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日替わりコメンテーターによる解説で、日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。今日は水曜日。日経BP、日経エネルギーNext編集長、山根小雪さんです。
山根さん、今日はどんな話題、ニュースでしょうか?
今日はね、エンゲル係数の話をしようかなーって思います。最近ね、ちょっと話題、話題っていうか、流行りみたいな感じで、いろんなメディアがですね、エンゲル係数取り上げてるんですよ。
なんでこんなにエンゲル係数の記事が出てくるのかなーと思ってですね、たまたま日本経済新聞も11月の17日、おととい。
17日だから、日曜日かな?
日曜日ですかね。
波紋な日本家計圧迫、総罪依存でエンゲル係数G7トップっていう記事なんかが出てたりしてですね。
はい、じゃあどうしてこんなに話題なのかなーと思ったらですね、やっぱり今年、去年、今年とエンゲル係数、実はめちゃくちゃ高くなってるんですよ。
で、エンゲル係数って、いつからある係数か知ってます?
えー。
ちょっと調べてびっくりしちゃいました。
90年ぐらい?もっと前?
いやいや高くないですか。
高度経済成長になると60年か。
いやいや水木さん、なんと19世紀からだし。
19世紀って1800年代?
消費支出に占める食料費の割合が高いと、食べ物って生きていくのに必須だから、これが高くなったら他の支出が細っていくっていう法則が19世紀に見つかって、そこからエンゲル係数っていうのは生活レベルの肯定を示す指標だっていうことで活用されてきたらしいんですよ。
なんとそんなに古いのかと。
日本ではさっき水木さんがおっしゃられた通り、高度経済成長期の時期から統計データとして数字があるんですよね。
1960年代の前半ぐらいから数字があって、これは家計の統計ですね。
家計での収入がどれぐらいで、いろんなものにどれぐらいお金使ってるかって統計データが出てくるのはこの時期でですね。
だいたい1960年代前半38%なんですよ。
40%弱ぐらい。結構やっぱ食費高いですよね。
ここからですね、高度経済成長期に入っていくと、どんどんどんどん国民生活豊かになっていって、過小分所得が増えていくんですよ。
これに伴ってエンゲル係数はどんどん下がっていきます。
2005年に底を打つんですよ。
そこから底を打ってしばらくモヤモヤとしてるんですけど、2010年代ぐらいに入るとですね、どんどん上がり始めると。
一気に上がり始めるのが、ここね、コロナ開けてから数年ですね。
もうね、コロナ以降の物価高の影響すごく大きくて、2023年に40年ぶりの水準。
40年前にしたが、1980年代と同じぐらいまで、今エンゲル係数高くなってきていて。
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でですね、毎月毎月総務省が家計統計というのを出していてですね。
この数字からエンゲル係数計算するんですけれども、月のデータが出てくるたびに最高を更新するような状況が続いていて。
実は今直近はですね、先月よりは少し下がっているんですけれども、2024年もこのままいくと、この40年ぶり水準というですね、ところをまた更新することになりそうな形勢ということなんですよ。
国内は消費者物価指数もすごく上がってるし、米も高いとか、何でもかんでも高いですよね、食料品ね。
食料だけじゃないですけど、物価高がもうそもそもすごい強いので、これでエンゲル係数はどんどん高くなってますと。
で、この状況を先ほどのほか日経新聞の記事がですね、G7で比較しているんですよね。
で、実はね、G7で比較すると、もうね、この記事では2007年からの数字を出してるんですけれども、ほぼ日本はね、G7でずっと一番高いんですよ、エンゲル係数。
そう、多分これは食費に占める割合っていうかですね、支出に占める、例えばアメリカだったら保険制度が乏しくて、医療費が極端に高かったりします。
だから食費の割合が結果的に下がる。
で、これあとフランスとイギリスとドイツと比べてるんですけれども、これ肌感覚ですよ。
イギリスとかドイツの人たちって、ご飯食べることより他のことに重きがある。
私のイギリス人の友人は、食べるのはもうそこそこですよ。
とにかくささっと食べて、インテリアだったりファッションだったり、そういうものにものすごい時間を使う。
で、仕事でお世話になったドイツ人のファミリーは、夜はみんなで集まるんだけども、パンとささっとソーセージとかを食べて、もうこれで十分っていう。
なんか私たち日本人の食卓からすると、ご飯、あったかいほかほかのご飯とお味噌汁とおかずが2品とかあってみたいな。
