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2020-12-15 15:56

#94 なぜ「家庭優先」が非連続な事業を創るために必要なのか

10Xが社内向けに公開している「家庭優先」というメッセージの背景について話しました。

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はい、おはようございます。ゼロトピーです。第94回。
今日なんですけど、TenXという僕が経営している会社で、
ドキュメンテーションツールとして、Notionというものを導入していってですね、
そのNotionって階層があるんですけど、その一番上の階層、
誰もが一番初めに目にするページに、How to workというページを作っているんですね。
そのHow to workというのがどういうものかというと、
要はこのTenXという会社に初めてジョインしていただいたり、
あるいは業務委託とか、もしくは採用のプロセスの中で、
僕らトライアルという形で一緒に働いてみるという機会を必ず設けるようにしているんですけど、
そのトライアルでTenXに参加していただいた方が、
Notionの権限を付与されて初めて見るページになっています。
ここに書かれているのが、TenXでの仕事に正しくオンボーディングしてもらったりとか、
パフォーマンスをしてもらうためにサポートすることを目的に作ったドキュメントになっています。
働き方とか、あるいは会社がそもそもどういう考え方、思想を根底に持っているのかとか、
その上でどういうコミュニケーションの取り方をゲットしているのかとか、
あるいは情報ってどういう場所に置かれているのか、どういうものがどこに置かれているのか、
あるいは勤務するために、例えば環境としてパソコンとかアカウントってどうやってセットアップしたらいいのかとか、
就業規則みたいな会社の勤退していく上でのルールが定められているものがどうなっているのかとか、
あるいは評価制度が、人事的な評価制度とか休暇とかみたいな、
そういうものがひとまとめになっているページになっていて、
まずDay1というか初日にこれを見てもらう、
わかんないことがあったらここに立ち返ってもらうというようなページにしてあります。
なので、すごい細かくというか結構な頻度で、僕自身もこのページをメンテするようにしていて、
基本的にはこのページを触るのは自分のみみたいな感じになっていますね。
その中にですね、コーポレートの考え方とか会社を経営していくような考え方を書いているときに、
家族優先というセクションがあるんですけど、
そこに一つ大きいセクションで家族優先というものをドンと書いてあるんですね。
実はこれって採用ページというか、我々はこういう会社ですよ、こういう方を募集してますよというページの中にも、
家族第一とか家族優先みたいな言葉が出てくるんです。
じゃあ何で家族を優先するのかみたいなところを今日ちょっと話せればいいなというふうに思っています。
ともするとね、スタートアップとか事業をやっている会社って、
そういう業務とか仕事以外のものを犠牲にしてその仕事を成立させるとか、
あるいはパフォーマンスを大きくしていくみたいなことが、
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この日本という国の中だとゼットされていたりとか、
あるいはむしろ当たり前だよねみたいな感じになってたりとかする中で、
我々はそうではなくて、家族を優先してくださいというふうにコミュニケーションしていると。
じゃあそこはどういう背景があるのかというのを今日ちょっと簡単にお話しできればいいなと思っています。
まず大前提として我々が掲げているミッションって10Xを作るっていうので、
技術の組み合わせ、あとは人の観察から見つけたペイン、
あとは大きなマーケットにアプローチできるという、
この3つの高点に事業を落とし込んでいくということで、
世の中にないもの、非連続なもの、10倍良いものみたいなものを社会に実装していく、
作っていくっていうことを目指す会社ですよっていうのをミッションとしてコーポレートメッセージで宣言しています。
それを実行していく中の具体的なアウトプットフォームとして、
我々今ステーラーっていうプロダクトであり事業を営んでいて、
ステーラーは要は小売、流通小売と呼ばれるようなスーパーさんとか、
ドラッグストアさんとか、もしかしたらホームセンターさんとかコンビニさんとか、
いろんな店舗を中心としてロードサイドだったり都心部で発達してきたリテーラー小売の方々がいらっしゃるんですけど、
こういった小売の事業を大きくデジタルに移していったり、
あるいはデジタルとその店舗ってものを、買い入れがある部分をしっかりマージしていくことによって、
小売体験を10倍良いもの、非連続なものにしていく。
買い物ってものをより現代にあった形とか、あるいは将来あるべき姿に近づけていくっていうことを、
僕らは今事業として取り組んでいるわけなんですよね。
なったときに、この事業の性質ってどういうものがあるかっていうと、結局エンドユーザーであり、
あとは日本には4000万ぐらいの世帯があるんですけど、
