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2020-03-20 15:19

#15 プロダクトにとって真に使われる機能って3つしかない

プロダクトにとって真に使われる機能って3つしかない、という話とそれより大事なグランドデザインの話をしました。

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おはようございます。
今日は、プロダクトにとって重要な機能を紹介します。
およそ3つしかないという話です。
この3つの機能の本質的な価値とUIは、よく開発の中でエンジニアとデザイナーが対立するというジレンマがあります。
その機能価値とUIは、それぞれどういう役割なのかを正しく認識しましょう。
そんな話をしたいと思います。
1つ目は、3つしかないという話です。
使っているものを思い返すと、すごい分かりやすくなります。
例えば、日本人が一番使っているアプリはLINEです。
LINEの3つの重要な機能は、1つ目はメッセージの受信を通知する機能です。
2つ目は詳細を閲覧する機能です。
3つ目はテキストやスタンプなどのコンテンツを入力して、相手に迅速に届ける機能です。
それ以外の機能はほとんどロングテールです。
全ての人が使っているわけではないし、フリクエンシーも高い人と低い人のムラが大きいような機能がたくさん詰め込まれているアプリです。
おそらく今データを見ているわけではないし、見れるわけではないので、推測でしかないのですが、ほとんど多くの人のLINEの使い方は、この3つの機能がほぼ全てだと考えています。
最近はニュースタブやLINEPAYなどは、一定使う人にとってはフリクエンシーが高い状態になっていると思いますが、
でも最もLINEにおいて重要な機能は、先に挙げた通知、メッセージ閲覧、送信、この3つだと思っています。
他のアプリやサービスにも言えることだと思っています。
例えばメルカリは、売る側と買う側で体験が全然違うので、
買うように使っている人だったら、正しい検索結果を返す機能と、お気に入りをする機能と、購入をする機能の3つ。
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売る側だったら逆に出品ボタンを押して写真を撮ったり、出品情報を埋める機能と、
出品後のフィードバックを通知する機能。
イイネとかコメントとか、購入されましたみたいなものを通知するというCRMの機能と、
あとは購入のステップを明示してあげる、
販売後の手続きを迅速に進めてあげるような機能がユーザーから見ると、メインの3つの機能になっていると思います。
だいたいどんなことにもこれは言えるかなと思います。
例えば今KeynoteっていうMacにバンドルされているプレゼンテーションアプリを開いてるんですけど、
これもすごいシンプルですよね。
スライドを作って、マテリアルを載せて、見るだけ。
それ以外にもたくさん機能があって、共有機能とか、あとはフォーマットを作れる機能がたくさんあるんですけど、
ほとんどの人は先に挙げた3つしか使わないっていう。
それがほとんど人間の脳みその限界なんじゃないかなって思っています。
初めの3つに何を触ってもらうかっていうのはものすごい重要なのかなと思っていて、
それ以外の機能をどう作るか、あるいはそのコアの機能をどう作るかっていう、
その取捨選択がやっぱりプロダクトを作る際の妙というか、かなと思います。
この3つをどう選ぶかとか、その3つとそれ以外に対してどういう時間の割り方を作るかっていう、
この分岐は実はものすごい割れるんですよね。
今だといろんなアプリを触ってみたりとかいろんなサービス触ってみたら、
誰でもそれっぽいものというかは作れるはず。
デザイナーがよくやるUIの模写とかやっていくと、
なんとなくこういう時にはこういうものを作ればいいのねっていう雰囲気はつかめると思うんですけど、
やっぱり大事なのはそこじゃなくて、本当にユーザーが触る3つって何なのかっていうのを
すごい厳格に定義することと、あとはそれ以外を分けること。
かつ開発のリソースだったり、コアを研いでいくっていうことをどこに向けるのかっていう選択が
ものすごい重要なんじゃないかなと思います。
メルカリにとっては、
メルカリの検索機能もGoogleの検索機能も、あとは何ですかね、
他のAmazonの検索機能も、検索機能ってどのアプリもついてるから、
