2025-11-03 32:21

Lap45 「最終ラップの逆転劇」 KONDO RACING 9年ぶりGT500制覇!- ゲストは松田次生さん、名取鉄平さん -

スポーツランドSUGOで行われたスーパーGT第6戦GT500クラスで、KONDO RACINGが9年ぶりの優勝を果たしました!今回は、その劇的な最終ラップの逆転劇を中心に、松田次生選手と名取鉄平選手が当日のレースを振り返ります。予選から決勝、チーム戦略、そして優勝に至るまでの裏側をドライバー視点で振り返ります。


<ゲスト>

松田 次生(レーシングドライバー)

名取 鉄平(レーシングドライバー)


<メインパーソナリティ>

サッシャ(実況アナウンサー)


<トークテーマ>

予選で選択したタイヤとQ1・Q2の振り返り

KONDO RACINGのスタート戦略とピットインのタイミング

名取選手が語る「ゾーン」に入った最終ラップ

トップに立った瞬間の気持ちと勝利の瞬間

2人の関係性と、チームとしての成長ストーリー

モータースポーツを盛り上げるための次なる挑戦


<番組情報>

この番組はクルマ好きの皆様に向けたタイヤにまつわる情報をお届けするポッドキャスト番組です。

普段何気なく使っている車のタイヤは、実は命をも預かる重要な役割を担っています。 そんなタイヤについて、タイヤの専門家やプロのレーシングドライバーをお迎えし、有益な情報からマニアックなタイヤ情報までタイヤにまつわるお話を展開していきます。


<番組 X>

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サマリー

2025年のスーパーGT第6戦で、KONDO RACINGは9年ぶりに優勝を果たします。松田選手と名取選手がレースの詳細について語り、特に最終ラップでの逆転劇が印象的です。KONDO RACINGが9年ぶりにGT500での勝利を収めた瞬間や、その背景には選手たちの努力と成長があります。松田次生選手と名取鉄平選手がレースの戦略や最終ラップでの逆転劇を詳しく振り返ります。KONDO RACINGが9年ぶりにGT500を制覇し、松田選手と名取選手が優勝の舞台裏を語るエピソードです。彼らの勝利にはそれぞれ特別な意味があり、今後の目標についても掘り下げられています。

