2023-01-19 11:57

【高校古典質問箱】#4 古文単語の覚え方

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要旨:古文単語は覚えなくていいから、文章を読みながら慣れていこう!
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今回は、古文単語の覚え方についてお話ししたいと思います。
古文単語と言いますと、英単語なんかだと、それこそ何千語も単語として覚えることが、大学入試なんかでも求められたりしますけれども、
古文単語はですね、大体300くらい、多くて300くらいですかね。
200語から300語くらいが単語帳で書いてあるものだと思います。
古文単語を覚えられないよということはね、よく聞くんですけれども、
多分、学校なんかで学ばれている方だと、小テストをしたりしている方も多いんじゃないかなと思いますけどね。
個人的には、小テストは大体、頭には入らないし残らないというふうには思いますね。
あまり効果がないような気は致しております。
というのも、単語の丸暗記というのって、やっぱり残らないですね。
結果的には、その単語が文章中で何度出てくるか、なるべく多くそういうものに触れているとですね、自然と頭に入ってくる。
それと同時進行であればね、結果的に残っていくものもあるかと思うんですけれども、
なかなかそうはいかないですね。
なので、結論としてはですね、古文単語の意味というのは、それだけを暗記していくということではなくて、
あくまで文章自体の中でどのように解釈するか、ということを一つ一つ重ねていく方がいいと思います。
まずそもそも、古文単語とされているものの中でも、意味としてはすぐ分かるものもある程度あるんですよね。
例えば、影という単語があったとすると、これはもちろん、日陰のような影という意味で使われないわけではないんですが、
古文の中で多いのは、月の光のことですね。
それを月影と言います。
ただ、月影という言葉で使われることが多いですからね、基本的には。
なので、月影と言われたら、だいたい月の光のことかな、ということは分かります。
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だから、別に影という言葉に 特別な意味はないわけです。
また、別に影だからといって、必ず光の意味を表すわけではないんですね。
場合によっては、現代語と同じ意味で使われることだってあります。
だから、あまり単独の意味で覚える必要はないです。
あとは、風味とかですかね。
風味と言ったら、手紙のことですよね。
古文だと、手紙の意味でよく使われますし、それだけではなくて、漢文のことを、漢籍ですね。
漢文で書かれた文章のことを 風味と言うことも、もちろんあるのですが、
それを、ちょっと頭に入れておくくらいです。
だから、わざわざ風味、漢籍、風味、漢籍、なんていう風に覚える必要もないわけです。
そういった単語も、かなりある程度あるわけです。
それも、人によって違います。
つきかげなんて、あまり普段使わないなって、人にとっては覚えなきゃいけないけれども、
それってすぐわかるなと思ったら、わざわざそれを暗記し直す必要もないわけですね。
そういうのも、結構あるので、
もちろん、少し現代と意味が違うものなんかは、注意が必要ですが、
そういうものこそ、やっぱり出会っていって、文章中で出会ったものについて、その都度確かめていく方がいいと思うんですよね。
というのも、実際、その文章の中でのニュアンスっていうのが、非常に大事だからなんですね。
もちろん、訳し方っていうのも、いろいろあって、
確かに、古文で訳す時に、その訳し方を丸暗記しておくと、解釈しやすくなるものもあるのは、確かなんです。
例えば、「だに」って出てきたら、「さえ」って訳すとかね。
丸暗記してしまった方が、すんなりいくものっていうのも、少なからずあることも確かなんです。
ただ、そういうものも、割合がよく出てくるので、その都度、出てきた時に、「さえ」って訳すくらいでいいと思うんです。
わざわざ、「だにはさえ、だにがさえ」みたいに、それだけで単独で、徹底的に暗記するっていうのと、
この文章の中で出てきた時の、どう「だに」が出てくるのかっていうのも、あまり一致しにくいと思うんですね。
もちろん、単語帳の中では、気を使って、例文があるものもありますが、その例文が、非常に主要な使われ方をされているものとか、
もちろん、かなり厳選されたものではあると言っても、それが、シチュエーションがわかりやすいものだっていうわけでもないですからね。
やっぱり、文章の中で、どのように使われているかに、慣れていった方がいいと思うんです。
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それで、だんだんと、そのまま受け止められるようになるというか、
