1. 上坂あゆ美の「私より先に丁寧に暮らすな」
  2. #83 言葉で創作をするときの..
2024-09-19 32:20

#83 言葉で創作をするときの心構えの話

【今回の内容】
二人の作詞経験 / 自分の創作に自信を持つには? / マジの気持ちをマジで書くと恥ずかしくない! / 無理にオチを付けようとしない・まとめない・借りてきた言葉で言い回さない・ / ベタな流れに吸収されない心 / 悲しかったとか嬉しかったとか書かなくても本音は書ける / 詩は結論を言わずにどれだけのことを伝えられるかゲーム / 漫画『違国日記』/ ここまで研げば殺せる!って思えるところまで研ぐ / 漫画『これ描いて死ね』/ 「全員に届け」とか「誰にもわかられなくていい」は良くない / 「誰か一人に届けたい」と思って書くと自信が必要なくなる / 死後に手紙を公開されるやつ自分は嫌だけど人のは見たい / 一回締めかけたけど / 爆売れして歌詞書かせてくれ〜!!

【出演者】
歌人・エッセイスト 上坂あゆ美 https://x.com/aymusk
京都の僧侶 鵜飼ヨシキ https://x.com/ziruziru1986
(番組公式SNS https://x.com/yori_suna)

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00:08
上坂あゆ美の、私より先に丁寧に暮らすな。
次のお便りです。ラジオネーム、ゆきまるさん。
上坂さん、うかいさん、こんにちは。少し前のリスナーメンションの件、ありがとうございました。これからどうなっていくのか楽しみです。
ああ、あのお便りくれた方かな。ありがとうございます。さて本題に入りますが、僕は今19歳で、将来はミュージシャンをやりたいと思っています。
なので自分で作詞をしてみようと思い、1曲書いてみたのですが、どうにも自分が書いた詩がダサく見えてしまうのが悩みです。
もちろん、まだ作り始めて間もないので、自分が納得できるような詩が書けるとは思っていませんが、自分の創作したものに自信を持つにはどうしたらよいのでしょうか。
心構えなどのアドバイスをいただけると幸いです。よろしくお願いします。ということで、ありがとうございます。ありがとうございます。
青春だね。とてもいいよ。
19歳で作詞いいね。
しかも1曲書いたのすごいですね。
そこからが始まりですからね。
うかいさん、曲書いたのいつでした?初めて。
高校3年時かな。
ほぼ19歳じゃないですか。
ほぼ19歳。あの時ドトールで書いてたわ。
その時の指導でした、自分で。その当時の満足度として。
俺はどちらかというと、無知かゆえの自信みたいなのがあったな。
でも大事だよね、それって。
かっこいい、かっこいいことを書いてんじゃね?って気持ちで乗り切った。
それってさ、まだ覚えてたりする?
でもね、その時はね、完全にナンバーガールにかぶれてたから。
具体的な言葉は思い出せないけど、ナンバーガールみたいなことを言ってた。
今考えるとそう思うってことね。
どちらかというと、自分の内情を告白するというよりかは、風景をどう歌うかみたいな。
なるほどね。
なるほど。というわけで。
作詞って書いたことあります?
ない。めっちゃやりたいと思ってんだけど、書いたことないし、
あと私は三文子も書いたことないので。
そうなの?
そうなの。だから短歌しかね、詩系だと詩歌だとやったことないんですけど、
でもね、作詞めっちゃやりたいなと思ってるんだよね。
作詞できそうやけどね。
本当?