00:00
吉岡里保です。ヨコハマタイヤは雨に強い。ウェットグリップ性能グレードAのタイヤのサイズ保有数業界ナンバーワン。
雨の日に短く止まれる安心感を多くのドライバーに届けたいから。タイヤは雨で選ぼう。ヨコハマタイヤ
きくタイヤ。タイヤにまつわるエトセトラ。
こんにちは、サッシャーです。この番組は、車の走りを支えるタイヤの秘密について、ヨコハマタイヤの提供でお送りいたします。
KONDO RACINGの勝利
2025年の9月、スポーツランドスゴーで行われたスーパーGT第6戦GT500クラスで、KONDO RACING 9年ぶりの優勝なんですよね。
KONDO RACING 5番グリッドからスタート。レースの中で着実に順位を上げました。
中盤には激しい接戦がありましたが、最終ラップで見事な逆転を果たして優勝。その劇的な勝利を掴んだドライバーのお二人に今回はご登場いただきます。最後までお楽しみください。
それでは本日のゲストをご紹介しましょう。KONDO RACINGのドライバー、松田辻夫選手、名取てっぺい選手です。よろしくお願いします。
今回はスーパーGT第6戦スゴー、9年ぶりの優勝となったレースを、予選からファイナルラップまで、ドライバーからの視点で詳しく聞いていきたいと思います。
今でも忘れられない、僕としても25勝という記録のレースだったんで、最多勝。その記録を僕は達成しちゃったんで、ちょっと緊張の糸が切れて、今年限りでGT引退というか、卒業しようという気持ちになってしまったんですけど。
でも序盤からあのレースを思い出すと、トムス抜いて、3号車抜いて、16号車抜いて、最後関口選手とバトルして抜いたんですけど、ちょっとその後ピックアップとかで抜き返されちゃったんですけど、うまくいけば今回表彰台圏内は全然いけるなという感触はありましたね。
ナトリ選手も鮮明に覚えてますか?
津川さんがめっちゃ泣いてたのは覚えてます。
泣かせたのは彼なんですよ。それで僕自身もね、泣いたっていうこと自体あんまりレースでないんですよ。
そうなんですか?
ゴールでちょろっと涙出ることはあるんですけど、あんまり大泣きすることはないんで、あの時ね、ちょっと僕の中では込み上げるというか、やり切った感がちょっとあったのかなって思いますけどね。
今までで一番泣いたレース?
一番泣いたレースです。
マジっすか?
泣いたレース泣いたレース。
嬉しいっすね。
知らなかったですか?
知らなかったです。
でも下呼吸になるくらい泣いてたって言ってますけど、そこまで泣いてないです。
ちょっと思いました。
でも感動のレースだったということで、そのスーパーGT第6戦の都合を2人に聞いていきましょう。
まずは予選から始めましょうね土曜日。Q1は9番手での通過。
あの時のチームの雰囲気、Q1走った時の感触は振り返ってみてどうだったんでしょうか。
松田選手がまずQ1でしたよね。
Q1自体は僕たちとしてはレースを長く持つタイヤを選んだっていうのもあって。
固め。
固めを選んだっていうのは。
タイムは出にくいですよね。
そうなんですよ。
とにかくQ1は絶対通らなきゃいけないっていうのがあったんですけど、なんとか9番手で通過できたんで。
それがナトリ選手につなぐことができたんでよかったかなと思いますね。
思ったよりもタイム伸びなかったって印象なんですか?
いや、でも逆によく入ったかなっていう。
通らなくてもしょうがないぐらいな感じでしたね。
うん、ですね。
もう結構最近のQ1は接戦なんで、ちょっとしたミスとか、あと結構いいドライバーがQ1みんな通るために入ってくるんで、
そのあたりもね、僕たちにとってはギリギリかなって思いながら通ったんで、あとはQ2はナトリ選手に任せようっていう感じでしたね。
じゃあまあ予選よりもレースを重視した戦略だったってことですね。
そうですね、はい。
そしてナトリ選手がQ2。
はい。
どうでしたでしょうか。9番手なんで、Q2の目標はどのぐらいだったんですか?
まあトップ6いければいいかなぐらいで個人的に思ってて。
あ、じゃあQ2の方がタイヤはちょっと柔らかかったってことですか?
いや、一緒ですね。
同じなのに?
同じです。
もっと上行こうとした?
個人的にはフリープラクティスで、雨が降っちゃっていいけど、ニュータイヤ僕履けなくて、ちょっとスゴーあんまり好きじゃないのがあるんで。
あ、そうなんだ。
大丈夫かなって心配はあったんですけど。
辻尾さんの同じタイヤ履くんで、フィードバックとかいろいろ、タイヤの温め方とかいろいろ聞いて、すごいなんか自信は持ってたんで。
