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2025-03-17 14:47

#307 裸の王様と貞観政要

今回は質問に答えました。久しぶりに貞観政要に触れました。

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お知らせ


サマリー

このエピソードでは、偏った意見に固執しない方法や、組織内で批判を受けることの重要性が論じられています。また、日本社会全体が抱える構造的な問題についても触れられ、それに対する意見を伝える難しさが考えられています。さらに、政治や組織内のコミュニケーションにおける「裸の王様」の問題が取り上げられ、意見を聞くことの重要性が強調されています。また、貞観政要に基づいて、過去のリーダーシップの教訓を現代にどう活かすかが考察されています。

裸の王様とは
はい、こんにちは、ゼロトピックです。 今回は質問をいただいたので、そちらについて答えていこうかなと思っています。
いただいたのが、行政マンマンさんからありがとうございます。 この名前ってことは、もう100%行政マンだと思うんで、
これでビジネスパーソンやってたら、ちょっとおもろいなと思っています。 いただいた内容が読み上げます。
いわゆる裸の王様にならないように気をつけていることや、組織上の仕組みは何かありますか?
年齢や役職が上がると、徐々に自分に対して批判をしてくれる人が減ってくると思います。
正しく自分を立するために意識されていることがあれば、お伺いしてみたいです。
また逆に、裸の王様の組織にご自身がいる場合、どういう取り組みをされる? もしくは、上司に提案しますか?
転職する以外でお願いします。
山本さんが以前話されていた上岸西洋では、利生民は自分の悪い部分を指摘してくれる議長を即期に置いていました。
いつも応援しています。好きな回は楽する福島3回。
はい、ということでありがとうございます。
ちょっといくつかのブロックに分かれているので、一つ一つ話していこうかなと思うんですが、
まず裸の王様にならないように気をつけていること、組織上の仕組みということで、
まず裸の王様ってなんだみたいなのをちょっと考えてみたいんですけど、
一言で言うと偏った自己の意見に対して固執があるってことかなというふうに思いました。
その逆の態度はバイアスを排除するとか、多様な意見を聞き入れるとか、そういうことなのかなと思っています。
おそらく質問いただいた行政マンマンさんもそういった意図で裸の王様って言葉を使われているんじゃないかなと思います。
この時偏った意見に固執するの逆であるバイアスをできるだけ排除しようとする態度みたいなもので、
多様な意見を聞くってことだと思うんですけど、多様な意見を聞くっていうのと、
多様な意見を採用するっていうのは結構全然違うなって思っているのが、自分のミスからも経験としてあります。
自分自身もいろんな人から意見をもらう立場とか、いろんな意見を勝手に集約されて拾い上げることができる立場だと思うんですけど、
その多様な意見を意識しすぎて採用した結果、自分的には大失敗したって思うこともあるんですよね。
なので、それは投票するというか、その意見を投票した側のミスだと思っていて、
それが何で起きるかというと、Aという意見に対して逆のBという意見を、
例えばサンプルNイコール2とかから受け取ると、みんな言ってるって勘違いしちゃうというか、
そうすると揺らぐことってあるんですよね。
人は同時にというか、すごく短い期間の中で似たような意見を2つ3つ見るだけで、
その意見が体制を占めてるんじゃないかって勘違いする生き物だと思うんですよ。
それが自分もあって、ある人に対する意見みたいなものを聞きすぎて、
それを投票して、それに対して過剰にリアクションした結果、めちゃくちゃ失敗したなって思ったことがあります。
具体的には言えないんですが、会社の中の人事的な面で、自分としてはすごい大きい失敗をしたなって思ったことがあります。
偏った意見が必ずしも悪いかというと、そうでもないし、
バイアスを排除するという動きによって、逆にバイアスが生まれてしまうってこともあるので、
そもそも君主たる姿勢みたいなのって、めっちゃ難しいなっていうのは思っていますね。
批判を受ける重要性
