「チームレジリエンス」とは
こんにちは、エンジニアの博崇です。
こんにちは、エンジニアの三つ永です。
ゆるテクは、三つ永と博崇が、ゆるく技術のお話をするポッドキャストです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日はですね、この本読みましたシリーズなんですけど。
何読んだんですか?
最近、本読みましたシリーズ多いですよね。
いい本がたくさん発売されてるということですね。
そういうことですね。
最近発売された本、結構読んだりしてるんですけど、今回も発売されたばっかりの本で、「チームレジリエンス」っていう本です。
これ今収録してるの6月頭ですけど、5月31日って書いてあります。
名前にチームって付くことからわかるんですけど、自分は結構チームで働くみたいなことに興味があるんで。
以前も、どの回だったっけって調べたら第19回だったんですけど、チームで働くって何みたいな。
なんかそんな話しましたよね、確かに。
このゆるテクでも話したんですけど、結構チームで働くことに興味があるんで、そういうのの話かなと思って買ってみましたという感じです。
なるほど。レジリエンスって付いてるのも、ちょっと興味深いは興味深いとかありますよね。
SRE的な文脈でも、レジリエンスなシステムっていうのは結構キーワードですよね。
そうですね。
読んでみて、ざっくり自分の感想なんですけど、まず分かりやすかったですっていう感じで。
分かりやすいと。
前編通して結構箇条書きが多様してあって、それがさらに要素が階層型になっていて、説明されているんですよね。整理されている。
なるほど。
なので、このAのポイントは1、2、3、これ3つあって、さらに1の要素はこれとこれでみたいな感じの説明になってるんですよね。
なるほどなるほど。結構全体像というか、全体のイメージを説明してから詳細にというか細かく説明してくれてる感じなんですかね。
そうですそうです。
なんかいいですね。すごい分かりやすいって大事ですよね、本読む中で。
これね、内容自体がレジリエンスみたいなことについて研究された論文を50個以上読んでまとめたみたいな感じの本らしいんですよ。
すごい。
なので、平易な言葉で書かないと多分難しいんですよね、きっと。
なるほどなるほど。
なので、分かりやすく説明してあることに努力されているというか感じました。
なるほどですね。ただタイトルからもというか、多分レジリエンスという言葉自体が結構人によってというか捉え方変わる言葉なんじゃないかなと思う。
今、博多家さんの話を聞いてて思ってて、その辺りってやっぱ研究されてたりするんですか。
ありました。
ほうほう。
一応ですね、レジリエンスっていう単語そんなに馴染みがある単語でも多分ないから、レジリエンスは何かみたいな説明があるんですけど、まず最初にレジリエンスっていう言葉に統一的な定義はありませんって書いてあって。
なるほど。
一応この本では、危機的な困難に直面した際に立ち直って回復するための能力とプロセスのこと。
能力とプロセスが両方なんですね。この本だと。
そうそう。この本のタイトルチームレジリエンスなんで、チームとしてその機能を持っていることがチームレジリエンスってことらしいですね。
なるほど。
回復するための能力やプロセスって言われても具体的にはみたいな感じにきっとなるんですけど。
はいはいはい。
それが説明図としてあります。
なんかあれなんですかね、今の言葉を聞いてイメージはふわっと理解できるんですけど、チームレジリエンスはレジリエンスのチーム版っていう話だったんですけど、
すごい極論、レジリエンス高い個人がめっちゃ集まってたら、実はいい感じに組織もレジリエンス高くなっていったりするとかそういう話だったりするんですか?
すごい水澤さん、読んだんですかっていうぐらいいい質問ですね。
チームレジリエンスとは何かみたいな説明のとこに、チームレジリエンスに対する誤解みたいな感じで3つ書いてあるんですよ。
おや?
チームレジリエンスの誤解
はいはい。
誤解、じゃあ3つ言うと、1がレジリエンスの高い個人の集まりならばチームレジリエンスも高いっていうのがまず誤解1。
回復に向けて行うのは個人の場合でもチームの場合でも同じっていうのが誤解2です。
誤解3ができる社員が多い組織ならチームレジリエンスは必要ない。
っていうのが誤解3ですね。
あれ?