わざわざ、それを現代語訳しなくても、ニュアンスをつかめるようになっていけばいいと思うんですね。
例えば、あわれって言葉がありますけれども、あわれって、これ、いろんな訳し方ができるんですね。
例えば、会話の中で、あわれって出てきたら、これは、あーとか、おーとか、うーとか、えーとか、おーとか、いろんなそういう、
簡単詞とか、漢動詞とか、いったいいたしますけれども、こういう言葉に、会話にでも、そのシチュエーションによって訳せるんですね。
また同時に、これ、あわれなりっていう形容動詞なんて言うんですけれども、あわれな様子だっていうことにも使えるんですね。
この場合ですとね、例えば、心を動かされるとか、基本的な意味は、心が動いた様子を描くんです。
ただ、どう心が動いたかによって、訳し方って様々にできて、感動したとか、趣深いとか、素敵だとか、悲しいとか、嬉しいとか、つらいとか、もういろんなものが全部あわれなんですよ。
それをね、尺子定義に覚えるっていうのは、不可能に近いわけですね。
確かに、なんとなく意味が限られるものもあれば、その微妙なニュアンスとかがね、伝わりにくいものがあったりしますよね。
そういうものが非常に多いんですね。また、現代語訳にしてもいまいちよくわからないものも、やっぱり出てきます。そういった中で。
なので、古文単語の小テストを乗り切る上では、古文単語を覚えるってことは必要になりますけれども、
そうでもない限りは、わざわざ古文単語を単独で覚える必要はないと思うんですね。
ただ、文章が出てくる上で、何か解釈ができないなっていう時に、単語の意味を調べると。
それもその都度解釈していくってことでいいと思います。
慣れてくると、こういう時にはこう解釈すればいいかなってものもわかるようになってきますしね。
実際、本当にその釈字定義な解釈だけでは乗り越えられないものっていっぱい出てくるんですね。本当にいっぱいあります。
その古文単語についても、一応学校で勉強するものについては、平安時代の意味が中心となってはくるんですね。
ただ、例えば江戸時代くらいになってくると、かなり現代の意味で使われる、現代に近い意味で使われるものも非常に多く出てまいります。
時代によっても本当に違うんですよね。
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でも時代によって違うかといって、それで鎌倉時代はこういう意味で必ず使われますというわけでもなかったりしますので、
あまりね、本当に多様なんですね。いろんな古文がありますので、限界があるんですね。
確かに、もし暗記が得意で、丸暗記した方が得意で、そうした方が古文を読解する上でも便利だという方はいいと思うんです。
ただ、あまり苦手な人とか、それで苦しんでいる方は、あきらめてしまうというか、そうしなくても読めるようになります。大丈夫です。
本当にそれ以外の、本当にそもそも、例えば文章の中で単語の意味がわからなくて読めないということはもちろんあるんですけど、
やっぱり単語の意味を覚えていたとしてもわからなかったりします、そもそも。
そもそもわからないというか、そもそもですね、現代の学者にとってもよく言っていることがわからないとか、
これいろいろ解釈できるよねというものもそれはあるんですね。
これがやっぱり現代を生きている言語との違いですよね。本当のところはわからないということはやっぱりあるわけなんですよ。
意味がわからないとか、そもそもその文献自体の文字が違うとかね、そういう可能性すらあるわけなんですよね。
なのでそういうことをまでも考え合わせちゃうときりがないわけでして、あまりこだわらないのも手だと思います。
それよりはあまり単語の丸暗記にこだわりすぎずに文章自体ととにかく向き合って、文章のわかる情報から結果的にどんなことを言いたいかがよっぽど大事だと思います。
実際単語の意味がわかるし、文法もわかるし、直訳はできるけれども、言っていることがわからないというのはいっぱいあるんですね。
例えば、現代語訳を読んでも何を言っているかわからないといっぱいあるんですよ、古文って。
そこが古文の難しさではあるので。
考えるとやっぱり文章をどんどん読んでいくほうがよっぽど大事だし、いろんな文章に触れたり、いろんな価値観とか考え方とか当時の文化とかバックグラウンド背景とかですね、そういうものに触れていったほうがいいと思いますので。
逆にね、単語の意味にこだわりすぎちゃうとミスリーディングしちゃうこともやっぱり出てきますので。
そういったところもあまり気にしないことをお勧めいたします。
ということで、今回は古文単語の覚え方についてでございました。
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