その中で、気をつけてることとか組織上の仕組みは何かあるかってことなんですけども、あります。
気をつけてるというよりは、自分は割と仕組み側の人間なので、何してるかというと、スキップパスっていうのを作っています。
何かっていうと、僕はCEOでトップなので、そこからダイレクトレポートする本部とか部隊みたいなのがいるわけですよね。
例えば自分だったら経営人とか何らかの役職者みたいなものが、一応直接のレポートのラインになるんですけど、
あえてその直接のレポートの人たちを飛ばしたところとパスを作っていて、
それは結構定期的にワンワンを入れさせてもらっていたり、あるいは何らかの会議の後に自分から意見を拾いに行かせてもらったりして、
一つ飛ばしとか二つ飛ばしで話を聞きに行くってことをしています。
何で選んでるかというと、自分の関心が強いとか課題意識のイメージが強いところっていうのを意図的に選んでやっています。
これは結構良かったというか良いかなと思って、今はやってるんですけど、
ダイレクトレポートだけだと拾えない意見とか声っていうのは必ずあるので、その辺りが拾えるとか気づけるっていうのはすごく大事。
さっきの偏った意見とか偏った見方とか、そこに寄らないようにするっていう意味で言うと、
これは結構未来永劫的に必要なものかなと思って引き続きやりたい。
一方で結構時間は食います。時間は食うので、大変だなと思ったりもしますね。
あとですね、自分に対して批判をしてくれる人が減っていくっていう話があるんですけど、
これ僕の場合結構逆の感覚があって、ぶっちゃけ会社に対する批判って全部自分ごととして捉えちゃうんですよね、いまだに。
なので自分への批判に全てが聞こえてしまうっていうのがあって、結構ストレスも多いです。
その意味で言うと、時間が経ったり年齢重ねたり、あるいは会社が大きくなったりしていく中で言うと、
会社イコール自分で自分への批判に聞こえるものっていうのは結構右肩上がりに増えていってるなっていうのが率直な自分の印象です。
これは結構人によるかもしれないですね。
次が裸の王様の組織にご自身がいる場合どうしますか?転職する以外で?っていう話なんですけど、
ちょっと対局感を持って見てみると、我々が暮らしている日本っていう国自体が、いわゆる裸の王様状態であるんじゃないかなってぶっちゃけ思ってます。
例えば一例ですけど、戦後に構築した、人口が増えていくってことを前提にした社会保障の仕組みとかを、いまだに多くの人がイエスってしてるわけじゃないですか。
自分はこれ構造的問題を抱えてて、すぐにでも手当てをしなきゃいけないっていうふうにどっちかというと思ってるんですけど、
この大義士さんをかました民主主義っていう、そういった仕組みの中でいうと、日本にはそう思っていない人が多いって状態をいまだにとっていると思っています。
これって裸の王様イコール、自分の定義だと偏った意見の固執がいまだに起きている状態じゃないかなと思っています。
民主主義って多様な意見があって、その中で左右のバランスが取れる仕組みっていうふうに思ってるんですけど、
声としてはこの構造的問題あるよねって声は出てるけど、ただいまだに過去の意見に対して、うちの国、我が日本国っていう国で言うと結構固執が強い状態に見えていて、
僕らの国自体は裸の王様状態じゃないかなみたいなふうに思ってたりします。
中小化して考えていくと、その固執してしまった人に何かを伝えるって結構難しくないですか。
この日本の中で、僕ら構造的に今ミスがあると思ってるって声をどう上げていけばいいのかとか、どう上げたら効いてくれるんだろうっていうのはぶっちゃけ分からないみたいなところがあって、
聞く耳を持たない人に何かを伝えるっていうのは根本的に難しいと思います。
転職以外でって話があったと思うんですけど、伝える相手の問題の方が大きいんで、伝える相手を変える以外の策が見当たらないっていうのが、今この問題に対しては言えるんじゃないかなと思っています。
日本の構造的問題
それはですね、上巻誠意を挙げていただいた本の中でも全く同じことが語られてるんですよね。
上巻誠意の中というよりは上巻誠意を通じた意見というかその後のファクトとして語られてることで、上巻誠意は還元台付っていう仕組みを大層理性民が敷いて、
還元、悪いことを言ってくれていいよっていう仕組みを敷いてます。
