五感で感じる親の変化
このチャンネルは介護・福祉業界で約20年間働き、現役の就任ケアマネージャーである私、やまとゆきが介護の話や、自身で作ったノート、ライフデザインノートのお話をさせていただいております。
聴くエンディングノート、ライフデザインノートって一体なんだろう?と気になられた方は、概要欄にありますベースの販売ページ、または私のインスタグラムで内容を公開しておりますので、そちらをご覧ください。
2026年1月より、ライフデザインノートは価格の改定があります。現在の価格で購入できるのは、今月がラストチャンスですので、よければご購入をご検討ください。
おはようございます。やまとゆきです。
今日は、介護の話をしていきたいと思います。
皆さん、年末年始はご実家に帰省されるご予定ございますでしょうか?
そんな時に、親の変化をどこで感じるのかというお話をさせていただきたいと思います。
よければ最後までお付き合いください。
私はいつも、親の変化を五感で感じています。
五感っていうのは、目で見たりとか耳で聞いたりとか、鼻でかいたり、味覚で感じたりですとか、触って感じたりっていう感じの五感ですよね。
この五感、そして五感から感じる違和感というのは、皆さん結構当たりますから。
そこを見逃さずに、かといってそこまで大きく捉えずに、こういうこともあるのかな、そういえばこういうことがあったなとして記録と記憶をしておくことを忘れずにお願いいたします。
視覚と嗅覚によるチェックポイント
では言ってみましょう。
久しぶりに実家に帰った時、ただいまと言って、まずガラガラと入った時に目に入ってくる景色はどうでしょうか?
あれ?今までだったらこんなことなかったのに、ここがこうなっているという変化はないでしょうか?
うちは、今は父が一人暮らししておりまして、いろいろ変化はあるんですけれども、もともと父はね、結構物が捨てれないタイプだったんですよ。
物が捨てれないタイプで、また物増えてるなとか、階段にね、階段一段一段ずつに日用品を置くようになったとか、ほんのちょっとしたところですよね。
あれ?これちょっと違和感あるな。前来た時とちょっと違うな。
例えばキッチンを見てみて、あれ?なんか物増えてない?とか、あれ?逆に何か減ってない?とか、前まではお米のケースここにあったけど、こうじゃないかってなってくると、
やっぱりその変わったもの、うちの父でいうと整理整頓がどんどんどんどんどんどんどんどんしんどくなってきたよっていう年齢にかかってきたなって思うんですよね。
これは別に何も悪いわけではありません。親の変化を知るという第一歩でございます。
目に見たものがね、前回来た時と何か変わりがないかな、違和感がないかなっていうのを、まあ少し見てみましょう。
そして入りました。
鼻から感じる匂いです。
実家の匂いって皆さん落ち着くってあるじゃないですか。その匂い、変化してませんか?
あれ?前はこんな匂いじゃなかったな。良くも悪くも。
なんか柔軟剤の匂いきつくない?
っていうことは、測りできちっと測っていないのかも。目分量になっちゃっているのかも。
そういうことは、めんどくさくなっちゃっているのかも。
逆もしかりですよね。
あれ?なんかちょっと前より、ほこりっぽいカビっぽい匂いがしない?
掃除がめんどくさくなってしまったのかもしれません。
今までだったら、息子娘が帰ってくるってなったら、お布団を広げて、カビが生えないようにとか、ほこりっぽくならないようにってやっててくれたけど、なんかちょっと今年は違うかっていう嗅覚ですよね。
あとはそれ以外にも嗅覚って結構いろいろありまして、
冷蔵庫を開けた時の香りとか、そういう香りで何かしらの違和感を感じている。
そこが、じゃあ親がこれをしにくくなったっていうことなのかもしれないなっていうのを一つ覚えておきましょう。
聴覚、味覚、触覚のチェックポイント
目、鼻、次は耳です。
あれ?テレビの音、前より大きくなってない?
とかね、あれ?お父さんのしゃべり声、前よりなんか声張ってない?大きくなってない?とか。
もしかしたら耳が聞こえにくくなっているのかもしれません。
耳というのはですね、認知症の機能にとっても重要です。
難聴から始まる、認知症は難聴のリスクになると、世界的にも有名な論文で発表されていますし、厚生労働省もそういうふうに歌っておりますので、難聴というのは放っておいていいものではありません。
年だから耳は遠くなっちゃったよねって言って、じゃあ完全に聞こえなくなってから補聴期ってなっても全く意味がないんですよね。
なので、耳聞こえないんだったら地味か言ったっていう、いやーちょっと言ってなくてってなったら、ちょっとさ耳の聞こえが悪いと認知症にリスクが上がるらしいよみたいな。
補聴期って最近のいいやつ、めっちゃいいやつ出てるらしいよと言ってですね、補聴期の検討してもらうとか、そういったところも一つあるかもしれません。
次、口、味覚です。
あれ、親が作ってくれてる料理、なんか味変わってない?とか、逆に、最近もう料理作るの極悟だから、もう出前でいい?オードブルでいい?ってなった時に、あんなに料理が好きだったのに?とか、そういうことで違和感って感じると思うんですよ。
もちろん味の好みはいろいろあるとは思うんですけれども、やっぱりご高齢になってくると味覚を感じにくくなってくるので、あれ昔よりこの煮物とか、おせち料理とかが顕著なのかもしれないんですけれども、ちょっと味濃くない?とか、そういったことを覚えておいて、
お父さん、お母さん、この煮物おいしいよね。しっかり味付けされてるよね。どんな感じに作ってるの?って聞いてみてもいいかもしれません。味が変わったなって思った時はね。
