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  2. 第247回「木製フルートでの演..
2025-12-14 41:51

第247回「木製フルートでの演奏。海外を巡って見えた¨心の変化¨」フルート奏者:森川健士さん(前編)

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木製フルートと一緒に、フランス・ドイツ・ニューヨーク・トロント…世界を巡るなかで見えてきた“心の変化”とは。音の背景にある物語が、とても静かに深く響く回です。

▶️ 2025年12月マンスリーゲスト

『フルート奏者』森川健士さん

◆目次

()-オープニング

()-森川健士さんについて

()-木製フルートと尺八の響き

()-海外遠征(フランス編)

()-海外遠征(ドイツ編)

()-海外遠征(ニューヨーク編)

()-海外遠征(トロント編)

()-海外を巡って見えた“心の変化”

()-エンディング

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◉森川健士(もりかわ・たけし)さん プロフィール

愛知県出身。名古屋芸術大学在学中に局所性ジストニアを患い、楽器を辞めるかの瀬戸際で、姿勢や吹き方、教え方の指導を受け少しずつ回復し、休学後に卒業。全日本ジュニアクラシック音楽コンクール第2位、第18回日本フルートコンヴェンション アンサンブル部門 金賞、第6回ドルチェアンサンブルコンクール 金賞などを受賞。フルートの演奏指導も積極的に行いながら、現在は黒い木製のフルートを吹くだけでなく、竹の尺八も吹き、ジャンルを問わず、ソロリサイタルやアンサンブルのコンサートでの演奏活動もしている。

→森川健士Instagram

・・・・・・

◉愛知北FMにて第1・第3月曜日

13:00~13:30 放送

『伊藤由美子のCozy Space』

番組YouTubeチャンネル

(森川健士さんゲスト回)

※番組内のBGMは全て著作権フリーの楽曲利用

サマリー

フルート奏者の森川健士さんは、木製フルートの魅力とその演奏スタイルの変化について語ります。また、彼の経験を通じてサウンドの違いや、演奏活動を通じての心の変化についても触れています。森川さんは木製フルートを使用して海外での演奏を通じて心の変化について語り、特にフランスやドイツ、アメリカの音楽イベントでの経験を振り返りながら独自の日本文化を表現し、国際的な反響を得たことを述べています。数ヶ月にわたる海外旅行を通じて感じた心の変化や演奏の経験についても語り、日本と海外の異なる文化や交通事情、歴史的な場所への訪問から得た学びや気づきを紹介します。さらに、海外での演奏を通じて心の変化や人との関わりを深く感じたことについても語り、失敗を恐れずに挑戦することの重要性や、出会った人々との交流が自身に与えた影響について述べています。

