2025-08-10 04:40

#71 雨月物語 概説

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上田秋成『雨月物語』のご紹介。

※※※

文学セミナー「青頭巾」を読む

https://peatix.com/event/4526372


【開催概要】

日 時:2025年8月24日(日)-配 信:YouTube配信ライブ(アーカイブあり)講 師:古原大樹(Book Bridge Lab代表)参加費:1,000円(各種割引あり)お申し込み:Book Bridge Lab公式Peatixより


【「青頭巾」あらすじ】

下野の国を訪れた快庵禅師。一夜の宿を借りようとするが、「鬼」と間違えられて騒ぎになる。騒ぎの発端は、里の上の寺にあるらしい。そこの住職はかつては徳の高い僧だった。しかし、一人の童子を連れ帰ってから様子が変わってしまったそうで……


【古典文学でちょっと涼しく】

上田秋成による短編集「雨月物語」多くのクリエイターを魅了し映像や演劇にもリメイクされています。

そんな作品集の中からひときわゾッとする作品「青頭巾」をご紹介

里を訪れた僧が出会う一人の童子に身を狂わせた男の末路とは

夏の昼下がりちょっと怖い古典作品で少しでも涼しくなってくださいね


【講師】

古原大樹/1984年山形県生まれ。山形大学教育学部、東京福祉大学心理学部を卒業。高校で国語教師を13年間務めた後、不登校専門塾や通信制高校、日本語学校、少年院などで国語や日本文化を教える。学習書に『古文を読むための古典文法入門』『50分で読める高校古典文法』『10分で読める高校古典文法』『指導者のための小論文の教え方』などがある。一方で、吉村ジョナサンの名前で作家・マルチアーティストとして文筆や表現活動を行う。古典を学ぶPodcast「吉村ジョナサンの高校古典講義」を公開中。

サマリー

雨月物語は上田明成が執筆した江戸時代後期の短編集であり、9つの不思議な物語が中国の伝説を元に構成されています。

雨月物語の概要
吉村ジョナサンの高校古典講義
このポッドキャストは、高校で勉強するような日本の古典文学を読んでいく文化系ポッドキャストです。
ご案内は吉村ジョナサンです。
さて今回は、雨月物語についてご紹介したいと思います。
雨の月の物語ということで、雨月物語と書きます。
序文によると、雨が晴れて、そのまま月が出てきたという場面から来ているようです。
書いたのは上田明成という方で、これは江戸時代後期の作品となっております。
江戸時代には読本というものが流行るんですね。
今でいう小説に近いのではないでしょうか。
いろんなものがあるんですけれども、この上田明成という人の作品の中でも特に有名なのが、この雨月物語ですね。
雨月物語といっても、これは一つの物語ではなくて、9つの物語からなる短編集になっています。
9つの物語というのは、白峰、菊花の千切り、浅地が宿、無翁の梨夜、仏法僧、奇筆の鎌、邪性の陰、仰月、貧富論の9つです。
完全にオリジナルというわけでもなくて、もともと日本に伝わっている伝説や昔話、あとは中国のいろいろな伝説やお話ですね。
当時中国には白話小説と呼ばれるものがありまして、白話というのは白い話と書いて白話小説です。
その白話小説、これは中国のいわゆる口語体小説ですね。
話し言葉で書かれた小説、一般の人にも読みやすいように書かれた小説ですね。
そういったものが元ネタになっています。
ですので、その内容にはどこか中国の文化が感じられるものだとか、少し不思議な話が出てきたりとかですね。
全般を通じて、全部ではないんですが、基本的には世にも奇妙な物語と言いますか、
例えば幽霊が出てきたりとか、英体の知れないものが出てきたりとか、不思議なことが起きたりとか、そういうことが中心に来ています。
こういうある種のSF小説的なところがありますので、ホラー小説的なところもあるかも、と言っていいかもしれません。
あとはラブストーリーですかね。
様々な愛が描かれておりますので、そういった側面もあるかと思います。
そんな作品ですので、非常に面白いんですね。
後世の人にも親しまれまして、例えば映像化されたり、舞台化されたりとか、あとは何か創作作品の元ネタにもなったりしていますね。
そんな魅力的な作品がウゲツ物語という作品でございます。
アオズキンの紹介
さてこのウゲツ物語ですけれども、この後、この中からアオズキンという作品をご紹介していきたいと思っております。
告知になりますが、2025年の8月24日の日曜日の14時から、こちらのウゲツ物語のアオズキンについての文学セミナーを開きますので、気になる方はPTXからお申し込みいただければと思います。
ウゲツ物語、非常に面白いですし、筋も面白いですしね。
もちろん古文を読んでもいくんですけれど、平安時代の作品なんかと比べると非常に読みやすいと思います。
現代の言葉とか、現代の感覚に近いものになっておりますので、そのあたりも非常に良いかなと思っていますので、ぜひ次回からこのアオズキンを読んでいきますので、お付き合いいただければと思います。
では、吉村ジョナさんの高校古典講義、今回はこのあたりにいたします。ありがとうございました。
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