あー、目分量でやってるからね。おいしいって言ってもらえて嬉しいわ。ってなるかもしれないんですけれども、ちょっと味が濃いかもっていうのはですね、やっぱり自分たちの味覚も変わってきてるんだっていう。親のね。親の味覚も変わってきてるんだーっていうのもありますからね。そこら辺もちょっと、味噌汁がちょっとしょっぱく感じるとかあるかもしれないので、そこら辺もちょっとチェックしておくといいかもしれません。
最後に、触覚。触る感じです。これはね、ちょっとこう、触覚ってなると何か触れるっていうことなので、難しいかなと思うんですけども、ひょんな時に親の肩触ったりとかね、ちょっとごめんね、パーンって触ったりとかする時に、やたらと骨っぽくなってないか、イコール痩せてないか、とかね。
そういったところを、私は結構頻繁に、あとはね、触れなかったとしても、ちょっと母親とかの足がピュッと出てたら、足首とかね、ふくらはぎとか出てたら、これ触覚じゃないんですけれども、視覚になるんですけども、「あれ?なんか足細くなってないか?」とかね。
やっぱり一日中家にいたりとか、筋肉どんどん落ちていっちゃうんですよ。筋肉落ちていくと、プラスでまた外出が億劫になるんですよ。その負のスパイラル。これをフレイルって言うんですけれども、フレイルっていうのは介護の予備軍みたいな、介護にはなってないけれども、このままいったら介護になっちゃうかもよ、みたいな状態のことを指しているので、親を触るっていうか、それはちょっと難しいと思うんですけれども、
コミュニケーションをとった時にポンって触ったりとか、見た時にポンと感じて、痩せてないかなとかっていうのを確認するのもとっても大事です。
親の変化と理解
でも、全部これはお伝えしましたけど、親には親なりの、そうなってしまった理由っていうのが絶対あるんですよ。
テレビの音が大きくなったりとか、痩せてしまったりとかそういうのって、いろんなことが重なって、本人たちもこのままじゃダメだなって思ってるけれども、やっぱりそうできない理由とかもあるので、
言って、あれちょっとテレビの音大きくない?ってなって、うるさいよ、こんな音で聞いてるの?ってなってしまってはダメなわけですね。
子供としても、親が年齢を重ねて老化のスピードが上がってくるタイミングっていうものがあります。
もちろん子供としてはいつまでも親に元気にいてほしいんですね。いつまでも親は親のままなんです。どんだけ見方を変えてもやっぱり親は親なんです。
なのでその親がどんどん自分ができていたことができなくなるっていうのは、子供心であっても受け入れるのは難しいと思います。私だって難しいんです。
なんだけど、一人間として、一個人として、やはり年齢を重ねていくというのは、こういうふうに緩やかに体力が落ちていくっていうのを、私たちは親の背中から見せていただいているんですね。
だから、痩せたイコール介護が必要になる。それはダメだから運動しないよと強く言うんではなくて、そうなってしまった理由をまず一緒に話をしてください。
耳、音が聞こえにくくなった。その原因は何なのか。難聴なのか。それともそのテレビの番組集中できないからダラダラと見ているのか。そうなってしまう理由は何なのか。味覚が変わってしまった。見るところ物が多くなった。物が減った。物が変わった。その理由は何なのか。
そしてそれは、子どもには触れてほしくない話なのかもしれません。だから何気ない会話から、もしかしたらこうなんじゃないかという予測を立てて、その予測に向かって皆さん会話をしていってほしいんですよね。
何言ってるんだと思うじゃないですか。でも皆さん、恋愛とかね、会社とかでね、やってません?自分の中で予測を立てて、こうであろうと思って、それを確証に近づけるためにいろいろと根回ししたりとかいろんなことをする。根回しって言い方が正しいかどうかわからないですけれども。
それをね、親にもやってほしいんです。気を配る、心を配るっていうのは、すごく親子関係というものに対しても大切なんです。親だから言っていい、子どもだから言っていいという関係性は私はないと思っています。
対話の重要性
何でも言ってもいい、腹を割って話せる。いいえ、私は親であろうが子であろうが、きちんと敬意を払って話さないといけない。それはもちろん、親が子どもに対してもです。
一人の人間という、自分の所有物じゃないということを確認して、きちんとあんたまだそんなことやってんの?とかじゃなくて、それをやってるのはどうして?何か好きなことがあるの?っていう興味を持って話をしてほしいんですよね。
最後はちょっとね、対話の話になりましたので、ここでお知らせです。ライフデザインノート、12月中は現在の1000円という価格で販売しております。送料込み1000円になります。
こちらのノートは聞くエンディングノートなんですけれども、銀行口座のことを聞いたりとか、お墓のことを聞いたりとか、そんなことは一切ないです。
親の今までの生活歴を聞いたりですとか、親が好きなこと、親にとっての友人知人を知っておくこと、そして最後に自分と親の違いを知ることというページがあります。
それを少し少しずつ、親と一緒に目の前にこのノートを開いて一緒にやらなくてももちろん構わないです。
自分の中にこういう質問項目があるな、じゃあこんな感じで切り込んでみようと言って、それを後で記入するという形でもいいです。
親にこういうノートがあるんだけどって言わなくても全く構わないです。自分のために残しておいてほしい。
そんな気持ちで私はこのノートを作っております。皆さんとの、皆さんの親子関係がより良いものになりますように、この年末年始で。
ということでちょっと長くなってしまいましたけれども、五感で感じる親の変化というお話をさせていただきました。
最後まで聞いていただきありがとうございます。いつもいいねやコメント本当にありがとうございます。
今日が皆さんにとって素晴らしい一日になりますように。それではまた次回。