森川健士さんとの再会
こんにちは、番組ナビゲーターの伊藤由美子です。
藤由美子のCozy Spaceへようこそ。
Cozy Spaceとは、日本語に訳すと、居心地の良い場という意味になります。
この番組では、居心地の良い場とは何かということをテーマに、あなたらしくいられるちょうどいい場所を見つけるためのラジオ番組です。
毎回素敵な方々にインタビューさせていただき、ついつい夢中になってしまうことや、個性を生かして自由に生きること、そして日々気持ちよくいられるヒントなどをお伝えしていけたらと思っています。
伊藤由美子のCozy Space第247回。
2025年12月のゲストは、フルート奏者の森川健士さんです。
森川健士さんへのインタビューは、第247回と第248回の前半・後半に分けてお届けします。
森川健士さんへのインタビュー前半は、木製フルートについてや、今年の夏に行った海外での出来事についてお話ししていただいています。
では早速森川健士さんのお話をお聞きください。
今日はフルート奏者の森川健士さんにお越しいただきました。
よろしくお願いします。
はい、いろいろと雑談から始まりましたが、場が温まったところでのインタビューとさせていただきます。
森川さんは2020年の8月に愛知機体Mの生放送に出演していただきまして、そこからもう1年ちょっと経っていると思うんですけど、
とはいえ森川さんとそんなに回数としてはお会いしていないですよね。
そうなんですよね。本当に今日が久しぶりで。
たまに1回電車乗ります?
乗りますよ。
電車でぽい人を見かけたんですよ。
あれーと思って。後ろ姿だったんで、ちょっとわからない。いきなり話しかけて。
違ったら?
日本って通報されるんで。
通報されない。大丈夫じゃないね。
不審者に声かけられました。
今わかんないね、でもね。
ちょっと怖くてかけられなかったんですけど。
でも同じ町に住んでるからあり得るかもね、それは。見かけたらお声かけされる。
それにしてもあまり久しぶりにちゃんと顔合わせてお話するというか。
そうですよね。ゆっくりしゃべるっていうことは愛知機体M以来ぐらいじゃないですか。
そうですね。ゆっくりはないですね。
木製フルートについて
お互い何かをやりながら。
バタバタと。
バタバタとしてる時で顔合わせする感じがしたもんね。
フルート奏者ということで、愛知機体Mの時にも演奏していただきましたけど、
今日もお持ちいただいてますが、木製のフルートを吹かれるということで。
かっこいいですね。
かっこいいですね。フルートっていうのはシルバーのイメージだと思うんですけど。
シルバー持ってきてますけど出しますね。
あ、そうですか。持ってきていただけるの?
持ってきてます。これが私が木製に出会う前に使っていたシルバーのフルートなんですね。
大きさ的には同じぐらいなんですね。
そうですね。長さは一緒なんですけど、よく見とか分厚さというか。
そうですね。太さが違うんですね。木製フルートのほうが太いんですかね。
そうですね。内径は一緒なんですけれども、缶の厚みが薄いと割れちゃう。
かなり肉厚になっている。
それで木製のほうがちょっと太いということなんですね。
そうですね。
木製のフルートは黒色なんですけど、本体が。これは色んな色があるというわけではないんですか。
木の材質によって結構色が変わったりしますね。
そういうことですか。
明るい茶色のやつがあったりとか、ピンクアイボリーとか可愛らしい色のやつがあったりとか。
木製フルートは材質としては何なんですか。
グラナヒラというアフリカンブラックウッドと呼ばれるらしいです。
そうなんですね。ブラックウッドということで黒色なんですか。
そうですね。そんな感じです。固くて結構密度のあるというか。いい音がするというので。
基本的に多くの木製でできている楽器はグラナヒラで作られています。
そうなんですか。
クラリネットとかオーボエとか全部グラナヒラでできています。
そういうことなんですね。適した材質だからなんですね。
そうですね。一番かどうかわかりませんけれども、一般的に使われるという感じです。
ただ最近木材の加工技術が上がったのかもしれないですね。
いろんな材質のフルートが木製が出てくるようになってきて。
本当に僕もモパネという木材のフルートがありまして、
すっごいいい音がして買い替えようかなみたいなぐらいにすごい音がするのがあって。
そうなんですね。
材質によってもやっぱり音って全然違うんだなっていう。
それはいい音鳴らしたいですもんね。
そうなんですよね。
でも結構金額のことは言われないですけど、お高い感じがしますけど。
そうです。
それなりに。
それなりにですね。
大体国産のシルバー、ソウギン製が大体100。
そんなにするの?
びっくりした。
ぐらいなんですね。
そうなんですか。
最近ちょっと価格が上がってきておりまして、どんどん上がってはいるんですけど。
