2024-05-13 25:26

Lap2 高性能スポーツタイヤ ADVAN NEOVA AD09 開発秘話 (前編)- ゲストは織戸学さん ‐

Lap2は、高性能スポーツタイヤ ADVAN NEOVA AD09 開発秘話の前編です。


 <ゲスト>

織戸学(レーシングドライバー)


<メインパーソナリティ>

勝又智也(モータースポーツMC)


<トークテーマ>

  • 高性能ストリートスポーツタイADVAN NEOVA AD09とは?
  • ADVAN NEOVAの開発の歴史
  • 最新モデルAD09の進化点
  • ADVAN NEOVA AD09のデザイン・外観の特徴
  • ストリートが気持ちよくて、サーキットも楽しいADVAN NEOVA
  • 開発に苦労したポイント・こだわったポイント



<織戸さんのトレッドパターンデザイン>

https://pitpa.cc/44rPHuq


<番組情報>

この番組はクルマ好きの皆様に向けたタイヤにまつわる情報をお届けするポッドキャスト番組です。


普段何気なく使っている車のタイヤは、実は命をも預かる重要な役割を担っています。 そんなタイヤについて、タイヤの専門家やプロのレーシングドライバーをお迎えし、有益な情報からマニアックなタイヤ情報までタイヤにまつわるお話を展開していきます。


<リンク>

Apple Podcast

https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1738398795

Spotify

https://open.spotify.com/show/0fclodFfkCDINNaoah1fBg

ヨコハマタイヤ

https://www.y-yokohama.com/product/tire/

横浜ゴム株式会社

https://www.y-yokohama.com/

サマリー

横浜タイヤのADVAN NEOVA AD09の開発ストーリーについて、レーシングドライバー織戸学さんがゲストとして登場しています。タイヤの歴史や開発の愛情、ネオバの乗り味やターゲットについてお話ししています。高性能スポーツタイヤADVAN NEOVA AD09の開発秘話の前編では、織戸学さんがAD09の特徴や開発コンセプトについて詳しく語っています。