だからあれでしょうね、さっきの説明を聞いたときに、やっぱり想定される疑問というか、みんなが思うのがこの辺なんでしょうね。
なるほどですね。
個人のレジリエンスが高い場合に、例えばその1個人が困難から立ち直る能力、回復する能力であったりとか、困難を乗り越えるプロセスをうまく作れる人だったとして、
その1個人が何かチームに入っていって、その人がそういうことをやっていけば、結果それってチームのレジリエンスが高まるんじゃないかって感覚にもなったりはするんですけど、
その辺はちょっとあれなんですかね、それって人に依存しすぎじゃないとかそういう話になってくるんですかね。
それもありますね。その人に依存してしまうっていう原因もありますし、
さっきの誤解に対する説明としては、チームの困難を解決することを個人個人のレジリエンスに任せてしまうと、3つ危険な点がありますって書いてありました。
その1つが、レジリエンスの高い個人は困難に遭遇すると自身を守る行動に出る。レジリエンスが高いから。
ほうほうほう、回復するためにってことなんですね。
そうですね。だから例として挙げられてたのが、絶望的な状況でお先真っ暗だみたいなチームにいるレジリエンスの高い個人は転職活動を行います。
確かにそれも個人の回復ですもんね。確かに確かに。
そこでその個人はチームを立て直すよりも、転職活動してしまった方が回復としては良いってことですよね、個人の。
確かに。
さっき三浦さんが言ったみたいに、困難の解決を行うのが特定の個人に固定化されやすい。
この問題はこの人が得意だからこの人が得意みたいな感じになりやすいってことですね。
なるほどですね。確かに確かに。
それにも関係するんですけど、他者の知恵を使わないようになってしまう。
他者の知恵を使わない。
大前提として、近年のチームで行う複雑な問題に対しては、個人ではそもそも十分な解決策が出せないっていう前提がある気がするんですよね、この方。
なるほどなるほど。
なので他者の知恵を使わないと、もっと良い解決策があるのに中途半端な解決とかをしてしまうこともあるみたいなことですかね。
はい、なるほどですね。
そうするとそれは個人のレジリエンスを徐々にチームのレジリエンスに消化していくためにはとかっていうのはやり方というか考え方っていうのは何か紹介されてたりするんです?
個人のレジリエンスをチームのレジリエンスに変えていくそのものズバリのプロセスはないんですけど、チームの基礎力。
基礎力。
チーム基礎力っていう表現がされていて、これはスポーツにおける基礎体力みたいなものですみたいな説明なんですけど、その一つがチームの一体感っていうのがありました。
チームの一体感、はいはいはい。
メンバーが目標に向かって一つにまとまっている状態。
これがないとチームとして高いパフォーマンスを出せないので、一体感必要だよって書いてあって、その後にちゃんと高め方も出てきて。
そのチームの目標をストーリーとして腹落ちさせる。
なるほど。
つまりホワイですよね。
はいはい。
チームビルディングとストレスケア
とか、あとメンバー同士の中でも強みとか弱みとか、あとどういうふうにその人は考えるとか、どういう感情を持つとか、そういう情報を共有することで一体感っていうのは高まるらしいですよ。
言われてみると確かにというか、はい、そうですね。
そうですね。
結構そのチームビルディングの文脈とかでも出てきそうなそういう考え方というかアプローチですよね。
そうですね。
あとは気になったところで言うと、この本ですね、結構ストレスに言及することが多いんですよ。
ストレスですか。
メンバーのストレス。
ちょっと待ってくださいね。今この読書メモをストレスで検索するとめっちゃ出てくるんですよね。
本当だ。
例えばチームレジリエンスの高いチームは困難に直面した際に3つステップを踏むって書いてあって、その中にストレスが溜まってしまったら悪影響だから十分にケアするっていうのがあるんですよね。
なるほど。
結構メンバーにストレスが溜まってしまうことを割と重要視している、問題視しているっていう表現が多くて、結構こんなにメンバーにストレスが溜まると悪影響があるんだよっていうのを頻繁に出してくる本あんまなかったかもなと思って、そういう感想を持ちましたね。
結構あれですかね、書籍の中でもストレスとはっていうところに言及してたりもするんですかね。
というのも結構メンタル系の書籍とかを読んだこともあって、そういう時にたまに出てくるのって、でも適度なストレスは人を成長させますみたいな話も出てくるなって思ってて。
ここで述べてるそういうストレスっていうのは、ちょっと背伸びして頑張らなきゃいけないっていうストレスがどうこうっていうよりはもう本当にペインポイントというかに近い方のストレスのことを指してるみたいな感じなんですかね。
そっちの印象ですね。
なるほど。ストレスのケアか。これあれですよね、ストレスのケアをするにあたってもまずケアする人とされる人の間にまず信頼性のないことにはなかなか何もできないよねってとこもありますよね。
