2023-03-01 11:21

山根小雪のBrushUp

日経エネルギーnext編集長 山根小雪

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毎週水曜日のこの時間は、山根小雪のBrush Upをお送りしております。 今日は山根さん、原発ですか?
はい、今日は原発です。先週はね、パンダの経済効果ですごく可愛らしい話だったんですが、今日は結構深刻です。
そうですね。
昨日政府がですね、原発を60年を超えて実質的に運転できるようにする法案を閣議決定したんですね。
そうですね。
これですね、実はその2011年の東京電力福島第一原子力発電所の事故の後の原子力政策のですね、ものすごく大きな大転換なんですよ。
この閣議決定された法改正の中身には大きく3つのポイントがあるんですけども、ちょっとそれをですね、お話ししながら、なぜ大転換なのかっていうのを説明していきたいなと思うんですね。
まず現状はどうなのかっていうことなんですけれども、これはですね、3.11の原発事故後に原子炉等規制法というルールが改正されて、40年ルールっていうのを決めたんですよ。
原発は認可を受けた日から40年後までに運転を終えるっていうやつですね。
で、今は40年経過した時点で安全性が確保されれば1回だけ20年の運転延長が認められるんですね。
ちょうど去年関西電力の三浜原発がこのルールを使って40年を超えて運転を再稼働しています。
今回の法改正では、まず東日本大震災後ですね、安全審査だったりとかで再稼働できなくて止まったりとか、最近の電力会社の不祥事ですね、止まったりとかして結構動いてない期間があるんですよ。
で、この動いてなかった期間は運転期間から除外できるようにするというのが今回のまずポイントですね。
なので40年を超えても、例えば10年間その間止まってたら認可から、そうすると60年まで延長してもうプラス10年だから70年になりますよね。
都合いいよね。
そう、都合いいんですよ、本当に。
30年超えたらもう一つは10年ごとに原子力規制委員会が認可を繰り返すよって10年単位でね。
一発ドンじゃないよっていうことは一応決めてますと。
もう一つすごく大きいルール改正が40年ルールっていうのは原子炉等規制法というのに定めてきたんですよ。
これはさっき申し上げたように、震災後に40年ルールを定めてきた法律ですね。
これをですね削除します。
今度は経済産業省が所管する電気事業法という電力会社の電力ビジネスに関してのルールの方に移すんですよ。
これがやっぱりすごく私は大きいなと思っていて。
つまりこれですね40年ルールとか60年動かすとかっていう運転機関についてはもう規制じゃなくて経済産業省の電気事業を推進する側のルールになったってことなんですよね。
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3.11の後原発事故が起きて原子力を推進する監督官庁と規制するところが一緒っておかしいじゃないかと。
経済産業省と原子力安全保安院ってほとんど一体でおかしいでしょって。
分けなきゃちゃんと動かしたい人と安全性がチェックできるかどうかって分けなきゃって言って原子力規制委員会ができたんですよ。
だけど運転機関は原子力規制委員会と関係なく経済産業省の管轄になるわけです。
10年ちょっとでもそこを変えちゃうのっていう。
しかもこの10年間原子力について本当にみんなでけんけんガクガクやってきましたかってほとんど塩漬けですよ。
何もやらないで動かないね動かないね動かないね電気が足りなくなっちゃったねどうしようかみたいな状況なわけですよね。
これねしかも決めたプロセスがまたね、いろんなメディアで書かれてると思うんですけれども原子力規制委員会ってやった5人なんですよ。
国会で決めますこの5人の陳述はですね。
委員長が1人と委員が4人、そのうち委員の1人がこのルール改正は反対だって言ったんですよ。
この先生は最後まで反対を貫き通しました。
報道では1人が反対したって言われてるんですけれども改めて発言録なんかをチェックしていくと、
残り委員の先生3人のうち2人が時間が足りないせかされて議論したとか、
制度論が先行で60年を超えた後どうやって安全性をチェックするのかってことが全然決まってないうちにこれを決めることには違和感があるって言ってるんですよ。
決して賛成ではないですよね。それだけ見るとね。
これは賛成じゃないです。本当に賛成って言った人は1人なんですよ。
しかも委員長が会議の後の記者会見で急いで決めすぎじゃありませんかって記者団に言われて法案のデッドラインがあるので仕方ないんですよって言ってるんですよ。
