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それでは、今回は古典文法がわからないということにお答えしていきたいと思います。
古典文法についてわからない。
まず、基本的にはもうわからなくていいと思います。
目的として、大学受験の問題を解くためというところもあるとは思うんですけれども、
まず読む上で古典文法ってそんなにいるかというと、そうでもないんですね。
まず順を追って説明していきたいんですけれども、
なんで古典文法を勉強するかというと、非常に古文を読む上で説明がしやすくなるんですね。
例えば、この部分はどういう意味になるかなということを考えたときに、
これはこの品詞の後にこういう形、活用形になっていて、だから、接続がこれだから、これはこういうふうな意味を持っているんだ、みたいなね。
文法的な説明をすると、非常に説明がしやすくなるんですね。
なので、非常にこの古典文法というのは、ある意味では便利なものではあるんですね。
ただ、これ万能なものではないんですね。
あらゆる文章のあらゆる状況に応じて適応できるものではないんです。
本来、英語とかもそうですよね。文法ってものが絶対ではない。
ある特定の限られたものの中では言えるけれども、世にあふれるいろんな英語論には対処できないものもありますよね。
古文も、それ以上、千年以上の歴史があるわけですから、いろんな文章、いろんな時代のいろんな言葉の使われ方があります。
ですので、そのあらゆる古文に対して、一つのルール、一つの解釈が成り立つかというと、そんなことはないわけですね。
ですから、まあまあね、古典文法というのは、結構無理があるんですよ。
そもそも、この日本語の文法というものは、いくつか流れがあるんですけれど、学校で勉強している文法というのは、学校文法というもので、
これは明治時代に、その頃にあったいろんな文法の流れがあるんですね。
研究者たちのいろんな見解、研究の解釈があったんですけれども、そういうものの中を、少しいろんなものを持ってきて、教えるためにわかりやすく作られたものなんですね。
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ですから、実際、今、古典の文法について研究されている方々が使っていらっしゃる文法とは一致しないものというのは、いっぱいあるんですね。
細かいところは、ものすごくいろんなものがあるわけです。
端的に言えば、平安時代と鎌倉時代と江戸時代では、全部違う、全部古文には含まれますけれども、全部違った言葉になっています。
そういうものを全部ひっくるめて、一応、古典文法にしている。
一応、その学校文法というのは、中古文法、中古というのは、平安時代のことです。
平安時代の文法というのが基本にはなっていますけれど、にしたって、非常に多様なんですよ。文章によってもいろんなものがある。
ただ、それをある種解釈する上では、文法的な解釈をした方が、わかりやすくなる場合があるということなんですね。
でも、それが全てではないので、文法的な知識が全くなくとも、読めるようにはなります。
それは、英語の文法の知識がなくても、英語が話せるようになるし、読めるようになるのと同じようなものです。
日本語の文法的な知識がなくとも、日本語が話せるようになるし、読めるようになるし、書けるようになるわけですね。
そういうことはあるんです。そもそもがそこです。
そこなので、古典文法というものがあまりわからないということに対して、気にしなくてもいいというのが、まず最初のスタンスです。
ただ、それでも文法を勉強したいという場合には、どうすればいいかということなんですね。
そうしたときに、何がわからないのかというところなんですね。
これがまた癖ものでして、わからないにもいろいろなわからないがあります。
古典の文法を勉強していくと言ったときに、大体がこの順番があります。
まずは品詞というものを考えます。
品詞というふうに、まず古文を単語に分けるんですね。
その単語というものが、それぞれどういう役割になるかということで、10個に分類するんです。
そのことを品詞と言っています。
その後、その品詞の中で、特に形が変わるものがあります。
この辺りも、細かく言うとめんどくさくなるので、ざっくりですが、形が変わるもの。
品詞の名前で言うと、動詞、形容詞、形容動詞、助動詞と呼ばれるものです。
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これらの形の変わり方について勉強いたします。
次に、今申し上げた助動詞というものには、現代では使われていないものも非常に多くあります。
もしくは、現代でも使われているけれども、今では使われなくなってしまった使われ方というものもあるんですね。
