がします。
「プロフェッショナル」という言葉は厳しく聞こえますが、実は「迷いをなくしてシンプルに生きるための指針」なのかもしれません。
この本に書かれていることを少しずつ実践して、定時にサクッと帰れる「仕事の達人」を目指しちゃいましょう。
『ゆる読カフェ』で知識のつまみ食いをして、明日が、人生がちょっと楽になりますように。 もし今回の内容にビビッときて、もっと詳しく読みたくなったら、こちらから原本を覗いてみてください。
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サマリー
『コンサル一年目が学ぶこと』では、15年間使える仕事の基礎を学ぶことができ、特に効果的なコミュニケーション方法や非効率を避けるための考え方が紹介されています。この本を通じて、思考の癖を変えることが重要であると強調され、実践的なアドバイスが得られます。このエピソードでは、仕事の基礎について、特に新卒のコンサルタントが直面する課題を探ります。コミュニケーションの重要性や相手の期待に応えるプロ意識を養う方法が紹介されます。