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2024-08-30 38:39

ポリヴェーガル理論とは? 3色の色分け問題とは?

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今回は、同じ内容の「スライド解説動画」を、YouTubeで一般公開しています。

(こちらは音声のみの内容です)

動画視聴が可能な方は、ぜひYouTubeの方でご覧ください!

▼今回限定!一般公開中の解説動画はこちら

サマリー

ポリヴェーガル理論についての解説が展開され、自律神経の新しい理解が紹介されています。特に、ポリヴェーガル理論は、自律神経を従来の2つの神経系説明から3つの神経群説明に変更しています。それらを通じて、トラウマやストレス反応を説明しています。また、3色の色分け問題にも触れられ、その重要性が提起されています。ポリヴェーガル理論では、神経系を色分けで説明されることがあり、異なる表現法が存在します。自律神経の状態をイメージしやすい色で表現する方法もあります。ポリヴェーガル理論の理解について、特に対人援助職向けの教材やオンラインサロンへの参加が紹介されています。今回のエピソードでは、ポリヴェーガル理論の色分け問題と、それを学ぶための具体的なリソースが提供されています。

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こんにちは。のびやか四葉カフェの四葉さわこです。
今回の動画は、こんな人におすすめです。
ポリヴェーガル理論の基本
よく耳にするポリヴェーガル理論。
何?ということで概要を知りたい方。
あるいは、もう知っているけど、基本を再確認したいという方です。
それから、最近話題のポリ語。
吉里恒昭さんが創始者ですね。
その吉里さんのポリ語でポリヴェーガル理論を学んだ方や、使っている方にも、ぜひ今回の内容は知ってほしいと思っています。
また、ポリ語に限らず、ポリヴェーガル理論を3色の色分けで説明している人とか場面は結構あるんですが、私もその一人ですが、
これの3色色分け問題があるのをご存知でしょうか。
問題というとちょっと大げさなんですけれども、このことについて興味がある方にぜひご視聴いただきたいです。
実は私はこの3色色分け問題については、一度しっかり解説したいと思っていたんですね。
なので、基本的にポリヴェーガル理論入門編というこれからお伝えする解説編は、メンバーシップの方たちを中心にお伝えする予定だったんですけど、
これについては、この回だけはYouTubeで一般公開することにしました。
ご興味ある方、ぜひ最後までご視聴ください。
ではまず最初に、配信者の私とそれから配信している経緯を簡単に説明させてください。
公認心理師をしている四葉さわこと申します。ソマティックエクスペリエンシングの認定プラクティショナーです。
カウンセリングルームアイバランスを17年ほど主催しておりまして、延べ1万人の方の相談に乗ってきました。
今年になって合同会社リノバランスも設立しました。
このリノバランスの方で、今年からのびやか四葉カフェという音声配信番組を始めたんですね。
こちらは、一緒にのびやかセラピストになろうというキャッチフレーズというかコンセプトに、
自分を癒したり周りの人を癒すのに役立つセラピー理論を分かりやすくお伝えするということを目指して、
これまでは毎週金曜日に、今度から2週間に1回の配信になるんですが、そういう配信をしております。
普段は音声配信をしていますが、今回ポリヴェーガル理論のところだけは特別に動画で配信しようと思っています。
それからは、自分の配信している内容についてご質問いただいたり交流することができるオンラインサロンも7月から開催しました。
そののびやか四葉カフェの方では、四葉視点ということで、セラピーするときにこの4つの視点が結構使えるよということを私の視点から、四葉視点からお伝えしています。