ありますね。結構チーム作りは大事っていうのはありましたね。あとはその気づくことが結構大事っていうのは書いてあって、その気づくためにらしくないミスに敏感になるっていうのがありましたね。
人間観察ですね。ストレスのケアってすごい難しいなって思って。難しいですね。
やり方を誤るとストレスを逆に増やしてしまわないかなとかも心配しちゃいますよね。
そうですね。難しいですよね。でもあれだったかな。確かそこにあんまり詳しく人間関係によって難しさがあるみたいなことは書いてなくて、チームの中でより良い空気を作りましょうぐらいの感じだった気がするな。
なるほど。あれですね。今日聞けて良かったすごい、なるほどっていうか気をつけなきゃなって思ったのが、多分この話を聞くまでは結構私は個人でレジリエンス高かったらその集団もなんとかなるやろうって気持ちだったんですけど
個人でのレジリエンスを取る行動と組織でレジリエンスを取る行動ってゴールが違うから全然そんなことないんだなっていうのはよく理解できました。
そうですね。あとちょっと不満だったところというかで言うと、不満というほどでもないんですけど、さっきチームレジリエンスの高いチームは困難に直面した際に3つのステップを踏むで、課題に落として対処する、困難から学ぶ、被害を最小化するっていう3ステップなんですけど
この3つのステップを章を立てて説明してあるんですよね。3、4、5がそうなのかな。
その1ステップずつを詳しく説明しているってことですね。
そうです。その中で1がやたら長くて2と3はすごい少ないんですよね。
よく言われるのって、いい問題、いい課題を見つけてそれを解決することが成果につながるとかだったりするじゃないですか。
ですねですね。
だから、いい課題を抽出できないとあんまりこう、後続に続くことの学びであったりとか、効果が少ないからやっぱり深めに説明しているとかそういう感じなんですかね。
そうかもしれない。難しいんでしょうね。その良い課題設定みたいなのって。
そうですよね。表面的なものは多分簡単に設定できちゃうかもしれないしってありますもんね。
そのせいなのか、自分的には振り返りのところが少ないのがちょっと残念でしたね。
結構博多家さんとしては、困難から学ぶっていうところだと思うんですけど、もうちょっとどういう勘どころがあって、どういうところに気をつけなきゃいけないのかってあっても良かったんじゃないかなみたいな感じですか。
そうですね。もうちょっと欲しかったな。振り返りのパターンで犯人探しをしてしまうパターンとか、終わった後に乗り越えられて良かったで終わってしまうパターンとかがアンチパターンとして挙げられてて、
チームレジリエンス型の振り返り
それらはダメでチームレジリエンス型の振り返りをしなければいけませんみたいなことは書いてあるんですけど、その内容も具体的に書いてあるんですけど、
もうちょっと欲しかったな。この本結構浅く広くみたいなところが多くて、詳しくは専門に取り扱った本を読むと良いですみたいな感じのことも書いてあった気がするな。
チームレジリエンス型の振り返りって気になるキーワードですね。
そうですね。チームレジリエンス型の振り返りでなるほどなと思ったのが、別のアプローチを取っていたらどうなったかを考えるっていうのがありましたね。
結構感覚としては、その困難を本当にシンプルにちゃんと辞書として捉えて、角度を変えていろんなアプローチに対して考察してみるみたいな感じなんですかね。
そうですね。そこが良かった。チームレジリエンス型の振り返り。これ一章というか一つの枠を取って説明してあったんで、これはすごくわかりやすかったです。
それはやってみたいはやってみたいですよね。実践として。
そうですね。別のアプローチを考えるときに、この前段で4つのレジリエンス戦略っていうのがあって、それに基づいて考えると他のアプローチが出てきやすいですよっていう話はありましたね。
4つのレジリエンス戦略。
今、自分と三田さんが見ているこの読書メモだと画像がペッて貼ってあると思うんですけど、
はいはい、これか。
マトリックスで4つ。素早く対処するか、ゆっくり対処するか。機械を活かすのか、ストレスをあしらうのか。
あしらうっていうのは。
とりあえず流すみたいな感じですかね。
なるほどですね。はいはいはい。
一時的な解決というか、という軸でバネ型、柳型、風船型、こぼし型って4つですね。こぼし型って起き上がりこぼしのことですね。
それ言われなかったらわかんなかったですね。
その型に応じて、そういう特性があるからそれぞれの型でその困難に対してどういうレジリエンスを発揮するのかっていう戦略を組んでいきましょうってことか。
そうですね。
今日の話を聞いてて結構頭の中で、困難って何だろうなってずっと考えてたんですけど、困難ってすっごいわかりやすい例で言うと障害であったりとか、
組織の戦略の関係上どうしても変わってしまうものであったりとかが結構困難とかに該当するのかなって思ってたんですけど、
