【今回の内容】
「センスない」とかいう奴は自ら制作をしたことがない人です / センス以外でも積み重ねればプロレベルになれる / 簡単にセンスとかいう奴はセンスない / センスが良いと言われてる人たちはセンスではなくめちゃくちゃ努力している / アーティスト型と職人型 / 本当のセンスって「性癖」みたいなもんじゃない? /「私は暗闇から人が出てくるシーンが好きです」/ デザイナーへのフィードバック難しい / 全ての制作物は一旦褒めよう / 創作物は人生懸けちゃうから / Pinterestで半年ROMれ
【出演者】
歌人・文筆家 上坂あゆ美 https://x.com/aymuesk
京都の僧侶 鵜飼ヨシキ https://x.com/ziruziru1986
※番組公式SNS https://x.com/yori_suna
▼ご意見ご感想は #よりすな
▼お悩みや質問はコチラまでhttps://forms.gle/1bqryhYcDWt334jZ7
「センスない」とかいう奴は自ら制作をしたことがない人です / センス以外でも積み重ねればプロレベルになれる / 簡単にセンスとかいう奴はセンスない / センスが良いと言われてる人たちはセンスではなくめちゃくちゃ努力している / アーティスト型と職人型 / 本当のセンスって「性癖」みたいなもんじゃない? /「私は暗闇から人が出てくるシーンが好きです」/ デザイナーへのフィードバック難しい / 全ての制作物は一旦褒めよう / 創作物は人生懸けちゃうから / Pinterestで半年ROMれ
【出演者】
歌人・文筆家 上坂あゆ美 https://x.com/aymuesk
京都の僧侶 鵜飼ヨシキ https://x.com/ziruziru1986
※番組公式SNS https://x.com/yori_suna
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サマリー
このエピソードでは、広告代理店での経験を持つリスナーが「センスがない」と言われたことに感じる思いと、上坂あゆ美さんとうかいさんの意見が紹介されます。センスの有無が創作やデザインに与える影響や、楽しさや情熱が創作活動に如何に作用するかについても議論されています。また、センスという言葉の意味や表現についての話し合いがなされ、アーティストと職人の憧れについても考察が行われます。デビット・リンチの作品を通じてセンスの本質を探り、創作活動におけるフィードバックの難しさにも触れられています。さらに、創作における「センス」という言葉がどのように誤解を招くかが議論され、自己表現と情熱の重要性が強調されています。特にファッションセンスに関する見解を通じて、表現のアプローチの多様性が語られています。
センスに対する感情
上坂あゆ美の「私より先に丁寧に暮らすな」。次のお便りです。
ラジオネームエビエムさん。
上坂さん、うんかいさん、こんにちは。いつも楽しく聞かせていただいております。
私は地方の広告代理店に勤めているのですが、上司に広告のクリエイティブや雑誌のレイアウトを見せたときに、
なんかセンスないなと言ってきて腹渡が煮えくり返ります。
私だけかもしれませんが、センスがないと言われると、自分が好きなもの、今まで生きてきた人生、感性を全否定されたように感じてしまいます。
しかも、センスを語れるほどクリエイティブや現代の流行りに敏感になれていない人がこぞって口にすることが許せません。
自分がクリエイティブを見たときに感じた違和感を言語化できないことが敗北であるということに気づかず、
相手を全面否定する言葉を簡単に言ってくる上司はどうなのでしょうか。
私は多分、心の底でセンスに憧れがあり、センスいいねと言ってほしいのだと思います。
結局センスにこだわっているのは自分で、そんな自分が嫌になります。
広告代理店に勤務経験が終わりの上坂さんはどう思われますか。
うかいさん、私をセンスの呪いから下脱させてください。ということで、ありがとうございます。
センスの本質
ありがとうございます。
うかいさん、もう全ての呪いを解ける人になってるじゃん。
しかも下脱やから。
もう下脱まで行っちゃってるから。
センスという倫理から。
俺が下脱してねえわ。
なるほどね。
まずね、私はセンスって言葉がすごい嫌いなんです。
うかいさんどう?