今までどうやら100、超えました20とか130とかするんじゃってはいるんですけども、
木製、国産の木製はそんなに変わらないです。
新しい演奏スタイルの探求
実は。
そうなんですね。
割とリーズナブルに買える。
リーズナブルではないですけど。
楽器業界的には非常に。
金とか今すごいですからね。
価格が。
そうですね。
金の相場自体も上がってますけれども。
まさかそんな話が出てくるとは思いませんでした。
28歳くらいですか?
28ですよ。
28ですよね。
僕の記憶では本当に一番最後にある金の相場が9000円とかだいぶ前なんですけど、
気づいたら2万みたいな。
今すごい上がってますもんね。
金のフルトもざっくり2倍になるっていうので。
なんで今相場も結構変わるので、カタログに金額が載せれないメーカーがあったりとか。
そうなんですね。
聞いてくださいって。
オープン価格になる。
聞けない。聞くに聞けない。
そうですよね。怖くて。
そうなんですよ。なってたりするものなんですね。
そうなんですね。
僕の木製はちょっと輸入もんなんで、若干高めでは。
そうなんですね。
そうなんです。アメリカから来ておりますので、なかなか新品だと手が出しにくい。
そうなんですね。
手だったりします。
今日頃フルートでのライブ活動もされてると思うんですけど、
どうですかね。木製フルートに合わせてなのかちょっと分かんないですけど、
ショクワチみたいな音がするじゃないですか。
でも見た目の服装もちょっと着物っぽいものを着られたりとかっていって、
なかなかそういうフルート奏者ってほんといないと思うんですよね。
そうですね。あんまりがっつりそういうことをやる人はいない。あんまりいないですね。
日本の中で一人もしかして。森川さん一人じゃないの?もしかして。
だと嬉しいですけどね。
かけたことはちょっとないですけど。
ちゃんとそういうショクワチっぽい音で古典の曲をやるって人はやっぱり少ないのかな。
他にいるかどうか分かりませんけれども、
一応奏法として、フルートの特殊奏法と呼ばれるもので、
息多めにしましょうって指示があったりすると、
ショクワチっぽい音にはなったりする。
現代曲だと結構出てきたりすることもあります。
フルートの技術の向上によっていろんな音が出せるようになってきて、
奏者が求める音をどんどん出せるようになってきたりとか。
そうなんですか。進化してるんですね。そういう部分も。
そうなんですよ。鳴らしやすくなってきたりするので。
あとは、やっぱり同じことの繰り返しもっと古典、年もやっぱりフルートっていうのが続いてきて、
やることがなくなってきたというか。
やることがなくなってきた。
奏者をやっぱり出すために、そういう飛び道具的な奏法を出すっていうのが最近の曲だとたまにあったりするので、
そういう場では、ムラ息と呼ばれるショクワチっぽい息の音が多い音っていうのは使われたりはしますけれども、
あんまり古典としてちゃんとやるって人はいないのかなと思ってます。
そうなんですね。
初めて見られた方は森川さんのショクワチっぽい音をフルートで吹くっていうのは結構衝撃なんじゃないかなと思うんですけど。
そうですね。よくフルートってこんなことできるんだねとか。
フルートらしさがあんまりないものにはなるので。
でもフルートだっていうところがやっぱりすごい他にないとこだなと思うんですけど。
この前も神戸でフルートコンベンションっていう2年に1回のフルートのお祭りみたいなのがあったんですけども、
そこでちょっと演奏させてもらって、フルートじゃないというか、常識を変えられましたみたいなことを言っていただけて、
嬉しい限りではありますけど、こんなこともできるんだっていう。
僕ショクワチもちょいちょい吹いてはいますけれども。
ショクワチも吹かれるんですよね。
そこからフルートでもやれるなっていうところに繋がったのはあれですけれども。
ショクワチめちゃむずいんですよね。
そうなんですか。
腹立つぐらい難しいんですよ。
腹立つぐらい。
全然。
フルートと比べても全然難しくない?
いやもう圧倒的に難しくて。
そうなんですか。私もちょっとショクワチ自身実際に見たことないなって今気づいたんですけど。
思ってこれなかった。
あれって縦笛みたいな穴が開いてる状態なんですか?
穴が5個だけ開いてます。
小学校とかに習う縦笛ってリコーダー?
あれって何個ありましたっけ?
あれは細かく数えると1,2,3,4,5,6,7,8,9,10個かな?
多分。
だからショクワチよりはあるんですよね。
そうですね。
それでいろいろな音階を作るわけですよね、ショクワチももちろん。
特に難しいところってどういうところが難しいんですか?
例えばフルートに比べると。
まず単純に良い音が鳴らしにくいっていうのがまずそもそも。
楽器自体が。
