忙しい毎日のスキマ時間に、本のいいとこだけお届けします。『ゆる読カフェ』へようこそ。
目次
- 今回紹介する本は…
- 【音声要約】~耳で楽しむ10分読書~
- 【結論】この本の「一番おいしいとこ」
- 【本編】5つのつまみ食いポイント
- 1. 「目標」を持つと、人生がつまらなくなる?
- 2. 成功は「才能」じゃなくて「コイン投げ」の回数で決まる
- 3. 偉大な発明のパパは「偶然」、ママは「必要」
- 4. 「完璧」を目指すとそこで終わる法則
- 5. 明日から使える「3つのリスト」作成術
- まとめとおすすめの人
- 【おまけ】編集後記
今回紹介する本
大雪で閉鎖された空港で、仕事に行き詰まった35歳のビジネスマンが、偶然出会った成功者の老人から「人生を変える講義」を受ける物語。 「目標を立てるな」「遊び感覚でいろいろ試せ」という、常識破りの教えが満載。 デイル・ドーテン著『仕事は楽しいかね?』は、読むだけで肩の荷が下りて、明日が待ち遠しくなるビジネス小説の名著です。
【結論】この本の「一番おいしいとこ」
- 「目標」を持つと、むしろマンネリ化して成長が止まる。
- 成功するかどうかは「才能」ではなく、コインを投げた「回数」で決まる。
- 偉大な発明のパパは「偶然」、ママは「必要」。ハプニングこそがチャンス。
- 「完璧」を目指すのはやめなさい。それはダメになる第一歩だから。
- 「3つのリスト」を作るだけで、退屈なルーチンワークが宝の山に変わる。
【本編】5つのつまみ食いポイント
今回は、ビジネス書のロングセラーでありながら、堅苦しい理論は一切なし、物語形式でするする読める『仕事は楽しいかね?』(デイル・ドーテン著)から、忙しい私たちが明日からすぐに使えるエッセンスを「つまみ食い」していきます。
主人公は、真面目に働いているのに出世もできず、かつて起業に失敗した過去を引きずっている35歳の男性。そんな彼に、空港で出会った謎の老富豪マックス・エルモアが授けたのは、私たちが普段会社で言われていることとは真逆の哲学でした。それでは、マックスおじいさんの教えを見ていきましょう。
1. 「目標」を持つと、人生がつまらなくなる?
いきなり衝撃的ですよね。自己啓発やビジネスの世界では「明確な目標を持て」「ゴールから逆算しろ」なんて耳にタコができるほど言われます。でも、マックス老人は主人公が作った「成功のための目標リスト」に、迷わず大きなバツ印をつけてしまうんです。
マックスは言います。「今日の目標は、明日のマンネリなんだよ」と。
これ、すごく身近なことで考えてみるとわかりやすいんです。例えば、皆さんが「夏までに5キロ痩せる」という目標を立てたとします。最初は気合を入れてジムに通いますが、仕事が忙しくなったり、急な飲み会が入ったりして一度ペースが崩れると、途端にやる気がなくなってしまいませんか? あるいは、目標を達成した瞬間に燃え尽きてリバウンドしたり。
仕事でも同じです。「次の人事評価でAを取る」「課長になる」という目標に向かって一直線に進んでいるつもりでも、世の中の状況はどんどん変わります。目標に縛られすぎると、視野が狭くなって、周りの変化や新しいチャンスが見えなくなってしまうんです。
じゃあ、どうすればいいのか。マックスの答えは究極にシンプルです。
「明日は今日と違う自分になる」
たったこれだけ。遠い未来の大きな目標よりも、毎日ほんの少しでいいから「昨日とは違うこと」をする。通勤ルートを少し変えてみるとか、いつもはスルーするニュースを読んでみるとか、苦手な上司にあえて自分から挨拶してみるとか。 そんな小さな変化の積み重ねが、結果的に想像もしなかったような遠い場所、つまり「成功」へと連れて行ってくれるというわけです。
目標達成のために眉間にシワを寄せて生きるより、毎日「今日は何を変えてみようかな?」ってゲーム感覚で考えるほうが、なんだかワクワクしませんか?