カラダ視点、ニーズ視点、パーツ視点、区別視点の4つがあるんですが、今は最初のカラダ視点ですね。
心理学の何倍も使えるカラダ視点ということで配信をしてきました。
第4回、第5回で神経状態というモノサシを持とうという内容をお伝えして、この第6回で神経状態といえばということで、新しい自律神経の理論、ポリヴェーガル理論の基本を解説するぞというのがこれまでの流れになっております。
改めて、ポリヴェーガル理論とは、3色の色分け問題とは、解説したいと思います。
まず最初にポリヴェーガル理論とはです。
ポリヴェーガル理論を提唱しているのは、スティーブン・ポージェス博士、1994年に論文を発表してくれています。
新しい自律神経の理論です。
ポリヴェーガルとは、ポリというのが多重、これポリ袋とかのポリですね。
あとヴェーガルが、迷走神経のことを指しています。
なので当初は多重迷走神経理論という訳し方もされていたんですが、最近はポリヴェーガル理論という言い方が日本でも一般化されましたね。
ヴェーガル、迷走神経、通常は1種類なんですね。
この迷走神経、迷う、走るという書く神経なんですが、ポーチェスは、腹側と背側の2種類に分けて説明しているというところが画期的というか、特徴になっている理論です。
そこから派生して、自律神経についても3種類で説明しています。
従来、一般的な自律神経の説明では、アクセルのような神経とブレーキのような神経、交感神経と副交感神経の2つがシーソーのようにバランスとって、なんて説明をしますよね。
それが一般的で従来のものなんですが、
ポリヴェーガル理論では、交感神経、腹側迷走神経、背側迷走神経を3種類で説明しているというのが特徴的です。
そしてこのポリヴェーガル理論、近年大注目されています。
なぜそんなに注目されているのかというと、
人の心身の反応やトラウマ反応について、自律神経という神経生理学的に説明をわかりやすくしてくれているんですね。
解明してくれている。
そのことで、私のようなセラピスト、カウンセラーとかセラピスト、対人援助職の間で特に注目されて利用が拡大されています。
日本ではだいたい2010年ぐらいから少しずつ知られていって、2018年以降は日本語での関連書籍も多数出版されるようになりました。
2024年現在では20冊以上のポリヴェーガル理論という名前がつく書籍が出版されています。
このポリヴェーガル理論は、日常の自己調整からトラウマ療法にも、本当に理解するための基本というか軸として使えるなと思っています。
自律神経の新たな視点
私もとても便利というか、いろんなことを理解するのに役立っていますね、この理論を知っていることが。
日常の自己調整ならセルフケアやメンタルヘルスにも役立ちますし、
私が扱っているトラウマ療法などでは、トラウマ反応やストレス反応を理解することにも役立つ。
自分の理解にも役立つし、他者の理解にも役立ちます。
これを応用して教育や子育てにも活用されていたり、人間関係の構築にも役立つし、
あと医療、治療、セラピーの場でも使うことができますね。
特に私も資格を持っていますけど、
ソマティックというカラダを注目するセラピー療法がいろいろあるんですけど、
そのソマティックセラピーを使っている人には、
軸となる部分というか、土台としてこの理論を、ポリヴェーガル理論を使って説明されることが多いですね。
改めてポリヴェーガル理論について解説しますね。
迷走神経がポイントなんです。
自律神経、ちなみに自律神経というのは、
一本の神経とかじゃなくて、複数の神経の神経群を指して言っているんですけれども、
その自律神経の中でも特に重要な神経がこの迷走神経なんですね。
従来の説明でいう副交感神経の約8割をこの迷走神経が占めていると言われています。
日本国内では、自律神経と言ったら小林弘幸先生というお医者さんが、
自律神経の出版とか説明でも本当に有名な方なんですね。
小林弘幸先生が2023年に出版された本に、
「自律神経の中で最も大切な迷走神経の整え方」というタイトルの本を出版されているぐらい、
ここで引用を持ってきたぐらい、自律神経大事なんだけど、