はい。
トップはリアリティがずば抜けてたんですけど、その2位3位4位ぐらいは結構僅差だったんで、もうちょっといけたらいいなっていうのは、予選終わってからの反省ではあるんですけど。
その中でも5番手は個人的にすごい悪くなかったのかなとは思いますね。
松田選手的には5番手は?
いやもう上出来だったと思いますね。僕自身もちょっと固めのタイヤだったんで、上手くいってさっき言った6位以内に入れば上出来かなっていうのがあったんで。
5番手って順位に出た時に、このタイヤで5番手なら結構いけるんじゃないかっていう感じはありましたね。
そうすると予選後、レースに向けて、もうチームとしては、これはいけるぞっていうような雰囲気だったんですか?
僕たちにとっては未知数な感じなんですね、いつも毎回。だけど、その路面学都合は張り替わったじゃないですか、新しく。
それを見越したタイヤだったんで、うまくはまれば絶対いけるっていう感じでしたね。
張り替えたばっかりなんで、どっちかというとグリップはある方だということですね。
ある方だったんで、やっぱりそのタイヤに対しても入力が大きいので、そのタイヤのゴムを持たせなきゃいけないっていうね、ゴムを選ばなきゃいけないので。
それがどっちかというとちょっと僕たちにとっては、一発は出にくいけど、レースは絶対いけるっていう自信はあったんで、そのゴムが結構ドンピシャだったかなっていうのはありますね。
なんという選手、近藤監督の雰囲気はどうだったんですか?予選後、覚えてますか?
そうですね、基本でも今年に入ってから予選は比較的いい方だったんで、どちらかというとその決勝への不安がやっぱ僕らは、特に天気予報、天気に左右されるのがやすいんで、そこがうまくはまればっていう感じは毎回あるんで、そこが安心できない状態では、チーム全体的にありましたね。
じゃあ近藤監督もちょっと険しい表情。
どちらかというとどうだったんですかね?
いやでも、近藤監督がいつも頑張れよっていう感じなんで、前向きな感じはいつもね。
そうなんだ、じゃあその雰囲気にチームが乗っていくみたいなところが、近藤監督の役割でもあるというか。
そうですね、だからそれに僕たちも応えなきゃいけないなっていうのを感じてますけどね。
そして日曜日の決勝レースです。5番グリッドからのスタート。序盤から松田選手、順位を上げていくということなんですけれども、まずレース前はどんな戦略だったんですか?
とにかく今回は僕がスタートをいくっていうふうに託されて、だいたいSUGOとかっていろんなことが起きて、FCYだったりセフティーカーリスクっていうのがあるんですけども、それで早く入る人が結構いるんですよね、ファーストスティンと。
だけど同じタイヤを後半のてっぺいの部分でも使わなきゃいけないので、前半はとにかく半分弱ぐらいまでは引っ張らなきゃいけないなっていうのもあったので。
そうか、後半はもうちょっとグリップが良くなるから、真ん中手前でもいいけど、なるべく真ん中まで持ってきたい。
全力の逆転劇
持ってきたいっていうのがあって、それで僕自身もちょっと頭を使いながら走った序盤ですかね。
でもどんどんと順位を上げてきましたよね。
そうですね、だから僕たちが選んだ固めのタイヤっていうのが好走して、周りはどちらかというと結構予選順位がいい車が多かったんで、レースでこれうまくはまればいけるかなっていうのもあって、だから4,5周ぐらいしたらひょっとしたら全部抜けるんじゃないかっていうぐらいの感触はありましたね。
やっぱりそれは予選重視で柔らかめのタイヤに対して、だんだん自分たちのタイヤが周回ごとに有利になっていったってことですか。
そうですね、だから16号車の車のタイムを見たときにこれ本当に持つのっていうようなタイムを出してたので、それが逆に僕たちにとっては似たようなタイムは出せたんですけど、でもレースいざ始まってみると周回を重ねるごとに速くなったっていうのはありましたね。
でトップに立ちましたね、24周目でした。
そうですね、トップに立ったんですけど、ちょっと300クラスの車の最終コーナー、どっちかというと最終コーナーに引っかかっちゃうとピックアップめちゃめちゃ拾いやすくて、それがついて離れるまでにちょっと時間がかかっちゃって、39号車にまたちょっと先行されちゃったっていうのもありますね。
この辺のタイミング、那鳥選手はどう見てたんですか。
那鳥 杉尾さんめちゃくちゃイケイケで頑張ってるから、俺もちょっと頑張んないとなってプレッシャーを感じてましたね。