タイヤ開発の歴史
きくタイヤ、タイヤにまつわるエトセトラ!
皆さんこんにちは、桂野智弥です。この番組は、車の走りを支えるタイヤの秘密について、ヨコハマタイヤの提供でお送りいたします。
本日は、富士スピードウェイのそばにあります、ここEMOTION STUDIOにて、ゲストをお呼びして収録をしております。
ヨコハマタイヤのADVAN NEOVAは高性能ストリートスポーツタイヤです。
今回から2回にわたり、ADVAN NEOVAの最新モデルであるAD09の開発ストーリーに迫ります。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、本日のゲストをご紹介いたします。レーシングドライバーの織戸学さんです。よろしくお願いします。
はい、お願いします。こんにちは、織戸学です。
はい、織戸さん、自己紹介を。
自己紹介?自己紹介って難しいですね。
そう、あのポッドキャストで初めて聞かれている方もいらっしゃるので。
そうですか、このポッドキャストを聞いていただいてありがとうございます。レーシングドライバーの織戸学です。
今ではね、もともとはね、ドリフトとかDIYとかやってましたが、ドリフトはやってませんが、今レーシングドライバー1本でね、頑張っております。
さあ、というわけで織戸さん、今回のテーマはADVAN NEOVA AD09のタイヤ開発秘話です。
はい。
はい、織戸さんはですね、歴代NEOVAの、そうなんですよ、開発にね、参加をされていますが、
まずは織戸さんのタイヤ開発における役割から聞かせていただけますか?
あの、NEOVAに関してはAD07からスタートして、AD08、そしてAD09と3作目のNEOVAになるんですけども、
タイヤメーカーでね、この同じ名前をずっと歴代通しているタイヤってほとんどないんですよね。
そのぐらいNEOVAってこう、歴代のね、例えばわかりやすく言えば、一番メジャーなところで言ったら、例えばポルシェカレラとか、そういう名前ってずっと続いていくじゃない?
あの、あれが型番が変わっても。
それと同じようなぐらい横浜の中では、ADVANの中でNEOVAというフラックシップタイヤなんか持っているんですね。
はい。
で、僕の開発の役割としては、基本的には横浜さんがデザインして開発したタイヤ。
それをまずサーキットでテストをします。
その時代のニーズに合った車両を使って、その時代のニーズに合ったタイヤサイル、これをメインにテストしていくんだけど、
そこで良いとか悪いとかをどんどん判断していく。
そこにやっぱりコンパウンドがあったり、タイヤの中のケースの剛性があったり、いろいろ部材があったり、いろんな角度からトライをしていくんですけど、
だんだんやっぱり歴代09になって、結構開発は大変でしたね。
07の頃は逆に言うともうぶっちぎりのタイヤができたんで。
今、おりどさんのお話にあったAD07って話がありましたけど、07から始まるんですね。
07からで、その前はネオバの違う名前だったと思うんだよね。
Mixasとか、そういうアドバンのスポーツタイヤと違うラジアルタイヤがあったんですよ。
そこから07からネオバの開発が、ネオバっていう名前がスタートしたと思います。
でもそこから、おりどさん、以前僕トークショーやらせていただいたときに、ネオバは自分の息子のようだって話がありましたけど。
いや、だってもう07の開発スタートしたのがもう22年前だから、もう歴代ですよね。
織戸学さんの役割とタイヤ開発のテーマ
今回は3世代目。本当にだから自分の息子と言ってもおかしくないぐらい。
やっぱりタイヤ開発というか、タイヤテストっていうのをすごく憧れていて、
そこで要は自分が確認してテストして、
僕のテストの仕方は、自分目線でテストをするんじゃなくて、
お客さんが、一番最初にAD-07のテストをするテーマ。
これはもう開発の人にもみんなに言ったんだけど、タイヤ屋さんに行ってAD-07に交換します。
タイヤを買ってくれたお客さんに。
その人が交差点1個曲がったら、うわぁ最高だなと思えるタイヤ。
そのタイヤ作りっていうのを目指したの。
もちろんそこの高性能、サーキットでラップタイムとかそういうのもあるんだけど、やっぱり基本はストリート。
ストリートで気持ちよく楽しく走れるハイグリップラジアルタイヤっていうのを一番目指してたんで。
