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みなさん、おはこんばんちは。ナビゲーターの藤田哲平です。 後半、シャープ3.2のスタートです。前半、シャープ3.1を聞いていない方は、そちらも併せてお聞きください。
本日のトークテーマは、おすすめの本、テルミー教えてです。 早速お便り紹介します。ペンネームmjさん。
哲平さん、おはこんばんちは。アラオネのおかげですっかり毎週水曜日が楽しみな曜日となりました。 嬉しいな。
私の好きな本を紹介させてください。 高校の授業で読んだことがあるかもしれませんが、中島敦の三月記です。好きな本といって良いのかわからないのですが、
読み返してもふと内容を思い出しても心が苦しくなります。 今風に言えば、こじらせ男子の話で、私はこのままでいいのか、やりたいことのために必要な努力ができているのか、
大切な人たちには気持ちは伝わっているのかなどなど、毎回悶々としちゃうのですが、回り回って最終的には、
よっしゃ頑張ろうという気持ちになるところが好きです。 ダークサイドに気持ちが持っていかれないメンタルの時に読むのがおすすめです。
いやー、mjさんお便りありがとうございます。 これさ、三月記、なんかね、僕ね、高校の授業でやったって書いてたんですけど、全然記憶になくてねー。
いやー、どんな話なんだろうなーと思ってねー。 あの図書館に行こうと思ったんですけど、もしかしてなんかアマゾンとかにもあんのかなーと思って見てたらねー。
アマゾンでさ、無料でね、Kindleってやつで読めるんですよ。 キーって言っちゃった。Kindle、皆さんKindle知ってるよね?っていうか、僕、いや、そりゃ知ってるよね。
あのね、僕ね、Kindle知ってたんですけど、使ったことなかったんで、いやこれいい機会だと思って、初めてKindleでね、あの無料でダウンロードしてこの本読んでみました。
でもね、なんかその後結局図書館にいてね、文庫本があったからそれも借りてね、2回読んじゃったんですけど、いやこれねー、面白い。
なんかねー、10ページぐらいの本でね、さらっと読めるんだけどね、僕もね、3回ぐらい読んじゃいました。
でね、なんていうかさ、その高校の授業でね、やってたって話を聞いて、ちょっとなんか自分の中でメラメラ燃えてくる気持ちがなんか久しぶりに出てきて、
ちょっと高校の授業を思い出して、メモを取りながらね、自分なりにね、考察して読んでみたんですよ。
なのでね、今日ね、ちょっとメモ書いてるので、それを参考にね、あのこの3月期について僕なりの思ったことを話させていただきたいと思います。
ざっくりね、あらすじを話すと、主人公はエリートだけどこじらせ団地の李徴という男で、李徴は仕事を辞めて詩人を志すも、泣かず飛ばずでうまくいかず、再び仕事に復職するんだけどね。
自分より下だと見下していた同僚が自分よりも上の立場になっていたんですよ。
でね、このね、プライドの高い李徴はね、それによってね、うわーって狂ってね、虎になるって話なんです。
でね、虎になった李徴が友人のAさんと山でばったり会って、自分がなぜに虎になったのかとか、自分が書いた詩を書き留めてくれとAさんにお願いするっていう話なんですね。
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さっきもね、話したんですけど、10ページぐらいの短い話で、2ページ目ぐらいでね、もうすでにね、李徴は虎になっちゃうんですよ。
で、後の話はもう李徴とAさん、友人のAさんの会話なんですね。
いやー、なんかね、虎になった主人公は臆病な自尊心と尊大な羞恥心が原因で虎になったって本の中で自己分析してるんですね。
でね、僕ね、ここでね、ちょっと疑問なんですけど、いくらね、話とはいえ、そんな理由で虎になる?っていうね、多分みんなが思うとこだと思うんですよ。
でさ、だいたいこういうね、ある話ってさ、西洋でも東洋でもさ、悪いことした人が姿を人間以外に変えられるって話はあるじゃないですか。
例えばさ、ピノキオってさ、嘘をついて鼻伸びちゃったりするじゃないですか。なんとなく悪いことをした罰みたいな感じでね。