そうなんですよ。絶対もっと良い音が鳴る構造ってあると思うんですけど。
やっぱりそうすると良い音が出ないっていう。
鳴らしにくいのが良いわけではないと思うんですけれども。
伝統ある構造、本当に日本、もととどれば中国から来たものが原型ではあるんですけれども。
本当に語り継がれている構造っていうものは今でも継いでいくために形はあまり変わらず来ている部分もある。
あまり進化させないようにしてるんですね、多分。
おそらく。
おそらくね。
もっと鳴らしやすくすることはできると思うんですけれども。
フルート演奏の技術
そうすると社会知らしさが失われてしまったりするのかなっていうのがまず1つ。
あとやっぱり音が5個なの。音じゃないわ。穴が5個なんですけど。
でも一応音階としては西洋の音階を吹くことができるわけですよ。
半音を出したりとか。
5個で?
はい。
ちょっと押さえ方ずらすとこなかったね。
そうですね。
そういうので調整するんですか?
指を半回にして。
そういうことやっぱり。
ミリ開けて首をガッと下げて吹き口を狭くすると音程が下がる。
そうなんですか。
それをメリーって呼んだりするんですけれども。
そういうものを使って音を出すことで。
メッタ音って言うんですね、メリーの音。
メッタ音はすごいこもって聞こえる。
暗く聞こえる。
普段の音と比べて音源がすごい付くよねっていうのが良さなんですよね。
西洋楽器って全部均等になるので。
なるほど。
それを目的として作られてる。
目的としてというか、かなり求められてる。
どっかの音がグスンではいけない。
全部の音が全部均等になるといいよねっていうのがやっぱり西洋楽器の理念というか。
根底にあるのかなというところで。
全然求めるものが違うというか。
目ることで陰影をつける。
日本でいうワビサビみたいな世界なんですか?
そうだと思いますよ。
尺八の曲をフルートで吹くときは、
フルート、半音階全部出ますから。
変なことしなくても。
全部均等になるんですけども、
尺八らしさを出すためにはやっぱりメッタ音を作っていかないといけない。
例えば、ミのフラットを出しますというときに、
単純なミのフラットじゃなくて、
ミの指にして目ることによって、
ちょっと首を下げることによって。
指をちょっとかざしたりして、
曇った音を出さないといけない。
フライ音を出す。
リコードのことやってるんですね。
意外と気づかれてないんですよ。
大変なことやってません?
言語にも話し聞くと。
伝わらないんですけど、実は大変。
実際に同じことをやろうと思ったら、
フルート奏者の方でもちょっと大変ですよね。
急にはできない話ですよね。
特殊な指使いもそうですし、息使いもそうですし、
単純な音程だけではないところに、
日本古典の良さっていうのがあるので、
なかなか音程をなぞっているだけではできないかな。
尺八とフルートを融合した音を作り出しているってことなんですね。
海外での演奏経験
聞いてみないと本当にわからないですね。
すぐできるような話じゃない気がしました。
私はフルートも尺八もやったことはないですけど、
本当にリコーダーくらいしかやったことはないですけど。
流すのも簡単ですよ、フルートは。
息をまっすぐ吹いてもらうだけで鳴ってくれますから。
まっすぐ吹いていいところに歌舞伎を持ってきたら鳴るだけ。
サックスとか結構難しいところじゃないですか。
音を出したり、最初初心者が。
ちょっと体力はいりそうですけどね。
サックスはでも一番簡単。
そうなんですか。
半楽器の中では怒られるかもしれないですけど。
一般的に言われている。
リコーダーの方がもちろん簡単なんですけども、
いわゆる吹奏楽で使うみたいな、
フルート、クラリネット、サックスとか大声、ファゴットとかに比べると
サックスが一番簡単とは言われています。
大声は難しいって言いますよね。
サックスは難しいですね。ギネスに登録されていたはずです。
難しい楽器で。
そうですよね。
大声とフルートっていうのは鳴ってますけど。
この番組も大声奏者の方がインタビューを受けていただいたので、
本当にその時色々調べたらすごく難しいなって書いてあったから、
それをすごく上手に吹かれているので。
本当に素晴らしいですね。
森川さんのこの今の木製のフルートの演奏もそうですけど、
やっぱり裏ではかなりの練習量を添えての今なんだなっていうのを見ると思いますけどね。
そんな難しいですとか苦労してますなんて聞かせてもどうしようもない。
それはもちろんね。そんな話しないですもんね。
聞きたくないですから。
コンサートのMCでそこはいらないですもんね。
今難しいことやってるんですよみたいな。いらない。
いらないですもんね。
そうですね。改めて繋いでインタビューさせていただくと本当そういうことなんだなと思ってますね。
ぜひチャレンジしてもらえるといいなと。
聞いてらっしゃる方。びっくりした。私は困る。