ペースいいじゃんみたいな。
那鳥 なんかでも、杉尾さんの走りを見て、これもしかしたら今週イケちゃうやつかなって、すごい僕の横で近藤監督も見てて、すげえなんか気合い入ってて。
なんかガッツポーズすごかったよね。
那鳥 杉尾さんがオーバーテイクするたびに、おっしゃーって感じ。
もう一体感が出てたんですね。
那鳥 すごいいい雰囲気でレース進んでましたね。
そんな中、FCYもあって、結構レースがその後荒れるんですけど、残り時間の勝負になるんですけど、この辺、ドライバー交代も含めて、無線も含めてどういうチームでのやり取りだったんですか。
那鳥 そうですね、まあとにかく抜かれた後も半分ぐらいまで引っ張らないと後半、那鳥君が持たないっていうのがあるから、とにかくタイヤ持たせてっていうのが指令が入って、結構後半のゴログラップは。
前半の後半ってことね。
那鳥 そうです、前半の後半はかなり辛かったですね。
かなり本当はグリップもなかった。
那鳥 なかったですね。
そして、どこでどのタイミングで入ろうって、その辺は周りを見てやったのか、元々の周回数で決めてたんですか。
那鳥 そうですね、だいたい40ラップ弱ぐらいっていう風に決めてたんで、まあ想定通りの周回数で入れたかなっていうのがありますね。
もうそこに向けては準備してて、イメージしてたんですか、那鳥選手は。
那鳥 そうですね、ある程度作戦はこの方向で行くっていうのはミーティングで決まってたんで、ただ僕ら言った通り天気とか路面温度とかに左右されやすいんで、どこまで行けるかっていうのも本当わからない状況でなかったんで、いろんな状況を見ながら、ラジオとか無線で通じながら、結構コミュニケーション取りながらって感じでしたね。
で、その前半の終盤がきつかったっていうのは、自分の終盤に向けて不安はあったんですか。
那鳥 いや、でも僕の場合後なんで、路面温度が下がるとちょっとタイヤにも優しくなるんで、そこはもうタイヤ無くなっちゃってもしょうがないぐらいでも攻めていこうと思ってましたね。
なるほど。 那鳥 そう、だから一番心配してたのはアウトラップが僕らはちょっと固めのタイヤなんで、そこは心配してて、だからピッと入る前ぐらいにアウトラップで抜かれても今回のタイヤ結構後半で行けるからっていうアドバイスはしてましたね。
なるほど。そこで焦っちゃダメだよって。 那鳥 そこで焦っちゃダメだよって。
それは少し楽だったんですか。
那鳥 もうめっちゃ抜かれましたけど、もう後で覚えとけよぐらいの余裕がありましたね。
実際に乗ってみてフィーリングはどうだったんですか。
那鳥 アウトラップは予選からずっと厳しかったんで、ある程度想像はついてたんですけど、温まってからはすごいペースよく。路面が決勝とか予選になるとグリップ、ラバーが乗ってよくなるんで、その影響もあって思ったよりかはウォームアップも結構想像よりも早かったかなと思って。
それはもうそこまでの経験値みたいなところもうまく生きてきたところもあるんですか。
那鳥 そうですね、基本フリープラクティスと予選決勝で毎回路面のグリップ、ラバーの乗り具合が変わるんで、予選決勝は結構いつも早くなるんで、タイヤの熱が。そこを読みながら、想定よりも全然早い段階でプッシュすることができましたね。
残り時間の勝負になりましたね。
那鳥 そうですね、本当僕らは赤旗がちょっと、運、要素もあるんですけど、そこに助けられた部分もあるんで、本当いいタイミングで赤旗が入ってレース、全部差がなくなったんで、あれもやっぱ大きかったですよね。
大きいですね。あそこでタイム差があったら追うのは厳しかった。
那鳥 追いついてたとは思うんですけど、抜くまでいけたかって言われるとちょっと分からなかったんで、だから赤旗で全部タイム差が長消しになったっていうのは全然でかかったですね。
もう一回対立組んでスタートってことになったわけですからね。
那鳥 そうですね。
じゃあその赤旗の間も戦略の組み直しとかチームでの作戦の話ってしてたんですか?
セーフティーカースタートと初期の苦労
那鳥 いや、もうその後は行くだけなんだよね。だから一番懸念してたのは、セーフティーカースタートですぐスタートしたらやばいねっていう話。
あー温まりがあるから。
那鳥 だからとりあえず最低でも2,3周はするだろうっていうのはあったんで、僕も結構スタートするときにウォームアップかなり苦労したんで、そこだけ気をつければ多分問題ないよねって言ってたんだけど、結構再スタートやばかったね。