その中でもこの迷走神経が重要と言われています。
最近、聴覚とか「腸」の重要性も言われるようになってますよね。
脳と腸がつながっていて、お互いに信号を出し合って、
心身にいろんな影響を与えていると言われてるんですけど、
この脳と腸をつないでいる重要なパイプ神経こそが迷走神経なんです。
だから、迷走神経は超重要なんだということをまず覚えておいてください。
ポリヴェーガル理論では、この迷走神経を2種類に分けて説明しているのが特徴だと言いました。
なぜポージェスは迷走神経を2種類にわざわざ分けたのかというと、これが理由です。
迷走神経は、いろんな役割を働いているんですけど、
その中で一つ、心臓のブレーキ調整もしているんですね。
ちなみに、皆さんご存知ですか。
心臓というのは、自律神経とかで調整しなくても、
この心臓という内臓をそのままポコッとここに置いておいたら、
それだけでドクドクドクドクと拍動する、自律して動く臓器なんですよ。
ただ、心臓独自の動きだと、1分間に120回ぐらいドクドクドクしているので、
人間の活動をさせるには早すぎるんですね。
そこで、迷走神経が心臓につながって、ブレーキをかけているんです。
通常は、成人の心臓のドキドキ、拍動は、1分間に65から85ぐらいが正常値と言われているんですけど、
迷走神経が効くことで、ちょうどいい拍動、ドッキドッキというのにしているわけです。
ところがです。なぜかドキドキ、このブレーキが強く効きすぎて、
頻脈、頻脈じゃない、ごめんなさい、徐脈ですね、徐脈って言うんですけど、
1分間に60以下の、下手したら死んでしまうような遅い拍動にブレーキをかけすぎちゃうことがあるんですよ。
これは、乳幼児突然死症候群なんかも関係していると言われていますが、
ポージェスはここに注目して、何でこの迷走神経は普段はちょうどいい感じで調整してくれるのに、
時々、人を死に至らしめるような強いブレーキをかけるのか、不思議だ、みたいな、ここに注目して研究してくれたんですね。
そして分かったんです。なるほど、この迷走神経をよく調べたら、神経の作りがそもそも異なるじゃないか、と。
その穏やかなブレーキをかけるのは、哺乳類だけが進化の過程で獲得した神経の部分で、新しい神経の部分だったんですね、迷走神経の中でも。
しかも、電気信号というか、信号を早く高性能に送れる神経だったと。
この穏やかなブレーキをかける、哺乳類だけが持っているこの部分が、ちょうど迷走神経ってカラダをくまなく張っているんですけれども、出発点が脳なんですね。
その脳のどっちかというと、お腹側の方をスタートにして伸びている神経が、その穏やかなブレーキを効かせる時に効いているから、これを腹側迷走神経って名付けようと。
そして、強すぎるブレーキをかける方は、どうやら、哺乳類だけじゃなくて、脊椎動物全てが持っている原始的な部分だと、迷走神経の中でも。
この発生的にも古い原始的な神経は、脳の背中側、どっちかというと、背中の方をスタートに伸びている神経で、だからこっちは背中側と書いて、背側迷走神経。
迷走神経をその作りの違いから、腹側迷走神経と背側迷走神経の2つに分けて説明した方が、いろいろ説明がつくじゃないかというのが、そもそものポリヴェーガル理論なんですね。
そこから派生して、自律神経自体もこの3グループで説明しようと。
これは、哺乳類に限って、哺乳類はこの3つの自律神経群で調整しているじゃないかということで、
1つは、スライドに書いてある左側、背側迷走神経複合体。
背側迷走神経といくつかの神経のグループ、主にブレーキ的な働きをする神経群がある。
もう1つが、腹側迷走神経複合体。
これは、腹側迷走神経と4つの脳神経のグループ、全部で5つの神経のグループなんですが、働きとしては、マイルドなブレーキ、マイルドブレーキというか、調整するのでチューニングという言い方を私たちもしますけれど、そういう役割をしている神経、新しい神経群がある。
もう1つは、このスライドの右の交感神経系ですね。
これは従来の交感神経と一緒です。
そのグループ、アクセルのような働きをする。