だけどさ、思い返すと李徴って、なんか詩人を目指すんだけど、プライドが原因でそれを諦めてまた復職しただけなんですよ。
特にね、話の中でね、悪いことしてないんですよ。
いや、それなのになんで虎になったんだろうって思ってね。
っていうのをね、ずっと考えたら、虎っていうのがね、比喩なんじゃないかなとね、僕は思えてきて。
ていうかさ、比喩って言葉めっちゃ久しぶりに使ったなと思って、なんかそれでちょっとワクワクしてきちゃって、いろいろ考え始めてしまいました。
いや、でね、ちょっとね、物語が短いから、具体的になぜ虎になったってことはね、やっぱ、描写としてないんですよ。
だからね、これはね、なんかね、作者の中島敦史にね、秘密があるんじゃないかなと思って、中島敦史のことを調べてみました。
この作品を発表したのが昭和17年なんですけど、それってね、太平洋戦争真っ只中なんですよね。
でね、この中島敦史は発表した年の年末に、治病の前足で33歳という若さで亡くなってるんですよ。
いや、それを見た時に、もしかして虎っていうのがさ、病気とか災いとかそういうものの例えなんじゃないかなって思えてきたんですよね。
本の中でね、主人公の李徴は、理由もわからず押し付けられたものを大人しく受け取って、理由もわからず生きていくのが我々生き物の定めだって言っているんですね。
いや、なんかさ、こんなはずじゃなかったのにって思いながらも、生きていかねばならない。その姿が虎にたどいたのかなってね。
いやこれね、難しい本だよ。でね、もうちょっとパターン考えたんだけど、虎はね、したいことをしなかった自分の姿なのかなと、もう思えたんですよね。
これはさ、MJさんのお便りの中でもね、書いてたことなんだけどね。主人公の李徴は、詩人を目指すも師匠に就いたり、詩人仲間と切磋琢磨して腕を磨いたりするのを避けてたんですね。
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これはね、なんでかっていうと、まあ自分はその詩人としての才能がすごいあるって信じ込んでいたんだけど、その師匠に就いたり仲間とやり取りすることで、本当はその才能がないんじゃないかっていうところがさ、あらわになることを避けるためだったんですよ。
要は、そこがさっき話した臆病な自尊心というところと繋がってくるんですね。これってさ、要はさ、本気で取り組まなかったってことなんだよね。
やりたいことあるけどやらなかった?
でもさ、こういうのってさ、現代で考えるとさ、飲み屋でさ、管を巻いてる酔っ払いによくいない?
俺はさ、昔はクオだったんだとかさ、いや俺は今さ、平社員だけどさ、本気出してないんだけなんだよ。本気出したらさ、役職だってあるんだよみたいなさ、なんか本気出すのってかっこ悪いじゃんみたいなさ。
なんかそういう姿が李徴なのかなって。でさ、その酔っ払いが虎なのかな?みたいな。
いや、難しいよね。なんかさ、久しぶりにこうやってさ、プラーって本を読まずにさ、この本が何を言いたいのかっていうのをさ、考えながら読むっていうのがね、難しいけどすんごい楽しかったんですよ、これ。面白い。
みんなもね、10ページぐらいの本だからね、ぜひ読んでいただきたい。
ていうか、高校の時にきっと読んだことあるんだよね。
僕さ、高校の時さ、真面目に授業受けてなかったからね、返答値とかがすんごい低かったから、たぶんこれ授業でやってたんだろうね。
いや、まぁそんな風にね、話したんだけどね、でもね、僕はこの主人公がね、すごいなって思ったところがあって、
今話したようにね、詩人になりたかったけどなれなかったりっていう、なんかプライドが高かったりっていうのでね、
すんごいこじれてるんだけど、最終的に虎になったのは自分のせいだと受け入れてるんですよ。
何か理解ができないことが起こった時って、誰かのせいにしたくなるじゃないですか。
この主人公はさ、虎になったっていうのを最終的に自分の中で受け止めてるの。
そこにね、この主人公李徴の心の強さっていうのをね、僕は感じたんですよね。
作者の中島敦史が患った病気を虎に例えて、