仲間。
仲間?
センス嫌い。
センス嫌いなんですよ。
で、センスがあるとかセンスがないって言っている人は、ほぼ漏れなく自分が制作をしたことがない人です。
わかります。
わかりますか?
とてもわかります。
これ結構さ、世界の真理じゃない?
真理です。
そう。
言ってしまった。
センスとかって簡単に言うやつは、自分が実制作をしたことがないのです。
で、なんでそう思うかっていうと、私、美大でいろんな表現をやった結果、今単歌とかエッセイとか文筆をやっていて、ひいては創作みたいなことをいろいろやってきたんですけど、
ちなみに広告代理店ではマーケティングプランナーをやっていたので、制作をしてなかったんです、私、会社では。
なので、ちょっと代理店関係ないんですけど、私がセンスって言葉を使わないし、使ってくるやつを信用していないのは、結局ね、美術もデザインも単歌もセンスってあんまないからです。関係ないからです。
なるほど。
はい。関係ないは言い過ぎかな。えっとね、体感ね、1割以下って感じ。
100%の中の1割。
そう、ないとは言わない。けど、ほぼ、なんかなくてもいい線いけるっていうのが、大体の創作に通じることなんじゃないかといろんな表現をやった結果を持っていて。
なるほど。
あのね、デザインも単歌もね、基本ね、プロのレベルを80点としましょう。一旦概念的に。その80点まではセンスじゃないんですよ。やってて思うんですけど。
ロジックとか、基礎とか、型とか、そういうことの知識とその組み合わせでたどり着けるのが80点なんです。
そしてそれがプロレベルだと思っているので、たまに、例えばさ、すごい若くしてめちゃくちゃ有名になる人とかっていうのは、基礎がなくても残りの1割で突破するやつもたまにいんのね。
だから、なんかセンスって言葉が一人歩きしてるんですけど、大体の人にあんま関係ないんですよ、センスって。
どっちかっていうと、80点までその創作を学ぶことを続けられる根気とか情熱とか努力とかそういう話だと思ってて、ぶっちゃけ80点までは誰でも続けたらできると思ってるのね。
なるほど。
プロとアーティストの違い
美大のデッサンとかも筋トレみたいなもんで、描けば描くほど普通に上手くなるんですよ。そこにセンスなんて関係ないんですよ。
だからどっちかっていうと、その情報処理能力とか、良いとされるものの型やパターンを盗む力とか、なんか普通に勉強の話だなと思ってて、その辺で。
学習能力の話?なので、私はいろんな創作を通じてそう思ってるので、簡単にセンスとか言ってくるやつは等しくセンスがないと思ってます。
真理をまた語ってしまったね。
はい、この世の真理をまた一つ伝えてしまいましたね。
いや、けどマジでそれ思う。
思いますか?
