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ナフサ不足、現場では足りない、政府は足りている?
2026-05-26 15:42

ナフサ不足、現場では足りない、政府は足りている?

日経エネルギーNext編集長 山根小雪が時事のニュースについて解説・コメントします。

 

田畑竜介
Groooooow Up

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サマリー

ナフサ不足が懸念される中、政府は供給に問題はないと説明していますが、国民の多くは納得していません。日経エネルギーNext編集長の山根紗友希氏は、ナフサ自体は4月は不足したが5月は足りる見込みであるものの、ナフサ由来の化学品、特に川中製品の供給網が複雑で、価格高騰により中小企業が生産調整を余儀なくされている実態を解説します。カルビーのポテトチップスのパッケージ変更を「売名行為」と政府が批判した件にも触れ、政府の説明不足と情報発信のあり方について問題提起しています。

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コメンテーター紹介と近況報告
日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げる、
ブラッシュアップ毎週火曜日のこの時間はフォルダ内は球場の写真が多いかもしれません。
日経BP、日経エネルギーネクスト編集長の山根紗友希さんです。
山根さんおはようございます。
球場の写真でフォルダが埋まってる山根です。おはようございます。
あら、否定しなかったね。
だってドーム行くと死にほど取っちゃうんですよ。
ああ、それこそこの間の。
はい、大阪春で行きましたよ私。
メガシーで行っていい試合見ましたね。
見ました。取りまくりも。
この日のために私は最新のiPhoneを買っていたんだって毎回思う。
やっぱりいい写真撮れると本当最新のものにしといてよかったなってね。
いやもう色ももう遠い選手もね。
ああ、そうか。
もう肉眼よりよく見えるんじゃないのみたいな。
今年も発売が楽しみだな新しいiPhoneで。
9月くらいの話してるんですか。
ナフサ不足に関する世論調査結果
さてさて今日は今のもっかの関心事項ですよね。もう高い。
ナフサ。
はい、ナフサ。やりましょうナフサ。
ちょうど一昨日のサンデーウォッチで少し解説させていただいたんですけども、
ちょうど週末に新聞各社がですね、ナフサに関しての世論調査を実施して、
それは昨日ニュースになっていたんですよね。
はい、なのでちょっとまず最初この世論調査の結果をご紹介したいと思うんですけども、
読売新聞が実施した調査ではですね、
ナフサの供給に問題はないという政府の説明に納得できますかという質問で、
納得できないが64%、納得できるは25%しかいませんでしたと。
毎日新聞、政府が石油関連製品の今まで以上の節約を国民に要請した方が良いかどうかというふうに質問をしたところ、
要請した方が良いが52%で要請する必要はない25%だったと。
でも昨日夕方総理がね、会見というか発表してましたけど、表明してましたけど、その場でもやっぱり要請はしないっていうことでしたね。
やっぱり政府はですね、この要請をすることで供給が足りないんだということを広く知らしめることになって、
それで消費が減退してしまって、経済が冷え込むのを心配しているっていうことだと思うんですよ。
日本人は言われると安全サイドに走りがちなので過剰に節約しちゃうんじゃないかとか、他の国に比べて。
不安を借り立ててもね、っていうところもあるんですかね。
そう、っていうのはあるんですけど、でももうさすがに世論調査の結果みんなね、
今のやり方、本当はどうなの?実際どうなの?足りてないんじゃないの?
だって私たちのポテトチップもパッケージが白黒になり、コンビニはコーヒーのフタ変えると言っており、
いろんな人たちが商品が今まで通り供給できないとか値上げするとかパッケージ変えるとか言ってるのに、
とても足りてると思えない。なのにどうして足りてるって言ってるの?っていうところにすごくフラストレーションがあるなと思うんですよね。
私はエネルギーの専門を主題しているので、NAFSAは専門じゃないんですよ。
ナフサ供給の現状分析
なので、最近NAFSAで変なこと言うとすぐ炎上しちゃうんでね。
一応前振りしておきたいなと思うんですけど、ただ一般論としてNAFSAの供給がどういう状況になってるかっていうのは、
一定その公開情報なんかでも確認できる部分があるので、
今日はその話をして、実際NAFSAの供給ってどういう状況になってるの?
政府が言っている流通の目詰まりって何?っていうことの報道を聞いた時に、どういうことが起きているのかイメージしやすいように少し構造を説明したいなと思います。
まずNAFSA自体が足りてるのかっていうことなんですけれども、
端的に言うと4月は足りなかったけど、5月は足りそうだっていうことなんですよね。
まずNAFSA自体っていうところを覚えてくださいね。
NAFSA自体。