もうこれ以上いろいろできないと思ったけど。
聞いてらっしゃる方でね。もしかしたらね。
そうですね。興味があればぜひチャレンジしてみてください。
そうですね。
ちょっとお話変わりましたけど。
2025年夏に海外にいろいろ行かれたってことで。
そのあたりの話を今日お聞きしたいなと思ってたんですけど。
国としてはヨーロッパでフランスとドイツ。
それからアメリカでニューヨークとカナダに行かれたってことで。
期間としてはどのくらいの期間行かれたんですか?
丸々2ヶ月くらい。
2ヶ月を4カ国。
これって目的があってもなくても別にいいですけど。
どういうイメージを持って日本から飛び出したんですか?
元々はカナダでジャパンフェスというイベントが開催されることがあって。
そこで出演をしたくて。
それに合わせていろいろ予定を組んで。
カナダのジャパンフェスが8月の中頃にあったんですね。
日本だと黄金くらいにあったんですけれども。
それに合わせて元々行こうと計画していて。
ジャパンフェス出れなくなっちゃったんですけれども。
それに合わせて旅しながらフルート吹いていこうというところで決まりまして。
あとフランスでもちょうど音楽のイベントがあってですね。
月始の日6月21日ですね。
毎年フェテデラウジークという音楽の日というイベントがありまして。
そこでちょっと演奏させてもらうためにちょっとパリにはそれに合わせて。
パリはそれ目的にまず。
そうですね。やっぱり演奏したかった。
それこそその尺八フルートでこんなことできるんだよっていう。
やっぱりそのヨーロッパ本場じゃないですけどやっぱり楽器。
あなたの見ているそのフルートと呼ばれる。
あなたの知っている楽器でこんな音が出るんですよっていうのがどこまで受けるんだろう。
チャレンジしに行ったっていう感じですね。
でフランスパリでそのイベントに参加させていただいて。
どんな反響でした?
演奏場所は路上だったんですけども結構人は集まってくれて。
言語がね結構厳しかったので。
フランス語が。
なんて言ってるか分からんところもほぼほぼだったんですけども。
おそらくいいと言ってもらってるんだろうなっていう結構皆様すごい感動されて。
そうな表情。表情しか分からないですけど。
でも表情で分かりますよね。言葉が分からなくても。
だって怒ってんのか笑ってんのか喜んでると分かりますもんね。
でも反響としてはちょっと手応えあったって感じかな。
やっぱりそんなことできるんだねっていうので喜んでもらえたかなっていうのはありましたね。
そこで何曲ぐらい吹かれたの?
4曲かな。
全部無伴奏の。伴奏なしフルート1本だったので。
尺八っぽいものを中心に。
曲としては尺八で吹くようなやつを曲名としては選曲された?
そうですね。古典の作品を。
それはかなりの衝撃じゃないですか。フランスの方も。
やっぱりこの日本独特の間の取り方というかテンポがないので。
西洋になかなかそういうテンポがない曲っていうのは存在しないと言われていまして。
そういう独特な文化を楽しんでもらえたんじゃないかなと思っております。
そうなんですね。今今回パリに行かれたかと思うんですけど。
ちょっといろんなところに吹きに行っていただきたいです。
私は泣くわけがないですけど。
海外にいろんな国に向いて披露してほしいなって思ったんですけど。
そうですね。できるといいなと思うんですけれども。
これがパリであった出来事なんですけど。
演奏中、やっぱり自分の海外で演奏してる動画が欲しかったので録画してたんですよ。
ただ一人で行ったもんで、誰にお願いするとかではなくて。
三脚立てて置いといたんですね。
そうなんですか。
演奏後になくなってました。
そうですよね。日本は結構まだ安全だと思うけど。
怖い国やなって。
だいたいの確率でなくなる気がしますけどね。
早々に旅始まった最初の土地でなくなったので。
だいぶメンタルが。
そうですよね。それショックですよね。いろんな面でね。
そうなんですよ。せっかくいい演奏していい評判で自分なりにもいいものができたなと思ったんですけど。
全部なくなるっていう。びっくりしましたね。
そのあたりはもし今度また海外に行くときにちょっと考えていったほうがいいですね。
そうなんですよ。
自分一人でも何か工夫して演奏がとれるようにね。
そうなんですよ。なんかこう鎖で繋いどくみたいな。
文化の違いを感じる
しとかないと。
本当ですよね。
やっぱり怖い国やなっていう日本っていかに安全かっていうのはすぐ感じるところになりましたね。
国によっての違いっていうのが本当にすごい面白いところがあって。
そういうものがとられるってこともあったんですけども。
特にフランスの後にドイツに行ったので、フランスの自由なところってやっぱすごい頭に残ってるという感じですけど。
買い物とかをするわけですよね。