うん、なんかできそうな気がする。
でもね、私の好きな曲って、電波ソングかアニソンかコミックソングみたいなやつだから、
03:03
ふざけてよければそっちで書くし、
まあまあでもバラードとかも書いてみたいかな、なんでもね。
まだ書いたことないしね。
不思議なことに俺も今、アニソンみたいなのを想像しながら書ける気がするって言ってた。
じゃあもうアニソンなんだ。
アイドルソングかな。
ああ、やりたい。アイドルの作詞とか超やりたい。
なんかそういうグッとある種の、肩を遊ぶみたいな作詞をやったら聞いてみたいかも。
でもそうなんだよね、私のやり方って基本的に既存の潮流を裏切るっていう行為がすごく好きだから、
ロージンホームで死ぬほどモテたいとかも、結局その単価でやられてこなかったようなことをやるっていうのがすごく自分の作風だなとは思うんで、
まあそうだね、そういうことしたいかな。
ヘビメタバンドにめっちゃ可愛い曲書くとか、
だからジャンルなんでもいいんですけど、肩があるものがいいね。
割とその辺って大事かもね。
作詞って多分やっぱりミュージシャンやりたいとか、楽器弾きたい、ギター覚えた、みたいなとこからやっぱりスタートする気がするんですよ。
そうだね。
作詞したいなと思って楽器始める人の方が珍しいんじゃないかな。
まあ確かにね。結果的にそようがった人はいるだろうけどね。
そうそう。
確かに確かに。そっか。
で、じゃあ、ゆきまるさんに贈る、自分の創作したものに自信を持つにはどうしたらよいか。
これね。
大事なことですよね。
いやあ、そう。
ていうか、我々も日々悩んでることでもありますよね。
悩んでますね。
いまだにやっぱ、うわーダメだなーとか思うもん、すごく。
私は結構恥を感じるのが嫌なんですよ。
黒歴史をこれ以上増やしたくないと思って生きてて、
そんな私が思う、後から見て恥ずかしくならない詩の書き方というのは、
これ完全に我流ですよ。
短歌とか詩系でそう言われてるわけじゃなくて、私の考えとしては、
マジの気持ちを書くってことですね。
マジの気持ち。嘘、偽りない。
嘘、偽りない。
で、マジの嘘、偽りない感情を書くってことを心がけると、
何十年たった後に見てもそんなに恥ずかしくない。
技術が稚拙だなとか言うのはあるけど、それって別に恥ずかしくはないじゃん。
06:02
自分って成長したんだなってだけだから。
マジじゃない聞きかけた知識で感情を書き連ねると、
後から見た時、死ぬほど恥ずかしいですよ。
分かった気になってる感がね。
なるほど。
そう、だから怒りでも悲しみでも喜びでも、好きとか嫌いとかでもいいんだけど、
その感情を書くときは、自分が知ってる感情をありのままに書くってのが大事だと思ってて、
昔のことでもいいんだよ、今の自分じゃなくてもね。
いいんだけど、そこを本気で書ければ、別に恥ずかしくないと思う、後から見た時。
その瞬間、書くじゃないですか、何でも。
何でも書いて、その瞬間にはそういう自信みたいのは生まれないもの。
自信というか何やろうね、それってある種の時間が必要なもんやったりするわけじゃないですか。
でもさ、10代なんて特にさ、書いた瞬間は大体天才かもって思うじゃんか。
さっきのうかいさんじゃないけど。
あるね。
でさ、一晩寝て起きたら、うわクズだわって思うじゃんか。
でまぁ、それって別に今でもそうなんですけど、深夜書くとすごくよく見えたりするんですけど。
でもね、本当の気持ちになってるかどうかっていうのは、私は結構書いた瞬間にわかるかな。
なんかさ、無理にオチをつけようとして、なんかその時涙があふれてきたとかさ、
なんかあっけに取られたとかさ、君のなんとかが忘れられないとかってさ、
なんか聞きなじみがある言い回しだから、なんとなく書いちゃうことって全然あってさ。
ただそれが本当じゃなかった時、もしくは本当だったんだけど、
自分の気持ちがその言い回し、よくある言い回しでは言い切れてなかった時とかに、後から見ると恥ずかしいんですよ。
なるほどね。
この時知ってる言葉でやっちゃったなみたいな。
あれがね、結構致命傷なので。
面白いかもそれ。
わかる?この感覚。
なんかね、思い出したことがあって、
うちの大学、今はもうやってないんですけど、昔、僕は卒業した大学でね、小説を読んであらすじを書くっていう授業があったんですよ。
で、それを1年生の間に年間60冊やるっていう。
だから読んでは書いて、読んでは書いて。
で、書いたものの課題とかを他の学生も見たり、先生が添削入れたりするんですけど、
