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毎週水曜日のこの時間は山根小雪のブラッシュアップです。 先ほどもチラッと出ましたけども、大手電力会社10社で値段が上がるってことですよね。
ちょうど5日くらい前ですかね、5月22日だったかなに、各社の7月の請求ですね。6月分の電気料金7月に請求書が来るので、それの見通し額みたいなものの一覧が出てきて、まあびっくりされた方も多かったんじゃないでしょうか。
九州電力が1年前の6月に比べて、なんと43.8%の値上げ。
ちょっとね、その数字が大きくって。
なんで見ても、え?って思う。
九電って電気安いんじゃなかったっけ?みたいな。こんなに上がる?みたいなびっくり話がありまして、私この数日間、ホーボーから聞かれました。なんでこんなに上がるんですか?みたいなですね。
なので今日はちょっと丁寧めに、得意分野ということもありまして、解説させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
ぜひ質問いただければと思います。
一番大きいのはですね、5月末に補助金が終わります。
これめちゃくちゃ大きいんですよね。金額のインパクトは後で説明しようと思いますけど。
去年実は、九州電力6月って標準家庭って言われる。
だいたい4人家族ぐらいでこれぐらい使うみたいなモデルケース。みんなが共一で使ってるモデルケースがあるんですけど、5251円だったんですよね。
それが7月は試算で7551円に上がると。
これ43%アップです。
めっちゃ上がってますよね。確かに。2300円ぐらい上がりますね。
先月どうだったの?っていうと、先月6676円なんですよ。
これ去年の6月に比べると13%アップなんですよね。
つまりどういうことかっていうと、補助金が30%分ってことです。
そうか、ちょうどですね。
そうなんですよ。多分九州の人がすごくびっくりしたのは、ワイドショーとかでも大手電力10社の料金プラン並べて、値上がり幅ランキングとか言ってですね。
とにかく関西電力と旧電の値上がり幅が大きい。値上がり率が大きい。40%超え。
なんで?ってなったと思うんですけど、なんでかって言ったら去年の6月の電気代がめっちゃ安かったからなんですよ。
そうですよね。
あの絶対額はやっぱり今回の試算を見ても九州はすごく安いんですよ。7551円ですけど、沖縄電力9663円です。
北海道電力9523円。よく話題になる東京電力8930円で旧電より1500円高いんですよ。
だからその値上がり率っていう風に見ると、もともとが安いから補助金がなくなった分のインパクトがより大きく効いて割合が大きくなっちゃう。
そういうことか。
詰まるところ九州電力の電気料金は今なお全国10社の大手電力の中ではトップクラスに安いということです。
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値上げ率だけで判断しちゃダメってことですよね。
そうなんですよ。とはいいながら高いじゃないか電気料金と。
そんなに上がるのかと。
ちょっと電気料金ってややこしくないですか。料金の体系が。すごく分かりにくい料金体系になっているので、せっかくなんで料金体系を説明させていただきたいと思います。
ちなみにですね、まずこの一覧の比較ですね。値上がり幅の比較。これ何かっていうと規制料金と言われる料金なんですよ。
規制料金。電気の料金には規制料金と言われる料金と自由料金と言われる料金があるんですね。
元々大手電力会社っていうのは独占企業なんですよ。独占企業ってどういうことかというと、実は戦前は電力会社たくさんありました。
でも戦後GHQが入ってきて、戦後復興をやっていかなくちゃいけないよね。
それに対して効率のいいやり方、もしくはGHQをコントロールしやすいやり方は何だろうかって言った時に、日本を10個のエリアに分けて、その1エリアに大きな電力会社を1社だけ作るっていう形に再編したんですよ。
どうしてこういうやり方をしたかっていうと、戦争でやけの原ですよね、日本は。やけの原の中でどんどんどんどん電気の設備を作っていかなきゃいけない。
発電所作んなきゃ、電柱建てなきゃ、鉄塔作んなきゃ。どうしたら効率よく作れるかって言ったら、まず競争がないこと。ライバルがいないから心配せずに設備投資ができる。
あと、作った設備のお金を確実に電気料金で全額回収できること。
これ、地域独占っていうやり方なんですけど、エリアに1社。これはライバルがいないから、他の人にやられるんじゃないか、自分が設備投資ないほうがもっと儲かるんじゃないか、みたいなことを考えさせない。
高いと他にいっちゃうんじゃないかとか。
それなし。それからもう一つが総括減価方式って言うんですけど、かかったコストは全部電気料金で確実に回収できる制度。
だから民間企業なんですけど、そういう制度によって設備を安心して作れる環境を作ってきたのが電力業界なんですよ。
どうしてこれが必要だったかというと、戦後復興から高度経済成長期の間っていうのは、電気があればGDPが伸びるって言われたんですよ。
常に電気が足りないんです。電気があれば工場が作れる。電気があればお家に家電製品が増やせる。
電気の稼働そのもの国力みたいな感じだったんですよね。
だから発電所作れ!作ったら作っただけで日本経済伸びるぞっていう時代だったので、そうやってやってきたんですけど、
なかなか高度経済成長も終わって、失われた30年みたいな話になってくると、もっと効率よく経営できた方がいいんじゃないのとか、
競争があって電気料金が下がった方が国民のためなんじゃないのみたいな議論があって、そこから3.11の原子力発電所事故があったので、