その仕組みの上で登用された方が議長っていう官僚さんがいて、議長はもともと敵なんですよね、性的で、
自分のお兄ちゃん側の策士みたいな人で、お兄ちゃんを殺した後に父親として迎え入れたっていうそういう方です。
この議長が何したかというと、全部で200回以上還元を行ってきて、
制作をこう変えなさいとか、お前はもっと君主たる態度でいなさいとか、無駄に豪華な宮殿を作ろうとした時にそれはダメでしょと、
その資材でむしろ質素な家を建てて、代わりにそのお金っていうのは民にもう少し意味がある使い方をしなさいみたいな、
そういう還元をしたっていうふうに言われています。
ただこの上巻誠意の中で還元台付の仕組みがすごかったんじゃなくて、
単純に大層理性民が度量が深かっただけっていうふうに言われています。
この還元台付の影響力自体が理性民が死んだ後消えちゃったんですよね。
他の肯定は還元を無視したっていうことがあったり、
あるいはこの党の時代の仕組みなんですけど、党が終わって民の時代になると、
この還元台付っていう制度は、というか還元を専門とする官職自体が廃止されて、官僚機構の中に観察機能というのが入ったんです。
要は変なことをしたら監督されてるっていう状態。
単純に還元を言っていいよっていう制度としてやっても、ほとんど機能しなくて持続しなかった。
単純に理性民が多様な意見を聞くことに長けていただけっていうふうに言われているので、
実は上巻政論って万人に聞くものじゃなくて、君主が話を聞ける人にとってのみ意味があるっていう、
そういうもともこもない学びを残してくれた本だなと思ってですね。
自分はさっきの批判みたいなもの、会社内の批判を自分の批判として受け取ってしまったりとか、
あるタイミングだと葛藤なることとか全然あるんで、人間としてイケてる人間だとは全然思わないんですけど、
でも一応いろんな意見は聞きたいっていうスタンスではあるんです。
結構批判的に受け取ってしまったりして、精神にダメージを食らったり、イラッとしてしまったりするみたいな、
心の未熟さは自覚があるんですけど、一方で意見は聞きたいっていう、そういうスタンスで、
このスタンスがない人にいわゆる還元台付的な仕組みを設けてもほとんど意味がないというのは、
さっきの裸の王様問題とほとんど同じだなと思っています。
なので結論を言うとですね、自分の組織に裸の王様がいらっしゃる場合は、
やっぱり転職する、あるいは部署を変えるとか、話を聞いてくれる人の場所に行くっていうのが、
単純な働き手側の取り得る対抗策なんじゃないかなと思いますし、
君主たる者、今で言うとマネージャーたる者っていうのは、話が聞けないとそういうリスクもあるっていう感じなのかな。
でも一方で日本人には奥行かしいんで、意見を聞いてもらえないぐらいだと、
強いアクションしないっていう奥に柄というかもあるから、
そのあたりは結局お互いのバインパワーというか交渉力に依存する部分がめちゃくちゃ強い話だなと思っています。
貞観政要の教訓
そんな感じですかね。具体的な話はスキップパスの話しかなかったけど、これで大丈夫だろうかと思いつつ。
組織上の仕組みね。
もしかしたらドキュメンテーションの文化とかもそういういろんな意見を収集する機能として、
機構として機能している部分はあるかなとか、スラックとかはそういった部分があるんじゃないかなと思います。
スラックTeams論争で、Teamsってすごいダイレクトメールの応酬というか、
めちゃくちゃクローズドなコミュニケーションを後押しする設計になっているんで、
Teamsを使っている方がスラックを使っているよりも裸の王様が生まれやすい構造になるとかは確実にあるんじゃないかなと思ったりしますかね。
こんな感じで、要は特定の意見への固執がない人なり仕組みなり、この領域は奥が深いかなと思いました。
以上、こんなもんでどうでしょうか。お聞きいただいてありがとうございました。
今回もゼロトピックをお聞きいただきありがとうございました。
私が経営している株式会社10Xでは様々な職種で採用を行っております。
詳しくは概要欄のリンク等からご確認いただけますので、気になる方はリンク先を見ていただいたり、カジュアル面談でお会いしましょう。
それではまた次回のエピソードでお会いしましょう。
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