サーチバー置いておけばいいのねって思うかもしれないんですけども、
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やっぱりそんなことなくって、それぞれのサービスの中で検索に求められる要件とか、
あと機能の深さみたいなものって全然違ってるので、
ここに対してものすごいリソースを投下する必要が、コア価値と見定めたならある。
だし、実際にメルカリは検索に対してはものすごい執念を持って取り組まれてるなっていうのは思いますね。
重要な機能って3つだよっていう話と、
あとは機能自体の価値とUIの関係について話そうかなと思っていて、
そんな感じで、一つのサービスってもちろん機能3つで終わるようなことはなくって、
少なくとも数十から数百、多いものだと数千くらいの機能が詰め込まれたソフトウェアプロダクトに仕上がるはずなんですよね。
でもそういう中で、要は人間が判断できるものとかユースケース上使えるものって3つになってくるので、
じゃあUIってどうあるべきかっていうと、
UIって本質的にはそれ自体はあまり大きな価値を持つというか、
もちろんクリエイティブが優れていて感情をくすぐるとか、
使ってみたい気持ちにさせるみたいなのは確かにUIの範疇ではあるんですけど、
そのサービスに訪れてる時点で一定ユーザー期待をしてきているので、
ぶっちゃけその情緒をくすぐるとか以前にユーザー何かを求めてきてるんですよね。
じゃあUIに本当に求められているのは何かっていうと、
機能へのアプローチをどれだけしやすくしてあげるかっていう話かなと思います。
もっと言うと機能は3つしか使わなくて、
全ての人が使うわけではない90何個とか1000何個とかが残るわけじゃないですか。
だからそういったものに対して必要な人にだけ届けてあげるとか、
必要な人だけがアプローチできるみたいな、
そういう道の作り込みがUIの果たすべき本当の役割じゃないかなっていう風に考えてます。
よくアプリにおいてセブンデイリテンションレートみたいな、
7日後継続率がすごい重要だって言われてて、
そういうものを改善したことがあるプロダクトマネージャーの方ってたくさんいると思うんですけど、
継続率ってやっぱりなかなか上がらないですよね。
継続率が一番上がる施策何かっていうと、
これ本当にガチでやったことある人なら、
だいたい10中8区オンボーディングっていうと思うんですね。
そのぐらい初回のユーザーがその機能とかアプリを理解したり、
サービスを理解したり、それを初めて使う時に迷いなくそこに迎えるかみたいな意味でのオンボーディングは、
ものすごいその後の継続率にインパクトがある部分です。
オンボーディングも言ったらUIなんです。
UIの一部で、そのサービスに来て、
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来た時点でおそらくそのユーザーが使えるマインドシェアのエネルギーって、
残り100%だとしたら50%とか40%で、
その40%の中でいかに初日に何かを持って帰ってもらうかってなると、
ものすごい研ぎ澄ませる必要があるんですよね。
そういう意味でオンボーディングでの、
あとはオンボーディング直後の体験が良いか悪いかが、
その後使い続けるかどうかの判断にものすごい寄与するっていうのは、
よく分かる話だし、
逆にこれ以外の部分をどう頑張っても、
あまり短期的なリテンションレートには効果が出ないっていうのは、
僕も結構やってて思います。
そういうこともあって、
やっぱ開発とデザインどっちがみたいな話はあるんですけど、
やっぱ機能の中で大事にすべきは、
その本質的な価値。
LKを言ったら何だろう、
服の名前を何回入れた時に、
どの順番で出すかっていうアルゴリズムとか、
そういう目に見えない部分が機能の本質的な価値で、
UIはそこへのアプローチとか、
必要な人をちゃんとアプローチさせてあげるっていう、
そういう役割を担っていて、
それぞれちょっと別物だと思うんですよね。
ただ両方重要なんだけど、
優先度を考えていく上では、
こういう特徴を理解しておくと、
今どっちをやるべきなのかって、
結構ジャッジしやすいのかなと思います。
UIだけものすごい整ってて、
後ろのバックエンドの機能価値が少ないものは、
あんまり見ないですけど、
そもそも順番間違えてるよなと思いますし、
機能価値めちゃくちゃ高いんだけど、