そこにはやっぱり本当に何も考えずに交差点を1個曲がったら、うわぁ最高だなこのタイヤと思えるのをテーマ。
それがテーマだったんですね。
そう最初本当に今でもテーマそれは。
09も一緒。
08になっても09になっても。
そこのスタンスは、セオリーは絶対変えてないんで。
だからネオバって歴代のファンがいるんじゃないかなと思うんだよね。
そうなんですね。
ちゃんとその思いが継承されてるから。
だから本当にお客さん、使ってくれるユーザーの目線でテストをしてるんで。
ちなみにその時系列、オルドさんはねもうずっとその開発に携わられてるんだろうですけど、07から08はどういう改良というかあったんですか。
07から08の改良はさらにグリップアップ。
あとはタイムはもうセアアップ。
これが一番のテーマ。
なるほど。
でも07から08ってすごい難しかった。
どんな難しかったですか。
要は07が良すぎたんだよね。
AD09の開発ストーリー
最初が。
07が一気に飛び抜けた良いタイヤができたんで。
07の時もテストしてる時も大変でしたよ。
本当に開発の人たちと文句のいい、文句って言ってたやろ。
オルドさんらしいですね。
いいえ、お互いに。
もっとこういう風にしないと、もっとこういう風にしてよみたいな。
意見のぶつけ合いですね。
開発の人たちも本当はやりたいんだけどできないんだよみたいなところもあったりとか。
そういうので会話をセッションしながらどんどんやってみようみたいな。
でもその07が出来上がってその07は素晴らしいタイヤでファンがいっぱい生まれたので。
ファンの期待も裏切っちゃいけないのが08ですもんね。
そうですね。
その辺が非常に難しかった。
そうですね。
それで08が出て今度は結構長い間ずっと08でしたよね。
ネオバの良さはよくもあると日記が長いんですよ。
なるほど。
多分08も10年ぐらい08Rってあったりとかも来ましたけど。
08ってそれだけまとまったらスポットラディアルタイヤなんで変更する理由もない。
サイズ展開っていうのは多分増えていったんだけどそれだけいいタイヤだったんですよね。
ネオバっていうブランドもそこで確立されましたからね。
そうそう。
サイズによってはまだ07もあるんじゃないかな。
小さい14インチとか。
本当にファンの人は07変えるかもしれないですね。
そうなんですよ。
でも本当に08っていう開発までにまた数年10年ぐらいかかってまた09。
タイヤ開発って皆さん多分なかなかねそういう経験もちろんないと思いますがめちゃくちゃ長い時間かかるんですね。
そうですね。
2年3年っていうのは普通にかかってるじゃないですか。
2年3年経つとやっぱりそこから出てくる車両も変わってきたりとかいろいろ時代のニーズも変わってきたりとかするんでやっぱりそこをどんどん先読みすることも必要だったりとかするんでね。
メーカーとしてはタイヤを開発するタイミングっていうのはやっぱり世の中の何かに合わせてきっと開発をしだすんですよね。
そこの理由は僕も正直詳しくはないけどもいよいよ08の次モデルをやるらしいっていう情報が入ってきてぜひお願いしますみたいな感じから09もスタートして。
もうそれだって今から4年5年ぐらい前じゃないかな。
そうなんですね。
5年ぐらい前だと思う。
1回ねいろいろあって1回リセットしたんですよねタイヤ開発を。
そうなんですね。
そうなんですよ。
じゃあ09を作り出したけど。
そうテストを進めていたんですけどなんかちょっと僕の中で納得いかないというかちょっとこれはネオバじゃないなみたいな雰囲気をちょっと感じて。
もしこれをねネオバとして表に出していった時にちょっとファンが離れちゃうかもしれないなみたいなそういうちょっと逆になんか嫌な恐怖感を感じたんだよね。
それはあれですね。
メーカーさんが次期ネオバAD-09はこういうタイヤですっていうのをいろいろメーカーとして下準備をして開発してきたものが
織戸さんの息子であるネオバとちょっとなんかイメージが違うなっていうのがあってね。
正直そこはちょっと横浜さんと話し合いすることにもなったんだけど
でもなんかやっぱり僕がテストさせてもらって自分が作ったタイヤだよって言うにはちょっと違うなみたいな。
なるほど。
自信が持てなくなったからね。
そこで一旦開発が止まってまたそこからどういう形で再始動したんですか?
いやだから結局まずネオバの良さって誰が見てもアドバンのネオバなんですよ。