僕もね、芸大で文章コース行って、僕は4年間で綺麗な結果を出せなかった。
けど周りとか見て、いろいろ見た結果をわかったのは、センスがいいと言われている子たちは、それまで本人の意識があるかないかはともかく、努力に似たものをずっとしてます。
例えば、中学校時代、高校時代とかに出会った好きな作家をむっちゃ読んで、むっちゃ理解してたり、ある人その方を学んでいたり、そういうことを言わないだけなんです。
僕は聞く能力が高いので聞くんです。その結果全然天才じゃないんです。
いや、そうなんだよね。
そうなんです。
天才の条件があるとすれば、その対象への情熱の一点のみだと思う。
そう。なのでね、これはセンスなんてない、努力があるみたいな単純な話ではないんです。
じゃあ努力をすればいいんかとか、そういう根性論でもなくて、
要するに、ちゃんと道はあるんやと。
で、そこに無我夢中でやってるか意識的にやってるかのアプローチの違いだけなんですよ。
思うね。
で、それを両方アルシュできて、人に求められるものができた時にそれがプロなんですね。
うん。
だから、俺だけむっちゃおもろいと思うみたいな作品もある。
で、それがプロじゃないと言われたらプロじゃないかもしれない。
ただ、その人はその肩を身につけてるんよね。
うん。
だからね、そういうところにね、センスというこのしょうもない三文字はないんだよね。
なんかいろいろ思ったんだけど、まず一個、
私が美術大学で4年間デザインを勉強した結果、デザイナーを諦めた理由なんですけど、
デザインすることを私はずっとね、努力だと思ってやってた。
楽しくないけど、これをこうしたらよくなるとか、そういう知識を身につけて、
肩として対応したりとかしていてたんだけど、
結局ね、やって思ったのは楽しい人に勝てなかったの。
楽しくて楽しくて、こんなん作っちゃいましたっていう人に、
努力型の人ってどこまで行っても勝てないの。
それはセンスの話ではなくて、単純に楽しい方がそれに費やす時間が長くできるからっていうだけのことなんですけど、
私はどうしても頑張ってやっていたから、努力として。
どうしても長いとつらいのよ、時間が。
だから受験勉強みたいなもんだよね。
受験勉強をイヤイヤやってる人は純粋に知識欲があって勉強してる人に勝てないので、
そういう話なんですよ。
だからそれはセンスじゃなくて、費やす時間や情熱の話で、
私はそれがない時点で、
二流にはなれるかもしれない、二流のプロにはなれるかもしれないけど、
私は超一流には絶対になれないな、これからどんだけチヘド入って努力してもって思った時に、
やめようって思ったんですね。つらいから。
それはすごく美大で感じた一個の真実で、
さっきうかいさんは楽しさとか努力、意識的か無意識的かって言ったけど、
私的には意識的に、昔の私のように努力だこれはと思ってやってる人も、
プロにはなれると思う、私はね。
プロにはね。
なれると思う。ただ、やっぱ超一流にはなれないっていうだけ。
超一流はやっぱ楽しくないと、私はなれないと思う。やっぱり創作というものは。
楽しんでないとダメだと思う。やっぱり情熱で負けちゃうと、結局それがディティールに出るから。
だなって思いました。
だから、誰でも別に努力さえすれば作り手になれますよっていうのは思ってて、
ただその努力を続けるには、めちゃくちゃ楽しめる才能か、
またはもう底なしの情熱とかやる気とか根性が必要になるので、
だからみんな多分そういうふわっとしたものをまとめてセンスって言ってるんだろうね、きっと。
続けられることとかも含めて、ふわっと言ってるんだと思いますよ。
本当そうよ。
例えば、一流っていうのもさ、誰から見たら一流かっていうのもあったりするやん。
ある。
本当に超一流と呼ばれている人は、時代の運も絶対あるのよ。
ある。あるある。
例えば、ドドイツがむちゃくちゃ上手い人がいるとする。
はい。
でも、ドドイツというものを今ほとんどの人が知らんわけやん。
知らん。
その人はむちゃくちゃすごいものを作ったとしても、えーっちかならないわけやん。
そうだね。
そうそうそうそう。
だから、なんていうんだ、超一流、本当の超一流っていうのは、