そういう誰か、世帯、家庭を支える人をサポートするためのインフラの仕事なんですよね。
っていうのが我々の事業というか、事業が目指すものでの大前提になっています。
あるがゆえに、誰かの家庭を支えるとか、どこかの世帯を支えるという前に、
そもそも自分とか自分の身の回りに一番近い本在、要は家庭とか世帯とか、
自分自身を正しく支えるべきとか、そういう人たちがヘルシーであるように個人として勤めるべき。
でないと、仕事としての人格との乖離が生まれちゃうし、
ユーザーを見てるって言っても、結局一番近いユーザー見てないじゃんっていう、
僕はそういう自己矛盾が発生しちゃうと思ってるんですよね。
であれば、もちろんそもそも採用の段階でね、
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うちの会社に来てくれる人っていうのは、やっぱり自分のご家庭とか自分自身も大事にしてるし、
その上で事業でも大きなアウトパフォーマンスしたいっていう、
そういう方が多いというか、基本的に皆さんそうなので、
そこの一致度はすごい高いんですけど、高いんですけど、
でもやっぱり改めていろんなジレンマが発生したりとか、悩むポイントがあるときには、
家庭を優先してくださいっていうふうに明確に会社としてメッセージ出すのが、
僕は重要かなと思って書いています。
じゃあなんでそういうふうに考えるようになったかみたいなので言うと、
やっぱり自分自身の経験が大きいなと思っていて、
家族と、例えば僕がね、昔仕事を起業する前とかに仕事をしていて、
のめり込んでやっていて、結果家庭とかあるいは子どもに対する対応が大人になっていたりして、
喧嘩したりとか、お互い嫌な思いをさせてしまったりとか、
そういう状態で仕事をしているみたいなタイミングもあったりしました。
こういう家庭のストレスと仕事のストレスを2つとか同時に抱えている状態って、
どっちもうまくいかないなっていうのが正直自分の経験としてあります。
僕はそんな器用な方じゃないので、2つのストレスを同時にうまくさばくみたいなのは、
そんなにうまくないと思っています。
し、仕事をやればやるほど家族がダメージを受けていくみたいな、
うまくアラインしていない状態、矛盾があって、
すごく嫌いなんですよね。
その状態自体が嫌悪感を持つような状態だと思って、
そうありたくないなって思っていたんですよね。
というのが、もともと昔の経験から持っていたというのと、
あとは起業した直後なんですけど、
僕が起業したタイミングというのは、自分の家庭に第2子、
2人目の子どもが生まれたタイミングと完全にかぶっているんですけど、
2人目の子どもが起業した瞬間、ほんと1週間後とかに、
重度の先天性の病気を持っているということを判明しました。
手術すれば治るような類のものです。
治るというか、回復に向かうような類のもので、
妻はそのとき、やっぱり大きい心理的な不安を抱えていて、
僕が起業した手なんで、とりあえず、
不安もたくさんあったし、不安定な状態に大丈夫かなというのもあった中で、
この第2子の手術に向けての準備とかというのを、
基本的に妻に預けてしまったり、
彼女の不安をしっかり自分が吸収することができなかったみたいなことがあって、
そのときというのは、ほんとに良くなかったというか、
自分の手術ができなかったというか、
なんていうんだろうな、
良くなかったというか、
すごいジレンマを抱えながら仕事をしていた期間だなと思っています。
ありがたいことに、無事に手術はうまくいって、
今はすごい元気に普通に過ごしてくれているんですけど、
みたいな経験もあった中で、やっぱり何か困っているときには、
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一番大事にしたい人のそばにいてあげるべきみたいな考えが、
自分の中に深く根差すという経験があって、
やっぱり家族を優先してほしいなという、
それは誰にとっても、仕事のパフォーマンスを高める上で、
家族を優先するということのほうがうまくいくよというふうに思っていて、
心から、自分でも感じているので、
会社としてメッセージしているという部分が大きいです。
その10Xという会社に3つバリューがあって、
10Xが逆算する、自立する、背中合わせるってあるんですけど、
その自立するというバリューは、今言ったような話を含んでいるなと思っていて、
自分のパフォーマンス、会社を前に進めるということに対して、
自分が出せるパフォーマンスというものを、
自分でしっかりコントローラブルにしましょうというのが、
自立という言葉に込められているんです。
なので、自分自身を安定した状態にしたり、ヘルシーだったり、
気持ちよく仕事ができる状態にする。
そのためには、やっぱり自分の大事な人の安定というのは、
そうやってセットで含まれてくるよねというふうに思っていて、
この自立というものを体現するためにも、
必要な価値観かなというふうに僕は思っています。
あとはですね、もう一つ、育児休暇とか介護休暇みたいなものを
積極的に取得してほしいというふうにメッセージしていて、
なので、使用期間を含めた、入社初日からこういった休暇が使えるような
たてつけの就業規則を作っています。
実際に来年かな、来年とかは男性が何名か、
会社の中で育児休暇を取得する予定があるんですけど、
