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この時間は日替わりコメンテーターによる解説で日々のニュースを掘り下げるブラッシュアップ。
水曜日のコメンテーターは日経BP、日経エネルギーNext編集長の山根小雪さんです。
さあ、山根さん今日は?
今日はきっと私に話をしんじゃないかなーって皆さんが思ってるんじゃないかなと思って、迷わずディープシークショックを。
もう今日新聞開いたらどこもディープシークショックとかディープショックとか。
ディープシークって?
何?何?何?
昨日に何か出てきたけど何?
この週またいだ瞬間にいきなり日経新聞もディープシーク、ディープシークって来てるじゃないですか。
ディープシークショックを知らずにショックを受けるみたいな。
ディープシークショックショック症候群みたいな。
何なんですかこれは?
はい、じゃあ簡単に。
ディープシークっていうのはAIのですね、中国のAIスタートアップ企業なんですよ。
で、創業1年なんですよね、まだ。
なんですけど、去年の12月に生成AIの新しいモデルを発表して、わーってなって。
で、ちょうど先週また新しいのが出てきて、わーってなって、ちょっとシリコンバリがザワザワっとしてましたと。
なんでかっていうと、すごい安い半導体を使って、超低コストに短期間でチャットGPTとかと同じような性能を出してるAIなんですよ。
で、これはってなるじゃないですか。
ちょうど1週間前にトランプ大統領が就任しましたよね。
あの時ソンさん、ソフトバンクのソンさんとか、オープンAIのCEOとかオラクルのCEOが集まって、スターゲート計画っていうのをぶち上げたばっかなんですよ。
77兆円の投資ね。
そんな金ないだろってみんな批判されてるけど、77兆円の投資をしてすぐさま10万人の雇用を確保しますなーって言っちゃって。
で、わーってまた盛り上がったわけですよ。
そこにぶつけられましたよね。
ってことか。
すごい冷水浴びされてた感じですよね。
上がってるところで、ちょうど週末ですよ。この間の週末にアメリカのCNBCっていう経済専門のチャンネルがあるんですよ。
日本で言ったら日経みたいな感じのところのテレビのチャンネルですね。
そこがこのディープシークがすごいぞって報道したんですよ。
そしたらもう投資家が大変だ大変だ大変だこれは大変だ。
あんな巨額のお金をかけてやらなきゃできないと思っていた生成AIの世界が、もしかしたら激安にできちゃうんじゃないの。
今までちょっとこのグローアップでも解説しましたけど、NVIDIAってね。
AIを半導体の会社がまあもう利益率90%とか言ってむちゃくちゃ株価高かったんですけど、NVIDIAじゃなくてもいいんじゃないのとか。
そういう気持ちになってわーってなって株をバーッと売ったわけですよ。
それがこう急落にもつながったってことですか。
NVIDIAの株価が17%下げて大割れ、NASDAQも下がって。
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日経平均って実は半導体銘柄が多いんですよ。
なので日経平均も下がってもう大騒ぎ。
なのでディープシークショックって金融の人たちが言ってますよという話なんですよね。
ディープシークってそもそもどんな会社なのよって話なんですけど、これね創業者はね35歳なんです。
30歳。1985年生まれだから1990年代の後半かな。
この間じゃん。
1985年?
85年。
そしたら40歳。
あ、40歳か。
40歳。
で、リャン・ウェンフェンさんって言うんですけど、もともと中国のクオンツヘッジファンドをやってたんですよ。
クオンツヘッジファンドってどういう人たちかっていうと、プログラミング使って高速売買をガンガンやりまくって投資するスタイルのヘッジファンドなんですよね。
で、彼は自分の投資をガンガンやるためにAIを作ろうとして、自分のヘッジファンドの下にディープシークっていう研究機関を作りました。
で、ここに中国の名門大学の博士号を持ってる人たちをガンガン集めてきて、開発させましたよ。
いわゆる大規模言語モデルっていうやつなんですけど、巨大なプログラムなんですよね。
で、いろんなデータをバクバク食わせて、どんどん勉強させて賢くさせた巨大なプログラムなんですけど、
それを使っておしゃべりしたら答え返してくれたり、こういう風に絵を描いてねって言ったら絵を描いてくれたり、自動運転してねって言ったり、そういうことができたりするようになるわけなんですけど、そのままモデルを作りましたと。
で、何がポイントかといえばですよ、今アメリカって中国とAI戦ってるわけですよ。
いずれ来るだろうと思って。だからNVIDIAの最新のAI用の半導体は中国に輸出できないようになってるんですよ。
なんですけど、ディープシークはめちゃくちゃ安い半導体で、しかも数も3分の1以下でやっちゃったんですよ。
これはちょっとね、ディープシークの方が世界に接近しますよね、今後。
ね、同じようなものがこんな安くできるならって言われたよね。
そうですよ。
だんだんそっちを使う。
価格競争。
そう、まさにまさに。
どんどん安くなっていく?