この3つの神経群だって説明しようってなったんですね。
改めて説明すると、従来の自律神経の理論は2つの神経系で説明しています。
ブレーキのような方は副交感神経系、カラダを止めたり休ませる方に働きかけます。
もう1つがアクセルのような交感神経系、カラダを動かしたり高ぶらせたりする役割があります。
ポリヴェーガル理論は、スライドで示しているこの3つの神経系ですね。
これは哺乳類動物限定なんだけれど、ブレーキ、アクセルのほかに、
私は真ん中に書くんですけども、チューニングになる神経、腹側迷走神経系。
安全に関わって調整するということに関係する神経群です。
この3つでいろいろ説明しているストレス反応とかトラウマ反応とか、心地よい生き方とか、
そういうことを解説、この3つの神経群で説明してくれているのがポリヴェーガル理論なんですね。
では、ここでもう1つのテーマ、内容ですね。
色分け問題の重要性
色分け問題、表現問題です。
先ほどのスライドで、私、さらっと赤、青、緑で表現しているスライドを出しましたけれど、
あれは私の表現の仕方なんですね。
私のっていうのもちょっとあれなんですけど、
3つの神経系を、ああいう色分けじゃなくて、別の色分けで表現している人とかもいるんですよね。
このことを、ぜひポリヴェーガル理論を使う人には知っていてほしくて、今回解説しています。
この自律神経の3グループをどう説明、どう表現するかという問題がまずあります。
ポリヴェーガル理論の正式名称では正直難しいんです。
交感神経系、背側迷走神経複合体、腹側迷走神経複合体、今私が言っていても舌を噛みそうになるんですけれど、
言うのも長いし、字面でも漢字ばっかりで、うわって感じがするじゃないですか。
だから、私のように、臨床で患者さんとかクライアントさんに説明したいという時には、
もっと分かりやすい言葉とか、色などを使ったり、イラストを使ったりして説明したいわけです。
そこで、こういうことを考えるのは私だけじゃなくて、他の方も考えられるんですね。
こういうことが起きました。
これは、日本国内で主に使われている表現例を出してみました。
まず、分かりやすい言葉の表現例ですね。
私がポリヴェーガル理論を知ったのは2012年で、もう12年になるんですけれども、
最初は、私の周りだったり、その頃は、頭文字、最初の2文字を使って言う方が多かったです。
背側迷走神経複合体のことを「背側」、腹側迷走神経複合体のことを「腹側」という言い方ですね。
ただ、この背側や腹側という言い方は誤解を与える部分もあって、
背側って背中側って書くじゃないですか。
背側、背側と言っていると、聞いている人は背中の方を走っている神経かなと思っちゃいがちですよね。
でも違くて、本当はお腹の方を走っている神経なんですよ。
だから、そういう誤解を与える名称、誤解しているセラピストもいたりして、ちょっと問題だよねという話が出てきました。
色による表現方法の紹介
この背側や腹側というのをうまく応用したような形で、
浅井咲子さんが2021年に出版された「安心のタネの育て方」という本では、バックスイッチ、フロントスイッチという言い方をなさっているんですね。
ちなみに、浅井咲子さんはポリヴェーガル理論に関係する書籍を何冊か出版されているんですけど、すごくわかりやすくて、
私も多くのクライアントさんにご紹介、特にこの「安心のタネの育て方」は多くの方にお勧め推薦している本です。
この本の中では、ポリヴェーガル理論を活用した47の調整の仕方、神経の育て方とか調整の仕方を教えてくれているんですけど、
その中で、背側迷走神経複合体を刺激するようなエクササイズとか方法については、バックスイッチ、スイッチを入れるということですね、と言っていて、
腹側の方を刺激するのをフロントスイッチという言い方をしているんですね。
この言い方もすごく面白いというか、いいなと思います。
あと別の言葉の使い方としては、私はこれをよく使うんですが、アクセル・ブレーキ・チューニング、またはマイルドブレーキという言い方ですね。
