1. 快食ボイス
  2. 快食ボイス745・情報化社会で..
2026-03-11 11:33

快食ボイス745・情報化社会で生き残る「安くておいしい」の見つけ方

安くておいしいものは、なぜ消えるのか

安くておいしい。
この言葉に反応しない人はいないだろう。
僕も大好きだ。
見つけたときの高揚感。
自分だけが宝を掘り当てたような感覚。

しかし、そこには残酷な真実がある。
---

価格はおいしさでは決まらない

おいしいから高いのではない。
まずいから安いのでもない。

価格は需給で決まる。

みんなが欲しがれば高くなる。
みんなが欲しがらなければ安くなる。

それだけだ。

この当たり前の事実を無視して「安くておいしい」を語ることはできない。
---

情報化社会は、安さを許さない

現代は異常な情報社会である。

SNS、動画、レビューサイト、AI。
何かについて「安くておいしい」と広まった瞬間、人が殺到する。
そして価格が上がる。

つまり、みんなが知っていて安いままのおいしいものは存在できない。
存在したとしても、それは一瞬で消える。
---

ホルモンと豚バラはなぜ高くなったのか

僕が若い頃、ホルモンは本当に安かった。

だが今は違う。
おいしさが知れ渡ったからだ。

豚バラもそうだ。
15年前なら100g98円で普通に買えた。
今はどうか。
100g198円はするだろう。

豚バラが突然おいしくなったわけではない。
みんなが「気づいた」だけだ。

市場は冷酷だ。
気づかれた瞬間、価格は上がる。
---

それでも、まだ残っている場所がある

では、安くておいしいものは絶滅したのか。

いや、残っている。
それが魚介だ。
---

魚介は難しいから安い

魚介は変数が多すぎる。


海域
漁法
締め方
脂のノリ
性別
個体差

ここまで複雑だと、多くの人は思考停止する。

分からないから買わない。
買わないから値段が上がらない。
ここに盲点がある。

例えば広島のチヌ(クロダイ)。
時期と個体を選べば、とんでもなくおいしい。
だが、その「選べば」が難しい。

だから安いまま放置されている。
---

天然魚はジビエである

スーパーの肉は養殖である。
だから品質は安定している。

しかし天然魚は違う。
海を泳ぎ回る。
餌も環境も違う。

つまりジビエと同じで個体差が激しい。
この「分かりにくさ」が最後の防波堤なのだ。

だから市場が完全効率化しない。
だからまだ宝が眠っているのだ。
---

肉はもうレッドオーシャンである

牛、豚、鶏は完全にコモディティ化した。
価格は市場に吸収され、ほぼ適正化している。

安くておいしいを探す戦場としては、もう厳しい。

だが魚介は違う。

まだ混沌がある。
まだ非効率がある。
まだ知識差が価格差になる。

今、最もブルーオーシャンなのは魚介なのだ。
---

目利きなき者に、宝は見えない

しかし、簡単ではない。

・旬を知る
・型を見る
・脂を読む
・締めを理解する

これは一朝一夕では身につかない。

だから多くの人はやらない。
しかし、身につけたら一生モノのお得な価値になる。
---

学ぶことは、最高の娯楽である

安くておいしいものを見つけるために勉強する。
それを「これ、素晴らしいよ」と共有する。
これほど楽しいことがあるだろうか。

情報社会は平等ではない。
努力した者だけが、まだ残っている非効率に辿り着ける。
---

結論

安くておいしいものは消えていない。
ただし条件が変わった。

・みんなが知っている
・誰でも分かる
・簡単に拡散できる

こうしたものは即座に市場に回収される。

だからこそ、

分かりにくいもの。
変数が多いもの。
目利きが必要なもの。

そこに未来がある。

魚介は、まだ間に合う。
そして目利きは、人生を面白く、お得にする技術なのだ。
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/664b04d7316143a77174b611

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

11:33

コメント

スクロール