そういったものについて勉強いたします。
その後に、この辺りになってくると、だんだんと勉強しない、学校では使わないことも多くなってくるんですが、助詞というものを勉強いたします。
その後に、敬語の使い方というものを勉強したりいたします。
そして、それ以外のものとしては、例えば、順番は必ずしもこの順番ではないかもしれませんが、和歌の習字、和歌のルールとか、技法、技術、テクニックについても勉強したりします。
だいたい、ざっくり言うと、この文法というもので扱うのは以上のようなものなんですね。
それぞれのことについて、何がわからないのかということですね。
意外と多いのが、意味や活用形などが覚えられないということですね。
言葉、専門用語、文法用語が覚えられないとか、見分け方とか、細かいことが覚えられないということがあります。
でも、この覚えられないとわからないって、また違いますよね。
まず、覚えなきゃいけないのかってところもあるんですが、
もし、何となく文章、文法書とか、テキストの説明を読んで、ふんわりと分かるなと思うなら、それは分かるということですよね。
でも、それを覚えていられないんだってことは、それは覚えられないってことになりますよね。
これはまた違います。覚えられないんだとしたら、それはいいんじゃないですかね。
覚えなくてもいいというのが一つの考え方です。
もし覚えたいのであれば、それは問いが違って、古典文法が分からないのではなく、
そういうルールを覚えられないので、覚え方が問題になってくるわけですね。
それをどう覚えるかということになってまいります。
もし、文章の説明を読んで分かるけれども、覚えられないなどだとしたら、
まず、根本的に覚える必要はない。
もし、どうしても覚えたいのであれば、
これも一口には言えなくて、その方によって覚えやすさって変わります。
何か語呂合わせで覚えた方が覚えやすいという方とか、
場所とか物にもよるんですよ。
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時と場合によるんです。
必ずしもいつも語呂合わせで覚えた方がいいとか、
あとは他にも、文章の中での使われ方で慣れていくという方が多いと思うんですね。
そういったもので覚えられるものとか身につくものはそれでいいと思いますしね。
ただ、あまり一つにはこだわらないこと、覚えられないことに気にしないこと、
ただ、どうしてもそれを覚えたいのであれば、覚える内容によって覚え方が違いますので、
そういったことを意識してみるのも一つの手かもしれませんね。
例えば、打ち消しの助動詞図というのがありますけれども、
これはよく出てくるんですね。
これは別に語呂合わせとかしなくても覚えられるという方が多いと思うんですよ。
そういうものはそのまま覚えられるのであれば、無理してそれをわざわざ語呂合わせで覚え直す必要はないわけですね。
ただ、例えば助動詞の意味が多いもので、
推理用の助動詞とかありますけれども、
そういった推理用助動詞にどんなものがあるのかというのを、
何らかの語呂合わせで覚える方がいいなと思ったらそうすればいいわけですね。
ただ、それは物によって人によって違いますので、
あまり一つのものに決めるんじゃなくて、
その時効によって自分内に最も覚えやすいものを覚えていけばいいと思います。
でも何度も繰り返しますが、覚える必要はないということですね。
あとは覚え方にムラがあっていいということです。
あるものは覚えていって、あるものは覚えていないということでOKです。全然OKです。
なので、全部を完璧にするというんじゃなくて、
分かるものは分かるけど、分からないものは分からないで、
まず読むことは十分できますし、
もし問題を解く上、あとは授業とか定期テストを乗り越える上で、
必要な時にはその時だけそれを覚えればいいと思います。
短期的に覚えるのと、ある程度長期的に覚えるのはまた違いますからね。
とりあえず定期テストを乗り切るためであれば、
そこだけ何らかの方法で覚えるというのもいいかと思います。
ただ、あまり覚えなくていいし、
まだらに分かるところと分からないところがあってもいいよということであります。
もう一つ、この分からないというところなんです。
古典文法が理解はできる方で覚えられないのではなくて、
理解もできないという方。
こういう方は非常に多いのが、言語感覚が鋭い方です。
非常に鋭い方が多いです。
本当に言葉について関心があったり、
繊細な感覚を持ちの方は分からなくなる方が多いですね。
これは当然なんですよ。
だって学校文法ってかなり強引に作った文法なので、
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矛盾とか説明がつかないこととかいっぱいあるんですね。