那鳥 あの、出遅れたみたいになってるんですけど、めちゃくちゃタイヤ冷えててずっとホイールスピンしてて前に全然ついていけなくて。
踏むとホイールスピン。踏まないと進まないみたいな。
那鳥 やばいと思った。
隣で近藤監督が、あいつセーフティーカースタートのスタート下手だなって近藤さんが言ってて。
那鳥 違うんすよ。
違う違う。あれ多分タイヤ冷えてたんじゃないですか。
那鳥 個人的に反応めっちゃ良かったんですよ。めっちゃ良かったんですけど、ずっとホイールスピンしてるもんで進まない。
実はスタートの反応は良かった。
那鳥 めっちゃ良かったっすよ。
だからむしろ前に出ても良いぐらいの反応してたのに、ホイールスピンをするもんだから遅れていく。
那鳥 SPの立ち上がりから最終コーナー入り口までずっとホイールスピンしてるんですよ。
うわー。
那鳥 でもそれで抜かれなかったからね。
良かったと思いますね。
那鳥 それでかかったっす。
しっかり、あそこは後ろ見てブロックもしながら。
那鳥 もう1コーナーもうART後ろにいたんでもう全閉めで行きました。
ライトはやっぱり最終ラップなんですけど、もうイメージはついてたんですか?これはトップ行けるなっていう。
那鳥 そうっすね。やっぱり熱入ってからは後ろのARTAもすごい勢いで離れてたんで、
那鳥 あ、もうペースは僕が一番良いなっていうのはもう明らかに任せたんで、
那鳥 前にいたアステも、いかにドスなくオーバーテイクするかで結構変わってくると思うんで。
すごい抜くの難しいじゃないですか。
那鳥 いやほんと狭いから狭いから難しかったですけど。
那鳥 でも僕ら結構最終コーナーが早かったんだけどレースずっと。
ぐるーっと回って上がっていって。
那鳥 はい。最終コーナーうまく300とかピックアップなく、クリアできれば1コーナーにさせるなっていうのは思ってたんで、
那鳥 それをうまくアステもうまくオーバーテイクできたんで、すぐデンソーとのバトルに入れたのがでかかったかなと思います。
路面変わって最終コーナーのところのバンプがちょっとなくなって、すごくラインがスムーズになったって聞いたんですけど。
那鳥 めちゃめちゃ走りやすいよね。ラインの自由度も結構増えましたね。
あそこ、結構車によって全然ライン違いますもんね。
那鳥 今までだとね、結構それが跳ねちゃって踏めなくなったりとか、ズルってタイヤが減ってきた時にトラクションかかんなかったりとかってあるんですけど、
那鳥 それは全くなかったんで、そこは逆に良かったんですけど、ただライン1本外すとね、タイヤカスがすごくて。
そうですよね。結構多いからスマGT。
那鳥 やばいです。やばいよね。
最終ラップの逆転劇
そうですか。で、最終ラップということになりますが、那鳥選手、どんな気持ちだったんでしょう。
那鳥 なんかあんまり正直覚えてないんですよ。
ええ!結構感動したんですよ。興奮しましたね。
那鳥 なんかいわゆるめっちゃ集中したのかゾーンに入ってたのかわかんないんですけど、なんかあんまり本当に覚えてなくて。
まあそのずっと39、抜くチャンスをうかがってて、で1コーナーをやっぱサッシャー選手も上手くて、やっぱ行けきれなかったんで何回かトライしたんですけど。
で結構タイヤが落ちてきて、あのハイポイントレインボー。
那鳥 ああそうですね。レインボーだね。レインボータッチアリー。
レインボーかな。のトラクションが結構悪くなってたのがわかったんで。
那鳥 バックストレートの印象ね。
那鳥 そこから馬乗せも結構チャンスだなっていうのはそのファイナルラップの3週前ぐらいから思ってて。
ここだと。それはもうずっと観察してた?
那鳥 狙ってはいましたね。で本当最終ラップの馬乗せで上手いぐらいにスリップつけて差も詰めれて横に並べることができたんで、もうこれは行くしかないなっていう感じで。
やっぱり一発でこういうのって勝負しなきゃいけないもんなんですか?
那鳥 いやでも僕見てた時に1コーナーで並びかけて飛び出したじゃないですか。
那鳥 あの時にコーナーさんと2人であーってなって。
あそこで離れちゃってね。
那鳥 そうだから今回2位かそれでもよく頑張ったなって2人で言ってたんですけど、そしたらまたね最後詰めていったから。
那鳥 あの時点から僕らはちょっと不安要素はあったんですけど、まさかね最終ラップの馬乗せであのオーバーテイクをするっていうのはちょっと想像してなかったですね。
そのオーバーテイクの瞬間はスローモーションなんですか?
那鳥 そうですね。
