00:05
【徒然草ミニッツ】さあ始まりました、【徒然草ミニッツ】。この番組は、1日8分で600年分の知恵をポケットに、をコンセプトに、吉田健康の徒然草を1日1段ずつサクッと味わい、通勤・家事の隙間時間で5電チャージしていこうという教養ショートラジオです。
よろしくお願いします。さて今回は第154段を見ていきましょう。早速、現代語訳です。
好奇心と嫌悪の逆転
ある人が、東寺の門で雨宿りしていると、当時の言葉で、片輪者と呼ばれた人々が集まっていた。
手足は曲がり、体も反り、どこも不自由で、その人は滅多に見られない、癖のある姿に、最初は強く引きつけられ、思わず見入ってしまう。
ところが、すぐに凶がつき、次は不快に感じる。 そこでふと気づく、自分は最近、植木の異様に曲がったものを集めて喜んでいた。
あれは今の見物と同じ感覚だったのだ、と。 そう思うと凶が覚め、鉢植えを皆掘り捨ててしまった。
そういうことは起こりがちである。 ああ、さもありぬべきことなり。
注意書きとして、原文には、 今日では差別的な語があります。
資料の背景として扱い、現代では用いません。 まあ、そういうことですよね。
要点3つ。 陳気の
陳気への好奇は、やがて嫌悪へ反転しがち。 物の癖をめでる目は、人への視線にも潜む。
素直で珍しからぬものに戻ると、心は静まる。
現代への示唆&使い方。 珍しさ中毒に気づく。
タイムラインの強い刺激や、場合ばかり追うと、すぐ飽きて次の刺激を欲しがる。 味覚が濃い味によるのと同じ。
これはね、めちゃくちゃあるんじゃないですか。 SNSとか特にそうでしょ。
強い刺激だらけですよね。 みんな強い言葉を使って、
ねえ、次から次へと、刺激的な
ものが目に入ってきて、すぐ飽きて、また次の刺激っていう、絶え間ない中毒の連鎖ですね。
意識して離れるところ、 離れる時間をね、持たないと
やられちゃいますよね。
そして他者を賃にしない。 賃っていうのは珍しいっていう字ですね。
病、障害、事故、貧困、誰かの身体や境遇を見せ物化しない。 写真や動画の拡散は立ち止まる。
言葉も珍しい奇抜、より具体の状況で。 これは最近はまあ
そんなないとは思いますけどね。 ここはまあ最近はもう、こういうことを言ったら一瞬で
ね、立場のある人だったら一発アウトな感じがするんで。 これはあんまり効かないですね。
物選びの重要性
自分の周りだけかもしれないですけど、言ってる人いるのかもしれないですけどね。 そして物選びを素直へ。
一瞬の驚きより、触り心地、使い心地、手入れで選ぶ。 奇抜な雑貨を一つ減らし、定番で長く使うものを一つ増やす。
これはね、これはあるな。
なんだかんだ長く使えるものを選んでいった方がいいですよね。 なんかその時々で流行っているものを
ね、こう
手に入れてもね、 あんま使わなくなったなっていうのは
あるな。ドローン、ドローンね、7000円ぐらいドローン買ったんですけど、 1週間、1週間
持たなかったな。もったいなかったな。 気をつけないとな。
というわけで 今回はここら辺で終わりにします。ぜひ皆さんも
意識してみてください。 というわけでまた明日です。さよなら