さらにはテキストとか文法書によっても書いてある内容が微妙に違ったりもするんですよ。
ましてや、学校などで文法を教えていただいた方にとっては、
教え方も全然違うんですね。
教え方も違う。
だから本当に全然違うんので、
そうなるとですね、やっぱり矛盾は生じます。
自分としては何かおかしいなとか、何か理解できないなとか、
そういうものをお感じになる方は出てきます。
それは普段から自分の使っている言葉とかに関心がある方かもしれませんし、
古文を読んでいて、それおかしいなという疑問を持てる方なんですね。
それはそうだろって感じです。
なので一つには、そういった方はやっぱり難しいんですけれども、
ちょっと詳しく書かれている文法書などを読んでみることですかね。
まずはテキストなどで書いてあったり、
先生の説明が理解できなかったりした時に、
もちろん先生に質問できる、しかも先生は答えていただけるようなものであれば、
全然答えていただくってことでいいと思います。
ただやっぱり学校の先生もそうだし、塾の先生とかもそうですけど、
必ずしもこの文法とかについて100%答えられるわけでもないんですね。
もちろん本当に文法専門でやられてきた方でもなければ、
そんなちゃんと説明できなかったり、
とりあえずはその辺は気にしないでいいだろうということで来た方も多いと思うんですよ。
でもそれで本当に問題ないからそうなってるんですけど、
別に文法というものを詳しくやる必要がないからそうなってるんですけどね。
ただそういうこともあるので、
ただそれでどうしても解決できないこととか、
理解できない、納得いかないっていうことがあったら、
やっぱりそうなったらですね、
ご自身でまず文法書を読んでみてください。
文法書っていうのは何なのかってことが分からない時もあるかと思います。
もし学校で文法書ってやつを使っている学校さんに所属されている方は、
まあいいと思うんです。
ただちょっとそういうのを使ってないよとか、
あとはその学校とか行ってないですよとかね、
そういう方につきましては、
文法書っていうのはですね、
実は市販では本屋さんでは売ってません。
基本的に売っていませんので、
ネットでAmazonとかで文法書、古典文法とかで調べてみてください。
またこれは難しいんですけれどもね、
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文法書っていう書かれ方をしてないこともありますね。
書かれ方をしてない時もあります。
その出版社によってもいろんなものがあるんですけれども、
古典文法って書かれているもので、
大体サイズがですね、
これサイズっていうのも文庫よりちょっと大きい感じですかね。
文庫より大きいけど、A4番の大きい教科書では小さい。
高校さんによっては使っている教科書と同じくらいかもしれません。
使っている教科書も大きいものと小さいものがあるので、
その小さい方ですね。
教科書の小さい方の大きさのもので、
薄いです。非常に薄いものです。
厚いものではないです。薄いもの。
そういうもののデザインですね。
古典文法で検索すると出てくるようなものです。
基本的に予備校などで出しているものではないものです。
予備校などで出しているものはちょっと違います。
文法を扱っているテキストというかものもあるんです。
それは一度、高校などで古典を勉強されてきた方が
浪人した時、もしくは大学入試をする上で古典文法を学び直す時に
より効率的に大学入試に対応するためのテキストです。
ずいぶん回りくどい言い方になってしまったんですけど、
要するに、効率よく大学入試を乗り切るためのテキストと
古典文法について本当のところをちゃんと書いてあるテキストは違うんです。
かえって古典文法がわからない、理解できない、
何か踏み落ちない、もやもやするという方、
何かちょっとおかしいなと思うとか、スッと入ってこないという方に向けては
向かないと思うんですね。
なので、ネットでとにかく古典文法で検索していただいて出てくるものの中で
予備校が出しているものではないものを選んでいただくと思います。
いいと思います。
ただ、受験勉強のために古典文法を効率よく、ある意味では効率よく、
でもこれ合う合わないはあります、実際。
かなり合う合わないはあるんですが、
効率よく勉強するための一つの手段として予備校で出していらっしゃるような
古典文法に特化した解説書を購入されてみるのもいいかもしれません。
ただ、やっぱりその中身を見てみたほうがいいと思います。
予備校で発売しているものは本屋さんにありますから、
なので、そういうものについては本屋さんで立ち読みしてみてください。
中身をチラッと見て、合いそうだなと思ったら