覚えてない?
那鳥 なんか気づいたら抜けてたぐらいの。
そういう感じなんですか?
那鳥 割とはい。
ふっと立ち上がってあっみたいな。
那鳥 知らずのうちに抜いてた感覚で。
えー。
那鳥 それがやっぱりゾーンなんですよね。
そうなんですね。それやっぱりわかるんですか?
那鳥 それやっぱりね、何も考えてないのにとんでもないタイムが出る時とかって結構あるんですけど、
那鳥 そういう時って集中しすぎて、どうやってもう一回同じことやれって言われたらできないんじゃないかぐらいの覚えてないことって結構あると思うんですよね。
そうか、だから再現ができない。
那鳥 そうそうそう。
意識してやってるというよりは無心にできちゃう。
無心にできちゃうっていう、多分そういうことだよね。
那鳥 結構、はい。
抜いた後の本人の感想は何と言ってたでしょう?
那鳥 あっ、俺これ勝てちゃうやつだなと思いながら。
前出ちゃったなみたいな。
那鳥 はい、最終コーナー違いがあって、あっチェックアウト、勝ったみたいな。
割とそういう、どっかスカンしてみてるみたいな感じ。
那鳥 なんかほんとそんな感じでした。
ピットはどうだったんですか?
那鳥 ピットはガッツポーズの嵐ですよね。
那鳥 近藤さんと僕がジャンプしながらガッツポーズしてて、
那鳥 いやマジこれみたいな、なんか夢見てるような感じでしたけどね。
那鳥 あんな馬乗せで、サッシャーも上手くちゃんとライン上げてくれたし、
那鳥 すごくクリーンなバトルしてくれたし、そこもデカいですけど、
那鳥 SP1個目でイン入って前出た瞬間に、もう近藤監督と二人でありえないぐらい喜んでましたね。
あとあと見てジャンプめっちゃしてる写真見ました。
那鳥 あれで最終コーナーもしスピンとかしたらどうしようかなって。
案外そういうこともあり得るよね、スーパーGT。
那鳥 そう、あそこで喜んだのはいいけど、最終コーナーでスピンしたら、
那鳥 近藤さんと俺たぶん、てっぺん殴りに行ったかもしれない。
気持ち的にね。
那鳥 気持ち的にはね。
9年ぶりの優勝と選手の成長
いやでもすごいな。9年ぶりの近藤レーシングの優勝ですから、お二人としては初めてですよね。
近藤レーシング。1年半ぐらいですけど、思いがぐっと凝縮したところだと思うんですけど、どうでした?
那鳥 いや僕はどっちかというと、ニスモのね、23号車でエースでやってて。
チャンピオンも取って。
那鳥 取って、近藤監督のね、そのチーム行って横浜タイヤで、とにかく開発の方と、あと那鳥選手が500に上がってくるので、
その那鳥選手をね、引っ張っててほしいっていうのもあって。でまぁ、そこから始まったね、その2024年の開幕戦なんですけど、実は僕ら二人、週回遅れだったよね。
ちゃんとレースして。
那鳥 ちゃんとレースして週回遅れだったんですよ。
でもそこからやっぱりちゃんと、タイヤの方向性とかチームの車の方向性っていうのが、今までやってきたことよりもかなりかけ離れてたんで、
じゃあそれをまずどう修正するかっていうことをもう常に去年は考えて、その下地がある程度できてきて、今シーズン始まった時に開幕戦で予選3位になった時に、
今年は去年苦しい下地のベースを作ってきたことに対してやっとうまく機能し始めたっていうのが前半戦であって、
でそれが、僕はねちょっと鈴鹿で飛び出しちゃったんですけど、あの鈴鹿もうまくいってれば表彰台圏内行けたぐらいのフィーリング、
そのタイヤもいいタイヤを見つけられたので、そこがこう都合につながったのかなっていうのはありますよね。
そうか、今の話聞いてると松田選手は、あれ全メーカーのタイヤ乗ってんでしたっけ?
はい、乗ってます。
ですよね。だからその経験が横浜タイヤの開発に生きてるという。
そうですね。
こんな経験値持ってる人いないですよね。
そうですね。だからそれに対して、これぐらいの硬さのタイヤがいいとか、こういう構造がいいっていうのをずっとアドバイスして、それが横浜タイヤさんのタイヤエンジニアに伝わって、
そのタイヤを横浜の工場の方が一生懸命作ってくれて、いいタイヤにどんどん進化していったっていうのがあるので、
その成果が本当に1年半かけて出たっていうのは本当に良かったです。
あと、鉄平選手の走りも、去年デビューしてから今年になって、とにかく成長してるので、そこも頼もしいですよね。
だから、ああいうレース、後半、ああいうバトルでもすごい良いバトルを見たんで、