09:01
なんかね、それが誰かに言ってたのが、まとめの一行がいらんみたいな。
で、それがさっき植坂さんが言ってたこととリンクしてて、
終わらそうと思ったりする時って、なんか急に安っぽくなるんですよ。
いや、そうなのよ。
で、それこそ他人から借りてきた言葉だったり、なんかどっかで聞いたことあるような言葉。
で、これをもうどう直すかじゃなくて、取るだけでいいって言われて。
いや、そう。
そう。で、文章って別に実はそういうふうにオチみたいなのつけんでもいいやみたいな。
ある種の全然その前段階で終わることだってできるみたいな。
できる。
なんかそれっていうのを思い出してすごい勉強になって、
で、確かに自分もちょっと長いというか、ちょっとまとまりのある文章を書くときは、
もうごっそり消しちゃったほうが、これおもろいわと思うんだけど、
たぶんそこって今植坂さんが書いたこととリンクするんですよね。
なんか自分の本音の部分はしっかり書けてるのに、なんか変に収めようとしてダメになっちゃってるみたいな。
いや、そうなんすよね。
でも全然あるのよ、今でも。
納めにいってるなとか、まとめに入ってんなみたいな序章な文章ってあるんだけど、
やっぱその視点をもって書いては消すの繰り返しが大事なんだろうね。
そうね、その直すっていうのがやっぱり文章の醍醐味でもあるしね。
そうだね、だからあれなのよ。
例えば付き合ってるけど別れそうな2人みたいなことをテーマにしたときに、
はい、別れましたまで書かなくてよくて、
その別れに至る過程の感情だけ書いて終わってもいいし、
別れそうなんだけど主人公の心の中が実は超ハッピーでみたいなことで、
もうハッピーで終わらせてもいいわけ。
うん、だからなんだろうね、見たことあるベタな流れに吸収されない心とかが、
私は塩かくえですごい大事なんじゃないかと思っている。
あとあれもあるよね、人が聞いてどう思うかみたいなのって割とあらへん。
どういう評価をそもそもされるものなのかみたいな。
そうだね。
割と九回とか二回とかちょこちょこ出てたときあるんですけど、
なんかそこって言い悪いじゃないじゃないですか。
ないね。
どう読んだとか、こう思ったみたいな。
なんかそういう部分で幅が広いものほど面白いなと思ってて。
確かに。
やっぱりある種の、それは小説であっても俳句でも短歌でも同じやと思ってて、
答えが一つでないものって割と言い物されがちかなって思ってて。
12:05
あー、確かにね。
なんか今ふと前の配信で話してた、夏ソングの時のさ、
富士ファブリックの。
うん、若者のすべて。
そうそう、若者のすべてのあの歌詞の解釈の話とかしてたじゃないですか。
したした。
あれって、要するに答えっていうものはよくわからないじゃないですか。
いや、そうなんだよね。なんかさ、悲しかったとか嬉しかったとか一回も言ってないんだよね。
そうそうそうそう。
やけれども、ある種本音を言っているというか。
そう、なんかそうなんだよね。ほんとそうだね。
なんか、最後の花火に今年もなったな、何年経っても思い出してしまうなってだけでさ、
結局その詩って、結論を言わずにどれだけ伝えるかゲームに近いところあるから。
だから、あの人のことが忘れられないなって言わずに、
いかに若者のすべてを作るかっていう話なんですよね。
しかも、その言葉一つ一つは全然難しい言葉を言ってない?
言ってない。
そう、そういうこととかもあるし、
あとはね、異国日記って漫画読んでます?
あ、知ってはいるけど読めない。
まあ、うかいさん100パー好きだと思うんですけど。
マジか?
100パー好きだと思う。この世に絶対はないけど、絶対好きだと思うんですけど。
思うんですけど。
今のもちょっと歌詞にできそうだしな。
あ、やっぱ出ちゃいました。
やっぱり。
ついね。
やっぱり、そようが出ちゃうな。
異国日記って主題は全く音楽ではないのですが、
どちらかというと、人の孤独の話かな。
孤独とそれでもなお家族や友人や人と人はどう関わり合って生きていくか的なことなんですけども、
とにかくね、人物の心情描写や諸々が素晴らしいのでぜひ読んでほしいのですが、
後半で、ちょっとね、これネタバレじゃないとは思うんだけど、
主人公の女子高生がバンド始めるんですよね。
そんで、初めて歌詞を書くと。
で、彼女と同居しているおばがいて、おばは児童文学の小説家なんですよ。
で、おばに、歌詞って全然わかんないよ、どうやって書いたらいいの?みたいなシーンがあって、
