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始まりました。やまぐち先生の症例解説です。
ということでですね、40歳一発目。
皆さん、お元気してますか?
やまぐちはですね、先ほどスタッフに先生40代ですねって言われて、ちょっとドキッとしましたけどね。
こんな40代元気にやっていきたいと思います。
今日はですね、こんなお話をしたいと思います。
お顔の施術をしてですね、よくやってる感とかナチュラル感とかっていうのがあると思うんですけども、
その辺をですね、ちょっと解説していきたいと思います。
まず具体的な症例を見ていただきますと、
こちらのレポーサーですね。
この状態からこの状態、どっちも可愛らしいんですけどね。
個性なので別にどっちが良いとか悪いとかそんな話はないです。
ただ見比べていただいた時にっていう話をしたいと思いますけども、
こちら2年前の状態に対して、今現在こうなってますよ。
見ていただくと、光の反射の出方も全然違いますけども、
なんとなく顔が上がってたりとかですね、顔がちっちゃくなってたりとか、
パーツと輪郭のバランスが取れていて、
なんとなくハッピーな感じが出てますよね。
ちょっとなんか怖がってんのかなっていう風なイメージが出てくるようなお顔になってます。
この状態、実はこの状態にもお花の手術ってもう既にしてたんですよね。
ただ見ていただきますと、お花のプロテスがちょっと曲がってしまったりとか、
お花にピンチノーズ変形という影が出てしまったりとか、
お花のこの辺がランゴパラを直そうとして頑張ったんだけど、
逆に変な線が出てしまって歪んでしまってるみたいな状態になってたりするわけですね。
ここがですね、よく気になる部分がある時って皆さん自分の気になっているパーツばっかり見て貼るんですよ。
目気になる人はみんな目見てますし、自分の目も他人の目も目ばっかり見てるんですね。
鼻気になっている人は鼻ばっかり見てます。
テレビ見てても鼻、スマホ見てても鼻みたいにですね、
その部分だけを引き伸ばして解釈するという人間の特性としてですね、
関心があるところに注視してしまうという風な傾向があるんですけども、
そうするとですね、漁技館に行ってですね、
先生、私鼻がおっきいんですけどもっていう話で行くと、
あなたはダンゴバナだから微線形成をした方がいいんじゃない?
いやいや、けどもう鼻筋も作った方がいいからプロテーゼも入れた方がいいんじゃない?
みたいな感じで、プロテーゼとダンゴバナの治療みたいなことになってくるわけです。
ところが、見ていただきますと、実はこの子の場合ですね、
多分ですね、お鼻のこの手術、こんな高さを作らない方がきっとこの全体のバランスより良かったんです。
なぜならば、輪郭が割とこう、もわっとしてるというかですね、ちょっと大きな輪郭をしているので、
鼻のところに変に光が入ることによって、この余白感ですね。
この辺の余白感が広がってしまってるんですね。
ほうれい線が出てたりとか、口元と顎のバランスが崩れてたりという風な、
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いろんな部分に逆にここに光が入ることによって目立つようになってしまう。
なので、お鼻を治すっていうイコール、
なんとなくそういうパーツが崩れて見えますよっていう風なことが本来やと考えられるんですけども、
これ残念ながら美容外科もですね、例えばお鼻の専門家って言うとお鼻ばっかりやってるんですよね。
目の専門家って言うと目ばっかりやってるんですよね。
なので、パーツの専門家ってことになってきますと、
そのパーツを治すよっていうのは仕事としてきっちりやるわけですけども、
全体のバランスはどうやねんって言った時に、そこまで考えが及ばないってやっぱりあるんですよ。
もしくは自分の得意な手術ばっかりで勝負しに行こうとするので、
本当は輪郭やった方がいいって分かっていても鼻の手術に誘導したりとかっていうのはやっぱりあるんですよね。
そこが残念なことになってしまう可能性がある。
なので、患者さんたちは気になってるところはもちろん気になってるんですけども、
最終的なゴールとしてはですね、やっぱりその可愛くなりたいとか、
褒めてほしいとか、全体としてのハーモニーが取れてるっていうのが大事になってくるわけですね。
なので、この状態からですね、彼女は2年間かけてですね、色んな手術を受けていただいたと。
で、お花をこの眉間からスタートするような形のゴアテックスを使ったお花と、