政府が言ってるのはNAFSA自体のことじゃなくて、NAFSA由来科学品って言ってますからね。
そこに違いがあるんだ。
違いがあるんですよ。
ちょっとその話は後でしますが、まず最初NAFSA足りてるか足りてないかって話で言うと、
NAFSAっていうのは皆さんご存知の通りかなり中東から輸入しているんですよね。
もともとNAFSAは国産が40%、中東からの輸入が45%、中東以外からの輸入が15%ぐらいで構成をしていたんですよね。
ホルムズ海峡が封鎖されたことによって、中東からの輸入は8割ぐらい減ってしまっています。
国産の分っていうのは原油からNAFSAを作るので、ホルムズ海峡経由の原油が来ないじゃないですか。
ただ原油は備蓄を放出しているので、国産のNAFSAについては維持をしています。
中東からの分を激減。4月はやっぱり足りなかった。少なかった。
5月は中東以外からの輸入を倍増させるっていうことを経済産業省は明らかにしていて、NAFSAの総量としては足ります。
今見えている話と政府の発表数字、貿易統計と政府が発表している数字を足し算すると、NAFSA自体は足りる。
ただ、かねて高橋首相もNAFSA由来価格品って言葉を使ってるって言ってましたよね。
ナフサから最終製品までのサプライチェーン
NAFSA自体が足りてるからといって、みんなが使いたいいろんな製品、容器や塗料や手袋やオムツやゴムやなんやかんやかんやっていうのが足りるかどうかっていうのはまた話が別なんですよ。
ここでちょっと復習。NAFSAどうやって作るんだったっけ?って言ったら、NAFSAは原油から作る。さすがにみなさんここはもう。
こんなにNAFSAって言葉が仕事をするなんて。
今それ言いたかった。
NAFSA知らなかったよね、みたいな。
何の字も知らなかったかと思うし、一応知らなかったと思う。
最初グロウアップでNAFSAの話をするとき、NAFSAっていうのはね、みたいな話から始めた気がする。
ポリプロピレンとかはひょっとしたらちょっと聞いたことがあるとかね、もうすでに変わっていっているものは聞いたことあるかもしれないけど。
ね、もう原油から知ってるよNAFSAって感じだと思うんですけど、政府が言ってるNAFSA由来科学品って何?ってことをね、含めてちょっと説明したいんですけど、
NAFSAは、NAFSAからまず基礎科学品って言われるやつを作ります。エチレンとかプロピレンとかそういうやつ、それはNAFSAから作るんですよね。
で、このエチレンとかプロピレンからポリエチレンとかポリプロピレンとか作ります。これをね、川中製品って言うんですよ。
川上、川中、下の間ですね、川中。
これね、よくね、SNSとかでもNAFSAの話を見ると、川中製品が!みたいな。あと国の資料とかもね、川中製品が出てるんで、川の真ん中、これのことをポリエチレンとかポリプロピレンとかのことを言います。
NAFSAが川上でいいんですか?
NAFSAは、超原料、超原料。そっから基礎科学品っていうのを作ります。
それが川上。
川上。川上は基礎科学品、エチレン、プロピレンね。川中。で、この川中から何を作るかっていうと、化学原料を作るんですよ。
この川中のポリエチレンとかポリプロピレンをね、ペレットにしたりとか粉状にしたりとかするんですよ。
プラスチックとかの原料になる。これがね、大体数千種類あるって言われてるんですよ。
そんなに?
そもそもこの川中製品のポリエチレンとかポリプロピレンも、グレードがね、えっと、100ぐらいあるんですよ。
グレードが?
グレードが数百種類ぐらいある。
だから、同じ化学記号の、同じポリエチレンとかポリプロピレンって言っても、そこだけでまず数百ありますと。
で、それを買ってきて、ペレットとか粉にして、さらにそれをいろんな加工メーカーに出して、その加工メーカーが容器にしたりビニール袋にしたりするわけですよ。
で、だからその原料の段階でもう数千種あるんですよ。
で、川下の加工メーカーまで行って物を作る。で、これ帝国データバンクが物を作ってる。
那覇に由来する化学品。川中製品や川中の、那覇やってる人、基礎化学品作る人、川中製品作る人、川中製品から化学原料を作ってる人、化学原料から最終製品作ってる人、全部合わせたら4万6千社ある。
おー、すごい。
はい。4万6千社あるっていうことはですよ。
つまり、ものすごい数の中小企業が那覇を由来の化学品を使ってビジネスをやってるっていうことなんですよ。
そうですね。
はい。で、じゃあ政府は何を見てるのかっていうと、かなりマクロな数字を見てる。
マクロな数字って何かって言ったら、まず一つ日本に入ってくる那覇、日本に帰ってくる原油、そっから作る那覇、それから那覇として輸入していく一番上の上流の部分。
これの量は足りてます。多分足りてるんだろうと思います。
で、この川中製品については、大企業が作ってるものは一定分かる。大企業には報告させることができますから。
なるほど。
はい。で、でも4万6千社?
6千社。
はい。原料だけでも数千種類。これはやっぱり全部把握することはできないんですよ。
なるほど。
で、どうやってざっくりした把握をしているかっていうと、大企業や調査に協力してくれる中小企業に聞いて、あとはそのヒアリングベースでざっくりとした推計を出すわけですよ。
