2023-07-08 04:28

#52 方丈記(また、治承四年卯月のころ)

spotify apple_podcasts
治承の辻風の冒頭部分です。
00:02
それでは今回は、鴨野朝明の方丈記を読んでまいります。
今回は、治承四年の卯月、つじかぜとも言われてますね。
つじかぜのお話でございます。
その一番冒頭の部分についてご紹介いたします。
この頃、鴨野朝明自身は26歳くらいだったようですね。
ちょうどその3年ほど前に大火事が起きました。
そしてこの26歳のころに、たつまき、つじかぜが起きまして、
そのつじかぜの年に福原銭都というようなイベントも待っております。
そこに続く一番最初の部分についてでございます。
それでは短いところですので、読んでまいりましょう。
また、治承四年卯月のころ。
中三角峡谷のほどより、大きなるつじかぜをこりて、
六畳あたりまで吹けることはべりき。
こちら、また治承四年卯月のころということですね。
具体的に書かれていますね。
治承四年、こちら1180年ということらしいです。
1180年のうずき。
うずきというのは、現代で四月のことです。
1180年の四月のころ。
中三角というのは、場所の名前です。
都の中三角の京国のほど、京国のあたりから、
大きなるつじかぜをこりて、
つじかぜとありますが、つむじかぜのおれんそうをいたしますけれども、
つむじかぜというと、われわれの現代の感覚だと、
なんとなく、大きな突風が吹くイメージですかね。
なんかこう、そうですね。
扇風をまきおこすの扇風ですよね。
要するに、大きなひどいグラウンドのようなところで、
強い風がまきおこるような 現象をさしますよね。
ただ、そんなに長い時間は 持続しないですし、
威力としても、そんなに物をこわしたりするほどではないわけです。
実はこの後に、いろいろな建物が こわされる場面があるのです。
いろいろな物がまきあげられる 場面も出てきます。
そう考えると、これは単なる つむじかぜというよりは、
やはりこれは 竜巻と判断した方が いいのではないかと いうことです。
03:04
なので、竜巻が起こったと 言うのです。
それが六畳のあたりまで 吹き抜けていったと 言うのです。
ですから、非常に巨大な竜巻が 起こったと 言うのです。
現代の日本では、あまり竜巻というのは ご縁がないわけでは ありません。
あまりないです。
都市や地形や気候の問題も あるのでしょう。
竜巻が起こって、非常に 甚大な被害を及ぼした ということのようです。
この後に くわしく 書かれていきますが、
今日は このあたりに しておきましょう。
では、本文を もう一度 ご紹介いたします。
また、
では、今回も出典は 門川 ソフィア文庫 ビギナーズ クラシックス
日本の古典より 北条記から ご紹介いたしました。
お聞きいただいて ありがとうございました。
04:28

コメント

スクロール