レースの途中で、急に体が楽になる。そういう瞬間を、「ゾーンに入った」と呼ぶことがあります。
今回は、ロンドン五輪マラソン代表・藤原新さん自身について聞いた回の、パート2です。2008年の東京マラソン。新さんは2時間8分40秒で、日本人1位になりました。24km地点で前の選手とシンクロしてからは「正直ジョグだった」。それでも新さんは、「ゾーンに入ったっていう答えが、俺の中で一番つまんねえ」と言います。
なぜ、故障で1か月走れなかったのに、復帰してすぐ最長区間を任されたのか。
なぜ、着地の瞬間だけ「ナンバ」にしたのか。
なぜ、急に楽になったことを、代謝の切り替わりでは説明できないと考えるのか。
そして、30km過ぎに足がつってから、どう走ったのか。
「ゾーン」の中身を、自分の言葉で確かめたい人。レース後半に足がつって、悔しい思いをしたことがある人に、聴いてほしい回です。パート1(#11)の続きです。オリンピックまでの話は、後日お届けします。
── この回のチャプター ──
() 「ゾーンに入ったっていう答えが、俺の中で一番つまんねえ」
() オープニング
() 2発目は2008年の東京マラソン。北京五輪を本気で狙っていた
() 10月末、合宿の駐車場のサッカーで大きな捻挫
() 高校のテニスの捻挫。まず「どうやって隠すか」
() 北京は東京マラソンで狙う。「諦める選択肢がなかった」
() 走る以外のあらゆることを。ウエイト、ポゴジャンプ、水泳、加圧
() 石井直方さんの本。ウエイトがランニングエコノミーを高める
() ギプスの足首が、調子のいい時の感覚に似ていた。「かかとを踏む」
() ナンバ走法と、二軸
() ナンバの弱点と、着地の瞬間だけの「ナンバミックス」
() 復帰の20km走で「めちゃくちゃいい」。1000m×10本、5km×3本
() 勝負では、リスクを負う時がある。ニューイヤー駅伝の最長区間へ
() 捻挫がターニングポイント。何が効いたかは分からない
() 末續慎吾さんと、ナンバ走法で通じ合えた
() 2008年東京マラソン。2時間8分40秒、日本人1位
() 最初の20kmはうまくいかなかった。足が重く、横っ腹も痛く
() 24km、前の選手とシンクロした
() 「ゾーン」で片付けたくない
() 最初は実業団ハーフ。代謝でも脳内でもなく、体の動かし方が変わった
() 30km地点、「一番楽なの俺だろう」でワクワク
() 30km過ぎ、前ももとふくらはぎがつる
() 一歩を諦めて、地面につく回数を増やす
() 40kmのラップは15分40。「もったいなかった」
() ハマった時は、足はつるけどきつくない
() 選手に、自分の感覚を押し付けない。厚底と動き
() 次は、2回目のマラソンから五輪まで
() エンディング
── 更新 ──
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