あれを見るとね、僕自身ももう、僕がここまで作ってきて、あそこまで走ってくれたら、バトンを渡してもいいのかなっていうふうに、本当に正直チェッカーを受けたとき思っちゃいましたね。
そうですか。安藤選手にとっては、この2年間というか、昨シーズンの頭からどうですか?優勝までの道のりって。
やっぱ、さっき辻尾さんが言ったみたいに、すごい苦労をずっと2人でしてて。
本当に去年の開幕戦は普通にレースして週間くらいだったんで、あんま経験したことない。
僕ら2人はすごい満足いく走りができても、やっぱり結果がついてこないという状況で、
その中でもちょっとずつ良くなって、予選もトップタイムで出るようになったりして、
ちょっと本当に着実に良いとこもあったりはしたんですけど、それがなかなか結果に結びつかずにいって、
今年だったらトラブルもちょっと多くて、車の。そういうところですごい歯がゆい。
僕らはいい走りができてても、その結果がついてこないという、すごい歯がゆい状況がすごい続いてたんですけど、
ただ、本当に鈴鹿都合と、全ての条件が当てはまれば勝てるかもっていう。
結構なんか手応えみたいな感じだったんで、それが本当、やっぱりドライバーとしてはリザルトに残したことがすごい嬉しいですね。
鈴鹿選手の経験値が、やっぱり名取選手も学ぶことがいっぱいあった。
めちゃくちゃ吸いまくってますね、いろんな蜜を。
何が一番自分の中で成長につながったんですか。
そうですね、僕は走ること自信があっても、セットアップもそうですし、タイヤの開発とか、500去年ステップアップしてからやっぱ、
あまり経験できないことがたくさんあるんで、その中でやっぱ一人だったら真っさらな状態でも、やっぱ辻夫さんが言ってくれたことで、こういう時はこうした方がいいって。
選択肢をいっぱいくれるんで、それはすごい迷わずに、すごい走りにも集中できますし、
困った時は常に隣にお父さんみたいな辻夫さんがいて、すごい僕的にはいい環境でレースさせていただいてるなと思いますね。
いいチームワークで勝利できたってことですね。
そうですね、あとはやっぱりドライビングスタイルもすごく似てるんで、
そうなんですか。
そうなんですよ、だからセットアップの方向性もそんなにかけ離れることはないので。
好みが似てるってことですね。
そうなんですよ、だから僕もいろいろ車エンジニアと考えるときに、
ナトリンの走り方だったらちょっとこっちの方向で、僕が乗るときはこっちの方向で使い分けてもいいよねみたいな、そういう話もできるので。
だから結構今まで若い時に組んできてる時って、基本的には勝負したがるからタイムばっかり追っかけて、車ができないっていうのがあるかもしれないですよね。
だから本当にてっぺんもいい走りしてくれるっていうのもあるし、本当てっぺんで僕は良かったなと思いますけどね。
だからこそ勝てたっていう。
だからこそ勝てたっていうのがあると思います。
長谷さんの今までの経験値と走り、そしてナトリン選手の成長、しかもドライビングスタイルが一緒というこの9年ぶりの優勝に至ったお話でございました。
さあここからはですね、Xから寄せられたメッセージを紹介していきたいと思いますけれども、今回のメッセージはこちらです。
カットさんですが、コーヒー吹き出しそうになりました。
ビブラート、さすがヤマケン。
あと、結果がどうかとか考えずにモータースポーツを盛り上げる一つとしていろいろ活動してほしいなと思いますということで。
これはオブラートについてもビブラートと言ったというお話ということなんですが、私が担当した日じゃないんですけども、ヤマケンがそうだったみたいなんですけどね。
ありますか、お二人がモータースポーツを盛り上げるための活動のアイディアというのは。
やっぱり、てっぺいは歌う歌うか。
デビューしてね、近藤監督が一曲テレビで歌ってもらおうかって言ってましたけど。
来ますか、これ近藤雅彦に言われたら日本のトップアイドルですよ。
声出なくなっちゃいます。
いいですね、歌で盛り上げる。
どうですかね、やっぱ最近見て思うんですけど、スーパーフォーミュラがめっちゃ良くなってるじゃないですか。
ああいうのを見るとすごい、GTもすごいいいとこもあるんですけど、やっぱスーパーフォーミュラが最盛大にいってるなって個人的な意思。
盛り上げとか、レースとしてのパッケージとして、エンターテイメントとして先行ってると。
そう、だからGTも大井くんみたいな選手がいてDJやったりとか、すごいなんかいいと思うんですよ、ああいうのもエンターテイメントとして。
やっぱレースの入り口にその他も楽しめる的な。やっぱそのSFだったらSFGOとかもあったりして。