この六難骨を使った鼻先の修正術ですね、このピンチノーズとかも一緒に直して、
かといって長く作りすぎると、この子の場合はですね、すごい大人っぽい感じにしたいわけではもちろんないので、
程々の長さで高さを作ってきて。
さらにこの鼻の基部の部分ですね、尾翼基部というところですね、これ保齢生の軟骨なんかも入ってます。
で、全体として輪郭の部分が輪郭3点ですね。
頬骨、エラー、顎がきてシュッとした輪郭が出てくることによって、
なんかこう何もしてへんけども、なんというか微笑ましい顔というかですね、
うん、可愛いよねっていうですね、雰囲気になってるわけですね。
で、この状態、要はこの時よりもですね、
彼女はすごいお金もかけていたい思いもしてですね、手が加わってるわけですけども、
この状態がすごく人工的に見えるかというとですね、これはね、全然人工的に見えないです。
で、なんでっていうところなんです。結局ですね、例えばですよ、
斜めのお顔なんか見ていただいてもそうなんですけど、
このお顔の状態を見てもですね、もともと何にも知らない人が見ると、
もともとそんなお顔だったのっていう風な感じに見えてくるわけです。
つまり、人工的に見える要素を作らなければ、手を加えていても人工的には見えないんです。
やってる感じがわからないということなんですよ。
だからむしろ全体の仕上がりのイメージを意識しながらですね、
そこにどうやって近づけていくのっていうのをしないといけない。
例えばこのプロテーゼの鼻の始まりって、ここからニョキッと鼻が始まったように見えるんですけど、
眉毛のところから高さを作っているので、斜めとかでも眉頭からシュッと降りていきますよね。
なのでこういうふうに自然なカーブがあって、鼻の立体感は出したいんやけども、
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長さはあんまり長くしすぎたくないよっていう形の時にはこういう風な工夫をしたりするわけです。
さらにこの頬骨のこの辺の高さですね。
よく頬骨切ったら頼んだ頼んだって言いますけど、頼みません。
上手にやってあげるとですね、頬骨はちゃんと高さは減っているんですけども、
光の反射点は高くなったまま維持できますし、若い状態というのは維持できます。
じわっと効いているのがこのほうれん草の基部のですね、軟骨の移植がですね、
この部分が口元の出っ張り感というのを少し緩和してくれるというのがありまして、
いいですよね。全体としてバランスが取れているというところで、
皆さんぜひ気をつけていただかないとできないところというのがですね、
やっぱりその手術をやればやるだけ人工的になるという考えでは間違えていて、
むしろあまり全体のバランスが取れていない手術を単発で受けていったり、
もしくは下界を変えていってですね、目の手術、鼻の手術、輪郭の手術みたいにしていくと、
全体のバランスを誰がとってんねんというのはわからんまんま進んでいくということが起こり得るわけですね。
ということでですね、皆さん今日は勉強していただいたようにですね、
手術っていうか、これも造形ですよね。いわゆるアートなんですよ、言ってしまうと。
だからその1たす1が2になるよっていう話ではなくて、もちろん理論はあるんですよ。
理論はあるんですけども、アートなのでどうやってその美しさを引き出すのか。
下界も粘土で作ってるわけじゃないんですよね、お顔の形で。
皆さん持ってられるベースがあって、その変えれる部分と変えられへん部分というのがあるわけですよ。
そうするとそこをですね、どうやって変えれる部分、レンジもあるわけです。
こんだけだけだったら変えれますよ。こんだけ変えるとおかしくなりますよみたいなこういうレンジがあるので、
それを微調整していったときに、その人の持ってる美しさを引き出していくというようなところなんですよね。
なので美容治療ですね、美容整形とかね、美容の治療っていうのを受けていくときにですね、
ぜひとも自分が気になっている問題をもちろん取り組むというのは大事なんですけども、
気を見て森を見ず、つまり気ばっかり見て全体を見ないということはないように、
やっぱり時に引いてあげて、あえて客観的に自分を見つめてあげて、
本当にこれでいいのかなみたいなところもですね、考えながらやってもらうのがいいのかなというふうに思います。
以上、やってる感、やってない感、ナチュラル感についてのお話をさせていただきました。
ぜひ応援してください。じゃあねー。See you!