全てが人為的に目指せるもんではないと思うんだよね。
いや、思う。だから、私がさっき言ったのは、デザイナーとか小説みたいに、
市場がある程度確立されているものの話でした。
そうね。
確かにそれはそう。
で、なんかもう一個思ったのがさ、
さっきさ、あのうかいさんが、
俺が楽しいから作っちゃいましたっていうタイプのプロもいるというか、
クリエイターもいるみたいな話をしたので思ったんだけど、
美大だとそこら辺が結構明確に分かれてて、
あの人はアーティストだけどデザイナーじゃないよね。
あの人はデザイナーだけどアーティストじゃないよね、みたいな言い方をするんですよ。
何が違うかっていうと、
同じビジュアルイメージをデザインする人の中にも、
アーティスト型とデザイナー型がいて、
アーティスト型は、世の中の需要とか関係なく、
自分が美しいと思うものをひたすら作るっていうタイプ。
それが市場にもし受け入れられたら仕事になるっていうタイプね。
だから画家とかに近い。
もう需要とか関係なく自分のイデアを描き続けるというタイプ。
もう一つのデザイナーっていうのは、
商業的価値があるデザインを作れるという意味だね。
自分がどう思うかは関係なく、
こっちの方が売れるとか、こっちの方が目立つとか、
そういう機能を重視してデザインができるのが商業デザイナーと呼ばれるものなので、
その2つは明確に違うよね、みたいな話を結構あるんですけど。
だからこれが文章とか他の分野になると難しいけど、
そういうプロと一口に言っても、タイプいろいろあるよねっていうのは思った。
小説っても、いわゆる日本だけやねんけど実はこんな分け方してんの。
エンタメと自由文革っていつも言われてるやつやね。
エンタメ小説っていうのはやっぱり東野圭吾さんであったり、
あれだね、直樹賞と芥川賞だね。
今では今村翔吾さんとかも言われるけど、
言ったら売れる小説、ある種のジャンル小説とも呼べるけど、
時代やったり青春やったり、みたいにある程度の需要があるところに対して書ける作家さんと、
純文学っていうある種のオルタナティブな、わけのわからない謎の容器で、
俺の思っている小説を書く人たち。
でも2つが分け方があって、わりとその純文学と呼ばれる人はアーティストと呼ばれるもの。
近くて、デザイナー感覚のエンターテイメント小説家っていうのもやっぱりある。
うん、そうだね。
そういう分け方もあるね。
だからもうちょっと汎用性ある言葉で言うとあれか、職人とアーティストみたいなね。
うん、そうかもね。
うん、感じだと思うんだけど。
なんかさ、全然話関係ないんだけどさ、
はい。
椎名林檎がさ、
はい。
私はJ-POP職人だと思ってますみたいなことを前言っててさ、
はぁはぁはぁはぁ。
私ね、椎名林檎大好きなんだけど、
うん。
センスと言葉の考察
今度ライブ行くぐらい好きなんだけど、
うんうんうん。
お前職人かって思ったんだよね。
おぉ、なるほど。
J-POP職人の割には世界観出過ぎじゃないですかって思ったの。
あぁ、なるほどなるほど。
なんか世の中の需要に反応してあんなの作れますかって思ったの。
はぁはぁはぁはぁ。
なんかだからもしかしてアーティストタイプの人って職人への憧れが逆にあるのかもしれないし、
うんうんうん。
職人の人はこうなんかアーティストへの憧れがあるのは何となく何回も見たことあるんだけど、
うん。
なんかもしかしてお互い憧れてるのかもなみたいな。
あぁ、なるほどね。
そう。
結構ね、キキキリンもね、私は職人でみたいなこと言う、なんか。
うんうんうんうん。
求められたことをやるみたいな。
おぉほほほほほ。
言い方をすんだけど、その割にめっちゃ出すじゃんみたいな。
ははははは。
色出してくんじゃん。
そうそうそうそう。
まぁそれが素晴らしいから誰も文句はないんですけど。
あぁはぁはぁはぁ。
だからやっぱなんかね、辞任って不思議だよねって思ったね。
デビット・リンチの影響
確かに。
その分けた時のね。
うん。
自分はそのつもりみたいなのもあるしね。
そうだと思うなぁ。
センスないって俺むっちゃ言われたなぁ。
え、大学で?
大学でも。もうその度に切れ散らかしてたけど。
作ってる人でもそんなこと言うの?
