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続きましてのご質問ですね。姉ちゃんからのご質問です。いつも動画楽しみしてます。
前回の骨の骨折についての動画で足を骨折した場合は骨折前よりも骨が太くなるとお話されていましたが、顔の骨は切っても戻ったりはしないのでしょうか。ご回答よろしくお願いします。
というご質問をいただいています。姉ちゃんよく勉強してるね。ご質問ありがとうございます。
足の骨の骨折の場合は腸幹骨といって骨の種類がちょっと違うんですね。
お顔は腸幹骨ではなくて膜葉骨といって、もともと軟骨みたいなものができていて、そこに骨の成分ができてきて骨になるというパターン。
腸幹骨って腕の骨とか足の骨って長軸方向に骨になっているんですね。
発生学的にちょっと違います。その上で骨折をした場合にどういうふうになるのかというと、
例えば腸幹骨がもし折れた場合は、折れたところの周りの骨膜というのが骨膜反応をして、
モワモワと骨膜の周りに破骨細胞という骨を溶かすのと、増骨細胞という骨を作るものが反応しだして、
この辺に仮の骨、下骨というのを作っていきます。この段階で膨れます。
下骨が膨れているんですけど、そこにカルシウムが沈着して固くなってくる。
これがくっつきました。よく見たら折れたところがちょっと太くなってくる。
これは折れた時にプレートでバシッと固定してあげると、こういうふうな下骨の反応というのはすごく少なくて済むんですけれども、
他の場合はどうなのというところでいきますと、そもそも腸幹骨と種類が違うので骨の折れた時の治り方は違うんですが、
やはり同じく骨膜という膜が重要な役割を果たします。
折れたところの上に骨膜がくっついていって、骨の表面と骨膜の間でやはり代謝を受けていきます。骨を作るのと壊すのと。
ただ、他の場合、通常は例えば、頬骨を切りました、エラを切りましたといった時に、
グラグラになった状態で置いておくということはまずないんですよね。バシッと止めちゃうし、エラなんかもなくなっちゃってるし。
その意味でいくと、下骨形成をしていくかというと、うっすらとした骨膜反応というのはするんですけれども、
さらに切ったところに新しい骨ができていくんですが、そこはめちゃくちゃ盛り上がるほどではない。
厳密に言うと、骨が折れて切り直して、下のプレートでバシッと止めたらですね、
そこに骨がゆっくりゆっくり出てきて、5年くらいかけてリモデリングという形が変わって完成ということになるので、
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最初、尖ってるところが丸くなっていくみたいな変化があるんですけれども、
顔面の場合、腸幹骨と違って治りが悪いと、ノンユニヨンと言ってちゃんとくっつかないというのが起こることがあります。
これちょっと怖いですよね。足の場合でも当然起こる可能性があるんですけど、極めて少ない。
骨って力がかかるほど強くなろうとする性質はあるんですけれども、
例えばですね、お顔の場合でよくあるのが、この頬骨のアーチって言われるところですね。
胸骨Qって言うんですけど、アーチっていうのが細いんですよ、めっちゃ。
この部分をパーンって切って、このままこっち止めへんでブラブラにしてる人がいるんですね。
日本でも結構います。昔からやってる先生でも結構います。
これはこの切った側にこの抗菌で噛む筋肉がついてるから、噛むたびにグニュグニュって動くんですよ、ちゃんと止めてないと。
そうすると、グニュグニュって曲付けでグニュグニュって下に落ちてくるのにずったような感じがするのと、噛んだときにパキパキ音がしますみたいな変な音が鳴ったりとかですね。
そこが骨と骨が近いとちゃんとくっついてくるんですよ。
剥がれてしまうと、ここがくっつけなくなってフリーな状態になっちゃう。これはノンユニオンってやつですね。
こうなると骨と骨の段階も相手がおらんくなると、俺っちもうちょっと我慢するっぴみたいな丸くなっててしまって、相手から距離を取ってしまうってことがあります。
そうなると残念ながら骨自体が短くなっちゃうんで、ちゃんと治そうと思うと他のところから骨とか軟骨とか取ってきてはめ込まなきゃみたいな。
ちょっとややこしい治療になってしまうわけですね。通常骨を持ってきて骨移植っていうのをしないといけない。
肋骨とかを取ってくるやつですね。
なので、そういう意味でもいろいろ骨を切ったらきっちり止まるように止めとかないといけないというのがあるわけですね。
だからお顔の場合も当然手術をした後に変化っていうのはあるんですけども、
例えばエラーを切りましたっていうときにエラーがまた張り出してくるのかというと、
あくまでもくっついている抗菌が引っ張って引っ張って肥大していったっていう経緯があるんですけど、
一旦外してますしそこの長さが短くなってますから、
術前のように力がかからなくなっているので、こうあったエラーがなくなってこうまた出てきますよってことはないですね。
厳密にいろんな骨の表面とかもなだらかに変化しているというのが起きるんだなと。
これは骨のリモデリングといいますけど、手術を実はしていない方も骨は代謝をしていて変わっていきます。
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年齢とともに高齢者の骨が痩せて刃の根元が出てきたりとかですね。
こういうのが起きるんですけども、なので骨も生きてるんだなというふうに思ってもらったらいいと思います。
骨は顔の場合骨切りをした後に変化はするんだけど、元通りにまた戻っちゃうよってことはないと思います。
参考にしてみてください。以上です。