そういう問題?
これだけ大きな原発の制作を時間がないからって決めるのはもうほんと拙速すぎますよね。
そう拙速すぎます。しかも10年も前からの話でここだけこんな拙速なの?
どうして拙速なのかっていうと去年の8月に岸田首相がGX、グリーントランスフォーメーション実行会議っていう会議の場で原発運転機関のルールの見直しと
次世代各進路の開発建設を進めること、新しい原発を作りましょう、そして運転機関を見直しましょうっていうことを発言してるんですよね。
ここからすべては動き出して、でも8月たった半年ですよ、この大きなルール改正は。
これって40年ルールって結構私自身重たいなと思っていて、なぜかというと福島第一ってまず一番最初に一番古かった1号機が爆発したんですよね。
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その後連鎖的にいろんなところで爆発が起きていくわけなんですけども、1号機ちょうど事故が起きた時がぴったり40年だったんですよ。
そうでやっぱり原子力発電所は、ていうかそもそも機械は車でもパソコンでも何でもそうですけど、古くなったらボロくなっていくじゃないですか。
経年劣化しますからね。
します。ものすごい高温高圧の蒸気が充満したりとかするわけですから、その配管であったりとかいろんなものがボロボロになっていくんですよ。
どうしようもない、それは。だから新しければ新しい方が安全です。きちんと作ればですよ。
それはやっぱり安全に対しての技術開発だってもちろん進んでいるし、素材やいろんなものは新しい方がそれはやっぱり漏れたりとかしないわけですよ。
だから本当は今やるべきことは原子力を使っていくんだっていうことを国が決めるんだとするならば、もう古いものを新しいものに立て替えていくにはどうしたらいいのかっていうことを真面目に考えるべきだし、
例えば今電力不足が一番深刻なのって東京エリアなんですよね。
西日本は比較的原子力動いてますし、太陽光発電とかもいっぱいあるので、そんなに受給逼迫が起きにくい状況なんですよ。
じゃあ東京ってどういう状況って考えたら新潟県に柏崎カリハ原子力発電所っていうのがあるんですよね。
原子炉7基あってものすごく新しいものがあるんですよ。まだまだピカピカに近いようなものもあります。
でも東電の不祥事が相次いでいてなかなか動かせないわけですよ。
だとしたら、どうしたらこの比較的新しい柏崎カリハをきちんと安全に動かすことができるのか、地域の人たちに納得してもらうように運転するにはどうしたらいいのかっていうことを
官民に挙げて真面目にゴリゴリ膝詰めで全力で考えて、そっちやる方が筋が良くないですかって思いますけどね。
古いものをね。
そもそもこのくらいの情勢が緊迫していて、その機に乗じて電力不足だとかエネルギーだとかそういうところに利用して決めてる感じもね。
塩漬けにしてたものを急に持ち出して、今だったらいけるかもみたいな。
そういう気配を私たちが感じてしまうことがまたこれはとてもなんとも言えない気持ちになりますよね。
無責任ですよね。
本当に。でもこれがもう国会に提出されたわけですもんね。
そうです。これはもう閣議決定されたんで決まりですよ。
これで果たして本当にいいのかっていうのがね。我々としてもやっぱりそこをどうしていくべきなんでしょうね。
やっぱりこれってエネルギーに対してもっとみんなが関心を持つっていうこと。
例えば電気ってスイッチ押したら作って。
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なんかこう当たり前のものだってずっと思ってきたと思うんですけれども。
それを選ぶっていうことをもう1回考えることと、あとはやっぱり選挙じゃないですかね。
意思を示すいろんなことに。
そして原子力政策についてきちんと政治家と対話する機会を私たちも、難しいけど私たちはメディアだから田畑さん、我々はですね。
機会を作ってやっぱり臭いものにふたしたくなっちゃうんですよ。原子力怖いからですね。
でもそういうものを改めていかないといけないなって思います。
そうですね。国政選挙だけじゃなくってこの春統一地方選挙もありますから、そういったところも含めてやっぱり我々の投票行動って大事なんだなって思いますね。
せっかくの権利を生かしていきたいなと思います。
山里さんどうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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