2025-10-30 09:45

#73 古事記5(次に成りませる神の名は)

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(キーワード)

イザナキ、イザナミ、神代七代、独神


《角川書店 ビギナーズ・クラシックス日本の古典》

https://kadobun.jp/special/beginners/nihon.html

サマリー

古事記の中で次に登場する神々は、国の床立ちの神や豊久野の神などで、特にイザナキとイザナミの神の重要性が強調されます。ここではイザナキとイザナミの神話が始まる様子が描かれています。

神々の出現
吉村ジョナサンの高校古典講義このポッドキャストは、高校で勉強するような日本の古典文学を読んでいく文化系ポッドキャストです。
今回は古事記を読んでまいります。最初に天と地が分かれて様々な神様が現れました。今回はいよいよその中でも有名な神様が現れる場面です。
では本文をご紹介していきましょう。
次につのぐいの神、次にいもいくぐいの神、ふたはしら、次におうとのじの神、次にいもおうとのべの神、次におもだるの神、次にいもあやかしこねの神、次にいざなきの神、
次にいもいざなみの神、神のくだり、国のとこたちの神よりしも、いざなみの神よりさきをあわせて、神よななよとまおす、神のふたはしらはひとり神はおのもおのもひとよとまおす、
次にならびますとはしらの神はおのもおのもふたはしらの神をあわせてひとよとまおす。
さて様々な神様がまたどんどん生まれてきたわけですけれども、最初に次になりませる神のみなは国のとこたちの神、まず国のとこたちの神という神様が現れます。
国のとこたちという実だからはなんとなく国の始まりの神様のようなものを連想させます。
次に豊久野の神、このふたはしらの神もひとり神になりましてとあります。
このふたりの神様もまたそれまでの神様と同じようにひとりで完全体というかひとりでひとつの神様であるひとはしらと数えるというんですね。
身をかくしたまいき、またわれわれからは見えない状態になっている。
ですからここまでの神様というのは非常に何でしょう、抽象的で刑事上の存在だということですよね。
例えばキリスト教というか正確にはキリスト教ではないのかもしれませんが、例えば西洋の天使という概念がありますよね。
天使という概念も人間の世界が離れれば離れるほど刑事上の存在として目では見えなくなっていくというか、
われわれが物理的に鑑賞できなくなっていくけれども、またわれわれに近くなってくればなるほど、
例えばわれわれに刑事を施したりとか、助言をしたりとか、奇跡を起こしたりとか、そういう目で見えたり肌で感じられる存在になっていきますよね。
この日本の神々も最初に生まれた神々はおそらく非常にわれわれからは遠い存在なんでしょうか。
もう姿形を見えないような存在になっていくようですね。
次になりませる神の名はウイジニの神、次にイモスイジニの神。
ここからは2人セットでの神様が出てまいります。
ウイジニの神とイモスイジニの神。
イモとつきますとこれは女性の神様なのかなと推測できるわけですね。
ですから男神と女神、その2人がワンセットで生まれていきます。
次にツノグイの神、次にイモイクグイの神、フタハシラ。
フタハシラとありますけれども、これでここまでで2人っていうことなので、つまり2人でワンセットと数えるんですね。
ウイジニの神とイモスイジニの神がワンセットでヒトハシラの神。
ツノグイの神とイモイクグイの神がワンセットでヒトイの神様と数えると。
次にオオトノジの神、次にイモオオトノベの神、これワンセットですと。
次にオモダルの神、次にイモアヤカシコネの神、これもワンセットであると。
で最後に出てくるのがイザナキの神、次にイモイザナミの神。
さあこの2人の神様は比較的有名だからご存知の方も多いんじゃないでしょうか。
イザナキ、イザナミの神様ですね。
男神、女神、これも2人でワンセットヒトハシラと数えるということでございます。
神の下り、国の床たちの神より下、イザナミの神より先を合わせて、神よ七代と直す。
ここまで出てきた本日紹介している神様たち、イツハシラの神ですね。
あ、すみません、七ハシラですね。
七ハシラの神を神よ七代と直すと。
神よ七代と七代と書いて七代と読ませますね。
神よ七代と言うんだよということですね。
ここまで来ると非常にこの七つの神様、七ハシラの神様は非常に重要なのかなと思われますが、
これもその前の三ハシラの神とかね、五ハシラの神と同じようにもう出てこないです基本的に。
もう出てこない。
だから非常になんかこうすごい神様っぽいんだけれども神話の中にはそんなに言及はない不思議な神様だということですね。
部分的には例えば各地の神話、各地の神社、日本各地のいろんな神社とかいろんなこの神話に関わるような場所に関わる神様はおそらくいるとは思うんですけれども、
基本的には神話の中、特に古事記の中では出てこない。
日本書紀の中では出てこないということになってまいります。
その中でも唯一例外なのがこのイザナキとイザナミの神様。
この後にイザナキとイザナミの神様の神話が始まるわけですね。
イザナキとイザナミの物語
なんかここまでは名前の紹介くらいだったのがいよいよお話として神話が始まっていくわけです。
最後に注釈のようにこの絵に付け加えられています。
神の二柱は一人神はおのも、おのもおのも人よと申す。
次に並びますと柱の神はおのもおのも、二柱の神を合わせて人よと申す。
要するに二柱でワンセットの神様ですよとかね、一柱の神様で完璧ですよっていうことを補足しているところですね。
ということでいよいよ、いよいよと前回も言ったんですけれどね、今回もあのいよいよやっとこの次にようやくイザナキイザナミのお話らしいお話が始まってまいります。
では最後にもう一度本文を読んでおきましょう。
次になりませる神の皆は国の床立ちの神。
次に届く者の神。
この二柱の神も一人神になりまして身を隠したまいき。
次になりませる神の皆は飢い死にの神。
次に胃も吸い死にの神。
次に角食いの神。
次に胃も育食いの神。
二柱。
次に大人字の神。
次に胃も大人べの神。
次におもだるの神。
次に胃もあやかしこねの神。
次にイザナキの神。
次に胃もイザナミの神。
神の下り、国の床立ちの神より下、イザナミの神より先を合わせて神よ名なよと直す。
神の二柱は一人神は斧も斧も人よと直す。
次に並びます戸柱の神は斧も斧も二柱の神を合わせて人よと直す。
今回の原文の出典は
門川ソフィア文庫ビギナーズクラシックス日本の古典
広地域からお送りいたしました。
ご案内は吉村ジョナサンでした。
09:45

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