2022-11-15 03:01

#31 古事記伝 概説

キーワード:本居宣長、江戸時代、国学、国学者、源氏物語玉の小櫛、玉勝間、詞の玉緒
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それでは今回は、古事記伝という作品についてご紹介したいと思います。
古事記伝というと、古事記について伝えると書くわけですね。
古事記というのは、神話だとか天皇家の歴史が描かれているあの古事記なんですけれども、
その古事記の注釈書、その古事記を解説した、解釈した、そういった作品が古事記伝というものなんですね。
こちらを記したのが、本折信長という方です。江戸時代の国学者です。
国の学ぶと書いて国学と言いますけれども、この国学者というのはですね、
日本には非常に外国家のいろんな影響を江戸時代までに受けているんですね。
特に大きな影響を受けたのが仏教と儒教です。
この仏教と儒教の影響というもので、非常に日本人の考え方とか文化というものは、いろんな科学反応を起こしてきたわけなんですが、
じゃあ元々の日本というものはどういう文化を持っていたんだろう、なんていうことについて研究するのがこの国学というものなんですね。
そうなると、じゃあ何を研究すればいいかというと、その仏教などの影響を受ける前の作品を見るといいんですね。
ということで古事記という作品について研究したわけですね。
同じような感じで元井の稲川は、源氏物語 玉のお串という作品も作っております。
これは源氏物語の注釈書、その解説書なんですね。
これをまた源氏物語がどういうものなのかということを触れていると。
つまりこれはある種の文学論でもあるんですよね。
ただ文学だけではないんですが、この文学的な古事記や源氏物語についての注釈をしたという点でも非常に面白い作品なんですね。
ちなみに元井の稲川は他にも玉勝間という随筆を書いていたりとかですね、
あとは言葉の玉のおというような文法に関わるような本を書いていたりだとか、非常に様々な作品を記しております。
国学というものは非常に近代日本にも大きな影響を与えていくんですね。
我々が今古事記とか源氏物語を読む上でも、非常にこの元井の稲川の解説、解釈、注釈というものが参考になっているんですね。
そんなふうな国学者、元井の稲川の一つの作品、印象的な作品に古事記伝というものがあるということでございます。
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