やっぱり仕事のことを気にしてるんですよね。
みんなすごい熱いプロジェクトに入って、すごいホットな状態なので、
めちゃくちゃ仕事も頑張ってくれてるし、楽しんでやってくれてる。
そう自信したいですけど、状態の中でやっぱり初めてのお子さんを
出産されるという方が多くて、その時に結構不安を抱えたりとかすると。
でも、その相談を個別に受けることもあるんですけど、
やっぱり一番不安なのは誰かというと、やっぱり奥さんだと思うんですよね。
特に一人目の子供が生まれる時っていうのは、やっぱり自分もそうだったんですけど、
自分よりも妻をどうやって支えるかっていう。
生まれてきた子供を支える妻をどうやって支えるかみたいなのが
すごい重要だったし、初めて生まれてきてから
生活がガラッと変わっていく中で、どうやって生活の基盤を安定させていくかとか、
自分たちの心を整えていくかとかっていうのはとても重要なんですよね。
なかなか寝れない日々も続くし、ホルモンの関係で不安定にもなりやすいってよく言いますし。
そういう意味では、やっぱり育児休暇とか、あとは育児だけじゃなくて
親御さんの介護みたいなものとかについては、本当に気持ちよく休暇を取って使っていただいて、
その代わり、仕事は不安がない状態を、会社としてもどうやってケアするかっていうのを積極的に
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こちらから考えて提案してあげるみたいな姿勢でいたいなというふうに考えています。
今のところは、事前にこうやって、いつからいつの期間を予定してますみたいなコミュニケーションがあって、
むしろそれ以上短いんじゃないみたいなコミュニケーションもしながら、
様子を見て、それが長くなろうが短くなろうが、会社としてはどういうタイミングでも
気持ちよく休んでもらえるようにバックアップできるような体制を整えつつあるので、
なんとかうまく回していけそうかなというふうに思っています。
そんなところかな。
小売っていう事業をやってて、小売っていう事業って変数とかトレンドが激しいし、変化を良しとするんですよね。
例えば、僕らがパートナーとしているフレッシャーさんとかイトヨカさんとかも100年以上の歴史があるけど、
この歴史ってのは人気があって安定してたかって言うと、そうではなくて、やっぱり常に変化し続けてきたっていう歴史なんですよね。
という意味では、その人の生活と触れて、その変化の兆し、要は人々が抱えている生活者のイシューみたいなものをちゃんと踏み取って、
それを事業に生かしていくっていう意味では、自分自身が生活者として一流じゃないですけど、
築きを得る機会がたくさんあった方がいいなと思ってるんですよね。
そういう意味でも家庭を優先しましょうっていうのは、僕らの事業にとっては明確にアラインしたメッセージだと思ってるので、
後面というか、うちがこういうドメインの事業をやっていて、僕が経営者をし続けられて、
この思想をしっかり維持したままパフォーマンスできる限りにおいては、
これはもう絶対崩したくないなっていうふうに思ってます。
今、家庭優先みたいな話で話しましたけど、
自分を支えているバックボーンが何かっていうのは人によると思うんですよね。
それが家庭であるケースもたくさんあるし、家庭ではなくて、実はその人にとっては趣味かもしれない。
趣味に時間を費やすことがその人の心の安定をもたらす一番の要因かもしれないみたいな。
そういうものって自由に問い出し、会社が介入できるものではないと思ってるんで、
僕として大事にしてるのはバッファーをしっかり持ってもらうこと。
バッファーがある状態で常に仕事に当たってもらうこと。
バッファーって何かっていうと24時間。
仕事で例えば8時間使って、残りの16時間ちゃんと確保できてるみたいな、そういう状態だと思って。
そのバッファーがあれば、その人なりの自分のバックボーンの生かし方。
あとはその大事にすべきものに時間を割くみたいな自己判断、自律的な判断ってできるはず。
そういう行動が取れるような余裕をちゃんと持って行ってもらいながら仕事してもらってのを、
すごい個人的には重要視してやってます。
はい、そんなところですかね。
もうちょっと短くしゃべるつもりだったんですけど、結構長くなりましたので、今回こんなところです。
ということで、これを聞いてくださっている方のほとんどが男性らしいんですけど、
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いろんなバックボーンがある方が多いと思いますし、女性の方も含めて、
ちょうど我々の世代というか20代後半から30代にかけていって、
自分の生活のタイミングが変わっていく、タイミングというか生活の所要の予見みたいなものが変わっていきやすい年齢だと思うので、
そういうのにうまくアジャストしながら、仕事というものでも自己実現できたり、
大きいパフォーマンスを出して社会に貢献できたり、そういう場所を目指してやっていきたいなと思っています。
はい、ということで、感想がある方はハッシュタグゼルトピーでツイートいただけると嬉しいです。
それでは。
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