いや、作ってる人にはあまり言われへんかったなぁ。
うん。
私の持論だと作ってるやつはセンスとか言わないから。
いや、ていうかね、その言葉にどんだけ傷つくかお前ら知ってんのかって思うね。
そうだよね。だってこのさ、エビエムさんもめっちゃ傷ついてるもんね。
いや、それほんとに。
うんうん。
もうほんまにね、当時はまだ俺も自分の操作方法が苦手やったっていうのもあるんだけど。
うん。
それに対してその言葉は失礼だって言えへんかったよね。
うん。
ああ、いやからもう抱え込んだね。
そうだよね。
ああ。
そういう意味ではね、僕ね、その本当のセンスっていうのは、
さっきの上坂さんが言ったその1割であると思ってて。
うん。
それは別にね、なんていうんでね、全員あるもんやと思うね。
うん。
例えばなんか何が好きかとか。
うん。
その小説が書くんが好きでたまらない。
デザインするのが好きでたまらないっていう好きとは別で。
うん。
もうシンプルに俺は黒いものが好きとか。
うんうん。
私は猫が好きとか。
うん。
なんかそういうものやと思うんだよな。
うーん。
本当のセンスっていうものは。
うんうん。
例えば時代小説、時代が歴史が好きやから書いてるみたいな。
ああ、でもそうだね。
うん。
作風やモチーフに近いかもね。
そうそうそうそうそうそう。
うんうん。
デビット・リンチって映画監督いるよ。
いるね。
デビット・リンチ俺割と好きやねんけど、
うん。
すごいなんかあの人、謎の瞑想法にハマってはねん。
へー。
あのむちゃくちゃ高等向けな作品とかを作ってて、
瞑想法にハマるってデビット・リンチすぎるやろって思うけど。
笑
うん。
で、なんかその瞑想をやってる講演会みたいな動画があって、
うん。
なんかむちゃくちゃ熱く語ってはねんな。
うん。
で、その後に会場の人からの質問で、
うん。
あなたの作品にはデビット・リンチのね、
うん。
暗闇から人が出てくるシーンが多いですと。
うん。
あれには何か意味があるんですか?って聞かんねん。
うん。
そうしたらデビット・リンチがすごいこう考え込んで、
うん。
結構長いこと考え込むねん。
うん。
マイク持って、
うん。
私は暗闇から人が出てくるシーンが好きです。
って言って終わるねん。
笑
いやでもさ、いろいろ考えてそれ以外なかったんだろうね。
そうやねん。
いや、わかるわかるそれ。
それでええねん。
うん。
うん。
俺はあのシーンをすごい明確に覚えてて。
うん。
いい、いいね。
いいシーンだそれ。
いいっしょ。
多分これがセンスなんやと思うねんな。
うん。
あの好きなものとか好きなシーンとか、
うん。
好きな言葉とか。
うん。
だから私さ、私デビット・リンチより親切だからさ、
笑
全部言うもんねん聞かれたら。
はいはいはいはい。
なんかよくさ、どうして上坂さんの作品には家族が多いんですか?とかさ、
うんうんうん。
どうしてこういう歌にしたんですか?みたいな聞かれた時に、
うん。
まあ短く済ませるなら、
うん。
それが私の癖だからですって感じなんだけど、
うんうんうんうん。
ちゃんと説明した時とかは、結局すべての芸術がそうだけど、
うん。
自分が美しいと思うものや、心をどうしても惹かれるものを表現するのが芸術で、
うん。
で私の場合は、やっぱりそれに引き寄せられるように作っていったら、
結果的に家族が多くなったという感じなので、
家族の歌ばかりを作っているというつもりではありませんみたいな風に、
うんうんうんうん。
デザインのフィードバックの難しさ
まあデビット・リンチの言葉を全部言うとこうなる。
笑
そうそうそうそうそうそう。
I like じゃなくて、
笑