アクセルの神経とかブレーキ神経とか、その機能を表現すると分かりやすいかなと思って、この言い方を使う人も結構いると思います。
例えでもよく言われますね。
あと吉里恒昭さんが提唱している 「ポリ語」では、イメージの色で表現する形ですね。赤、青、緑とか。
この後紹介しますけど、モナ・デラフークという方も赤の経路、青の経路、緑の経路みたいな言い方で説明をされています。
次に色表現の方ですね。分かりやすい3色の表現例。
ここでは日本国内で手に入れられる書籍の方から代表的なものを3つ挙げました。
Aパターン、Bパターン、Cパターンですね。
これが面白いというか、どのA、B、Cどれも腹側迷走神経複合体については、全部「緑」で表現しているという共通点があります。
ただ他の神経の説明の仕方が、違う色を使っているんですよね。
なぜこの色を使っているのかというところに、表現者のこだわっていることとか、どこを重要と見ているかというのが表れているので、
ポリヴェーガル理論を理解するためにも、なぜこの3色で表現しているかというのを知ることは役に立つと思うんです。
そのあたりを詳しく解説したいと思います。
まず1つ目のAパターンです。これはポリヴェーガル理論の創始者ポージェスなどが使用している表現です。
参考引用書籍としては、スライドの右側に挙げました「ポリヴェーガル理論入門」。
国内では2018年に出版されて、ポージェス先生が著者、花丘ちぐささんが翻訳をされている本ですね。
まずは入門編として、この本もお求めいただきたいのですが、この書籍の中でポージェスはこう語っています。
私は講演などの場では、よく信号のイラストを使って説明しているのです。
腹側迷走神経複合体は、これは安全を感じているときに効いてくれている神経系なんですね。
だから信号で安全、大丈夫というのは青、緑ですので、緑を使っていると。
ちなみに本の中では青って書いてあるんですけれども、信号も青信号とか言って実際の色は緑じゃないですか。
ここは緑という意味で使っているんだろうということで、こう表しています。
普段は安全なときは緑の神経系を使っているんだけれども、何か危険を神経系が察知したときに、黄色で表現する交感神経系が働くって言うんですね。
もっともっと危険になって命を脅かすレベルになったら赤ということで、
背側迷走神経複合体のことは赤で表現しているんです。
緑、黄色、赤、危険になるほどにこの信号の色が危険色になっていくってことですね。
だからこの説明でわかるように、ポージェスは危険か安全かっていう視点をすごく重視してポリヴェーガル理論を説明しています。
臨床応用するにあたっても、体や神経系がいかにその環境とか状況を危険と捉えているか安全と捉えているか。
詳しくはニューロセプションっていう別の用語もあるんですけど、それはまた別の回で説明しますが、
とにかく危険か安全かという視点を重視して、この信号の色を使っているのがAパターンです。
次にBパターンですね。緑、赤、青です。
これはスライドの右側に参考書籍を挙げました。
「発達障害からニューロダイバーシティへ」という、2021年に日本でも翻訳されて出版されたモナ・デラフークが著者の本。
こちらの方でもこの緑、赤、青で説明されています。
それから先ほどからお話ししている 「ポリ語」で有名な吉里恒昭さんの著書でも、
2021年から複数のポリヴェーガル理論の本を出版されていますけれども、
そちらでもこの緑、赤、青で説明されています。
私も2019年にポリヴェーガル理論を説明する図解セットを販売始めたんですが、
そちらでもこの緑、赤、青で表現しています。
ここに共通するのは、この神経が効いているときに、
理解を深めるための色分け
身心、体や心はどんな状態になるかなというのをイメージしやすい色を使っているということなんですね。
色彩心理学というのがあるんですが、色彩心理学でいうこの色はこういうものをイメージさせますか、
こういうものをイメージさせますよというものに沿って説明されています。
まずそのチューニングやマイルドブレーキである腹側迷走神経複合体は緑。