パターンが。
トレッドの。
誰が見ても世界中誰が見ても横浜のネオバだねってわかる。
顔してるね。
それが新しい09になった時にちょっと全然違う方向になっちゃった。
それでテストしたんだけどやっぱ性能も出ないしなんかやっぱ違うなと思っていろいろ話をして
ぶっちゃけ08を超える性能が出なかった。
なるほど。
それだけ逆に08も良いタイヤができすぎちゃったんだよね。
07も良くてさらに08も良くてさらに09なんだけど。
そこからさらに上に行くにはもう本当にやりきらないといけないっていうのがあってさあどうしようっていう。
そのAD-09の開発が進めるためになんとオリドさんはトレッドのパターンを俺だったらこうしたいっていう。
だからその時に僕がねいろいろ話をしたんだけどじゃあネオバの開発テーマをみんなで決めようってなった時に
僕は分かりやすく表現したのはポルシェで例えて
ポルシェってやっぱフラッグシップにGT3とかGT2とかGT3RSっていう飛び抜けた性能だけ求めた車種があるわけ。
トレッドって言ったらタイヤで言ったらもうレーシングタイヤなわけです。
でもネオバってそうじゃなくて彼らなんでね。
もう本当にお母さんも乗るお父さんも乗る若い子も乗るおじいちゃんも乗るポルシェ彼らっていうのを目指した。
ポルシェの中でいうと。
分かる?
分かります分かります。
GT1の本当にフラッグシップモデルの彼ら誰もが愛せる彼ら。
昔から変わらない。
ネオバの表情って多分一番そこの表現が一番ピッタリかなと思って。
それ以上飛び抜けちゃうともっとちょっとネオバが違う世界に入っちゃうかなみたいなね。
ネオバはネオバのちゃんとした世界があってターゲットを持っていてそこに揃えるために。
ネオバの開発秘話
言葉で言うとサーキットで速いネオバじゃなくてストリートが気持ちよくてサーキットも楽しいネオバ。
なるほど。
だからサーキットのラップタイムを求めることはしなかったね。
ちゃんと伝統なんですね。
昔からずっと普遍のものがあるわけですね。
そこは僕はどうしても守りたいなと思って。
オルドさんそれいい話。
いいでしょ。
今絶対みんな欲しくなってる。
そのぐらい本当に愛情を持って開発の人たちともどんどん語り合いながら作られてきたタイヤなんで本当にいいタイヤができたなと思ってます。
やっぱり07から08、09まで作る間に開発の人ってやっぱり人って変わるじゃないですか。
変わりましたね。
だからオルドさんがちゃんとネオバの歴史を今の開発の人に伝えないといけないんだ。
だからやっぱりこういう話から入るんですよ。
そういうことですね。
だから単純に開発して作るっていうんじゃなくてやっぱり歴史があるから。
その歴史を継承していかないとネオバじゃなくなっちゃうんです。
それだったら違う名前にしたほうがいいし。
だから最初テストしてた09のね。
これはちょっと難しい、これだったらちょっと僕は責任持てないって言って。
じゃあちょっと一回俺絵描いてみるからパターンネオバっぽいって言って。
タイヤの溝の範囲。
でパターンの絵を俺が描いたんですよ、2種類。
2種類。
そのうちのイシッコがほぼほぼ近いモデルになった。
見たことあったっけ俺が描いた絵。
ないんですよ。
見せてあげようか。
本当ですか。
見せてあげるよ。
誰にもこのポッドキャスト濃いですかって思ったんですけどね。
これ刀の表現で多分分かるでしょ。
分かりました。
ちょっと待ってね。
最近AD-09いっぱい組んだばっかなんで。
じゃあ絶対分かる。
こういう風に組んだばっかなんで。
絶対分かるからちょっと見てください。
ちょっと待ってくださいよ。
でも織戸さんがその絵。
俺ね、そういうね。
絵やろうとかそういうのも含めてそうだけど。
結構俺絵描くから。
絵心があるんですね。
絵心満載なのよ。
そう見えないですけどね。
見えない?
見えないかね。
見えない。
だから今そのAD-09の原画を僕が見て、
皆さんに言葉で伝えますから。
絵心があるかないか。
絵心ある!
すごい!
これ。
これです。
これすごいですね、織戸さん。
ネオバでしょ。
ネオバ、ネオバ。
これ最初だからこのパターンと、
この最初3本溝パターンを使った。
本当だ。
ただやっぱりこっちだと合成が出ない。
ブロックの。
寄せられた方だと。
やっぱりこっちでしょってこれ。
そうなんですね。
ほんとネオバですね。