この作品を通して自分のことを伝えてるんじゃないかなと、やっぱ僕は思うんですけどね。
ちなみにね、僕もね、喘息を持っていて、小さい頃からね、
これは死ぬかもと思った発作がね、何度もあるから、
ちょっとだけなんですけどね、気持ちはわかるんですよね。
いやー、面白い本だったっていうかね、いろいろ考えさせられるっていうかね、
考えながら本を読むって楽しいなっていうのをね、改めて再確認させていただきました。
それとね、あのKindle、
いや、Kindleって意外と読めるんだね。
なんかさ、これもさ、僕もなんていうの、こう、
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いやー、電子書籍なんて、みたいなさ、やっぱり本は紙で読みたいよ、みたいなさ、気持ちがあったから全然使ってなかったんだけど、
ダメだねー、こういうのも色眼鏡使わずにね、
じゃんじゃん使っていきたいなと思います。
MJさん、僕にあの、いろんな気づきを与えてくれてありがとうございます。すごい勉強になりました。
続いてのお便りです。ペンネーム、ヨシタさん。
てっぺいさん、こんにちは。いつも楽しく拝聴させていただいております。
今回のテーマの読書、おすすめの本に関して紹介させてください。
私がおすすめする本は、増田みりさんの今日の人生です。
エッセイスト、漫画家である増田さんご自身の日常を描かれた作品です。
コロナ禍初期における心情など、ああわかるわかると誰かの気持ちを代弁してくれてるかのような内容となっています。
私自身、エッセイが元々好きなのですが、
増田さんはイラストで日常のあるあるを描かれており、
どの作品も誰かのどこかの日常が切り取られたような作風で、
本当に何も考えずに、すーっと感情を委ねて読めるところが好きです。
第2弾も出ておりますので、秋の夜長に少しほっこりほろりする読書を、
アラオネリスナーの皆さんにお楽しみいただければと思います。
肌寒い日が続いております。てっぺいさん、アラオネリスナーの皆さん、どうかご自愛くださいませ。
いやー、吉田さんお便りありがとうございます。
なんかね、本の紹介もなんですけど、僕だけじゃなくリスナーの皆さんも気遣っていただいて、
素敵なというか素晴らしいお便りでした。本当にありがとうございます。
えー、増田みりさんの今日の人生。これも図書館で借りてきましたっていうかさ、
図書館活用しすぎですね。僕ね、図書館大好きなんですよ。
でさ、読んだんだけどね、すっごい面白かったこれ。僕好みです、かなり。
吉田さんね、たぶんね、僕の好みばっちりわかってんだなと思ってね。
めちゃめちゃ感動しました。
えっとね、まあ話自体特にオチもなくね、毎ページ今日の人生というタイトルで始まり、
淡々と日常を描いてるんだけど、
ものすごいね、その一つ一つがね、わかりみが強いんですよ。
今ね、手元に本があるのでね、
気に入ったやつをね、見てみたいんですけど、ちょっとそのまま読むとね、あの、
大人の事情で怒られると思うのでね、ざっくり一つのエピソード話すと、
東京駅で新幹線に乗ろうとしたら、新幹線がね、止まっていて、
まあそういう時って駅がパニック状態になるじゃないですか。
でね、この主人公はね、その場を離れて、帝国ホテルのパンをね、食べに行くっていう話があるんですよ。
いやー、これね、なんかね、すごいわかるなと思って、
なんかそうやってさ、パニックが起きた時こそさ、心を落ち着かせたいしさ、
普段はさ、食べないけど、こういう時こそさ、自分にご褒美あげて機嫌を取っちゃおうみたいな気持ちになるじゃないですか。
いやー、これめっちゃわかるなーと思ってね。
でね、なんかそういう話がね、すごいたくさん、もう何百個って、一冊の本にあるんですけど、
4コマ漫画ではね、ないんですけど、整列した4コマの縦の段で描かれていて、
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デザインもね、すごい素敵なんですよ。
いやー、なんだこのデザインと思ってね、デザイナーを調べたんですけど、
大島イデアさんがデザインをされていました。