それを購入していただければと思います。
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ただ、これやっぱり良し悪しあります、正直。
合う合わないは非常になりますので、
あまり合わないからといって古典文法が合わないと思わないでください。
最初に申し上げた通り、古典文法が何か分からないなとか
説明がスッと入ってこないなという方は、
非常に古典文法に対しての感度が鋭い方だと思っていいです。
本当に適正がある方なんです、逆に。
非常に言語感覚が鋭い方なので、そういう方については、
かえってちゃんとしたものをお読みになった方がいいと思います。
例えで言うと、本当に物理について興味がある小学生がいたとして、
小学生向けの物理のテキストよりも、
やっぱりもうちょっと本質的な高校生くらい、
せめて高校でやるくらいの物理くらいのものを与えた方が、
それをちゃんと説明した方が、
かえって納得いったりとかすることもあると思うんですね。
やっぱりどうしても子供だましとは言わないんですけれど、
ある程度かなり真実ではなくて、
ある程度デフォルメしたものを扱うことってあるんですね。
そういうものじゃあちょっと納得できないよって方もかなりいると思うんです。
古典文法でそれが多い。
これ現代語の文法が合わない方、
何かちょっとおかしいと思う、何だろう、何か変だなとか思っちゃう方もそうですね。
これやっぱり文法苦手勢があるんですけど、
文法苦手だって人の中には結構言語感覚鋭すぎちゃう人がいるので、
そういう方についてはとにかくですね、
まずはもうちょっと詳しいものを選ぶってことですね。
古典文法についてはとりあえず文法書と呼ばれるものを用いるのがいいと思います。
でも実際ですね、文法書でもまた腑に落ちないことあります。
実際あります。
それはもっと詳しい専門書がないといけなくなるんですね。
それは読んでいただいていいと思いますよ。
そういうものを探し出してね。
別に高校生くらいで読めないわけではないです。
どんどん難しくはなるし、専門的にはなりますけれど、
かえってそういうものをしっかり勉強されてもいいかもしれないですね。
ただ、古典文法がわからなくて、
本当に何か説明が聞いてもわからなかったり、
文章説明が納得いかない系の方は、
古典文法書、文法書を丁寧に読んでみる。
本当は学校で勉強するものは文法書よりは詳しくは大抵やりませんので、
文法書である程度答えが出ることが多いと思います。
文法書でもわからない答えが出ない、
何か理解できないと言うんだったら、
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もっと専門書をご覧になるしかないかなと思いますね。
ネット上でもある程度そのあたり解説したりするものもあるかと思いますが、
なかなかインターネット上でそういうものがさっと手に入るかというと難しいかと思います。
逆に論文とかは読めたりするのもありますが、
そこまで行くとまたちょっとマニアックすぎちゃうということもありますからね。
ただまあまあそういうこともあるかと思います。
ただそれも大元をたどると、
別に古典文法をそこまでしてやらなくてもいいというのも確かなんですね。
だから本当にそこまでして古典文法を勉強されたい方はやってもいいと思います。
そうでもない、今お話を聞いていただいて、
そこまでしなくてもいいかなという方であれば、
とりあえず保留でもいいんじゃないですかということですね。
文法がわからなくても苦労しないです。
入試でもほとんど出ないし、手でも拝点低いし、
それよりは文章を読む方に力を入れていただいた方がいいと。
繰り返しになりますが、覚えられないという方はね、
覚えなくてもいいし、まだだに分かるところがあって、
分からないところがあってもいいです。
ただそれでも覚えたいところがあれば、
自分なりにそのところだけ集中して覚えていただいてもいいと。
また理解ができない部分が、もやもやするところがある方は、
まず文法書を読んでいただく。
文法書を読んでも分からなければ専門書を読んでいただくということですね。
あとはもう本当に困ってもやもやしてしょうがないという方は、
ご連絡ください。
ご連絡いただければ、それでもしかしたら答えられる部分がある。
せめてご自身でそこの答えにたどり着くよりは、
私の方で調べたりした方がまだ答えにたどり着きやすいこともあるかもしれませんし、
私の方である程度噛み砕いて、ディフォルメして、
ご説明させ上げることもできるかもしれませんので、
そういったことがありましたらお問い合わせいただければと思います。
メールとかでいただければと思います。
ちょっと長くなりましたけれども、古典文法が分からないということについてのお答えでした。