ちゃんと下にマックス。
これ俺が絵描いた手書きで。
ちゃんとマックス俺のサイン入れじゃないですか。
そうですよ。
これもう本当すごいことですよ。
これ今あれですか。
横浜ゴムさんの本社に飾ってあるんですかね。
飾ってないです。
飾ってないよ。
これ見たってこれはタイプDとネオバをいいとこ合わせて
横浜のアドバンのフェイス。
これを全部取り入れたパターン。
これ堀戸さん好評していいやつなんですか。
見せても。
これだって横浜の人結構持ってる。
この放送後にこれアップしてくださいよ。
みんな見に行きますよきっと。
これね。
ネオバ分かったでしょこれ。
すごいすごいすごいです。
これです。
その絵を見て。
もちろんそこから何パターンか横浜も提案するパターンがあって
そのパターンもその時期パターンに入ってきて
何種類かある中でいろいろテストしていく中で
このパターンで行こうっていう。
それが通ったというか。
だからより俺にとっては子供の存在になっちゃった。
セロピューが。
なるほど。
そのぐらい愛情を持って責任を持って
やっぱネオバっていうのは開発させてもらってるんで。
そうなんですね。
だから熱いことも起きちゃうし。
ネオバのデザインと剛性
起きちゃいますね。
起きちゃいますね。
でもしょうがないよねやっぱね。
今のその熱いことっていうのは言葉っていう意見を交わすときに
熱い思いが出ちゃう。
出ちゃう出ちゃうよね。
MAXオリオン出ちゃうわけですね。
MAXオリオン出ちゃうんだよね。
でもそんなこだわったトレッドパターンが
当然オリオンさんがデザインしたトレッドパターン
タイヤの表面が採用されてるんですけどデザインが。
それ以外にこのAD-09でこだわったポイントってどういうところ?
やっぱりねパターン剛性が上がってくると
そこでゴムも良くなってくるでしょ?
何が起きるかって言うとグリップが上がるわけ。
そうですね。
グリップが上がると何が起きるかって言うと
タイヤのケースが今度負けてくるわけ。
ケースって言うと?
中の部材、ケース、剛性、タイヤの剛性が。
だからそれで最近の車って当時07でテストしたのは
シルビアとかそういうランサーとかね。
当時の昔のチューニングカー。
でも今ってやっぱ19インチ20インチが当たり前になってくるじゃん。
タイヤでっかくなりましたよね。
タイヤでっかくなる。
タイヤでっかくなると何が起きるかって言うとグリップが高くなるわけ。
車重も重くなる。
そうするとやっぱりタイヤの剛性がすごい必要になる。
ここがやっぱり一番難しかった。
剛性ですね。
タイヤの剛性、そう。
剛性とあとその組み合わせていく素材も必要ですね。
そうそう。だからそこはコストの問題とか
いろんなものが兼ね合いが出てきて
じゃあどこにどうするっていう落とし所が非常に難しかったっていうのは
これは僕の立場ではなくて開発の方の立場。
でもやっぱりORIDOさんとしてはやっぱりこうしたいっていう意見も
もちろんやっぱりそこをちょっとケチると
どうしてもそこの性能が出ないとかっていうのは絶対あるんで
これはもうレーシングタイヤと一緒だけど
ただ量産タイヤとして考えると
そこどうなのっていうのは一番難しかったけど
そこは横浜の開発の人たちがめちゃくちゃ頑張ってくれた。
なるほど。
で、その基本的には出来上がってきて
そう。だからネオバを一言で言うとしなやかな剛性感なのね。
硬すぎて。
なるほど。
そう。だからネオバ履いた人みんな言うんだけど
本当にタイヤの動きが分かりやすいと。
4つのタイヤの動きが分かりやすいから
タイヤが仕事してる感じがめちゃくちゃ
ドライバーとして伝わってくる。
なるほど。
これ一般道でもそういうことが言える。
要はタイヤと会話できるってよく言いますけどね。
そういうことそういうこと。
ネオバの性能とターゲット
ちゃんと路面を捉えているかとか
ハンドルからちゃんとそれが伝わってくるってことですね。
そう。実際にネオバってそういう雰囲気がめちゃくちゃ出てるんで
僕はすごい乗り味好きなんだよね。
やっぱりその自分の乗り味がORIDOさんの中にあるから
そこにしっかりと近づけるために
それはやっぱりそのAD-09バー
そのネオバの歴史なんですね。
歴史ですね。
さっき一番最初に言った
最初の交差点を曲がった瞬間に
そうなんですよ。そこの本当にタイヤらしい
タイヤなっていう雰囲気を感じ取れる