アプローチが弱くて、
なかなか使える状態になってないサービスってのも、
結構たくさんあるかなと思います。
現に僕らTAVERYっていうサービスを、
2017年末にリリースして、
2018年の頭の半年くらいは、
オンボーディングばっかりやってました。
っていうくらい、
見るものによっては重要なポイントって、
そういう考え方で優先づけできるんじゃないかなと、
思っていますという、
ちょうどプロダクトの話をしました。
ただ、もっともっと大事なのは何かっていうと、
機能とかUIも変わり続けたり、
さっきのコアなバリューって、
変わっていくもんだと思うんですよね。
メルカリにメルペイが付いたり、
LINEにLINEペイが付いたりして、
それを押したりとか、
それを使ってもらうことが今後の戦略的な、
重要な一歩になるとか、
そういうふうに事業を
Going Concernに
継続的に成長させるためには、
自分たちというか、
運営体が持っている価値観自体も、
変えていかなきゃいけなくて、
そういう時に大事なのは、
変われる体制にあるかっていうことだと思っているんですよね。
例えば、リファクタリングをさせてくれない、
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困ったみたいな話も、
最近あんまり見ないんですけど、
昔よかったなと思っていて、
リファクタリングって何かというと、
ソフトウェアのコードが、
簡単に言うと、
すごいヘルシーな状態に保つっていう、
いろんな変な積み方をして、
ニッチもサッチも動かせないみたいな状態になってしまう
プロダクトもたくさんあるんですけど、
それを今満たしている機能を、
最もミニマムで、
必要最低限なロジックで、
書き直すっていうのが、
簡単に言うとリファクタリングなんですけど、
こういうコードの中の話とか、
あるいは外である、
それを司る人間の組み替え、
どういうチームを組むべきかとか、
そこにはどういうインセンティブが設計されてあったりとか、
モチベーションの源泉があったりとか、
事業とのリンクがあるかみたいなのを、
ちゃんと設計してあげるっていう、
機能とかUIに入っていく前の、
構造設計の部分で、
勝負が決まるんじゃないかなっていうのを、
僕はPMやった初めのぐらいの時に感じて、
今もそれをずっと重要にしています。
事業とかやってて、
物を作って、
エンジニア勢から今リファクタしたいなと思ってるんですけどって言われたら、
即行一周を切ってもらって、
次のスプリングとなり、
自分たちで最も重要だなと思うタイミング、
やった方がいいと思うタイミングで、
一番それを先に実装してもらうっていう、
実施してもらう。
機能の開発は別に遅れたことで困るのって、
検証のスタートがずれるだけなんですけど、
リファクタリングとか、
チームガバナンスを作り変えるのって、
遅れば遅れるほど、
ふくりでマイナスの効果が効いてきてしまうので、
僕としてはやっぱり、
もともとずっと初めにあるような、
コードとチームのグランドデザインを、
何より優先してますっていう、
そういう話でした。
これあんまり興味ない人が多い気がする内容だったんですけど、
ソフトウェア開発をやってる会社があるあるみたいな、
機能って大体重要なものそんな多くないよっていう話と、
あとは本質的なアルゴリズムみたいな見えないものの価値と、
あとは目に見えて分かりやすいんだけど、
そういうものUIって言われるようなものの価値って、
実は全然違うから、
それを理解した上で、
いろんなものを優先度決めていくといいよねっていう話と、
そんなことよりも、
もっともっと前の前提にある、
グランドデザインをちゃんと設計したり再設計したりすることが、
すごい大事だよねという話でした。
気に入っていただいた方は是非、
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ツイッター、
フリーアジェンドじゃねえわ。
ゼロトピックだわ。
15:01
これゼロトピックです。
はい、ゼロトピックです。
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いただきつつ、
ポッドキャストフォローしていただけると嬉しいなと思います。
それでは。
15:19

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