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今は2016年に電力は自由化されて、今は九州でも九州電力以外からも電気を買えるようになったんですね。
規制なき独占という状態なんですよ今は。参入できるようになったけど、今でも九州は多くの家庭が8割ぐらいかな、九州電力の元々の独占時代からやっている料金プランを使い続けてるんですよね。
電気切り替えるの面倒じゃないですか契約とかね。
今も規制料金という料金があって、この料金は国が審査します。値上げしたいですって言っても、その値上げは適当なのか全部鉛筆確認してもらうよって言って叩いて叩いて。
そのチェックをして値上げしたのが去年の6月なんですよ。
去年電気料金値上げって言ったのは、この規制料金と言われるものを値上げしました。だけど九州電力は値上げしなかったんですよ。
ちなみに10社中7社で値上げしたんですけど、値上げした人たちはどうして値上げしたかっていうと、電気を作る発電所の多くが火力発電所なんですよ。
特に東京はやっぱり福島第一第二原発灰色になっているし、柏崎原発も動いてないので火力発電所。そうするとロシアがウクライナ侵攻して、天然ガスとか石炭の値段がめちゃめちゃ上がって、もうコストが大変です。値上げさせてくださいってなった。
でも九州は原子力発電所動いてるし、全部動いてますよね。太陽光発電めちゃくちゃあります。
今日なんてもうバンバン発電してますよ。電気も今垂れ流しが来てます。
なので値上げしないで済みました。
なので規制料金というものについては、去年の6月の値上げの段階でかなり差がついてます。九州は安いまま。値上げしなかったから安いまま。
今なおいろんな自由化できた新しい料金プランもあるんですけど、分かりやすいので、この規制料金と言われる料金でみんな電気代が上がった下がったって議論してます。
なるほどね。
なんですよね。だからもちろん料金が上がったって言ったら、九州電力のこのプランじゃないプランを選択することもできるわけですよ。
例えば携帯電話契約してる人だったら、携帯電話会社が出してるセットのプランもありますね。
例えば楽天経済圏、私楽天の話、楽天ポイントめっちゃ集めてますけど、楽天のやってる電気を選ぶこともできるし、ケーブルテレビ会社だったりガス会社のセットプランを選ぶこともできる。
そうやって自営する方法もあるので、調べてみる手はあるかなと思いますし、あと九州の場合、一つ新しくて面白いプランがあるんですよ。
何?
ちょうどBGが切れたから、みんな急に立てたみたいになってる。
お日様昼解くプランって言うんですけど、
お日様昼解くプラン。
今年2月に九州電力が発表したやつで、さっき言ったじゃないですか、今、さんさんと徹底で太陽光発電、電気垂れ流してます。
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はいはい、発電しますね。
バンバン発電しますよ。今や九州は昼間、太陽光発電しすぎて電気余っちゃうんですよ。
原子力発電所っていうのはずーっと動いてるんですよね、止めたりしないで。
だから火力発電所昼間止めて、昼間あと全部太陽光でほぼ、まかなってる状態です。
それでも余っちゃうんですよ。
それでも余る?
余る。だから出力制御って言って、太陽光の電気を発電所止めてくださいってやってるわけですよ。
受給バランスが大事ですもんね。
受給バランスね、使う量と発電池量がぴったり合ってないと停電しちゃうから止めてるともったいなくないですか。
もったいない。確かに。
我々なんとなく、夜に電気安いみたいなイメージあるじゃないですか。
ありますね。夜間電力の価値を知ってない。
あれはね、原子力発電所動いてる前提で、夜余っちゃう原子力の電気を使ってほしいから夜安くしてきたわけですよ。
なるほど。
今時代が変わりました。昼が安い。
へー。
お日様昼得プラン。10時から16時の単価がめちゃくちゃ安いんですよ。
日中。
日中。だから例えば洗濯乾燥機を予約で動かすとか。
あー。なるほど。
今までだったら夜10時から動かす人とかいたと思うんですけど、オールデンカのお家とか。
これもね、エコキュートっていう電気の給湯器入れてる人たちが対象なんですけど、昼間にお湯沸かしてくださいよ、太陽光の電気で。安くしますから。めっちゃ安いです。
不正料金の半額くらいの単価なんですよ。
半額。
昼間ですよ。
その代わり、火力発電を動かさなきゃいけない時間帯は高く設定されてます。
すごく時代に合った料金プランなんですよ。
そうすると太陽光発電の電気捨てないで済む。で、火力発電の燃料を、例えば石炭とか天然ガスを使う量を減らせる。CO2の排出量減りますよね。
しかも太陽光発電って、最初設備入れたら後は、もうお金いらないんですよ。
へー。
だってそうじゃないですか。別に後で。
でもそうか。
石炭入れたり天然ガス入れたりしないで。置いちゃえば、後はただ置いとくだけで、たくさん出てくれば出てくるだけお得じゃないですか。電気が。
確かにね。
そうだ。使えば使うほどお得な設備なんですよ。太陽光発電って。なのでそれがうまく使えるようなプランも出てきたよっていう。
なるほどね。
それちょっと時代感ありますね。九州の。
そうですね。
一回その値上げのタイミングを機にちょっと見直してみるっていうことからね、始めてみるのもいいし。
改めて発電っていうものを考える契機にもなるのかなと思いますね。
はい。
なんかなかなか電気のことって考えにくいの。遠同位からですね、こういう値上げのニュースなんかあるときにどうなってるのかなって見直していただくといいなって思いますけどね。
山根さんここまでありがとうございました。
ありがとうございました。
日経BP、日経エネルギーネクスト編集長の山根紗友希さんでした。
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