こんにちは。『ゆる読カフェ』へようこそ。
忙しい毎日のスキマ時間に、本のおいしいとこだけお届けします。
目次
- 今回紹介する本
- 【音声要約】~耳で楽しむ10分読書~
- 【結論】この本の「一番おいしいとこ」
- 【本編】5つのつまみ食いポイント
- 1. 悪魔の契約「リボ払い」には近づくな
- 2. 「がん保険」はコスパ最悪の宝くじ
- 3. 「プロにお任せ」はカモへの招待状
- 4. 正解は「全世界株式」をただ買うだけ
- 5. 「NISA・iDeCo」は国がくれた最強の武器
- まとめとおすすめの人
- 【おまけ】編集後記
今回紹介する本
今回ご紹介するのは、経済評論家の山崎元先生による『山崎先生、お金の「もうこれだけで大丈夫!」を教えてください。』です。
本書は、数多くの金融機関を渡り歩き、辛口かつ本質的な発言で支持された山崎先生が、大学生の娘さんや若者に向けて「これだけ知っていれば一生困らない」という知識を凝縮した一冊です。 難しい経済用語や複雑なチャート分析は一切ありません。「ダメなもの」を3つ避け、「いいもの」を1つだけ実行する。たったそれだけで、誰でも平均点以上の資産形成ができるという、シンプルにして最強の「お金の最終講義」となっています。
👇Amazon.co.jpで購入する
【結論】この本の「一番おいしいとこ」
本書が教えてくれる、人生を豊かにするための核となる5つのポイントはこちらです。
- 「リボ払い」は借金地獄への入り口。ポイント目当てでも絶対に手を出してはいけない。
- 「がん保険」は不要。公的保険と少しの貯蓄があれば、民間保険はほとんど損になる。
- 銀行や証券会社の窓口で勧める「お任せ運用」は、手数料が高すぎて利益が出ない。
- 投資の最適解は、世界中の株を丸ごと買う「全世界株式インデックス・ファンド」一本でいい。
- 「新NISA」や「iDeCo」というお得な器(うつわ)を使って、ほったらかしで長期保有する。
【本編】5つのつまみ食いポイント
ここからは、コーヒーでも飲みながらゆっくり読んでください。本書のエッセンスを5つのポイントに絞って、深掘りしていきます。
1. 悪魔の契約「リボ払い」には近づくな
まずは「絶対にやってはいけないこと」の筆頭、リボ払いです。 クレジットカードで買い物をした際、「月々の支払いが一定で楽になりますよ」「今ならポイント還元!」といった甘い言葉に誘われたことはありませんか? しかし、山崎先生はこれを「経済観念の乏しい相手と結婚しないためのリトマス試験紙」にするほど、強烈に否定しています。
リボ払いの本質は、年利14〜16%という法外な高金利での「借金」です。 たとえば年利14%でお金を借りると、複利の効果で5年後には借金が約2倍に膨れ上がります。iPhoneの電卓で「1.14」を5回掛けてみてください。約1.92、つまりほぼ「2」になります。 投資の世界では、プロでも年利5〜6%のリターンを出せれば御の字です。それなのに、確実にマイナス14%以上の損失が出るリボ払いをすることは、資産形成において致命的な穴を開ける行為なのです。
ビジネスシーンでよくあるのが、少し背伸びをして高級時計やブランドバッグを買うとき。「毎月1万円なら払える」と思ってリボ払いを選択すると、元本がなかなか減らず、支払いの大半が手数料(利息)に消えていく状態に陥ります。気づけば「終わらない支払い」のために働くことになります。
明日からの行動はシンプルです。クレジットカードの支払い設定を確認し、もしリボ払いになっていたら即座に一括払いに変更、あるいは残債をすぐに完済してください。「ポイントがお得」と言われたら、「怪しい、自分が損をする罠だ」と疑う感性を持ちましょう。
2. 「がん保険」はコスパ最悪の宝くじ
次に捨てるべき常識は「日本人の2人に1人はがんになるから、保険に入ろう」という考え方です。 先生ご自身も食道がんを患いましたが、「それでもがん保険は不要だった」と断言しています。
保険とは本来、「めったに起こらないけれど、起きたら人生が破綻するような大惨事(自動車事故の賠償など)」に備えるためのものです。 がんは「2人に1人」もなる「ありふれたイベント」であり、保険にはなじみません。 さらに日本には「高額療養費制度」という最強の公的セーフティネットがあります。これは、医療費がいくらかかっても、所得に応じて月々の自己負担上限(例えば8〜10万円程度)が決まる制度です。 実際、先生ががん治療で支払った総額は約240万円でしたが、その大半は個室ベッド代(贅沢費)であり、治療費としての実質負担は約14万円で済んだそうです。