あれも賛否議論あるかもしれないですけど、エンターテイメントとしてはすごい。
あれはね、でもねGTでも張ってもいいと思うね。
全チーム無線が聞けて、オンボードを見れるっていうのは、やっぱり今情報の時代だから。
そうなんですよ。
みんな情報を欲してますよね。
そうなんですよ。だからね、僕たちのやっぱり時代ってどっちかっていうともうちょっとギスギスしてて。
もうね、挨拶はするけど、もうなんか喋らないとか、結構そういうのがあったんですけど。
今のドライバーのね、僕もSFで監督みたいなことやってますけども。
二齢選手とか見てもね、普通にあのドライバーとこう話しに行ったりとかするんですけど、僕らの時代はもう誰とも会いたくないっていう。
みんな敵だみたいな。
みんな敵だみたいな、そういう感じがあるんで。
だからそれがちっちゃい頃からね、てっぺんもちっちゃい頃からカートをやってる。
みんな同じ仲間で、そこでこうね、いろいろこう残ってった人たちが。
そうなんですよ。
一番最初の底辺のところから一緒にいるわけですもんね。
だからああいうことが、僕らの昔と今ではやっぱり考え方がちょっと違うのかなっていうのもあるし。
でやっぱりこう、今モータースポーツ若い人が見てもらえるように若い人たちがね、こうやることっていうのは、僕らにはできないものが、特に大井が飛び抜けてますけど。
まあああいう。
この間助走もしてましたね。
ちょっとあれは気持ち悪い。
僕でもインスタに上げたら今までにないぐらいいい音がつきましたね。
じゃあちょっとてっぺんの方がね、女の子ちょっと似合いそうだからちょっとやってもらおうか。
変な方向性で言ってますけども。
じゃあお手着で助走した方がいいですかね。
じゃあ俺スカート、ドンキでスカートと制服買ってこようかな。
これが本当のハロウィンですね。恐ろしいかもしれませんが。
まあいろいろ盛り上げのアイディアはありそうなのでね。
ぜひこれからも盛り上げていただいて。
そして松田選手は今シーズンのどこから盛り上げを見せるか、違う形で盛り上げてもらおうか。
そうですね。
楽しみにしたいと思いますが。
さあ皆様からの感想質問もキクタイヤのハッシュタグをつけて番組にメッセージを送ってきてください。
キクはひらがな、カタカナのタイヤでキクタイヤとなります。
ということで、また次回もよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
あのレースが鮮明に思い出されるような今日はトークでした。ありがとうございました。
ありがとうございました。
次回もコンドレーシングの松田辻夫選手、名取てっぺい選手を迎えしてお届けします。
実は今回の勝利にはお二人それぞれにとって大きな意味もありました。
名取選手にとってはGT500初優勝、松田選手にとっては自身が持つGT最多小記録更新ということなんですね。
次回のRAP46ではそうした背景にある取り組みや変化、そして今後の目標とさらに深くお話を伺っていきます。
タイヤや車の進化、近藤監督とのやり取りなども触れていきましょう。
どうぞお楽しみに。
次回もよろしくお願いします。
はい、お願いします。
GT500優勝の舞台裏
今回はスーパーGT第6戦スゴーでの優勝を振り返りながら、コンドレーシングの松田選手、名取選手に決勝レースの舞台裏をたっぷりとお話いただきました。
いやもうポイントポイントが本当に鮮明に思い出されるような、そんなお話だったんですが、やっぱりこのレースドライバー、
まあちょっとね優勝感、時間は経っててもあんだけ詳細に覚えてらっしゃるっていう、またその風景がね、頭の中にこぼりついてるっていうのも、
まあもちろん印象的な優勝だったからっていうのもあるんですけれども、やっぱりレーシングドライバーすごいなっていう記憶力も含めてっていう風に思いましたね。
そしてあの瞬間を一緒に感動を分かち合った方はまた思い出して、ちょっとグッときたんじゃないかなという、それを楽しくお話になっているお二人の関係も素敵でした。
さあこの番組では皆様からの感想レビューを大募集しています。
番組の感想レビューはApple Podcast、Spotify、もしくはXからご投稿ください。
お願いいたします。
それでは次回のエピソードでお会いしましょう。
お相手はサッシャーでした。
さようなら。
32:21

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