その時に、小説家のおばは殺す気で書くって答えるんです。
で、主人公の女の子が、え、なに怖いんだけどって言ったら、
15:01
おばは死ぬ気で打ち、鍛え、研いで、命をかけて殺す、そういう作業。
って答えるんですけど。
で、その後にちゃんと説明というか、なんかあるんだけど、ちょっとパッて出てこないので、
でもなんかめちゃくちゃ共感して、
さっき言った私の、自分の本当の感情を考え考えてそれを書くっていうのは、
まさに刀を研ぐような作業なんですよね。
だから、ベタでありきたりな、どこかで聞いたような表現っていうのは、
もう全然あれなわけ、研がれてないわけ。
無駄が多いのね。
で、それを削って削って研いで研いで、できるだけ本当ってものに近づけていって、
それでここまで研げば、絶対に殺せるって確信する瞬間があって、
殺すってのは比喩だよ、比喩だけど、
なんかここまでやれば、読んだ人の心をさせるって思う瞬間があって、
たぶんね、言葉を研ぐってのはそういう作業で、
私が思うに、殺す気で書くと結構ね、愛せる、自分の作ったものを。
だって研いだしなっていう自信もあるし、
やっぱ研がないで出した言葉は後から見ると恥ずかしい、すごく。
研がれていないって思ったり、そういう恥がくるんだけど、
季節なりとも研ぐことをやった言葉は結構好きだよ、自分は。
第一歌集すごく拙いなと思うところもあるんですけど、
すげえ研いでるし、すげえ殺す気でくるなって思うから、
なんか殺意みたいなものがすごく私は気に入ってて、
これは好きだ、愛せる歌だなって思ったりするし、
あと例が漫画ばっかであれなんですけど、
私漫画大好きなので、
豊田実先生のこれ書いて死ねっていう、
女子高生が漫画書く話がありまして、
そのスピンオフストーリーみたいなやつの中でも、
漫画家の人が売れなくて必死で書いて、
それでも現実は迫ってきてみたいな時に、
限界が来た漫画家が、担当にもつまんねえとか言われて、
全然ネーム通らなくて、やばいやばいやばいみたいな時に、
自分が本当に書きたかったことに出会って、
めちゃくちゃ迫力のある絵で、
お前らみんな殺す、面白さで殺す、笑え、燃えろ、みんな殺す、
いい意味で殺す、どいつもこいつも幸せになれっていうセリフがあって、
18:07
最高と思って、
殺すって別にあれなんだよ、私の作風が強めだから、
強い言葉に聞こえるんだけど、
別にほのぼの日常ものの歌詞でも、
すごくハッピーハッピーな歌詞でも、
殺してやるみたいな、
お前らみんな幸せになれ、そして死ね、みたいな、
研ぎ澄ます方法って一緒な気がしてて、
私は結構、いいものっていうのは、
創作者の殺意と表裏一体の熱量があると思っております。
その熱量っていうのを具体的に言うと、
本当の気持ちのその純度というか、
研ぎ澄ます力だなと思っている。
なるほど、面白い。
なんかその、表現として殺す、刺すとか、いろいろあるけど、
やっぱり書くとなるのは、今聞きながら思ってたのは、
誰かがいるよね、そこに。
そうそう。
割と小説の書き方、概念的な書き方論とかでもよく見るのは、
やっぱり、不特定多数でももちろんいいんやけど、
明確な不特定多数がいるなら、不特定多数でいい。
でも、やっぱりこいつだけに届けたいみたいなところから、
他者を意識するっていうのもまた一つなんかなと思ってて。
確かに、それもよく言われるね。
そうそう。
だから、全員に届けとか、逆に誰も理解せんでいいみたいなって、
結構だぶんな気がするね。
そうかも。
そういう風にやったら、むしろこの人、それは別に、
実在、今ここにいない人でもいいし、
この人だけに絶対100%伝わるように書くってなるときに、
自信が必要なくなるんかな、それって。
なるほど。そうかも。
そうかもしれんよね。
自信って言葉が漠然としているんだよね。
全世界の人に認められないといけないみたいな感じだったりとかすると思うんだけど、
確かにね、あの人に聞いてほしい曲とかでいいかもね。
お前に届けたい曲みたいな。
そうだね。
手紙が結構有名な人の手紙とかって本だったりするじゃないですか。
むちゃくちゃ有名だったら、誤報とかさ。
あるね。
なんかそういうのが面白いのって、やっぱりそこもあったりするのよね。
21:01
私あれ絶対やられたくないけどね。
絶対やられたくないよ。
ふざけんなよって思うよ。
個人情報。
保護法。
保護法。
いや、まじでさ。
でもね、申し訳ないけど面白いよ。
ダザイの手紙とかさ。
めちゃめちゃ面白いよ。
アクタガーの手紙とかね。