乗った人が感じ取れるのがやっぱネオバ。
そうなんですよね。
ネオバの成長してる証拠じゃないかなと思いますけどね。
ちなみに今ドライのね
要は晴れた日に乗った時のイメージが
僕はものすごく強いんですけど
これウェットの性能
要は雨が降った日の性能なんかも
考えられてタイヤって開発されるんですか?
もちろんウェット性能ももちろん大事なんだけど
やっぱりドライ性能を上げていくと
ウェット性能は正直どんどん落ちてくる。
バランスが難しい。
そこのバランスが難しくて
どっちも取れないんですね。
元のネオバは結構両方を振っていたんですけど
でもやっぱりそこから性能をアップしようとすると
どうしてもドライ方向に行くと
正直ちょっとウェットは落ちてくる。
でも落ちてくるって言っても
びっくりするほどではないので
もうこのぐらいだったら全然ウェット大丈夫でしょ。
もちろんウェットのテストもしてるんで
排水性とかね。
そういうのもあるんですね。
そうだからウェットが飛び抜けてるとは
正直言えないかもしれない。
じゃあタイヤのそのグリップ性能が
例えば10あったとしたら
例えばグリップに7だとしたら
ウェットは3だし。
そんなイメージだよね。
今まで6-4だったのは7-3だったんだと。
これがもっと8とか
ドライに8とか行けば
もっとまた違う方向になって
そこもだからやっぱりテーマとして
最初に決めなきゃいけない部分だったりするんだよね。
でも今タイヤのAD-09がね
どういうタイヤかっていうのは
ものすごくオリドさんが伝わってきたんですけど
逆に先ほどお話をしていたターゲット
先ほど彼らの話がありましたけれども
それはリスナーの皆さんに分かりやすく言うと
どういう人に乗ってもらいたいんですか?
やっぱり車種問わずスポーツカー
スポーティーカーが向いていて
僕らのあくまでも考えは
サーキットをガンガン走る人ではなくて
サーキットはたまに走りたいなって人にちょうどいい。
でも普段街中通勤でも
ドライブでもワインディングでもいいんだけど
普段自分の車と遊びたい人にぴったり。
なるほど。
スニーカートーンまではないけど
高級なスニーカーな感じだね。
本当に履物ですね。
競技用のスパイクとかではなくて
本当にちょっと高級な
自分に合うスニーカーみたいな感じ。
横浜ゴムと織戸学さんについて
なるほど。
ランニングもできるし。
本当にオールマイティに使えるスニーカーって感じだね。
おしゃれでもあるしスポーツもできるしみたいな。
そうなんですね。
分かりやすく言うとそういうイメージ。
なんかすごい分かった気がする。
横浜ゴムさん、リワおじさんもそうですけど
AD09としてこういう人をターゲットっていうか
俺はこういう履物だから
俺を履きたい奴は履いてくれみたいな。
そうですね。
だからサーキットをタイムガンガン出したいって人は
横浜で言ったら
A052とかA050とか
そっちのタイヤに行けばいいし
でもサーキットってそんなに毎回走るわけじゃないから
もっと普段ね、ロングライフで
ネオバのいいところってロングライフなんですよ。
なかなか摩耗しない。
長く使える。
そこは開発の上でこだわらないといけない部分なんで
摩耗が早ければもっとグリップは上げられる。
ただやっぱり摩耗とグリップのバランスも難しいところ。
でもネオバって普段普通に履いてれば
そんなにびっくりすると摩耗しないので
やっぱり長く履けてタイヤを楽しめて
なおかつやっぱりパターンがかっこいい。
パターン大事なんですよ。
ネオバAD09のデザインと開発の秘密
やっぱり一番見えるところですし
タイヤを選ぶときは大体タイヤの表面のデザインを見て
タイヤのパターンを見て決めますもんね。
昨今いろいろレギュレーションの中で言うと
タイヤのパターンって縦みぞが多くなりがちなのね。
音の問題とか転がり抵抗とかいろんな問題で
大体縦みぞメインのタイヤが多いんですよ。
縦に1本入って。
大体フェイスが似てきちゃうんだね。いろんなメーカー。
そうなんですね。
大体今のレギュレーションに合わせたタイヤ作りをすると
どうしてもそういう方向に行っちゃう。
だけどネオバってやっぱりちょっとクニャクニャしてて
ネオバっぽいんですよ。
いつものネオバらしさが。
どっから見てもネオバっていう。
やっぱりそこのパターンはすごい大事かなと思うね。
ちなみにサイドウォール、要はタイヤの横のデザインとか