2. 成功は「才能」じゃなくて「コイン投げ」の回数で決まる
「あの人は天才だから成功したんだ」「私には才能がないから無理だ」。そんなふうに落ち込むこと、ありますよね。SNSでキラキラしている成功者を見てため息をついたり。
でも、マックス老人は「成功はコイン投げと同じだ」と言い切ります。 コインを投げて「表」が出たら勝ちだとしましょう。1回投げて表が出る確率は50%です。じゃあ、絶対に勝ちたいならどうすればいいか? 答えは簡単、「投げる回数を増やすこと」です。
本の中に出てくる面白い話があります。成功している人たちは、決して百発百中で成功しているわけじゃないんです。彼らは単に、失敗しても失敗しても、めげずにコインを投げ続けているだけ。 「試してみることに失敗はない」というのが、この本の最大のメッセージです。
例えば、仕事で新しい企画を出す時。「これは絶対に当たる完璧な企画だ!」と思って出した一つがボツになると、立ち直れないくらい凹みますよね。これが「一発勝負」のメンタルです。 でも、「とりあえず10個アイデアを出してみて、1個でも通ればラッキー」という感覚でいたらどうでしょうか? 上司にダメ出しされるのが怖い? でも、それはコインの「裏」が出ただけ。次は「表」が出るかもしれない。
私たちの人生も、一発勝負の入学試験じゃありません。毎日が実験の連続です。失敗したってことは、「このやり方はうまくいかない」というデータが取れたということ。それは失敗じゃなくて「実験結果」なんです。そう思うと、失敗への恐怖心が少し薄れて、肩の力が抜けませんか?
3. 偉大な発明のパパは「偶然」、ママは「必要」
皆さんが大好きなコカ・コーラや、リーバイスのジーンズ。これらがどうやって生まれたか知っていますか? 実は全部、「失敗」や「偶然」から生まれているんです。
本の中で紹介されているエピソードが面白いんです。 コカ・コーラは、もともと頭痛薬を作ろうとしていた薬剤師が、従業員がそのシロップを勝手に水で割って飲んでいるのを見て「ソーダ水を入れたら美味しいんじゃない?」と思いついたのが始まり。 リーバイスのジーンズも、金鉱掘りの人たちにテント用の布を売ろうとしたけど売れなくて、「丈夫なズボンがない」という悩みを聞いて、余ったテント生地でズボンを作ったら大ヒットした、という偶然の産物です。
マックスは言います。「必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ」と。
私たちは仕事でトラブルが起きると、「うわ、最悪だ」「どうにかして元に戻さなきゃ」と焦りますよね。例えば、発注ミスで大量の商品が届いてしまった時とか、お客さんからクレームが来た時とか。 でも、そこで「待てよ、これを逆に利用できないか?」と考えるのが、マックス流の成功術です。
身近な例で言えば、満員電車で足を踏まれてイライラした時。「最悪だ」で終わらせず、「なんでこんなに混むんだろう?」「もし電車の中で快適に過ごせるサービスがあったら?」と妄想してみる。 「素晴らしいアイデア」というのは、天才の頭の中から突然湧いてくるものじゃなくて、実は私たちの目の前に転がっている「ハプニング」や「ミス」の中に隠れているんです。それに気づけるかどうかは、「面白がれる心」を持っているかどうかにかかっています。
4. 「完璧」を目指すとそこで終わる法則
真面目なビジネスパーソンほど陥りやすい罠、それが「完璧主義」です。資料作成一つとっても、フォントのズレが気になって何時間も修正したり、メールの文面を何度も推敲して送れなかったり。
でも、マックスはこの「完璧」という言葉が大嫌いなようです。 彼はある有名なフルート奏者の言葉を引用します。「完璧な演奏ができたと思ったら、次はそれ以上に素晴らしい演奏をする」と。論理的にはおかしいですよね。完璧の上なんてないはずですから。
つまりこういうことです。「完璧だ」と思った時点で、人は変化することをやめてしまう。現状維持になってしまうんです。 「完璧とは、ダメになる過程の第一段階」 という強烈な言葉が出てきます。
ビジネスの世界でも、かつて「完璧」だと言われた商品があっという間に消えていくのを私たちは見てきました。かつてのガラケーも、当時は完璧な進化形だと思われていましたよね。でもスマホが出てきて世界は変わりました。
私たちの仕事もそうです。「このやり方がベストだ」と決めつけて、先輩から教わったマニュアル通りに何年も同じことを繰り返していませんか? それは楽かもしれませんが、成長が止まっている証拠かもしれません。 「完璧じゃなくていいから、昨日よりちょっと良くする」。ウォルト・ディズニーが『白雪姫』の水面の描写にこだわったように、「あるべき状態より、良くあること」を目指す。