外の居酒屋行ったら何品も何品も食べて、「ねえ田畑さん、締めまで!」みたいな。
すいません、2軒目行こうよ。
行こうよ。
ラーメンまでお願い。
確かにそうですよね。
みんなでワイワイご飯食べることが、そもそもやっぱり人生の楽しみみたいなのが、私たち日本人のカルチャーですよね。
あります、あります。
こんな食べ物美味しい国ないじゃないですか。
あと食べ物にこんなにみんなが執念を持っている国はないと思う。
ほんとだ。
例えばレストランで何食べる?になった時に、あれもこれもそれも食べてみたいってなるじゃないですか。
そういう時に日本人って、じゃあシェアしようよになるけれど、海外ではシェアっていう感覚があまりなくてね。
確かに。
自分のものは自分で。
全部食べたいみたいなね。
なんか一つだけ頼んで、それで終わりっていうね。
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食に対するその関心というか貪欲さがないですよね。
全く同感です。
だからエンゲル係数は高い。
しょうがないと思うんですよ。
ずっと高いんですけど、ただここ数年はギュンって上がってるんですよ。
日本はやっぱりものすごいギュンって上がってます。
これOECDが分析してて、どうして日本はこんなにギュンと上がってるのかっていう。
これは残念ながら、過処分所得の伸び率が他の先進国に比べて低迷してると。
それから65歳以上の高齢者の割合が急に増えていて、それも日本が一番高いっていう。
もう一つは共働き世帯がどんどん増えていて、家事を時短するために多少割高なお惣菜とか中食依存が強まっているということみたいなんですよね。
いろんな事情はあるけれど、共働き世帯が中食とか活用するというのは、世帯としての収入は上がっている中で両立していくための術だと思うので、全然いいと思うんですけど。
でもやっぱり食材は上がってるけど実質賃金伸び悩んでるっていうところは、やっぱり日本の大きな課題ですよね。
そうしたらエンゲル係数も高くなってしまいますよね。
どうしてもなっちゃう。
この食料のことを考えるときに、私自身はエネルギーの取材をしているので、それと重なるところがあって、一つすごい気になることがあるんですよ。
コロナとかウクライナの戦争の後っていうのは、反動体とかエネルギーとか、大事なものは自分たちの国で確保しようという動きが世界中で広がってますよね。
今度はまた再選したトランプ前大統領なんかも保護主義とか経済安全保障っていう言葉を使いながら、やっぱり中国から入ってくるものに関税をかけて、なるべくアメリカの国内でエネルギーも作ってっていうことをやるわけですよね。
これはやっぱりヨーロッパの国々もみんな一緒ですよね。
すごく政策、舵切ってると思うんですよ。エネルギーや反動体を確保することに対して。
食料も同じですよね。食料自給率っていうのをやっぱり高めていかないと、有事の時もちろん供給が途絶するリスクがある。
でもそれだけじゃなくて、やっぱり世界がこうやって不安定になってくると、エネルギーの値段コストっていうのはすごく変動が大きくなりますよね。
カワセもそうですけれども。振り回されるわけですよ。輸入してるものが多ければ多いほど、食料価格っていうのは打撃を受けて振り回される。
しかも供給の問題でいうと、かつてはグローバリゼーションって、私経済記者だって最初20年ぐらいグローバリゼーションですよ、キーワードは。
ロジスティックスが整って物流が整っていれば、欲しいものを世界中から今すぐに手に入れることができるっていうのを良しとする経済の流れだったと思うけれど、
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それはやっぱり大きく変わってしまって、そんなにシームレスに物を日本に持ってこられなくなっていくっていうのが大きなトレンドだと思うんですよね。
と思うと、食料はもっと日本国内で少しでも確保していくっていうことをもっと真剣に考えないと、この先本当に私たちなんか食べ物なくなったら人生の豊かさが失われていくのに、そこに対してあまりに無防備なんじゃないかなっていうことを、食材費の値上げっていうところからも思っちゃうんですよね。
そうですね。時給率もそこまで上がってないですしね。
そうなんですよね。
いろいろなことを考えさせられますね。
はい、本当に。でも美味しいものを食べたいんです。
そこに生活の豊かさを感じるっていうのはね、日本のまた一つの特徴文化なのかもしれませんね。
山梨さんここまでありがとうございました。
ありがとうございました。
山梨さん駅のブラッシュアップでした。
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