割と身近な困難とかで考えると、あれなんですかね、例えばチームって今回キーワードが出てきてるんで、
例えばチームの人が入れ替わっちゃうとか、チームから人がいなくなるとかも一応困難に値するんですかね、きっと。
はい、そうです。一番最初に説明すればよかったですね、困難とは何かを。
確かに。
この本でもですね、1章の一番最初に説明してあるんですよ。
えっとですね、これまた4章限のマトリックスで、
急性なのか慢性的なのか、外的要因によるものか内的要因によるものか、
みたいな軸で、急性かつ内的によるものの一つにメンバーの離脱っていうのがあります。
なるほど。
それぞれの困難に対して、どんな困難であろうが、
常日頃からレジリエンスを高める取り組みをやっていけば、
被害少なめに困難を乗り越えられるんじゃないかってことですね。
そうですね。
なるほどですね。
なんかその時の、事前に対策を立てておくっていうことと、
対になるというか概念として、起きたらすぐに対応するみたいな2つのステップあると思うんですけど、
ここに書かれてたのが、対策を立てるというところが得意なチームと、対処が得意なチームっていうのがあって、
得意というか、求められるチームかな。
っていうのが、職種とか業界とかによって違うよねって話もありましたね。
例として何があったかな。
4つのレジリエンス戦略
例えば商品開発とかをしているようなチームは、課題に落として対処するところが結構優先度高いんだけど、
例えばIT企業のサーバー管理チームとかっていうのは、被害を最小化するところに重点を置くことが多いですみたいな。
確かに確かに。
っていう風に書かれていて、確かにそうですねと思いましたけど。
なるほどですね。そこもあれか、確かに業界によって特性が違うから、そこは多分柔軟に自分たちの特性を捉えて、
当てはめないと意味ない感じしますね。
課題に落として対処するところと、事前に対策を練っておいて被害を最小化するっていうところは、
そうやって業種、業界によって優先度が違うんですけど、困難から学ぶところっていうのはどんな職種であっても大事ですって書いてあって。
学びがなければ多分困難なんて、ただの困難でしかないですからね。
学びがないといずれレジリエンスが発揮できなくなるみたいな感じですかね。
なるほどですね。それでいうとあれか、困難にぶつかるなっていう話をしてるんじゃなくて、
困難にぶつかってそこから学んで回復する術を鍛えていきましょうって感じしますね。
そうですね。
あとあれですね、細かいところで言うと、困難な時のチーム作りのコツみたいなのがあって。
それはすごく気になる。
ピンチな時ほどビジョンを示すとか、あと面白かったのが、マネージャーの通常業務を15%減らしておくっていうのがあって。
いつでも困難に対応できるようにってことですかね。
そうですそうです。めちゃここだけ具体的な数字じゃんと思って、ちょっと面白かったんですけど。
そこから始めてみようかな。
15%っていうのはつまり約1日に1時間ってことらしいですよ。
わかりました。1日1時間。メンバーとちゃんと向き合う時間を覚悟して。
そうですね。空いた時間はメンバーのワンワンしたりとかって書いてあったんで、良いかと思います。
はい、そんな感じでした。
困難から学ぶこととチーム作りのコツ
ちょっとあれだったな、まとまらない感想になっちゃったかな。
まとめるの結構難しいテーマな気もしませんか。
でしたね。あんまり1から10までこの本の説明をするのは避けようかなと思ったんですよね。
はいはい。
ここだけはチームレジリエンスを大事にする上で、みんな意識していった方がいいよねっていうところってあります?
たくさんあると思うんですけど、上げるとすれば。
難しいな。難しいな。
チームなので、チームのメンバーはそれぞれ見ている景色が違うということをまず認識して、
それらを揃えるっていうのが一番最初の段階かなっていうのは思いましたね。
なるほどですね。
まず全員の認識を揃えるっていうところなんですけど、そのためにはまず全員の認識違うんだよっていうところをちゃんと理解することですね。
確かに。意外と盲点になりますよね。みんなこう思ってるでしょって思ってしまうというか、考えてしまう時ありますもんね。
あとこのレジリエンスっていうことなんで、つまり問題が起きた時の話なんですよね、これ。
うん、確かに。
平時は別にいいかもしれないですけど、問題が起きた時って意外とそういうみんな見てるものが違うっていうことに考えが至らない。
うん、確かに確かに。
ということがあると思うんで、その辺かな自分が気をつけられるかなこれならって思ったところですかね。
なるほどです。ありがとうございます。
はい、ではこんなところですかね。
はい。
はい、では今回はチームレジリエンスについて話しました。感想などはハッシュユールティックをつけてポストをお願いします。
Google フォームからも送れます。
今日はありがとうございました。
ありがとうございました。