しかも開発期間はなんと2ヶ月。
短っ。
すっごい、中国の知能ってすごいですね。
すごいですよね。やっぱりそこが衝撃的で、NVIDIAのあの高いやつ使わなくてもいけんじゃないの?これがディープシークショックの一つの原因ですよね。
で、これって障壁があったからこそイノベーションが生まれちゃったって感じですよ。
要は、ディープシークにとってみると欲しいものは手に入らないわけですよ、アメリカに輸出規制されてるから。
本当の中国の企業なんですよ。
CEOの梁さんはアメリカとかに留学経験もなしです。
もう喫水の中国の人なんですよ、メンバーの人たちもね。
だからもうできないことばっかり制限されてて、その中でどうやってやるかってことを考えて考えて考えてやったらこういう風にできちゃったっていうのは結構衝撃的なんですよね。
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それともう一つ、オープンソースって聞いたことありますか?
そのカタカナ見たことありますよ。
オープンソースっていうのはプログラミングのコードを全部公開するんですよ。
そういう考え方を持ってる人たちがみんなどんどんコードを公開して、それで一緒にみんなの力を使って作る。
だからディープシークはオープンソースっていうのを使っているので、プログラミング、この最新のAIのコードも全部公開してるんですよね。
公開すると何が起きるかっていうと、ネットで繋がってる世界中の人たちが、あそこにバグがあるよとか、こここういう風にやったらもっといいんじゃないのって教えてくれたりするし、
すでにコードを公開しているものをどんどん取り入れてやることもできるんですよ。
そういうやり方が実はすごく低コストで安く、早くものを作ることができるんじゃないかって言われてきたんだけど、できちゃった。
何となく閉鎖的なイメージがあったんですけど、中国もそんなオープンにやってたんですよね。
そういうやり方を今回はやってるんですよね。
チャットGPTとかジェミニとかって言われる今の生成AIのコードっていうのは本当に企業秘密で、ものすごいお金をかけて時間もかけて、
コードも絶対公開するようなもんじゃないんですけど、全く違う作り方をしてますよということなんですよね。
じゃあと、ショックこの先どうなの?アメリカと中国のAIの戦争、中国は勝っちゃうのかって思うじゃないですか。
思いますよ。
まずショックの方からどうかって考えると、反発してるんですよ株価はですね。
そうなんですね。
ドカーンと落ちたけど、やっぱり落ちてその間にヘッジファンドが1兆円儲けたなんて話もあるんですけど、今はもう戻ってきています。
多くの専門家がじゃあこれでNVIDIAの業績がダメになっちゃうんじゃないかとか、アメリカの優位性が一気に失われるんじゃないかっていうと、それはそうじゃないだろうねって言っていて、
どういうことかっていうと、おしゃべりチャットみたいなね。チャットGPTみたいなやつですよね。
こちらが話しかければそれに答えてくれるっていうのはね。
そういうものを安く作ることができるのは分かりました。
実際私も入れてみたんですよ。無料で使えます。チャットGPTだったら有料であるような部分も、例えば、じゃあ今日のディープシークショックって何ですかとか入れたら普通にちゃんと答えてくれる。
それすごく便利だし安くていいんですけど、でもこの先AIってどういう方向に向かうかっていうと、もっともっと大量のデータをもっと学習させて、もっと精度を上げていくっていう性能競争なんですよ。
こうやってチャットに答えるみたいな世界じゃなくて、新しい薬を作ろうとか、新素材を開発しようとか、完全な自動運転を実現しようみたいな超精密な性能が求められるじゃないですか。
その時にはやっぱり今とは桁違いのデータを学習していかなきゃいけないし、それにはやっぱり大量のAI半導体が必要で、より高性能なものも必要。
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だから全てが今回の件は確かに新しい可能性を示したし、AIの開発が短期間で低コストでできるような世界観があるっていうことも分かったんだけど、だからといって今までの優位性が完全になくなるわけじゃなくて、高性能競争はやっぱり続いていく。
でまた、さっきオープンソースって言ったじゃないですか。
オープンソースってことは、今まで完全にアメリカが抑えていったと思ってたけど、このやり方ならできるっていうことで、日本のスタートアップだってオープンソースで同じようなものを作れるし、
ディープシークの後ろにまだまだ控える中国のAIスタートアップもどんどん出してくるしっていうバリエーションが広がっていくっていうような可能性も出てきたよねと。
なので当面はですね、まだまだアメリカのハイテク株の強さっていうのはあるし、もう実際株式も戻ってきているんだけども、新しい局面に入ったのは間違いないかなという気がします。
ちょっと使ってみてくださいよ、ディープシーク。
それはスマートフォンもアンドロイドだとか、あるいは関係なく入れられるんですか?
すごい話題になったきっかけも、アップストアね。iPhoneとかのアップストアでダウンロード1位になったんですよ。
すごいことになった。
それがちょうど1週間前ね、最初にディープシークショックを起こす直前にそういうことがあったんで。
ただね、天安門事件に教えてくださいとか聞くと、突然日本語で話してたのに中国語で翻訳したんですよ。
そしたら、その質問にはしばらく答えられないので話題を変えましょうって言われました。
そこの込みで面白いね。
都合の悪いことには答えてくれない。
さすが中国製。
ということで、今日はディープシークショックについて解説してもらいました。
山根さんありがとうございました。
ありがとうございました。
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