これは緑というのが落ち着きとか調和などを表す、それをイメージさせると言われている色だからです。
次に交感神経系はアクセル、活動、闘うか逃げるかなどを表すもので、
あと暑くなるという時にも交感神経系なんですよね。
ということは暑くなるからも分かるようにちょっと燃える赤じゃないですか。
だから交感神経系は赤で表現する。
それから背側迷走神経複合体、これはブレーキを表すような神経系ですね。
青で表現します。
青は鎮静させる、落ち着かせるとか静かになる、
それから背側系は効きすぎると凍りつき反応というトラウマ反応を起こしたりもするんですけど、
凍りつくというのも凍りつくわけだから青っぽいじゃないですか。
そこでこの背側系については青を使って説明してるんですね。
次にCパターン、緑、黄色、紫という形ですね。
これは先ほども少し紹介しました浅井咲子さんがスライドの右で紹介している書籍で使用しています。
2017年と2021年に出版された本ですね。
緑と黄色のところはポージェスの説明と共通します。一緒です。
ただ、配属迷走神経複合体についてポージェスが赤で表現しているところを紫で表現してるんですね。
これはおそらく、おそらくというか、背側系は凍る状態、凍りつく状態を表現するので、
凍るということで寒色系の色を持ってきたんだと思うんですよね。
浅井咲子さんの説明で特筆すべきところは、
背側系の神経はトラウマ反応、凍りつく状態も作るんだけれども、
この神経がほどほどに効いているというか、マイルドに効いているときは、
休んだりとか、物を食べる消化にも関わる神経なんだと。
こっちの休む食べるという働きをする部分は、
人にとって、動物にとって土台となる大切な機能なんだよって言ってるんですね。
だから凍りつく反応のところは濃い紫で表現して、
休む食べる状態については薄い紫で表現するっていう紫の濃淡で、
しかもその薄い紫の方は土台だっていうことで、
スライドの方にも書いてありますけど、この神経系の土台、下の方に薄い紫、
凍りつく濃い紫は上の方に表現する形で表現していますね。
これも分かりやすい表現かなと思います。
ここで押さえておきたいことは、どの表現者も、
ここが大事と思うものを持ってその色を選んでいるということです。
何を大切と考えて表現するか。
これはポリヴェーガル理論の大事なところにも通じることなので、
合わせて確認しましょう。
Aパターンのポージェスは、危険か安全かっていうのを神経系はすごい見てるんだと。
そこに注目した色分けだと、信号のような緑、黄色、赤になるわけです。
デラフークや吉里さんや私、四葉などは、
このポリヴェーガル理論を使って、自分や相手の神経状態は今どうなってるかなってことを
観察したりイメージすることがすごく重要だと考えてるんですね。
そういう意味では、その心身状態のイメージ化しやすい緑、赤、青を使っている。
Cパターンの浅井咲子さんは、繰り返しになりますけれども、
背側系の効き方も違いがあって、凍りつき反応も起こすけれども、
人間に必要な休む、食べる、それから一人でリラックスすることですね。
緑の方でも、腹側迷走神経系の方でも、落ち着くとかリラックス、表現するんですけれども、
緑の神経が効いている時って、人と繋がったり、何かと繋がってリラックスを感じていることを特に表しているんですね。
でも、他の人と繋がらなくても、一人でもゆっくり休む、リラックスも大事な時間なんだっていうことを、
書籍の方でも書かれていたと思います。
だから、そういう土台としても重要な神経なのよっていうことを強調するために、
この色分けで表現してくれているのだと思っています。
ここまで説明してきたところで、改めてお伝えします。
私、四葉さわこは、以下の形で表現します。
色は青、緑、赤、この3色を使って、
スライドで表しているのは、神経が落ちているところから高ぶるところまでを、
左から右に進めていく感じでやると、この青、緑、赤の順番ですね。
ブレーキ、チューニング、アクセル、このような表現で表現して、これから説明をしていきます。
ぜひお見知りおきください。
そして、人が生きやすくなるために、ポリヴェーガル理論を、