で、足りている。マクロの数字としては足りてるはずです。
でも細かく見ていくと、数千種の原料のうち何かが少し量が足りなかったり、誰かがちょっと多めに買ったりしたら何かが足りなくなってっていう話が起きるわけですよ。
これが多分目詰まりっていう言葉でバクっとくくっていることだと思うんですよ。
価格高騰と中小企業への影響
なるほど。
流通の目詰まりって何のことなのかっていうのは、やっぱり明確には取材してみないと分かんないんですけども。
ただ、これだけ種類が多くて、これだけ4万6千社の企業が関わっているってなると、いろんなところでいろんなことが起きる。
なんで起きるかっていうと、いくら入口で入ってくる量が足りていても、値段の問題が一切語られてないんですよ。
確かに。
これね、非中等から2倍に輸入の量を5月は増やして、量は足りるようにしますって言ってるんだけどね。
非中等の那覇さ、価格が平時の2倍になってるんですよ。
日本だけじゃなくて、他の国も欲しいから、その競争って上がりますよね。
中等産の那覇さを買っている他の国々もみんな買いたい。
当然値段が上がります。売る側だって今はあげられるチャンスと思うから、そんな安く売る理由がないんですよ。
これを買ってきた、大手化学メーカーが買うわけです。
石油元売り会社が買って、大手化学メーカーが那覇さから一連とか作る。
大企業だから、とにかく政府から量をなんとかしなさいって言われてるわけだから、買う。
高い値段で買ってきた。高い値段の製品ができた。
当然高い値段で売る。
そうなるんですよね。
大企業は価格転換できます。高い値段で売ります。
受け取った会社も大企業だったら、次の会社にも高い値段で売れます。
高いの買えないよっていう会社が出てきますよね。
そうですね。確かに。
中小企業になっていけばいくほど、高い値段で買ったものをその値段で売ることはできないので、企業が吸収していくことになっていくじゃないですか。
で、高い。買えない。
じゃあ生産を減らそうっていう、価格減量のメーカーさんは絶対いるんですよ。
その中で価格をものすごい釣り上げないと売れない人たちもいる。
そしたら今度かわしもで製品を作っている人たちは、こんな高いんじゃ作れないや。作るのやめてちょっと頭下げて待っとこう。戦争が終わるまで。
なりますよね。想像ですよ。今の話全部想像なんだけど。
価格がものすごく上がるってそういうことで、今までと同じ量はやっぱり仕入れられない。
だってお金なかったら仕入れてるお金払えないじゃないですか。
仕入れて作っても自分のお客さんが高くなった分値上げ飲んでくれないなと思ったら自分が死んじゃうだけだから作れないですよね。
そういうことがやっぱりいろんなところで起きてくる。
だから量が足りてるっていうから大丈夫ですっていうのはそうじゃなくて、やっぱり値段がものすごく高くなっているっていうことが企業の経営判断にものすごく良きな影響を与えているってことなんですよ。
カルビーのパッケージ変更と政府の対応
カルビーのポテトチップ、これ結構わかりやすい件なんで説明しようと思うんですけど、
これは私はすごくショックだったことがあって、カルビーが黒白のパッケージを作るって言ったときに官邸の幹部が売名行為であるって言ったんですよ。
それが朝日新聞で報道されてるんですよ。
確かにSNSでカルビーの白黒パッケージのポテチ欲しいみたいな。いつもと違うから。
話題にはなりましたよね。
でもそれを売名行為だと政府は言った。
でもカルビーからしてみたら赤とか青とかのインクっていうのは高いんですよ、もともと。
黒とか白とか、黒はやっぱり原料として量も多いし安い。
だから先々のコストの上昇やインクね、しかも輸入なんですよ。
これはさっきの革紙製品、革中製品、革下製品のうち、革紙の部分っていうのはかなり国内で賄うんですけど、革中の原料っていうのはいっぱい輸入してる。15%ぐらい輸入してるんですよね。
そして製品になってインクやプラスチック製品っていうのはかなり輸入してるので、日本が足りてるって言っても日本の価格上昇がほどほどだと仮にしたとしても輸入してる人たちはやっぱり高いものを買わざるを得ないから。
企業の判断としてはポテチの量を同じ量売れるんだったら、それは原価を下げたいですから、原価を維持したいから、ああいう判断になる。
それをね、やっぱり政府は売名行為だって言うんじゃなくて、こういう状況なんですよ。これだけ複雑な、たくさんの人が関わってるサプライチェーンの中で値段がものすごく増えていて、マクロの情報を見て言ってるわけだから、細かいところ全部は確認できてないんですけどねってやっぱり言わないと、
余計な不安で混乱が続くとやっぱり腹が立ってくるんでね。結果として政府としてはやっぱり供給不安しないことで支持率を維持したいと思っているけど、裏目に出ちゃう可能性だってあるんだから正しく伝えてくださいよということが言いたいですね。
加速なくっていうところだと思いますね。この時間はニッケーBP、ニッケーエネルギーネクスト編集長の山根紗友希さんでした。
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