会社の昼休みに、同僚が「親ががんになったから、私も保険を見直さなきゃ」とパンフレットを広げているシーン。そこで不安になって加入するのは、保険会社の思うツボです。 「不幸の宝くじ」にお金を払うよりも、その分を貯金や投資に回したほうが、病気以外のあらゆるトラブル(リストラや災害など)にも対応できる「自由な資金」になります。
加入中の生命保険証書を引っ張り出しましょう。貯蓄目的の保険やがん保険は解約を検討し、浮いた保険料をそのまま「投資」に回す設定に変えてください。守りは「健康保険」と「貯金」で十分です。
3. 「プロにお任せ」はカモへの招待状
3つ目のダメなものは、「ファンドラップ」や「ロボアドバイザー」といった、金融機関が勧める「お任せ運用」です。 「忙しいビジネスパーソンこそ、プロに運用を任せましょう」というセールストークは非常に魅力的ですが、これこそが資産を食い荒らすシロアリです。
なぜプロに任せてはいけないのか。理由は明白で「手数料が高すぎる」からです。 ファンドラップなどは、サービス自体の手数料に加え、投資先の投資信託の信託報酬も取られる「手数料の二重取り」構造になっています。 そして残酷な真実ですが、運用のプロであっても「市場のタイミング」を読むことも、「将来値上がりする株」を事前に当てることもできません。 プロが選んでも、あなたが適当に選んでも、勝率は変わらない。それならば、高い手数料を払ってまで彼らに任せる意味はゼロなのです。特に「退職金プラン」や「富裕層向け」といった言葉には要注意。カモにするための飾り文句に過ぎません。
銀行の窓口に振込に行ったら、「預金だけではもったいないですよ。AIが自動で運用する最新のプランがあります」と別室に案内される...。こんな時、コーヒーを出されても心を許してはいけません。彼らはあなたのお金を増やしたいのではなく、確実な「手数料」が欲しいのです。
金融機関の窓口には行かないこと。相談もしないこと。 自分の大切なお金の使い道を、他人に決めさせてはいけません。ネット証券を開設し、自分でポチっと購入ボタンを押す。それが最も賢い投資家への第一歩です。
4. 正解は「全世界株式」をただ買うだけ
「ダメなもの」を3つ排除したら、あとは「いいこと」を1つやるだけです。 それが、山崎先生の代名詞でもある「ほったらかし投資術」。 具体的には「全世界株式インデックス・ファンド(通称:オルカン)」を買うことです。
株式投資とは、リスクを取って働く企業にお金を提供し、その利益の一部を受け取る行為です。 どの企業が伸びるかは誰にも分かりませんが、世界経済全体が成長し続けることには賭ける価値があります。だから、「世界中の株を丸ごと全部買う(平均を買う)」のです。 オルカンなら、1本で数千の企業に分散投資でき、信託報酬(手数料)も年率0.1%以下と激安です。年間100万円預けても手数料は数百円。お任せ運用の1/10以下のコストで済みます。
ニュースで「米国株が暴落」「次はインド株が来る」といった情報が流れても、一喜一憂する必要はありません。オルカンを持っていれば、勝手に各国の時価総額に合わせて配分を調整してくれます。あなたは仕事に集中して、投資のことは忘れていていいのです。 「長期・分散・低コスト」。この3拍子が揃った商品こそが、忙しいあなたの味方です。
証券会社の検索窓で「全世界株式(オール・カントリー)」と入力してください。 そして、毎月定額を積み立てる設定をしたら、あとはログインパスワードを忘れるくらい「ほったらかし」にしましょう。それが最強の投資法です。
5. 「NISA・iDeCo」は国がくれた最強の武器
最後に、この「オルカン」をどこで買うか、という話です。 ここで登場するのが「新NISA」と「iDeCo」です。これらは投資商品そのものではなく、税金がお得になる「器(うつわ)」のことです。
通常、投資で儲けた利益には約20%の税金がかかります。しかし、NISA口座で買えば、いくら儲かっても税金はゼロ(無期限)。これは使わない手はありません。 一方、iDeCo(個人型確定拠出年金)は「自分年金」を作る制度です。60歳まで引き出せないデメリットはありますが、掛け金が全額「所得控除」になるため、住民税や所得税が安くなります。つまり、投資しながら節税もできる「確実なリターン」がある制度なのです。