今回すごいこだわってもらいましたよ。
ビード周りのビードカバーであるとか
あとアドバンネオバって書いてあるところが
少し細かいゴムでちょっとシャレた感じの模様になってるんですよ。
そうなんですね。
見たことないですか?
いやそこまでよく見たことないです。
ネオバって書いてあるところがちょっと細かいヒラヒラになってる。
そういうところも横浜さん今回こだわってくれて。
ビードウォールってホイルを傷つけないように出っ張って。
あれがでも逆に言うと性能にも役に立ったわけ。
そうなんですね。
ホイルに乗るからこうやって。
一石二鳥なんですね。
ホイルに乗るんですよ、バンと。
そこで剛性も出るわけ。
なるほど、あるのとないのではね。
全然違うんですね。
なかなかそこを皆さんにお伝えするのは難しいですけど
是非ネオバのサイド、横の面を見ていただくと
ちょうど接地面に出っ張りがあるんですね。
少しで短角形に出っ張ってますね。
それがあることで衝撃を吸収とかうまく使いながら
ホイルガードにもなるし、やっぱり性能アップにもつながるんだよね。
そうなんですね。
ホイルをガードするだけじゃなくて、ちゃんと性能につながってるんですね。
あれもっとやるともっと性能が出るんですよ。
でも今度それを厚くすれば厚くするほどタイヤも重くなっちゃうし。
重くなるし、いろいろな問題があるんでね、まだね。
いろいろその辺のバランスが難しいんですね。
そうなんですよ。
でも今、おりどさんにはスポーツタイヤ、AD-09の良さをいろいろお話いただきましたけれども
スポーツタイヤのデメリット、逆に今いいとこ聞きましたけど
ただデメリットってどういうところにあるんですか?
デメリットは、やっぱりちょっと摩耗してくるとちょっと音はうるさいかなっていう。
なるほど。
サウンドね。
車内にいて。
どうしてもそこはやっぱりパターンノイズはちょっとあるかなっていうデメリットはちょっとあるかなと。
ただネオバに関しては乗り心地はびっくりするほど悪くないんで
そこはね、内圧、タイヤエアで結構乗り味が変えられるんで。
空気圧。
空気圧。
デメリットで言うとそういうところじゃないかな。
だから一般のコンフォートタイヤと比べると音はちょっとうるさいし、乗り心地は少し悪いし
あとはやっぱり摩耗で言ったらそういうコンフォートタイヤよりは少し悪いかもしれないけども
それほどスポーツカーに乗っている人にとってはデメリットはないと思う。
なるほど。
あとは、やっぱりネオバとかそういうスポーツラジアル対ハイグリップ高性能の
履いていると安心なんですよ、運転が。
要はグリップが高いから事故が起きづらい。
安全運転に繋がるんだ。
安全運転というか、だから車の性能が上がるんで。
グリップが高ければね。
でも突然ね、誰かがパッて飛び出す時に。
そういう時も止まりやすいし、避けやすいしっていうメリットはやっぱりありますよね。
今のもちろんタイヤは全て素晴らしいですけどね。
でもそれでも、その本当にちょっとしたことでタイヤの性能で
いろんなことを交通安全にも繋がるし。
あとはやっぱりそのタイヤを楽しむっていうことでね。
やっぱりそこの集中して運転することが安全運転にも繋がるんでね。
そうですね。
ただ今、織戸さん、この世の中タイムアタックがね、ものすごく流行ってますけど
AD-09、やっぱりそのタイムアタックユーザーには履いてもらいたいと思うんですけど
こういう使い方をするとすごくタイムが上がる。
今回はレーシングドライバー織戸マダムさんにお越しいただき
高性能スポーツタイヤアドバンネオバAD-09開発ヒファについてお話しいただきました。
この話は次回に続きます。
次回のエピソードもぜひお聞きくださいませ。
さて、この番組では皆様からの感想や質問を大募集しております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
Apple Podcast、Spotifyのレビューでも構いません。
こちらをいただけると大変励みになります。
どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、次回のエピソードでお会いしましょう。
お相手は勝和田智也でした。
25:26

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