I'm favorite とかじゃなくて、言うとこうなるね。
いやそうなのよ。
うん。
いやそうだと思う、確かに。
モチーフとか、絵柄や色の合わせ方や、とかっていうのはそういうことかもね。
だからセンスに良いとか悪いとかないんだよね。
そうだから、あるとかないっていうその、
出てるとか出てないとか、出してるとか出してないとか。
この言い方がまず違うんだよね。
うんうんうん。
だから、あなたのセンスは暗闇から人が出るってところなんですね、
っていう言い方が多分正しくて、
笑
その、つまり正しいセンスっていうのは正癖に言い換えた方がいいということ。
うんうんうんうん。
いや本当に。
うん、癖って言った方がいい、多分。
なんか青をやたら使うデザイナーさんに、
今回の青はすごく面白い使い方してるねっていうようなことやね。
そうそうそうそうそう、そういうこと。
そういうことになるよね。
うん。
そうなんだよね。
っていうかね、クリエイターにまずね、
癖を聞く時点でちょっと失礼だなって私は思うの。
笑
いやだって、別れようだしさ。
うん。
別れようっていうか、そのなんていうのかな、隠してもにじめれちゃうなんかやっぱ癖じゃんか。
うん。
だから、それを尋ねたり質問するのってなんかちょっと悪いよね、なんか。
うんうんうんうんうん。
なので、今の日常会話で俗に言われるセンスって言葉は、はいした方がいいですね。
うーん。
だからこのエビエムさんの場合のさ、
うん。
その、上司が何か、なんていうんやろな、選択権とか決定権ある場合は、
はい。
切れながら問い詰めるしかないやろ。
いやそうだよね。
本当に。何かしらその人は変更してくれという意味でそれを言ってた時に、
うん。
一回センスという言葉で一回切れておいて、で何を変えればええねんって話やもんな。
そう。
うん。
でもね、広告代理店って本当にこういうことがある。
あ、そうなんや。
すごくある。
へー。
でも、私の勤めてたところで言うと、社内の人は基本その経験者が多いから、
うん。
なんも分かってねえクライアントとかがこういうこと言ってくるね。
へー。
うん。いわゆるそのクソリプみたいな感じで、
うん。
クソフィードバックと呼ばれるものの一種ですね、これは。
はいはいはいはい。
クライアントが、えー何かもうちょっと明るくしてくださいみたいな、
はいはいはいはい。
じゃあどうしろ中年系のフィードバック。
あー。
っていうのがデザイン界隈はとにかくあって、
はいはいはいはい。
だから私は人にデザインを戻すとき、理由とポイントをめっちゃ明確にするようにはしていて、
うん。
なんか今回の新刊の本のデザインとかもそうなんだけど、
うん。
こういう理由でここの色を変更してほしい。
例えば上に重ねた文字の過読性が低いので、
うん。
コントラストを高めるために黒にしてほしいとか、
うんうんうん。
今回のデザインの目的はこれなので、それに沿うようにこのようにしてほしいみたいな、
うん。
ぐらいまで戻さないとデザイナーは困るから本当に。
うんうんうんうんうんうん。
でもなんかそれやってて思うんだけどさ、私のフィードバックが具体的すぎて、
うん。
じゃあお前がやれよって思われないかなみたいな、
あーなるほどね。
気持ちにもなる。
うん。
はーはーはーはーはーはー。
なんか向こうは言われた通りの作業をするだけになってしまうから、
うんうんうん。
もう画面上で。
なんか難しい。
それがすごくやっぱりね、デザイナーさんと協業する時の難しさ。
まあ言い方とかはあるやろし、
うん。
もちろん。
ただね、それができひんから頼んでるっていう前提がまずあるしね。
いやそうなんだよね。
そう。両方できるならね、ちょっと話は別やねんけど、