たとえば、老後資金のために毎月3万円を普通の口座で積み立てている人がいたとします。これをiDeCoに変えるだけで、年末調整でお金が戻ってきます。 「書類が面倒くさい」と言って後回しにしている同僚を横目に、あなたはスマホでサクッと申し込みを済ませてしまいましょう。
まずは「ネット証券(楽天証券やSBI証券など)」に口座を開くこと。 そして、NISAの「つみたて投資枠」を最優先に埋めていきましょう。商品選びに迷ったら、先ほどの「オルカン」一択でOKです。若いうちから、あるいは今すぐ始めることが、時間を味方につける唯一の方法です。
まとめとおすすめの人
いかがでしたか? 最後に、山崎先生の「遺言」とも言える5つの結論をおさらいしましょう。

- リボ払いは「悪魔の借金」。絶対に利用せず、一括払いを徹底する。
- がん保険は「不要な安心代」。高額療養費制度を知り、解約して投資に回す。
- お任せ運用は「手数料の無駄」。窓口には近づかず、ネット証券を使う。
- 投資先は「全世界株式(オルカン)」一択。プロに勝る「平均」を買い続ける。
- NISAとiDeCoをフル活用し、最短で始めてあとは「ほったらかす」。
こんな人におすすめ
- 将来のお金に漠然とした不安があるけれど、何をしたらいいか分からない人
- 銀行や保険会社の担当者に言われるがまま、商品を購入してしまっている人
- 仕事や趣味が忙しく、株価チェックや銘柄分析に時間を割きたくない人
【おまけ】編集後記
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。店長の私自身、かつては「投資=画面に張り付いて売買するもの」と思い込んでいました。でも、この本を読んで肩の荷が下りました。
山崎先生は、本書の元となった原稿を、ご自身の娘さんのために書かれたそうです。だからこそ、騙そうとする意図が一切なく、本当に「娘(読者)の幸せ」だけを願った、温かくも合理的なアドバイスに満ちています。
特に印象的だったのは、「自分自身が最大の資産(人的資本)である」という言葉です。 投資でお金を増やすことも大事ですが、それはあくまで手段。無駄な手数料や保険料をカットして、浮いたお金や時間で美味しいものを食べたり、スキルを磨いたりして「自分への投資」をすることこそが、一番のリスクヘッジになる。 そんなメッセージに、背中を押された気がします。皆さんも、まずは「やらないこと」を決めることから始めてみませんか?
『ゆる読カフェ』で知識のつまみ食いをして、明日が、人生がちょっと楽になりますように。もし今回の内容にビビッときて、もっと詳しく読みたくなったら、こちらから購入してみてくださいね。
👇Amazon.co.jpで購入する
山崎先生、お金の「もうこれだけで大丈夫!」を教えてください。: 90分で一生役立つお金の授業
※Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。
🎧 他のプラットフォームでも配信中
お好きなアプリで「ゆる読カフェ」をフォローしてください!
■YouTube Music
https://music.youtube.com/playlist?list=PLZGSnoOCOTIu1I19KE6x1BWt8XIpdIeJM
■Spotify
https://open.spotify.com/show/00YxELgS0k24TSqnamMGZX
■Amazon Music
📝 note(文章で読む)
https://note.com/yurudoku_cafe
サマリー
山崎元氏の著書『山崎先生、お金の「もうこれだけで大丈夫!」を教えてください。』では、難しい経済用語を使わずにシンプルな資産形成方法が提案されています。彼が重点を置くのは、リボ払い、がん保険、およびお任せ運用を避けることと、全世界株式インデックスファンドへの投資の重要性です。山崎元氏が提唱するこのシンプルな資産形成術では、リボ払い、がん保険、おまかせ運用を避け、全世界株式オルカンを選ぶことや新ニーサ、イデコの活用が推奨されています。また、自分自身を最大の資産とし、無駄を省くことの重要性も伝えられています。