あの、イデアさんといえばね、映画のパンフレットとか、ポスターとかが有名なのかな。
多分あの、ミッドサマーとか、万引家族とかのね、
ポスターやパンフレット作ってると思うんですけど、
僕が好きなね、グザビエ・ドランっていう監督がいるんですけど、
その監督のね、ジョン・F・ドノバント・セイトシっていうのと、
マティアス&マキシムっていうののね、パンフレット、僕持ってるんですけど、この2冊も大島イデアさんの
あの、デザインなんですよ。
いやー、やっぱね、素敵だなーって思いましたね。
図書館でね、借りてきたんですけど、いや、これすごいね、僕の好みだったので、
続編も出てるということなのでね、ぜひこの本は、あの、購入して、うちの本棚に並べたいと思います。
吉田さん、本当にありがとうございました。
いやいやいや、4冊ね、紹介したんですけど、みなさんお便りありがとうございました。
前半でもね、話したんですけど、夏目漱石の三四郎という小説が元になって、
生まれた読書の秋をね、みなさんがね、それぞれ楽しんでいただければ、僕も嬉しいです。
あの、またね、おすすめ本などあれば、ツイッターなんかでも、ハッシュタグをつけて教えてください。
ってな感じで、次回のトークテーマの発表です。
次回のテーマは、
あなたのサードプレイス、テルミー、教えて。
いやいや、最近話題ですよね、サードプレイス。
サードプレイスとは、家庭でも職場でもない、第三の安らぎの場所のことで、
あなたにとって、とびっきり居心地の良い場所のことです。
例えばさ、スタバみたいな喫茶店だったり、図書館だったり、
サークルに入っている人はサークル活動だったりとかかな。
ヨガとかさ、ジムとかそういう場所も入るんじゃない?
ちなみに僕は、とある繁華街の雑居ビルにある、会員制のバーがサードプレイスです。
そこはね、僕にとってね、リラックスできてね、リセットできる大切な場所なんですよね。
まあ、あの、この話は次回させていただきます。
皆さんにはそんなサードプレイスがありますか?
ぜひお便りで教えてください。
このトークテーマは、次回を飛ばして、その次の11月9日、水曜日の配信の回でお話しします。
皆さんのサードプレイス、お便りお待ちしております。
この番組では、あなたからのお便りを募集しています。
番組への感想、僕への質問、またトークテーマに対する話、
くだらないけど誰かに伝えたいことなど、なんでも構いません。
宛先は、概要欄にある応募フォームからお願いします。
また、番組の感想はツイッターでも募集中です。投稿の際は、
15:01
ハッシュタグアラオネ、カタカナでアラオネと付けていただければ、僕がコネクトしますのでよろしくお願いします。
いやー、前回もお話ししたんですけど、10月27日から10月30日に、東京都現代美術館で開催される
東京アートブックフェアというイベントに出場します。
えっとね、僕が作るジンの販売をするんですけれども、
今回はね、アラオネ特別のチラシもフリーペーパーとして配布する予定です。
ご来場する際は、ぜひ僕のブースを探してください。
えっと、このチラシなんですけどね、
まあさ、
ポッドキャストのね、宣伝をするためだけのね、チラシだとさ、
パッと見て、パッと捨てられちゃうだろうなと思ったので、
なんかワクワクをプラスしたいなと思ってですね、
実は、あの、4ページの簡単なチラシなんですけど、中の2ページに
第1回、シャープ1で配信した時の台本を掲載しています。
いやこれね、僕実はこのね、配信まだまだね、慣れなくてね、
しっかり台本を作ってるんですよ。
まああの、台本通りに読んでるわけではなくて、
そこから自由にね、自分なりに話してはいるんですけどね。
早くね、これがね、手放せるようになりたいな。
10話ぐらいまでにはね、そうなれるように頑張っていきたいと思います。
あの、ぜひね、このチラシを見て、ちょっとアラオネの裏側というか、
スタッフとしての藤田がどんなことをしているかなっていうのを見ていただけると嬉しいです。
それではみなさん、今週もありがとうございました。
次回もぜひアラオネにコネクトしてください。
じゃあねー。
バイ、サンキュー。