うん。
例えばできねんことを頼んでる場合は、まあ言い方になんにやるなそれってな。
いやそうだね、だからできるだけ角が立たないようには気をつけてるんだけど。
ははははは。
難しいね、デザインのフィードバックって。
なんか、
そう。
こんだけ言葉をなりわいにしてる私でもすごく難しいから、
うんうん。
まあその辺の上司には難しいのかもしれないですからね。
あー。
だからこんなにね、みんなデザイナーさんって困ってるのかもしれない。
かもしれんね。しかもなんか明確なイメージみたいなのが向こうにもあるんかもね。
なんかその明確というか、明確な抽象的なイメージというか。
そう、そうなんです。そうなんです。
ははははは。
なんか結局散々リテイクいろいろやった後に結局背景赤にしてほしいだけだったとかすごくあるので。
あー、それは聞いたことあるわ。
そう、でもやっぱみんな無意識でうーんとか言うからそれに気づいてないみたいな。
なるほどなるほど。
そうなんだよね。
小説とかをたまに友達とかにちょっと読んでほしいとか言われて読んだりすんねんけれども、
うん。
答えるときはむっちゃ俺感情を込めて答えるな。
おー。
なんかそれこそ俺編集者でもなんでもないし、
うん。
俺の答えが当てるかとかもわからへんやんその場合って。
うん。
センスに対する誤解と感情の重要性
だからもうここはほんまに好きやったみたいなのは、
うん。
むっちゃやっぱその時の感情の倍入れで喋るな。
うーん。
うん。じゃないと伝わらへんしじゃないと喋っててもおかしくなるなって思う。
いやそうだよね。
うん。
うん。
自分がね編集者で編集長とかでみたいな立場やったらまた変わるかもしれんけど、
うん。
なんかそういう芸術であっても小説であってもデザインであってもこう言語じゃないものを直すときは
割と感情っていうものをしっかり伝えんとなって思うな。
そうだよね。
うん。
いや編集者さんに原稿送って感想来ないとへこむもん今でも。
うふふふふ。
だからやっぱ一旦ねみんな、
うん。
作り手のことは一回褒めてほしい。
うんうんうんうん。
一回褒めてからダメ出ししてほしい。
はい。
うふふふふ。
一回ちょっと本気で褒めてほしいな。
うん。
あのーフィードバックをするときはね。
確かに。
うん。
センスいいとかじゃダメだよ。
うふふふふ。
そう。センスって、センスいいって言われたら言われたで、なんか努力してないようにも感じない?
なんかわかる。
うん。
ないって言われたら感性を全否定されてるように感じるし、
うん。
あるって言われたら言われたで、生まれつきできる人みたいなさ。
そうそうそうそう。
なんかあなた顔がいいですねみたいなさ。
うふふふふ。
それ俺頑張ってないんだけどみたいなさ、感じになるから。
結局ね、誰も幸せにならないと思う。
うふふふふ。
あとなんかよくさ、ファッションセンスがいいとかも言うじゃん。
うん。
私ね、あれも同じことだと思ってて。
うん。
ファッションセンスがいいと俗に言われる人っていうのは、
その服に対して並々ならぬ情熱があった結果試行錯誤してそうなってるだけだから。
うんうんうん。
そうそう。デザインとか創作と一緒なんだなって思ってて。
そう。だからファッションセンスがないとかダサいとかって一般的に言われる人って私は、
この人は服に情熱がそんなに高くないタイプなんだなっていう風に思っているので。
うんうんうん。
でも私も情熱そんなないことって無限にあるんで。
うん。
センスの良し悪しで断罪するみたいなのって等しくおかしいなって思ってますね。
ファッションセンスと自己表現の多様性
うーん。
そうか、なんか今ちょっと分かった気がする。
ん?