自分は嫌だけど、人のは見たいよ。
食べちゃいたいとか書いてるからな。
いやいや、やばいやばいやばい。
君を食べちゃいたいみたいな。
言うよね。
確かに。
そういうのって、ある種の悪い楽しみって言うとあれやけど、
文章ってそういう力もまたあったりするやん。
する。
そういうのを含めて、
やっぱり言葉が誰かのものでない限り、
その言葉を読んだ人は、
誰かにあてたものも自分のものを感じてしまう時があるね。
ってなると書く側からしたら、
何十億という魂がある中の一つに届けばいいという、
その気持ちで十分というか。
確かにそこから始めるのが良さそう。
そこから始めてさ、
多分ものすごくさ、
もう研磨慣れしていった人たちはさ、
小説家とかも、
多分自分が体験していない感情だとしても、
すごく鋭利に書けるんだと思うんだよ。
研ぎ澄ましてるから。
そう。
だから、私全部が自分の本当の気持ちじゃないといけないって言ってるわけじゃなくて、
ビギナーはそこから始めるのがきちと思っているって感じで、
で、その最初の一歩が、
誰か一人にあてて書くっていうことかもしれないね。
そうですよね。
確かに。
あとあれ、
単価作ってる時によく言うんだけど、
私、感情は本当の方がいいけど、
景色とか風景は嘘でもいいってよく言うんですよ。
なんかさ、映画撮る時ってさ、
こう脚本があってさ、
じゃあこのセリフいうシーン土砂降りにしようか、
桜の並木にしようか、
昼の公園にしようか、夜の道にしようかみたいなさ、
そういうのって演出じゃないですか。
だからそこは別に、
詩が一番入る舞台設定にしていいんですけど、
またはさっきのうかいさんみたいに、
とにかく夏のこの空気感出したいとか、
冬のこの寂しい感じが出したいとかで、
もう風景だけをとにかく書くでもいいんですけど、
個人の思いとか感情がメインの歌の場合は、
その舞台設定は結構自由っていうか、
舞台セットとして捉えていいかなと思ってるんですけど、
ただそこに乗ってくる感情がチンプだったり嘘だったりするとともにね、
あれなので、
24:01
あれですね。
あれなのでね。
でも乗っちゃわかるわ。
そうそう、舞台はね、なんかそうなのよ。
植坂さんはすごく現実をそのまま見たままに書いてますよねみたいな、
単価とか全部本当ですよねみたいに言われるんだけど、
実は全然本当じゃなくて、
っていうか舞台とかは、
舞台とかそのモブの人の感じとかは全然嘘も入ってんだけど、
それは映画で言うところの演出であり美術だから、
みたいな考え方なんですよね私は。
なるほど、感情とテクニックね。
それはいいかもね。
割と好きなアーティストで、
ムーンライダース、
僕はすごい好きなんですけど、
ムーンライダースの曲とかって、
すごい歌詞がやっぱおしゃれなんですよね。
おしゃれっていうのは何なのかっていうと、
すごい言葉遊びが上手いというか、
この言葉にこの文脈持ってくんねやとか、
これとこれ合わせんねやみたいな、
あんねんけれども、
確かにそれはテクニックやし、
この人らすごい上手い人らやから、
感情っていう部分で確かに一つのことをちゃんと伝えてるんだよね。
それはすごい今改めて感じた。
感情っていう部分は割とみんな共有する。
言葉遊びの部分は、
作った人からしたらすごい面白いし、
作らへんかった人からしたら、
なんか面白いこと言ってんだみたいな。
テクニックの部分、そこの2つがバランスがあって、
面白くなんねえなって改めて思った。
確かにね。
確かにな。テクニックが分かりやすい必要はないもんな。
ないないない。
ないね。
うん、そうだね。
そこには好き嫌いやっぱりあるしね。
あるね。
いやあ、そうだな。
私さ、前話したザ・リーサルウェポンズもそうだし、
あとヤバイTシャツ屋さんとかの歌詞、
すげえいいと思ってんの。
なぜなら本当に思ってそうだから。
本当にちゃんと生活をして生きて、
やってないとちょっと軽めのというか、
ネタっぽい曲多いんですけど、
ちゃんと生きてる人の言葉だなという感じがすごくあるので、
すごい好きなんだよね。
なるほどね。
そこまで来ると感情っていうかって感じだけど、
だからみんながみんなエモい必要はないしね。
うん、もちろんもちろん。
本当なんだなっていう言葉を磨くテクニックっていうのは、
たとえギャグっぽい歌だとしても一緒だということです。
そんな感じでしょうか。
ゆかりさん、ゆきまるさん、19歳、
27:00
ゆきまるさんミュージシャン志望に送りたい言葉はありますか?