生きていくために食料とかを買うわけでございますけど、レジの人がですね、ご飯を食べてて。
え?
レジで。今食べてるからちょっと待ってくれみたいな感じ。
日本じゃ考えられないですよね。
ストップっていう感じになって。
でも僕は急いじゃなかったので、はいみたいな感じだったんですけど。
他に並んでる人もいたんですけど、みんなそれ良しとしてるっていうところで、自由な寄付っていうのは本当に素敵なところでもある。
日本でそんなことやったらね。
えらいことですけど。
本当ですよ。とんでもないですけど。
でもその文化の違いとか習慣の違いとかそういうのを感じれるのが海外行った時の良さでもありますよね。
いや本当に面白いところだなと思いましたね。
そうなんですね。
旅の体験と交通事情
先ほどちょっと聞いたんですけど、インタビュー始まる前に、
基本的にはこの2ヶ月の旅っていうのは細かいこといろいろ宿決めたりとかしずに、その場その場で宿を取りながら次の国に行くっていうような形の展開をしていったってことで、
それもなかなか楽しいですよね。
ハプニング結構ないですか?それって。
ありましたね。
目的地に、やっぱりなるべく安い手段で行こうかな。
長い旅だったのであんまり最初からガツガツ使えないなっていう感じなんですけど、
バスとかを駆使しながら行ったんですけれども、
バス乗り継ぎとかがあったんですね。
そこまで行ってそこから別のバス乗るよとかそういうのをたくさん駆使したんですけれども、
遅延が当たり前というか。
日本と違ってね。
時間通り来ると思うなよって思うんですけど、
2時間とか遅れるんですよ。
日本じゃ考えられないですよね。
2時間遅れるじゃないですか。
バス乗って移動して、乗り継ぎのバスがもういないんですよ。
そういうことだよね。
宿に行けない。
ここがどこかもわからない。
Googleマップとか見るんですけれども、
俺は一体どうやってここから徳島に行ったらいいんだっていうので。
もう旅の醍醐味じゃないですけど。
その場で、夜も遅くなったんで、2時間遅延してたので、
その場で知らん土地ですけど、宿探して、
急ですけど止めてくれつって。
止まられてよかったですよね。
めちゃめちゃ田舎じゃなかったんで
幸いでしたけれども
日本ってほんと親切な国ですよね
4分の2時間遅延で事故とかそういうことがない限りまずないし
あと遅延したら次の交通試験まで確保しますもんね
そうなんです振り返りがあるんです
すごいですよね考えてみたら
そんなないですか
ないですよね
ない国でも多いじゃないですか
何の案内もないので
バス会社とかから何もご連絡もなくて
それだって日常的な話ですからねきっとね
追い出されたなっていう感じ
恐ろしい国だ
ヨーロッパの文化との出会い
すごいですね
面白いですけれども
そうなんですね
ドイツ私インスタ見たら
ドイツに行かれたら
古城とかの写真が結構
そうですねお城は行きましたね
城好きですか
城好きかどうかわからないですけど
かっこいいですねロマンが
すごいありましたね
歴史があるわけでしょ
そうなんですよね
それは土地によってやっぱり戦争で焼かれちゃったとかもあるんですけど
残ってるという土地は本当に中世の街並みが残る
日本ってどうしても戦争があったりとか
自然災害があったりとか
なかなか昔の建物っていうのが完全に残ってる土地が少ないと思うんですけど
そういう旧市街っていうのが至るところにあって
城が残っててとかで
その豊かさというか
歴史を感じるっていうのは本当に素晴らしい土地がたくさんあったなと
やっぱり写真とか動画じゃなくて
リアルにその場に降り立つっていうところの
いろんな空気感を感じれるのもすごい違いますよね
そうですね
ここで本当に生活してたんやみたいなのを見てて
ワクワクしますね
不便そうだなぁ
いろんなことを感じながら
お城だと落とされないように
ちょっと山の上に立って食べる
そうですよね
食料品とか買ってこの山登るの嫌なんだ
実際にはロマンだけじゃなくて現実世界も考えながら
いろいろ感じながら見てて面白かったですね
あとヨーロッパの2カ国だと思うんですけど
アメリカでニューヨークに行かれるということで
ヨーロッパと全然アメリカは違うと思うんですけど
空気もきっと
私ニューヨークは行ったことないのでちょっと分かんないですが
ニューヨークは初めてだったんですか?
ニューヨーク初めて行きましたね
どうでした?印象として
汚い
すごい発展がすごく
日本じゃない世界経済の中心なんて言われてるので
建物がすっごい高い建物が多かったりとか
ただ意外と古い建物が残ってる
僕の中ですごい不思議な感じで
海外ドラマのロケ地とかではよく使われてると思うんですけども
最先端を行く場所だと思ってたので
思ってるとかも実はそうなんですけども
どの建物も最先端のものみたいな
すごい整備されてるみたいな感じのイメージだったんですけど