自分がどう生きやすくなるかということに活用するためには、
この哺乳類だけの新しい神経系、緑のチューニングの神経系が、とても鍵になるんです。
この鍵となる緑のチューニング神経については、
ポリヴェーガル理論の解説
次回、第7回の配信で詳しく解説しますので、ご興味ある方はぜひご視聴ください。
ではここで、続きということでご案内があります。
今回の動画でポリヴェーガル理論に興味を持ってくださった方、ポリヴェーガル理論を学びたい方へ、
3つご案内があります。
ちょっと宣伝になるんですが、よかったらご覧ください。
まず1つは、オンラインサロンのご案内をさせてください。
続きは、という話をしましたが、
実は、こういう動画を作ったり、スライド資料を作ったりするの、結構大変なんです。
そこで、動画版はオンラインサロンのメンバー限定で公開させてもらいます。
無料で見られる一般公開については、音声のみの形でお伝えさせてください。
ただ、このオンラインサロン、一番お安いプランは月額1000円から、
一番上はプロプレプランといって、
セラピストのプロの方とか目指しているプレの方を対象にしたプランも月額3000円であるんですけれど、
一番お安いライトプランでも、続きの有料解説動画、全部視聴できます。
2週間に1回のペースで配信しようと思っていますが。
また、こちらのオンラインサロンに加入していただくと、
月1回のZoomでの質問交流会も開催しています。
そちらで、直接わからないことなど、質問していただくこともできます。
また、過去のアーカイブ動画も、入っていただくと、
全部視聴いただくことができますので、
ご興味ある方は、お試し入会でも構いません。
ぜひ、オンラインサロンの方にご参加いただければ嬉しいです。
次に、オンラインサロンに入るまではちょっとなあ、手っ取り早くすぐ知りたいよ、という方には、
2番目のご案内は、
対人援助職の人を対象にしたイラスト画像付きの動画セット、
そういう教材も私、四葉で販売しております。
2019年から出させてもらって、おかげさまで、
このセットだけで300人以上の方にお求めいただきました。
今回の動画でも使用したイラスト画像付きの動画セットは、
ポリヴェーガル理論の説明に役立つ注意点やポイントについて、
解説動画でお話ししていたり、
わかりやすくデフォルメしたイラストだったり、
あるいは腹側迷走神経複合体が効く顔面部の喉とか首、肩の辺りも、解剖的なイラスト画像
などもデータを付けて、お求めいただくことができます。
専門職で相談者さんや患者さんに説明したいという方には
ご好評いただいておりますので、
よろしければご利用ください。
3番目に、
これ
は、
2023年に発売した内容になります。
先ほどの図解セットの第2弾ということで、
対人支援職の人も対象にしているけど、
一般の方にもご覧いただけるようなものを作りました。
ポリヴェーガル理論を基にした困った時の自己調整法に特化して
まとめた内容になっています。
これには、
12100円の教材は解説動画だけですが、
上位セットの方に、この解説動画で使っている
50点のイラスト画像のデータも付けたものがあります。
どんなイラストかというと、
人間のイラストが多いかな。
という方にもご好評いただいておりますので、
案内ページなどをご覧ください。
参考書籍やオンラインサロンのご案内、
イラスト画像付き商品セットの案内ページなどのリンクは
概要欄のほうに示しておりますので、
そちらからご確認いただければ幸いです。
noteの方でコメントやご質問は受け付けておりますので、
もし何かありましたらそちらの方でお寄せください。
ではここまで、ポリヴェーガル理論とは、
オンラインサロンと教材の案内
3色の色分け問題とは、ということで解説をさせていただきました。
少し長い動画になってしまいましたが、
ここまでご視聴いただきありがとうございました。
38:39

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