送りたい言葉は、
もうゆきまるさんはミュージシャンだよ。
どういうこと?
ミュージシャン志望とかないから。
そうだよね、ゆかりさんもミュージシャンだもんね。
俺もミュージシャンだから。
ていうか、もう詩を作ったなら、君はもうミュージシャンだ。
あと作詞家だ。
うん。
なので、
素直になれよ。
違うな。
違うな、素直にはなってるな。
あとね、自分の作品は愛してあげた方がいいよね、基本的には。
それな。
いろいろ言ったけど、
別に根拠なく愛した方がベースはいいと思ってる、私は。
私もそれがすごい難しい性格だから困ってるんだけど、
やっぱ、私の歌最高だなっていうことに勝る自信ってやっぱないよね。
やっぱね、作詞ミュージシャンってすごく身体を伴うじゃないですか。
そのある種の肉迫したものは面白いよね。
え?
なんや、まだ話が続きそうやねんけどさ。
ちょっと一回締めかけたけどね。
そうそう、一回締めかけたけど。
銀卵ボーイズいるじゃないですか。
はい。
有名ですよね。
峰田さん。
そう。僕は前身のゴーイングステディをずっと聴いてて、
ていうか、ちょうど高校生のときやって、
そのときにアホんだら更新曲っていうのがあるんですよ。
で、ちょっとだけ一部歌詞を言ったら、
まだ見ぬ明日に何があるのか、何があるのか僕は知らない。
待つべきなのか、向かうべきなのか、薄ら笑いで歩いて行こうかっていうのがあるんですよね。
で、これはすごい当時の、まだ20代前半の峰田さんが、
もう、わーって歌うんですよね。
で、かっこいいってなったんですけど、
銀卵ボーイズの峰田さん以外が脱退して、
で、脱退した人たちと最後に録音したアルバムの、
一番最後にこの歌詞が出てくるんですよ。
もう泣いちゃうんですよね。
そう。だから20代前半の勢いと、もうそのときは30代中盤ぐらいかな、の、
同じ言葉やのに意味が変わるし、感情が変わるんですよ。
もうそんなん大好きな展開だよ。
そう。そういうものが歌の魔力ってあるなって思って。
だから、それってある種の感情というものは、
変わっても、言葉の器っていうものは、なんか一つの魔術を出すんですよね。
なんか、そこをすごくね、この話を聞きながら、話しながら思い出してて。
30:06
じゃあ、それで言ったら、ゆきまるさんは19歳の今しかね、
出せない感情と作れない曲があるだろうから。
そうそう。
そういうのを絶対大事にしといた方がいいし、データ残しといた方がいいと思います。
で、絶対にその時間は帰ってこないからね。
帰ってこないね。
いや、私もめっちゃ後悔してるよ。
もうちょっと10代、20代の時のさ、自分の考えとかを書いときゃよかったよと思います。
で、また気づくこの瞬間もまだ良かったりするからね。
そうだね。
まあね、でもゆきまるさんは、もうちょっと後に爆売れして、
で、テレビとかメディアから、最初に作った曲はどれですか?とか聞かれて、
で、その時に音源ないと困るから、取っときな。
そんで、そのあかつきには私に歌詞書かして。
聞きたいね。
聞きたいね。
聞きたいね、なんか。
いや、より砂から未来のスターが生まれちゃうとかね、やばいよね。
ふと思ったけど、19歳で聞いてくれてんだもんね。
いや、19歳でこの番組聞いてんのだいぶだよ。
いや、びっくりだ。
聞きたいよね、ほんと。
いや、頑張ってほしいよ。
いや、ほんとに。
え、送ってくれたら聞くよ。
うん。
メールアドレス載ってますんで、番組の。
もしね、聞いてほしかったら送ってください。
はい、というわけで、ちょっと長くなっちゃったけど、こんな感じかな。
ありがとうございます。
はい、では、より砂はゆきまるさんを大変応援しております。
頑張ってください。
大阪あゆみの私より先に丁寧に暮らすなでは、
リスナーの方からのトークテーマのご提案、ご質問、ご相談などお待ちしております。
投稿の際は、ぜひラジオネームをつけて送ってください。
送り先は、ポッドキャストの説明文に載せてあるURLまでお願いします。
また、感想などは、ハッシュタグより砂でポストいただけると、
常に私とうかいさんが巡回しておりますので、よろしくお願いいたします。
32:20

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