実際行くと地区100年とか200年の建物が多いとかで
なんか不思議な感じでした
新旧混ざってる感じも
混ざってるけどそれがすごい洗練されててかっこいいっていう
面白い土地だなっていうのが感じました
あとはヨーロッパがBGMがなかったんですよね
お店に入って全部無音なんですけど
スーパー行っても何の音楽も流れてない
飲食ないとも何も流れてないんですけど
ニューヨーク行ったらバッバッバッ
街中に音楽が流れてるイメージですよねきっと
本当に遠くの店のBGMが聞こえてくるみたいな感じで
だってストリートでも結構いろんな演奏とかされてるじゃないですか
パフォーマンスされてるじゃないですか
いっぱいいましたね
吹きました?
吹きましたよ
どうでした?ストリートで吹いてみた感じは
ニューヨークのストリートはちょっとフランスドイツに比べてドライ
日常すぎてやってるのが
結構フランスドイツも日常的にはあったんですけれども
ニューヨークの人急いでる感じがやっぱりすごいする
あとこれすごい思ったんですけども
ニューヨーク来てからみんなイヤホンとかヘッドホンをしてる
そこで目的地に向かって最短距離で歩いてるみたいな雰囲気の人が
すごい多いなっていう感じがして
うろうろしてるのは観光客だけっていう感じがしたんです
現地のニューヨークは本当に自分のことで忙しいような感じで
荷物になるとマイクとか持ってかなかったんですよね
なるべくアコースティックで行きたいっていう重量とかもあったので
あと一人で持ち運びも大変やったので
アメリカとカナダの音楽環境
そういうのもやっぱり届きにくいなっていうのはすごい感じがした
やってる人はみんなマイク立てて爆音で
いろんな音がある中でまた出していかなきゃいけないから
マイクがどっちかというと必需品だったんですね
まず届けられるかっていうところからだったので
騒がしい街に渋い一人でっていうのは結構厳しかったなっていう感じは
もし今度ニューヨーク行くときはそこちょっとクリアできますね
もうバッチリ音響持ってって
ニューヨークも結構屋外でやるっていうのは屋外とかストリートって厳しいところもあるらしい
うまく地下鉄で演奏するっていうのがニューヨーク結構多くて
地下鉄の校内だったりとか
あと電車の中で演奏とかも何回か遭遇したりとかするんですけども
地下鉄の校内はニューヨーク自体が地下鉄校内で演奏できますってオーディションをしてる
そうなんですか
それに通らないと演奏できないっていうのがあるので
まずそこのハードルは結構高いかったりします
なんでゲリラ的にやっぱりやって浮き逃げになる
電車の中とか結構ありますよ
乗ってたら急に演奏始まるみたいな
ギターの弾き語りが急に電車の中に始まるっていうのがありますね
その時って乗ってらっしゃる方はドライなの?
それともその時はちゃんと音楽を聴いてるんですか?
やっぱりレベルによりますね
そこはそっか
引きつける魅力があればみんな見てしまうっていうことですか?
結構迷惑そうに感じてる人多いかなっていう印象はあったんですけど
相当うまい人が来るとみんなもうそれこそネットを外して
基本的に自分の音楽を楽しんでるわけだからね
ヘッドフォンとかイヤホンとかで
録ってるなっていう感じはするんです
やっぱりまず届けられるということをして
そっからレベルがちゃんと届いてさえいれば
多分もっと大きな反響っていうのはあるんだろうなと思うんですけど
なかなかフルート1本だけで
まして静けさを要求される曲なので
尺八のような音を出しました
ちょっと厳しかったわっていう感じはしましたね
経験としてはそれがわかっただけでも全然違うと思いますしね
求められてるものっていうのがやっぱりあるんだなっていうのは
面白い経験でしたね
最後にカナダのトロントに行かれるんですよね?
はい、ここはもう姉に会いに
お姉さんがカナダのトロントに住んでらっしゃる
そうなんですよ
なかなか日本に帰ってこないもんで
こっちから会いに行くかってことで
久しぶりに会いに行った感じで
トロントは結構調べた感じ厳しいですね音に対する
音楽をストリートで演奏したりとかする
なのであんまりやれなかったんです
ちょっとゲリラ的にやったりはしたんですけど
吹き抜きして
怒られない程度に
苦情になるとやっぱりどうにもならないですし
何せやっぱり向こうで警察のお世話になりたくない
そりゃそうですよね
怖いじゃないですか
そうですよね
言語もあんまりわかんないのに
詰められたらどうしようっていうので怖かったので
本当にちょっと吹いて
それでもやっぱり拍手くれたりとかってのはあったので
いい街だなって感じはしたんですけれども
トロントで結構現地の人とお話をする時間がありまして
お伺いというかお話ししてくださったのは
東海岸の人は忙しい人が多いよ
東と西の違いがすごいあるっていう話だったんです
西のほうがみんなもっと寛容で