例えばさ、俺割とファッションセンスがないと言われたこともあんねん。
あ、そうなんだ。
俺センスがないと言われたばっかりやんけ。
ははははは。
ほんとだ。
なんかまあ言われやすい性格っていうのはあるかもしれないけど。
うん。
で、その時はもうなんかわーってなってたんやけど、
なんか割とある時期からいろんな本を参考にしたり、
いろんな色を参考にしたり、みたいな感じで、
こうむちゃくちゃ服が好きなわけじゃないけど、
まあなんか今回このファッション誌、雑誌とかインターネットにある色合いで着てみようみたいな。
うん。
っていうのを続けてたら、おしゃれやねんみたいな言われた時期があって。
おーおー。
あ、そういうことなんみたいな。
うんうんうん。
すごいあ、そういうことなんやーって思ってんけれども、
これってそのあんまり興味がないっていうのがまず前提にあったのと、
いろいろ勉強する機会が今多いからできたことであって。
うん。
例えばこれがさ、その作品作りとかってさ、
割と人生をかけちゃうやん。
うんうんうん。
で、人生をかけちゃうものやからこそセンスがないに対して全否定された気持ちなんやな。
いやそうだねー。
あー。
服とかいうもんでもないもんね。
そうそうそうそう。
褒められたらちょっと嬉しい、けなされたらちょっと悲しいで済まないもんね。
済まないだろ。
人生はね。
そうそうそうそう。
これが俺の人生だ、これが俺の歓声だって思い入れて作っちゃうものほどセンスないって言われた瞬間に、
あ、終わったってなるね。
いやそうだよねー。
そういうことか。
うん。
あん時悲しかった理由はそれか。
そうだよねー。
あー。
でも、なんていうんやろな。
全然このエビエムさんとは違うところにあるけど、
かつて自分がそうやったとしたら、
ちゃんとお前人生も面白いぞって言ってあげたいな。
うんうん。
人生は人生でお前おもろいと。
うん。
おもろい時こうあると。
うん。
だからちゃんとそれを踏まえた上で作品作れよってなるの。
そうだね。
うん。
あー。
頑張れ。
そうだねー。
だから全然エビエムさんも全否定されることはないし。
うん。
その筋合いもない。
筋合いがないね、そう。
うん。
てかね、ほんとにセンスとかいうやつの言うことはだいたい間違ってる。
うん。
あの、だってさ、この上司が言ってる、その想像してる抽象的なイメージがさ、
うん。
クソダサい可能性すごいあるよ。
あるねー。
うん。
だからもういいです。もう。
ヘイヘイ、どんなの作ればいいんですか、参考10個持ってきてくださいよって感じだよね。
そう。
そう、だからあれだよ、デザインフィードバックが苦手な人はこういう風にしてほしいのサンプルを5個か10個持ってきてくれたら多分わかるからね。
うん。
言語にしなくても。せめてそこまでやんなさいよって感じだな、作り手の苦労を考えると。
ピンタレストで求めてから来いって。
いやマジでそう、ピンタレストのアカウントを作って半年守れっていう話。
ピンタレスト、日本語と英語で出てくる画像違うから。
そうだね。
そう、やっぱそういうとこからちゃんとやってきてください。
ほんまにそれ。
本当にそう。はい。頑張れー。
頑張れー。
植坂あゆみの私より先に丁寧に暮らすなでは、リスナーの方からのトークテーマのご提案、ご質問、ご相談などをお待ちしております。
投稿の際はぜひラジオネームをつけて送ってください。
送り先はポッドキャストの説明文に載せてあるURLまでお願いします。
また感想などはハッシュタグよりすなでポストいただけると、常に私とうかいさんが巡回しておりますのでよろしくお願いいたします。
31:18
コメント
私は「センスがある」は「緻密な分析や豊富な知識量」から「相手に対して適切なアウトプットが出せて」「その結果が相手の期待や想定を超えている」時に発露されることだと頭の中で変換しています。 だから「センスがない」と言われるなら、「分析は足りているか」「意表をつけているか」「相手のニーズは摘み取れているか」などを考えます。 長らく写真を趣味としてやってきておりますが、「センスのいい」写真も被写体を細かく観察してそぎ落として、見た人が「は!その視点!その表現!その味!」とびっくりする写真かな、と思っています。
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