家事だってそうです。「完璧に掃除しなきゃ」と思うとやる気が出ませんが、「とりあえず玄関の靴だけ揃えよう」ならできますよね。その「とりあえず」の実験が、次の一歩につながるんです。
5. 明日から使える「3つのリスト」作成術
さて、精神論だけじゃなくて具体的なアクションプランも欲しいですよね。マックスが主人公に教えた、明日からすぐに実践できる「3つのリスト」を紹介します。これを作るだけで、あなたの仕事は確実に変わり始めます。
リスト①:仕事上のミス
過去に自分がやったミス、または同僚がやったミスを書き出します。ただし、反省するためじゃありません。「怒り」や「後悔」を抜きにして、冷静に事実だけを書くんです。 なぜなら、ミスは「新しい発見の種」だから。3Mのポスト・イット(付箋)も、接着力が弱いという「失敗作」の糊から生まれました。ミスリストは、宝の地図なんです。
リスト②:問題点
仕事をしていて「イライラすること」「不便なこと」「お客さんから言われた文句」を書き出します。 「コピー機がよく詰まる」「会議が長い」「あの書類が見つけにくい」。 これを解決しようと身構える必要はありません。ただ、「問題と仲良くなる」んです。問題をリスト化して眺めていると、ふとした瞬間に「あ、こうすればいいかも」というアイデアが降りてきたりします。
リスト③:仕事でやっているすべてのこと
自分の業務を細かく分解して書き出します。「メールチェック」「日報作成」「請求書発行」など。 そして、その一つひとつに対してこう問いかけます。「これを変えるにはどうすればいいか?」「他社はどうやっているか?」「全く違うやり方はできないか?」 例えば「日報作成」なら、「音声入力でやってみたら?」「箇条書きに変えてみたら?」と、遊び感覚で実験してみるのです。
この3つのリストを毎日眺めること。そして、どれか一つでもいいから「変えてみる」こと。 これを繰り返せば、あなたは単なる「作業をする人」から、「変化を作り出す人(=イノベーター)」に生まれ変わります。
まとめとおすすめの人
さて、長々と語ってきましたが、この本の要点を3つに絞るとこうなります。
- 目標はいらない。 大事なのは、遠いゴールではなく「明日は今日と違う自分になる」ことだけ。
- 試すことに失敗はない。 それは単なる実験データであり、成功へのコイン投げの回数稼ぎである。
- 偶然を味方につけろ。 計画通りにいかないハプニングやミスこそが、最大のチャンスの入り口。
この本は、特にこんな人におすすめです。
- 「やりたいことが見つからない」と焦っている人:遠い夢を探す必要はありません。目の前のことを「変える」だけでいいんです。
- 真面目すぎて疲れてしまった人:完璧を目指さなくていいんだ、失敗してもいいんだ、と肩の荷が下ります。
- 仕事がマンネリ化している人:毎日の小さな実験が、退屈な日常をゲームのように変えてくれます。
【おまけ】編集後記
ここまで読んでいただきありがとうございます! 正直なところ、最初にこの本を読んだ時、私はちょっと抵抗がありました。「目標がないと不安じゃない?」って思ったんです。私たち、子供の頃から「目標を持って頑張りなさい」って言われ続けて育ちましたからね。
でも、著者のデイル・ドーテンさんが言いたいのは、「ダラダラ生きろ」ってことじゃなくて、「変化を楽しめ」ってことなんだなと気づきました。実際、この本を読んでから、私は「失敗した時」の反応が変わりました。 以前なら「あちゃー、やっちまった…」と落ち込んでいたのが、今では「おっと、これは新しいネタ(実験結果)ゲットだぜ!」と、ちょっとニヤリとできるようになったんです(たまに本当に凹みますけどね笑)。
皆さんも、もし明日仕事で嫌なことがあったら、心の中でこっそりマックス老人を呼び出して、「これって実験ですよね?」と聞いてみてください。きっと「試してみることに失敗はないよ」って、あの大きな笑い声で励ましてくれるはずです。
『ゆる読カフェ』で知識のつまみ食いをして、明日が、人生がちょっと楽になりますように。 もし今回の内容にビビッときて、もっと詳しく読みたくなったら、こちらから原本を覗いてみてください。
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サマリー
デイル・ドーテンの『仕事は楽しいかね?』では、目標を持たずに小さな変化を積み重ねることや、失敗を恐れずに挑戦し続けることで仕事の楽しさを見出す方法が紹介されています。マックス・エルモア老人の教えを通じて、偶然やトラブルがチャンスにつながることが強調され、完璧主義を手放すことで新たな発見が生まれることにも触れられています。