もっとウェルカムで
何やっても許されるけど
東は結構みんなやっぱり急いでる人が多いよ
だからそういう曲だと難しいのかもねっていう意見も
西っていうとサングラシスコとか
こっちのほうですよね
あっちのほうが結構陽気
陽気なイメージありますよね確かに
僕も行ったことないんでわからないですけど
やっぱり陽気で結構受け入れてくれる
でのあるみたいなので
次もしアメリカ行ける時があったら
全員西海岸
西海岸ね
やっぱ空気の違いって大きいですからね
大きいからね
国土が広いから全然やっぱ違いますよね
そういったところもちょっと経験してみたいな
っていう感じではありますね
いやもうねまだ28歳でどんどん
心の変化と挑戦
まだまだどんどんそこ行きますよ
こっから
そうですね行けるといいなと思ってますけれども
その2ヶ月の海外ね
ずっとこう色々渡り合っておいて
行く前と行く後で自分の心境の変化って
どういうとこがありました?
そうですね一番帰ってきたというか
向こうで感じたのは
意外と人の失敗とか
何かやってることって気にしないなというか
だって自分がそうしても聞かない人もいれば
聞く人もいるしっていうので
失敗しても気づく人がほとんどいないし
いる人ももちろんいると思うんですけども
なんでこうやっぱり失敗を恐れないっていうのは
すごい感じましたね
別に聞く人ばっかりじゃないんだから
何したっていいじゃんっていう
やっぱり完璧に整ってからやろうみたいなところが
僕の中ですごいあったんですね
人前でそうするのやっぱりすごい
ちゃんと整えて完璧なものを届けたい
もちろんその心は変わらないっちゃ変わらないんですけれども
そこにこだわるんじゃなくて
やっぱり発信していく
やってみるっていうこと
意外と人って聞いてないし
意外と気にしてないんですよね
自分が思うことね
そうなんですよ
さっきもちょっとこの録画の収録の前で話もありましたけれども
自分の録音もそうですね
人が思ってるよりやっぱり
失敗とかダメなところばっかり探す人っていない
なんていうので
やっぱり何よりもやってみるっていうのは
すごい大事なんだなっていうのは感じました
聞いてもらえないストリートを
めちゃめちゃあったんですよ
ずっと星座でやってたんですけど
星座でね
なかなか目立つよね
管理的な座布団持って行って
膝痛いんでやってたんです
やっぱり吹き逃げするにあたって長時間やれないっていうのもあったんですけど
やっぱり初めて10分20分やってもやっぱり人が来ないとか
やっぱり全然あって
そこで折れない
最初折れたんですよ
ダメだなって
やっても集まってワーみたいな感じだったんですけど
2ヶ月もあればね
なれますからね
聞かれないことになれるので
なるほどね
それすごい研究かもしれないですね
やっぱりやることってすごい大事だな
聞かれなくてもやっぱり
やってみる
折れないで
ずっと続けていけば
どっかで聞いてくれる人がいて
ドイツで出会った旅人の話なんですけど
僕の演奏をじっと聞いてくださって
景色が見える
へーそうなんですね
山の中ですごい空気がすってて
英語で結構僕がわからないなりに頑張って話してくださって
向こうからしたら英語も自由に話せるのに
わからない人に伝えようと思って
簡単な単語を選んで
すごい丁寧にそういうことを話してくださった人が
現れて続けて良かったというか
その人の感想がやっぱり一番残ってますね
旅もだいぶ中盤に差し掛かって
孤独だったので
聞かれない時間も結構多い中で
たまたま現れた人がそういうことを話してくださったので
すごいなんか自分の中に残っていて
国が違っても周りに聞く人がいなくても
名前を知らない人でも
人種が違っても肌の色が違っても
やっぱり感じ取ってくれる人はいるんだなというか
そういうことからもやっぱり
まずやってみようっていうところがすごく残ったってことですね
出会いと経験
やってみるとやっぱりどうにもならない
やり続けることによってそういう人に出会ったってことですね
俺って観光して帰ろうだったらならなかったんですから
聞いてくれないなら観光だけでいいや
ここまでは来れなかったかなと思うので
それは今後の森川さんの演奏者としての
やっていく中でのすごく大きな経験だったんじゃないですかね
そうですね
すごい鍛えられたかもしれないなとは思いますね
大きいと思うな今の28でその気持ちで
これからそれを活かして演奏に投入していくわけだから
そのエネルギーを
とてもいい経験されたなと思ったんですけどね
いい旅でございました
ちょっと話変わるんですけど
森川さんは愛知県出身ということで
名古屋芸術大学を卒業されてるんですけど
まあねその大学生活
それでは次回もお楽しみに
伊藤恵美子でした
41:51

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